前回の箱の中の話からスタート。そして運命の電車(16年前の事件前の電車?のようなところ)にて二人の決選がスタート。箱の中身になにかあるのか?
希望の光としてひまりを見ていたのだろう。そしてさねとしは冠葉に力を与えられるという。ダブルHのお二人からもらったCDがヒントなのか?…マジでって言ってるさねとしちょっと笑った。
箱の中にあったのはりんご。冠葉だけが選ばれた、そしてしょうまがその時に託した言葉は?最後の生存戦略だ!生きていることが罰、最初からすべて彼らは罰を受けていたんだ。
でも生きていることは罰でも想い出でもある。罰は思い出でもあるんだ。冠葉は何も与えていないなんて嘘でしょ、さっきの話の通りだよ。しょうまが赤い球をひまりにそして冠葉に与えた。
しょうまの体にあった半分のりんごがピングドラムだった。つまりピングドラムは半分に分かれていたのだろう。だからペンギンをかぶったあの子は冠葉にヒントを与えていたのだろう。そして魔法の言葉は「運命の果実を一緒に食べよう」であり、ダブルHの曲名でもあった。さねとしは呪いから出ることはできないと言っていたが…さっきまで炎を食らっていたりんごから「これは俺たちの罰だから」…と言って受け止めたしょうま。愛してるの言葉が必要だったんだ。お兄様が「いた」か…でも彼らは消えたわけじゃなく別の存在となり世界を救ったのだ。何と美しい物語だろう。忘れないよずっと。愛してる
「愛してる」。物語のキーワードはここにあった。振り返ってみればメインキャラの全てが本来当たり前に受け取るべきその言葉を受け取れずに、さまざまな形でそれを探し求めて行動していた。
愛されなかった子どもたちの、「愛してる」をめぐる物語。
この感情を表す言葉が見当たらなくてもどかしい。
見てるものを見たまま受け止めただけでこの感動だから、もっとちゃんと理解したらまた違うんだろうな。
演出はすごい、引き込まれて圧倒されるものがある
そしてエピローグも感傷的
☆☆☆☆(4)
宮沢賢治の逆襲。前回あんなことを書いたけど、晶馬が苹果ちゃんに「愛してる」って言ったところとてもよくて「うわあ」ってなって身体が熱くなってしまった。最後まで荻野目さんって呼んでいたところもよかった。輪るピングドラムはボーイミーツガールだったんだ……。
男の子二人が身を挺して二人の女の子を助けたあとの世界は、たしかに穏やかで幸福だろうけど、でもたくさんの悲しみのなかにあったほんのかすかな幸せを三人で分け合っていたあのころのほうが、何があったとしても兄弟妹三人で過ごしていた日々のほうが幸せだったんじゃないかって思ってしまうんだ。
ところで、陽毬が晶ちゃんを運命の人だと思ったエピソードと、冠葉が陽毬を大切に思ったエピソードを比べると、陽毬のほうが時間をかけていて、冠葉は瞬間的なものだから、そのへんの違いがおもしろいな~と。断じて冠葉さん重いな、とか思っていたわけではないから悪しからず! 過ごした時間が愛になる。あと箱のアレは一体何だったんだ。果実を分け合ったのは晶馬と陽毬だけじゃなかったってことはわかった。なんとなくツバサ・クロニクルのことを思い出した。
冠葉と陽毬の兄妹を見ていて、なんとなく冬芽と七実の雰囲気があるな~と思っていた。赤毛の兄貴、お嬢様言葉の妹、兄に執着する妹、妹ではない女の子に執着する兄、みたいな。幾原監督の好みなのか。あと最後に主人公が消えてしまうっていうので思い出したことがあるので、これからもそうだったらどうしよう! と思わなくもない。
まじで?www
運命の果実を一緒に食べよう
すり潰されたりせんぞ!すり潰されたりせんぞ!
[主人公]と[主人公兄]が捕まっている演出って[ピング髪男性]の言う「人は箱に閉じ込められていて自由ではない」という比喩をまんま表したもの?
(箱が何を表すか分からん...他者との本当の意味で繋がれないみたいな?)
[りんごちゃん]が唱える乗り換えの呪文は「運命の果実を一緒に食べよう」。[主人公]と[主人公兄]が箱に閉じ込められ、二人生き延びるために選んだ行動と一致するが、これも罰?(偶然放ってしまい、運命を乗り換えたため、苦難の運命に遭ってた??)
また、二つってのも前回の黒うさぎと帽子のように何かしら意味があるのか...?
[主人公]と[主人公兄]は罰を受け、存在が透明に。罰で存在が無になる時、こどもブロイラーで粉々になった時の破片みたいなのが舞う演出すき。
全然分かってないが良かった。また時間がある時にしっかり考察したい作品。
苹果はダブルHのおかげで呪文を知ったのか…!
全体的に壮大な最終回だったな…なんか色々思うところあるけど言葉にできない…
冠葉が陽毬を、晶馬が苹果を助けて消えたのか…
1話の少年2人が歩くシーンがダブってくるくだりもせつなくなるな…
起こっている現象だけを見ると意味がわからないというほどでもなかったけど、その奥にある本当の意味を汲み取ることが難しい。考察などを見ても、揶揄が多すぎてどれもなるほどと思えないほど難解。
特に何も考えずにみると、1クール目のコメディのようなノリなのに少しミステリアスな感じが楽しかった、後半は重くて切ない。最終回の手紙で泣いた。