コロナのせいでアニメ制作が止まって振り返り等をかなり挟んだけどきれいにまとまって終わった(最終話含め)。
地球の環境についても考えさせられる良いストーリだった。
「生きることはたたかうこと」「みんな生きたい」そうなんだよね~。主人公であるのどかは病気を経験していて、つらかった時代があるから、のどかが言うと強い。
プリキュアもマスコットであるヒーリングアニマルも、キャラがしっかりしてて可愛くて、珍しく全員好き!!敵役のビョーゲンズはダルイゼンが大好きだった。敵キャラのネーミングセンス最高(笑)
変身シーンはキュアスパークルが一番かわいくて好き。みんなの口上もヒーリングアニマルとのパートナー感があって好き。
OPも前期EDもすごく好き。ただEDダンスは難しかった…
特に前半、登場人物の描写が丁寧に行われたことで、物語にすぐに入り込むことが出来た。
特に印象的だったエピソードは2話。例年ならばキャラクター紹介が始まっている話数で、それよりも優先して主人公であるのどかの「強さ」や、ラビリンとのパートナーシップが描いていたことに驚かされた。
またドキドキ!プリキュア同様、今作は各プリキュアに担当妖精が就くシステムだった。妖精たちは例年以上に魅力的なキャラクターで、パートナーとの絆が多く描かれたのもよかった。
レギュラーキャラクターは皆魅力的だったけど、それでも、主人公であるのどかが文字通り中心となって話を引っ張っていたと思う。
劇中、のどかの美点は「やさしさ」であると言われていたが、それは彼女が苦しみを知っていたが故。また、病人であるのどかを心配した隣人達が、のどかに分け与えた「強さ」に由来していた。
やさしさと強さが無関係ではないものとして描かれ、のどかの「やさしさ」よりさらに本質的な部分での「強さ」が、プリキュアの資質として強い説得力で描かれていた様に思う。
のどかの闘病や、プリキュアたち各々の人生の苦境への克服。のどかはこれらを「戦い」と呼んだ。
事実、体内を舞台としてのどかとダルイゼンは、本来の意味でも戦い続けていたのだけど。42話はこうした「戦い」のひとつの区切りであり、結論と向き合うことへの葛藤をラビリンに吐露しながらも、出した答えの「強さ」に魅力を感じた。
個人的には、隣人や地球に害を及ぼすビョーゲンズを救わなければいけない道理がないと思う。ダルイゼンは救いを求めるばかりで反省もなく、取引するに足る譲歩もなかった。正解のない問いだったかも知れないが、のどかに対しては「自分と立場が一致する」ことではなく、葛藤の末の決断と、その力強さに魅力を感じた。
最終話で、苦境を克服する為の「戦い」こそが「生きる」ことであると総括された。
「生きる」とはありふれた言葉だけど、のどかの「強さ」に魅力を感じたことをふまえて、ヒーリングっど♥プリキュアとは壮絶な生の物語だったと感じた。
『好き』で言えば、上位に入る作品。
『面白さ』で言えば、下位な作品。
全キャラクターが優しく、本当に幸せな世界が毎話繰り広げられていく。
その様子をいつまでも観ていたい。言うなればグループYouTuberとしてずっと活動して欲しいような感覚。
その反面、コロナでの話数削減の影響などもあってか、これといった印象的な話がなかったのが残念。
のどかの闘病という部分では他にはない要素で、子供にも見せたい作品だが、アニメとして面白いかと言うと…熱さや感情の爆発みたいなものが少し足りなかったように感じた。
全員におススメできるわけではないが、「ゆるキャン△」のような日常物が好きな人にはおススメしたいプリキュアです。
新型コロナの流行している時期に病気モノという、持ってるんだか持ってないんだかわからないながらも、全体の内容はもとより、各話の出来が良くて安心してみていられる作品です。特に前半は各キャラクターの掘り下げがしっかりしていたため中盤以降もダレることなく感情移入してみることができました。
主人公のどかの壮絶な戦いの人生の物語であり、のどかとそのパートナーであるラビリンふたりの成長物語でもあり、プリキュアシリーズにはめずらしくどことなくドキュメンタリーな風味があります。