きらららしくない、シリアスな展開にしたシナリオは心打つ場面に溢れていました
とはいえ、おでこパシーに象徴される百合なアイコンというのは、この手の作品のものとしていつも通りの良さも見せつけてくれていました
辿り着いた王都、そこで明かされた世界の真実はあまりにも残酷で……。
だけど、それと同じくらい衝撃だったのがこのブタがこの世界に転生した理由だった。それは旅立つジェスが一人怖くて寂しくて、リスタの魔法で引き寄せたということ。この旅路、この出会い、その全てがいたいけな少女・ジェスの素朴な願いから始まっていて、それがこのブタの運命の始まりだった。
しかし、ジェスとブタの出会いが運命以上に想いによることや、だけどそれがこの過酷で残酷な旅へ導いていたことを思うと、何を思ったらいいのな分からなくなって、ただただ涙が溢れてしまっていた。
今敏監督っぽくないけれど、今敏監督っぽいとこもある作品でした
ちゃんと説明するとテーマや演出は今敏っぽくないが、因果が次々と繋がっていくようなストーリーは今敏っぽいなぁという印象があった
ストーリーとしても、ホームレスは文字通りにホームのない者たち、様々な意味で家族を失ってしまった者たちなんだなぁということを冷たくも温かく描いていたように思う
あまり好きな感じのラブコメじゃないな……というのは分かりつつ見始めたけど、案外と雰囲気が嫌いじゃなかった
ただ経験済みがどうのってそういうのはアニメのラブコメに求めてないので……という終盤ではあったわね、まぁそれが良いという人もいそうだなとは思うが
安定感は今期一でした
特別変わり映えするような展開じゃないんだけど、やっぱキャラクターの面白さが原作のFUNA氏のすごさなんだと実感
カオルちゃんの好き勝手やるけど、そこには知的さと破天荒さが詰まっている姿は見ていて痛快・愉快でした
掴みは結構よかったんだけど、ワンパターンなせいか失速感が否めず....
画はキレイだし、すみぺはハマってたし、悪くはなかった
序盤はかなり良かったし可能性を感じたのだけれども、話が進むに連れて、3,4話くらいで思ってたのとちょっと違う…?となり、終盤ではテンポも悪くなり…と失速が目立つように
とはいえ、小石川さんの破壊力は抜群で、他のキャラクターたちもかわいい子ばかりなのはとても良かったです
本格架空戦記っぽいクオリティで「現代に忍者がいたら」という世界観を展開する作品に完全に一目ぼれだった
そして、繰り広げられる闇の忍者バトルと九郎を中心とした気の抜けるような日常の展開がクセになるようだった
終盤に展開された凄まじい殺し合いは目を見張るものがあって、架空戦記モノっぽいシリアスなヒリヒリとした緊張感と高揚感に包まれていた
全員死んだやん......................そして雲隠兄弟、何!?!?!?!?!?!最後の最後にとんでもない展開で幕引きしおったな......
それにしてもすげぇ展開すぎてすごかった、面白かった
特筆すべきは何より見応え。太極の螺旋のビルの謎解きはなかなか魔術的な意味合いもあって、世界観を滲出させるような雰囲気を帯びていた。
それに、そんなビルのもたらす認識や精神の不和を象徴するような慌ただしく、飛ばし飛ばし、順序も規則的に不規則に貼り合わされたカットの切り方、合わせ方も秀逸だった。 見ていて楽しいし、今後の展開がどう連なるのかわくわくさせられもした。
そして、本格的な魔術戦闘はようやくここで見られたというもので、世界の物理法則を無視した戦闘描写はシンプルなおもしろさが詰まっていた。
識が消えて開眼する魔眼に、空っぽになった式に入ろうとする亡霊たちと魔術らしい設定が次々と出てくる展開は刺激的だった
でも、結局のところ識を失った式の心を埋めるのは黒桐というものにはどこか安堵感のようなものを覚えるようだった
まずは藤野が最後の最後に大橋を捻り切って破壊するシーンが圧倒的でとても印象的だった
そして、彼女の痛みが虫垂炎によるもので、結局彼女は彼女で勝手に殺して勝手に死んでいくはずの運命だったというのもどこか呆気なさを残すようである意味おもしろかった