サービス開始日: 2017-06-27 (3302日目)
人物相関図が非常に難解なのが玉に傷だったけれど、それでも、多くの派閥や対立をまとめあげて、「共に前に進む」という哲学を一貫して貫いた点は素晴らしかったと思う。
それぞれのキャラクターが皆一度道を間違えて、それでもみんな一つのよりよい祝福の未来へ辿り着いたというのも、2クールだからこそ描き切れたストーリーだったと思う。
一人じゃダメだから、スレッタはエリクトと共にプラスペラ、ミオリネのもとへ舞い降りる。進むなら一緒じゃなきゃダメだから。
それでもなお、プロスペラは受け入れられない。最初の自分の計画通りにエアリアルをクワイエットゼロに還そうとする、自らの許すことのできない罪を自らの身で背負おうとする。そして、お互いがそれぞれの場所で幸せになる結末を導こうとする。
でも、それは違う。全員一緒じゃなければ、それは幸せにならない。それぞれだけの幸せを得ようとした果てに更なる悲劇を引き起こしてきた過去と、ようやくみんなで一つに団結できようという今が、そんな未来を否定する。
だから、ミオリネが返す答えは、ベネリット社を解体して、奪ってきたものを地球へ返すという選択。同じ宙の下で、宇宙も地球も、スペーシアンもアーシアンも一つになる。
それぞれ異なる正義の下で間違ってしまった過去がある中で、そこには異なる憎しみと罪悪感の詰まっている。だから、一様に過去を打ち消すことはできない。だから、それぞれ改めて同じ方向向いて、未来の中でそれを上書きするしかないのだと思う。
もちろん、誰もが同じ正義を持てるなんて言わないし、一つになれた今というのも永遠の定性じゃない。だから、3年の時を経た中で、再び宇宙が地球を搾取するという構造は徐々に繰り返されつつある。でも、だからこそ、みんなと共に今できることを未来に向けて成していかなければならない。それが奪い合って失って、出会いと離別を繰り返し、そしてまた家族の絆を取り戻した彼彼女らの結論なんだと思う。
グエルとラウダが示すように、全て一人で背負って独り善がりに罪を償おうとすることこそが根源的な罪。それは、スレッタを一人残して、自身とエリクトだけで家族の問題を解決しようとするプロスペラも違わない。でも、家族のことなんだから、スレッタもそう、やがて同じ家族になるミオリネも、共に同じ罪を背負いながら前に進めば良いじゃない!というのが、迷いの先に光を見つけたミオリネの答え。それこそが愛なんだと思う。
みんなと共に進み始めたスレッタはまずミオリネのもとへ駆け付ける。間違え続けてもう後にも先にも進めなくなっていたミオリネに、スレッタは贖罪を許す。「正しくても間違っても、自分のやったことは取り戻せないから、前に行くしかない」というのはそういう意味なんだと思う。
みんな限界のショットしすぎよ…
でも、葵は確実に覚醒して、姫川は及ぶべくもないけど………
って、え?パパ!?
2期も1話目からアツい展開わね
その一方で、クソ挑発野郎なイヴだけじゃなくて、相手のプレイに「すごーい!」とか手叩いてる葵も気抜けすぎか、準々決勝も葵はキスキス言ってるし
そして、6色目のオレンジバレットだけど、打った直後のイヴの「パパ……ママ……」って反動で幼児退行でもしちゃうの!?
世界観の違いのすれ違いの衝突の中で、彼らは失って失い続けてて、でもまた取り戻さなくちゃいけなくて。その中で、彼らはまたすれ違うことを恐れて忌避した結果、ちゃんと取り戻せなくて、力で奪い返そうとしてしまって、それで取り戻せるものは、さらなる喪失でしかない。
アーシアンもスペーシアンもお互いの世界に引きこもったまま。失ったものは奪い返そうとしても、戻ってこない。失われた命の分を奪い返そうとしても、また命が失われるだけ。
一番じゃないやり方、スレッタが捨てられたのもそういうミオリネの魂胆。でも、その迂回ルートはプロスペラに先を越され、飲み込まれてしまう。しかし、その裏でエアリアルはプロスペラの先を行って、ミオリネを彼女の檻から解き放っていた。
スレッタが得たのは、喪失という解放。失ったのは、束縛する道しるべ。ミオリネが、プロスペラが...、スレッタを導いてきた彼女たちが去ることで、スレッタはようやく自由な世界に産声を上げることができた。
「進めば二つって今は思えない」とスレッタが気付いたように、もう彼女は何もせずに一つを確保することもできない。自分の足で踏みだして、ようやく一つを得なければいけない、しかし自らの意思で望めば何でも得られる世界に解き放たれた。
スレッタにとって、ミオリネは大切なものというのは絶対的な価値。そして、たぶんそれはきっとどんなミオリネでも良いんだと思う。
でも、ミオリネは違う。操り人形のスレッタじゃイヤだ。だから、自分の手でスレッタを何にも縛られることのないように解き放ちたい。そして、今のプロスペラに糸を引かれて差し出したスレッタの手も跳ねのける。そこに潜む想いに、プロスぺラに言われたからではなく、スレッタの心からの想いとして私を選んで欲しいという願いが見えるような気がする。
ちゃんと生きていたいはず、なのにいつも体が勝手に動いてしまう。どうやったら自分のことを考えられるのか。
観察というのは、自分の外へ目を向けて見なさいということなのだと映った。
「理想だけでは叶えられない」というサビーナに導かれ、「地球と宇宙のかけ橋になる夢」をニカは追う。被害者面はもうしない、当事者となる覚悟を携えた姿は、いつまでも現実から目を背けてプロスぺらに言われるまま何も負おうとしないスレッタと違って確かな正しさと人倫があった。
それだけではなく、スレッタだけがゆりかごの上で現実に目を閉ざしている中で、ミオリネも彼女の目指す正義のためにプロスぺラと共犯者になる道へ跳び込んでいく。それぞれがそれぞれの現実の当事者へ踏み出していく。
あの日以来の狼人間からの襲撃で思い出されるウェブスターの悲劇のこと。
ルーシーは兄さんのことが好きなのに、兄さんは魔術師として勝る私のせいで家を出ていかなければいけない。ルーシーにとって、自分のせいで大好きな兄さんと離別しなければいけないことも、それに自分が家を出なければいけない理由でもある自分のことを兄さんは本当はどう思っていたのか……。ルーシーの急に空っぽになったような気持ち、大好きだった兄さんを疑わずにいられない想いが痛切に見えた。
演出上の恋は本物の恋へ。
特に印象的だったのが、打ち上げでのアクアとあかねの場面。あかねが想いをじわじわと募らせるアクアに仕事としての関係だと言われて一度は落胆するけれど、でも女優としては好きだと言われた時のあの抑えきれないような笑顔が焼き付いた。自分が一番自信があって、自分の生き様でもあるその姿を「好き」だと言ってくれたことは、きっとあかねにとって、プライベートとして好きと言われたことと同じくらい、もしくはそれ以上に嬉しいし、認められたという実感があるように映った。
だけど、アクアのその言葉もきっと、アイを演じてくれる姿が好きだと言う意味で、結局その目に黒川あかねの姿は映っていないようにも思えるのが、胸をつんとさせもする。
かなちゃんに対して何か言いたいんだけど、かわいい愛おしいしか出てこない
なんだろ、恋愛感情に振り回されてる姿がとっても愛おしい
グエルが進んだ先に、落ちて、辿り着いたのは大地の星。そこに広がるのは、楽園的な日常の失われた戦場という現実で、戦えば得られるものは死ばかりという原則が支配していた。
そんな地で父を失ったばかりのグエルは、自分と同じ様に父を失った小さな少女の命もまた救えず…。彼は進んだ先に何を求めれば良いのということすら見失っていた。だから、彼はもう何も失わないために、見えない先へと進み続ける。