しおが絵本のような夜道を行くシーン。幼い子供の目から見た世界を連想させてくれます。現実と理想(というより妄想ですね)の二重性が顕著なこの作品らしいシーンでした。
三星パートでは涙が涎へと取って代わられていくシーンがとても印象的でした。三星くんに理性が残されているかとの期待をなんと華麗に裏切ることでしょう。脱帽です。
ダルの告白の台詞は由季だけではなく、その先にいる鈴羽への愛情をも感じさせる巧みな構図でした。これを経てこそ、ダルと鈴羽が本当の意味での親子になったと思います。
また、今回の催眠装置でレスキネン教授への疑惑がさらに深まったのではないでしょうか。教授のキャラクターを気に入っているのでミスリードであれば嬉しいのですが。
試合のシーンでも、緊迫感がありすぎないのがいいですね。
海と浜辺を背景に、穏やかな雰囲気が良くまとまっていると思います。遥もそんな雰囲気を持ってますね。
クセの強い人たちが多くなってきて、しおちゃんの癒しが尚更際立っていますね。
先生はありがちな感じでしたが、ミツボシくんについては、1話からの仕込みもあってゾクゾクしました。この調子でいくと、いまのところ目立っていないキャラクタも、そのうち独特なこだわりを披露してくれそうで、この先も楽しみです。
PAだけあってしっかりとした作画ですね。欲を言えば可愛い女の子が見たいところではありますが。
話としては王道で奇抜さはないですが、変にひねらずにアニメーションとして勝負しているようにも感じとれますね。
不穏な雰囲気が漂う中で、花澤さんの甘い声が良く映えていました。表現が過激なだけではないところ、アニメとしてのこだわりが見えるところが期待を煽ります。
さとうにとってもしおにとっても2人だけの生活は、本当の意味での救いであるのでしょうね。だからこそ大団円は見えなくて、すでにもどかしいです。