ドラえもんの中でも雰囲気作りがしっかりした作品だなあと思う。小さい頃、漫画版を読んでドラえもんやのび太が石にされるのが恐ろしかった事を思い出した。他にも、タイムリープ的な要素もあったりとストーリーも面白いし、美代子さんはかわいいし、劇場版ドラえもんの中でも好きな作品の一つだ。
「バリー氏に抱かれたアンの姿を見たとき、マリラの胸をその奥底までグサリと突き刺した恐怖の中で、アンが自分にとって何を意味しているかをマリラは悟った。アンが好きだということ、アンが自分にとってこの世にかけがえのない存在である事を知ったのだった。」
シャルロッテがプロポーズに返事をするとき、震える唇を一度キュッと閉め、意を決したように言葉を発するところ、気持ちが凄く表れてて好き。
よりもいの、ネガティヴな感情をポジティヴな方向へ昇華していく様は、泣けるし心が温かくなるのはもちろんのこと、毎回そこになんともいえない爽快感があって、それがたまらない!
絶望的な気持ちで泣きじゃくりながらマリラの胸に飛び込んでゆくアンを見て、ウルっときた。
改めて、赤毛のアンの水彩画のような淡く素朴で優しい背景美術が凄く良いなあと思う。作品の雰囲気にもマッチしてるしとても美しい。物語の季節が色とりどりの美しい秋になって殊更そう思う。