サービス開始日: 2016-04-05 (3598日目)
この作品の、問題の解決そのものじゃなくてそれに対して登場人物が如何に向き合うかを描く誠実さが好き。現実に訪れる試練は白黒はっきりつかないことも多いし、なにより不安や恐れを乗り越えて自らの足で一歩踏み出さなければならないのだから。だけど、辛い気持ちに上も下もないという言葉に誰かが救われたかもしれないし、勇気を出して助けてと言ったチョコの姿を観て誰かが明日助けてと言えるかもしれない。それこそがこの作品の魔法が起こす奇跡なのかなと思います。
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チョコちゃんほんとに良い子…。みんなの前ではチョコちゃんでいたいっていうの同情や憐れみで見られたくないのもあるだろうけど、普段の家庭環境では年齢不相応に大人でいなければいけないわけでせめて友達の前では無邪気な女の子でいたいのかなと思うと胸が締め付けられます。
そして今話もユイナの優しさが沁みますね。「他は関係ないよ!私はチョコちゃんがしんどいかどうかの話をしてるの!」って救われる言葉だなと。ユイナはいつも大切なのはあなたなんだよって友達に言い続けててほんと素敵だなと思います。
一方でキョウカはチョコとは対照的に両親からいつまでも従順なコドモでいることを強いられて苦しんでる感じ。一見分別があって大人っぽいのに時々幼くみえるキョウカと、普段子供っぽく振る舞うのに節々でとても大人びてみえるチョコ。常に両端にいる感じのこの二人の対比は興味を惹かれます。
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うる星やつらとか思い出す昭和風ドタバタコメディ仕立てになってて楽しいけど、交通事故で歩けなくなりリハビリを経て復帰した職場はすっかり変わってて自分がいなくても問題なくて前は出来た事も出来なくて…とか想像すると結構リアルで切なくなりました。そりゃグレるよね
ラスト吹いた。チョコちゃん、遅刻や居眠り、そして食べ物への強い執着とか、もしかして結構生活苦しい感じなのかしら…バイトとか介護とかやってそうな雰囲気で。もしそうだとすると高級菓子を普通のことと言うキョウカとホールケーキに泣いて喜ぶチョコとの対比というか、生まれによって持ってる価値観、見えている世界がまるで違うことをまざまざと見せつけられてるような気がして胸が苦しくなるね。だからと言ってキョウカが幸せかというと必ずしもそうとは言えなさそうなわけだけど。