サービス開始日: 2019-01-14 (2141日目)
園部マジ?(完全に正宗視点)とかそんなキスするんか?とか途中まで意外に経っている年数に追い付けないところがあったが、学生カーチェイスが始まったりオープンカー神主が登場したあたりで最高にぶちアガり「正宗は渡さない」がまた素晴らしかった。Dグレのアルマカルマ篇が大好きなので女のこういうところが描かれると最高にloveだ。
独特の泥臭さというか山場を純度100%!にしないようなところがあるのでやや人を選びそうだが、岡田麿里の親子的なテーマ性が好きなので個人的には満足した。
睦実は愛したくても愛せない親だ。睦実には愛する今がある。現実には子を優先するのが「常識」なのだが、幻の中であるからこそ(建前でも)「大嫌い」が許される。なかなか良くできている。
まぁ「アリスとテレス」は謎のままなのだが。
攻殻で言うゴーストダビング。
ヒューマノイドが一人種という程度のかなりリベラルな社会を描いている。
1週間分の記憶というと別に人間でもよくある事なのでヒューマノイドでなくてもと思ったが、妻は死(連続性の喪失という意味でこう言って差し支えないだろう)からフォーマット拒否。夫は一旦見届けるものの、驚くべき事に何喰わぬ顔でバックアップを使用する。こうなると娘が懸念を示していたのが効いてくるわけである。
しかし最初の1週間というのがあまり大したことなくて共感を妨げている印象で、バックアップの弊害(外部接続のリスク、連続性の喪失)を一度に描かず分けた方が良いのではという気もする。「人格はコピーできない」なとという神秘性を(ヒューマノイドに関してとはいえ)捨て去っている点は好みだが。
(クズである)自分に甘くするのは心地よいが、成長と競争の資本主義社会では取り残される宿命にある。そんな時はまぁ少しは頑張ってみよう。
キャラもかわいくテーマ性も独自、というか烏丸千歳という珍しいクズ主人公を据えてきちんと彼女でなければ描けない物語をしている。
現代を戦うクズのためのバイブル。
やはり話の流れがふわっとしている気がするが、魔王(!)との大一番があるので締まりがある。
炎の方が奥義かと思ったがそうではないらしい。
奴隷商でお買い物。首輪や手荒な扱いは奴隷貿易の時代を思わせる。(他の時代の奴隷制度がこれほど苛烈でないというのは単なる幻想なのだろうか?)
ルーデウスの向き合い方がなかなか興味深い一話。
異世界における日常風景とその中での心の震える瞬間という意味で味わい深い。