サービス開始日: 2019-01-14 (2141日目)
学園となればもうちょっとこう…あるだろう! と言いたくなるやや地味な展開。
大学の描写が(生徒会長という存在以外)非常にきちんと中世風をやっていて良い。(ハリーポッターを模倣するだけでもかなりいい感じになるのだが、教室の内装などつい現代風にしてしまう作品は多い。)
急にラノベ主人公の鈍感さ。
時事ネタだとかキャベツ、ブロント語、「こんな思いをするのなら花や草に生まれたかった」など今となっては誰が知ってるのかというネタも多いが、入るもの全部入れたれの精神がショートアニメと完璧に噛み合っている。(フル尺では、密度だけで言えば『キルラキル』などあるがパロディネタで一話持たせるのは困難だろう。)
KUROBAKOにしても丁度一年前の『SHIROBAKO』のパロディだが、闇方向に突き抜けた業界ものとして褪せぬ輝きがある。セクハラ描写は今の感覚では完全にアウトだが。
あと見返してみるとOPがほぼキャラ芝居だけで成り立っているのが凄い。特にストーリー性のあるカットがないのだがリミテッドアニメーションの技で持っている。
EDもモデル精度や描画は正にMMDなのだが、モーションが良いので商業クオリティの画面になっている。(もうサイトがなくなってしまったがこのMMDモデルは無料配布されていた。)
何にせよショートアニメの傑作。
生きる意味を取り戻していくルーデウスだが根本的には過去に引き摺られた心性でもある。だからサラと良い感じになるのではなく祈りで終わるのだろう。
しかし治癒も使えるんだったか? 凄まじいユーティリティプレイヤーである。
湿気すぎだろルーデウスとしての年月はどうしたと思ったがちゃんとこの回で立ち直ってくれた。エリス√駄目だったからやっぱロキシー√しかないみたいな流れではあるが。
冒頭から非凡なフルアニメーションに圧倒される。日本家屋・洋館や生活の細やかな描写も観ていて楽しい。
一方でストーリー的には、高次のテーマとしては勿論悪意のある世界を敢えて選ぶという真人の決断が中心な訳だが、その決断の鍵になったのは何か、ナツコは何故出産に当たり現世を拒否したのか、等分からない事だらけですっきりしない。モチーフ的にも千と千尋の様な老婆、もののけ姫の様なゆるキャラ、ハウルの様な何かもあった気がするが、そうしたものがあまり効果的に配されている印象はなかった。
まぁタイトル的にもエンタメという感じてはないのは分かるが、初見ではあまり納得感ある体験にならなかったと言わざるを得ない。
超電磁砲の佐天涙子とフレンダの件を思い出す様なビターな終わり方が美しい。
スレッタの優しさ、地球寮の連帯、GUNDの呪われし側面など様々な要素も自然に含んでおりこのエランの件はよく出来ている。
「横恋慕さん」で噴き出すところで取り巻きっ子達の好感度が若干上がる。
一家に一台モビルスーツのような状態だがこの学園に入れている時点である程度金があるのか?
ストーリー的には1期の方が好みだった気がするが、神業的な戦闘作画だけでも十分に観る価値がある。
部分的な情報開示が多く、当然続きをやるんだよな? という感じ。
再びの凄まじい戦闘作画。
死んでないのにエピローグのように色々教えてくれたのは態度がしおらしかったからか?
どうも勘違いで絡んじゃったから治しとくねみたいな顛末に見えるが何なのか。
「あと二年」あれもこれもではなく。ただあと二年というのが重く響く。
まぁエリスがあんな言い間違えればバレますよね。第一印象を修正できる出来た妹。
「巫女」だと思って?? となったが「御子」とかだろうか。デウス・エクス・マキナ的な顛末で訳が分からないのは我々である。