まさに、これなんてエロマンガ?な展開。
ただひたすらに紗霧がかわいい最終回だった。脚本・演出・作画・色彩設計・声……使える物は全て使って、渾身の力で紗霧のかわいさを描き出して見る者に叩きつけてくる、そんなフィルムだった。一視聴者として、幸せである。
ラスト、自室の窓を開けて友人に手を振る姿が、物語当初とは変わった紗霧を象徴していて、思わず目頭が熱くなった。シリーズを締めくくるに相応しいラストシーンだったと思う。
最後がいつもと少しだけ違う、最終回だけのEDもよかった。
女の子達を魅力的に描くのだというスタッフの気合が伝わってくる、またそれが高いレベルで達成できている作品だった。ああ、楽しかった。
人として恥ずかしいことではありますが、正直なところを申し述べますならば、颯太がいったい過去の自分のどういった言動に責任を感じ悔いているのか、自分にはわかりませんでした。
あれでしょうか、いじめを見過ごすことはいじめに加担すること、ということでしょうか。
しかし、あのとき颯太に何ができたかというと、何もできなかったと思いますし、何かしたとして、それが良い結果をもたらす保証などなかったと思うのです。
あるいは、何もせずにセツナから逃げたことでしょうか。
しかし、他人の病んだ心の問題に首を突っ込むことは、よほど自身が頑健でなければ、病人がもう一人増えるだけではないでしょうか。最後に自分を守るのは自分だけ。自分を他人の犠牲に供さないために逃げるのは、責められるようなことではないと思うのです。
颯太はまだ若いですから、「自分にはもっと力があるはず」と思ってしまうのも、自分の過去を振り返れば、わからなくもないのではありますが。
いい最終回だった。……あ、まだ続くのね。
政宗と紗霧の過去話だったわけだが、二人の子供達が創作に目覚め進む道を決める話としても、グッとくるものがあった。政宗の、創作という行為がもたらす快感と、自分の作品に反応がもらえたときの喜びが、共感でき過ぎてちょっと泣きそうになったよ。
政宗が自分のアイコンをもらったイラストにしてあるのが、そうだよねえ、という感じ。小学生紗霧の部屋にあったヌイグルミが、現在の部屋にもあるのも芸が細かい。
アバンタイトル、パンチラきたあああ!と思ったのに水着だったなんて……裏切ったな! 僕の気持ちを裏切ったな!
でも、Aパート冒頭のベッドにうつ伏せになっている紗霧がパンチラしていたので許す。(偉そう)
原画に「フリップフラッパーズ」の押山清高監督の名前が……と思ったら、一字違いの清隆だった。誤植なのか別人なのか。
颯太が隠していた過去を明らかにしたことで、ようやく彼に共感するとっかかりがつかめた気がする。
シマザキが眼鏡を落としてしまうシーンで「ちっ、また『眼鏡を外したら美人』イデオロギーかよ」と思ってしまったが、そこから颯太がかけていた眼鏡を取って自分がかけるという神展開に。疑ってすみませんでしたあああ!
グラッシー帝国の国民になりたい。きっとステキな眼鏡っ娘がたくさんいるんだろうなあ……ぽわわわん
アドベンチャーではなくシミュレーションだったけど、「トゥルーラブストーリー」はまさに今回倫也が語ったようなゲームだったなあ。
ものすごい勢いでギャルゲーの定番イベントを発生させていく、加藤のナチュラルギャルゲーヒロインっぷりがスゲエ。