卓越した敵味方の個人技が噛み合って、結果普通の(と言えるほど多く見てきていませんが少ない経験から、それに近い感じの)サッカーの試合になってるのがなんとなく面白みがありました。もしかして外から眺めていてはわからないだけで実際のサッカーの試合もそうなのでしょうか。
それはさておき、今回はオシャの方が「オシャ」と言わなかった気がしました。オシャに並々ならぬこだわりを持った人間がそんなになってしまうほどの熱さ(逆説的オシャ)が好きでした。
追記
自分と相手を計算に入れる考え方に、人と人との勝負事全般に通じるところで自分事のほうにビビビと来る何かがありました。一歩間違えれば敗着になる一手を選ぶもので、緩急(自分の全力や使える手札を隠す、あえて最善を避ける)にもつながる考えだとも思いました。ただ急のほうが相手に全力を出させる力があって初めて成立するもので、……着地点が迷子になりましたが、そういう感じでビビビとなってその点も面白かったです
とても良かったです……前菜(と言ってしまうには美味しすぎましたが)のように玲王のかわいそうがあって、潔と馬狼、凪と千切の1対1の気楽な関係があっさりした味わいになって、ガッツリと蜂楽の過程(過去)が堪能できました。うまく良さを言葉にできませんでしたが、こどもじみた(と蜂楽の語りを聞いて凛が感想した蜂楽の抱く)怪物、(蜂楽が独白した)理解できない(糸師凛という)怪物、そのふたつの怪物というものに対する言及が印象に残った回でした。
面白かったです。馬狼に負けフラグっぽい回想が入って、この試合はたぶん勝つと思ったけど、もしかして負けるのかな?それとも負けを予感させて裏切るのかな?と予測しました。そしたら、完膚なきまでの馬狼の敗北が現前しました。とても面白かったです。
敗北者どもから誰を選ぶのか。すさまじく性格が悪いといいますか…めちゃめちゃ性格が悪いことですがあまりにも甘美な瞬間で愉しかったです
追記 潔が馬狼を喰らったことで、馬狼が少し移っていた(具体的には口調に影響を受けていたように思えました)ところも、胃もたれしてるみたいで面白く見ました
どうやって勝ち(ゴール)に辿りつくかを見つけた地点から、それを研ぎ澄ますための問題の明確化へ。自身の武器の精度を高めていく練習の中で、自らが掴んだ勝利の方程式が、いかに國神のシュート、千切のダッシュ、我牙の飛び込みといった敵手に対する圧力や蜂楽のシュートを打ちやすいパスの精度に助けられていたか、思ったところが印象に残りました
最終回視聴後視聴。やはり好きな回です(とても良いを押したいですが最終回視聴後の感想なので自重します)。伏線も色々と見えましたが、それはひとまず置き、あらためて見返して、空に浮かぶ星海のようなワムズの一団はおそらく(とりわけ大きな、もしくは大量の)生命の死の元に現れる現象なのだろう、だったのだろうと思い、それが今回は印象の中心になりました。
終わった後の食事の場面で腰掛けていたバッシュがよっと立ち上がる動作など細かい動き好きになりました。
(最初は感想が言葉にならなかったので全て追記です)
第7話を観て、何かわからず視聴が止まりました(その時残したメモがなんとなく第8話から第10話の後で見ると反響する何かを感じるので残してみたいです。大きな月 違う後? プラントの人 水? 煙 思い出す ニコラスの 動作 青い火 写真 記憶 記事 思い出 記録)。
まとめての感想になると思います。
テーマを詰め込みすぎていてまとまっていないとみる見方もできる気はしました。例えば人間とワムズとプラントの関係と、見るもの見られるもの、それぞれの時間感覚、人間間の時間感覚の違い、人間と地球(過去の惑星)、環境について、都市ジュライと水、都市と地方、バッシュとナイの関係、ナイと博士の関係、博士の作った子とナイの関係、バッシュとプラントの関係(対比としてのナイとプラントの関係)等々。
そのような見方もできる気がすると書きたくなったのは、私が作品に対して、これでいいんだと安心してほしくはないと思うからな気がします。しかしこれ、この描ききれてなさ(もしくは私の受け取りが下手な可能性もあります)が好きでした。
うまく言葉になりませんが、とても見入る回でした。
最初にニコラスの銃の傷が目に入って(その前に追われる者のレンズの傷のなさが目に入っていて)、砂と水の違いはそこにあったと思いました。砂は溶けあわず同じに見えても一粒一粒違います。OPでは銃弾の統一が、また憲兵の同じ格好をしているのが残りました(20年間姿の変わらないバッシュは、また勝手に成長させられ姿を定められたニコラスは、その姿で社会に受容されます)。社会は規格化によって成立しています。その最たるもののコンテナはしかし傷だらけです。砂を押しのけて無情に進む船は道を外れて、……うまく終わりを見いだせませんが見届けたい話でした。
リヴィオとメリルは今回対照になっていた気がします。まだ擦り切れていない若い2人が道を外れて、その相手を追いかけました。
言葉にならない部分のほうによりとても良いと感じるところがありました。
今までで一番好きでした。もう一回観たいです。
王国美術品や建築に関する解像度があまりにも深まっていたように思います(美術品に詳しくないので個人的な感覚になってしまいますが)。初めて観たような心地でした。
ほとんどずっと鳴り続けている空の唸る音が、衝撃でした。好きと言うのより、これがこのアルビオンという国だという納得が近い感覚でした。頂上が空に近い国です。心をざわつかせる音でもあり、けれど途中の日本庭園の無音と自然の音に安心と音のなくなった不安を覚えました。
王国を牛耳る、牛耳り続けてきた怪物の肖像が克明に浮かびあがった話だったと思います。放置して思うように動かさせながら、彼、ノルマンディー公の思うように話が進んでいた衝撃がずっと残り続けてます。彼はあまりにも強く、絶望的な状況で、しかし鬱々とした視聴後にはなりませんでした。最後のアンジェの表情が全ての印象を反転させるだけの強烈さを備えていました。重力を反転させるCボールを失っても、状況を変えられる確信が胸に宿りました。
怪物を喰らい得る可能性を感じました。それは新たな怪物か、それとも勇者か、また別物か。わかりませんがもう一度観たいです。できれば見に行きます