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良い

上に立つ者の苦悩が様々に描かれていたね。ザナックやアルベド、ランポッサ王の様子を見ると、部下が都合良く受け取るアインズが如何に恵まれているかが見えるね
でも、アインズだって上に立つ者として適切な発言をしているから守護者達は付いてくるし、威厳も保てる。それを改めて感じたかな

フィリップも貴族として上に立つ者の筈なのに、どうしてこう愚かなのか…
視野が狭く相手の都合が見えず自分の得しか考えていない。平穏な世なら許されるそれも国が危うい状況では罪悪でしかない
面白いのはその無責任な愚かさを上に立つ他の者達は計り知れない点。本当にフィリップの行動は慮外の代物なんだろうな(笑)

そう考えると上に立つ者としてアルベドやヒルマのフォローをしつつ、下に居るフィリップの暴発を正しく推測できたアインズってやっぱり凄いんじゃなかろうか?
ただ、アインズの視野の広さを実態以上に広く捉えてしまうデミウルゴスとかが居るからお飾りトップ感が強いだけで
デミウルゴスは毎回期待を裏切らない勘違いをしてくれるよ(笑)

内憂外患にて気苦労絶えない王国。ザナックは外を見て、ランポッサは内を見ていた感じか
ランポッサによる驚愕の“良案”、本人は上に立つ者として全ての責任を自分一人が負う形にしたかったのだろうけど、それで家臣が納得するなら国は保っていないだろうし、鞭を振るうつもりの魔導国とて許しはしない
この上に立つ者の判断は下に居る者達を大いに揺るがしそうだ



良い

期末試験への対策勉強が進む中、これまで無かった繋がりやグループが形成されている。これは陽の動きかな
対して裏切りを目論む櫛田を制御しようと苦心する堀北と巻き込まれる綾小路。これは陰の動きか
これまでと比較すれば容易な試験を表に出ない思惑が難解にしていたね

幸村の勉強会に参加したり佐藤から好意を向けられたり。今回は出番が無かったけど軽井沢とは良い感じだし、佐倉も綾小路接近の機会を伺っている
学生らしさが少なかった綾小路の日常に陽の氣が満ち始めたように思える描写がちらほらと

勉強会を主導しつつ自分を狙う櫛田への対処も求められる掘北は気苦労が多そう。そうなるのは誰からも好かれる陽の中心にいる櫛田が陰の氣に満ちているから
陽の場での承認を欲した櫛田が陽を求め過ぎたあまり陰に転じるというのは面白い話

暴発しそうなほど溜め込んだ陰を陽の場で知られた際に櫛田が行ったのは皆を陰に引きずり込んでしまう真実の暴露か…
櫛田としては自分の脅威度を知らしめる為に話した過去。でもこれで綾小路は櫛田の真実という武器を手にした。それが今後どう活きてくるか見ものだね



良い

怪人ゼロ、ゼロ現象、島の謎。諸々の正体は不明ながらも、探偵団は徐々に謎の中心に近づいているように思えていた。チームワークは充分、そう捉えていただけにフィンの告白は衝撃的
マダムの「見える物に頼ってはダメ」という台詞が形を変えて探偵団を襲ってきたようだよ……

カーニーが隠したデータ、カプセルの回収、どちらも一人では成し得ない難題。だから探偵団全員で取り組む必要がある。そういった協調行動はチームワークを覚えるもの
でもそう感じるのは協調の中に自身を置いているとの『主観』や『感情』が有るから。それを感じないならチームワークを覚える事もない

ならデコを使えない『客観』のフィンは協調を深める探偵団をどう傍観していたのかな…
仲間を信じず、真実を伝えず、頼る事もなく。自身を信頼してきた者達を裏切り、正しい人を目指す彼の目的と辿り着く先はどのようなものなのだろうね



良い


普通

熱血系主人公に転身したかのような夕日、その身に宿るのは半月の技ですか
半月が死んだ時は泣けなかった。でもヒーローを託された事で自分を見守っていた大人の喪失を芯から感じたのだろうね
それこそ夕日の少年期の終わりだと受け取れたよ

とても強かった半月の技を受け継いだだけで強くなれないのは切ない話。それはまるで夕日の弱さを改めて突きつけるような
だから夕日に必要なのは三日月が言うように心技体を揃える事。つまりは目的と行動を定める事を指すのかな?
姫の為に地球破壊を目指す夕日、けれどその目標に対しちぐはぐな感覚を感じ始めているようで

獣の騎士団を率いるさみだれと夕日は地球防衛とは全く別の事を考えている。勢ぞろいした騎士団の心技体は既にバラバラ
その中で夕日が演じる役割、それは夕日の心技体を揃える事になるのかな?またその先で夕日はヒーローとして強くなれるのかな?
魔法使いの登場、騎士団の結成にて星砕きの物語は新しいステージに突入したと感じさせるね



全体
良い
映像
良い
キャラクター
普通
ストーリー
普通
音楽
良い


良くない


とても良い

本作はテンプレ外しな展開が本当に面白いのだけど、今回はテンプレだけでなく「普通ならこうなる筈…!」というこちらの予想すら外してくるのだから面白い
一方、作中でその外し被害を最も受けているのがメイベルとエルフになるのだろうね(笑)

おじさんがテンプレと異なる魔炎竜討伐をしたせいで、家も故郷も無くしたメイベル。彼女が想像する労働が温すぎるのは兎も角として、おじさんの助言が良いね。凍神剣の守り手が凍神剣使って稼ぐなんてテンプレ外しにも程がある
でも、そこにこそメイベルの歩むべき自分の人生が有るんだろうね

その後、エルフにもやったアレを繰り返すおじさんは本当に酷い(笑)
メイベルの乱高下するメンタル、エルフの重厚な嫉妬。色々あった末に和解する二人はおじさんの被害者同盟みたいなものか
フラグは一度は立った筈なのに、跡形もなく壊れる。テンプレには至らないけどこれはこれで、という面白さが有るね

転移系作品で多用される転移ボーナス、これを異世界から帰った後に知るというのは間が抜けている(笑)
言葉さえ通じれば判り合える、世が世なら平和に繋がりそうな考えも、おじさんの立場が変わらないなら関係ないか
そもそもおじさんってエルフの言葉とか全然理解してませんよねって突っ込みたくなるですけどね(笑)



良い

部下育成の意味合いが幾らか見られたドワーフ編。何だか終わり良ければ全て良し!な雰囲気を感じなくもないけど、自信喪失気味だったシャルティアの汚名を雪ぐという意味では大成功と言えるのかな?
これに巻き込まれたクアゴアは本当に哀れと言いたくなるけど……

守護者達がアインズの言葉を都合良く受け取るのは今に見られた現象ではないけど、アウラが真相に気付いた上で都合良く受け取っていたのは意外
ただ、それが結果的にシャルティアに後押しされているとの喜びと自分なら出来るというやる気に繋がるのだから世の中判らない

思い通りに事が進んだ訳では無いが上手い結果へ至る
思えばアインズの「出来る上司」のフリもそうした類に含まれるね。本人は明日の事も判らないのに、部下は過剰に良い意味に受け取ってくる
大それた事なんて一切考えていないのに、大仰に受け取る守護者のせいで世界征服の覇道を突き進んでしまうアインズの明日はどうなってしまうのだろうね(笑)



良い

無人島、船上、体育祭等の苦難を乗り越えた堀北はようやく頼り甲斐あるリーダーに育ってきた印象。試験対策も早くに見つかり、そうなれば綾小路の出る幕も減る
だからこそ試験とは関係のない、別の面が強調される回となったのかな

突如モテ期到来な綾小路。裏契約以来軽井沢とは強い繋がりを持つ上に佐藤もですか
それはリレーに拠って認識が改められたからだけど、別口からも改める向きが
腑に落ちないようだけど、勘繰る以上は龍園からの注目度も跳ね上がるのだろうね。それは嬉しくないモテ期だ

堀北が話すは櫛田の過去に繋がる要素。つまり櫛田はクラスを崩壊させる武器を持っているわけだ。また、クラスを支配する龍園の武器は暴力
なら堀北はどうするかと言えば、前回の須藤相手のように対話を自身の武器とするようで
これがDクラスに迫るCクラスの驚異をどのように跳ね除けるのか見ものだね

ちょっとピントのズレた綾小路と軽井沢の会話は微笑ましい
契約以上の意味を見出さない綾小路と契約以上の意味を掴み始めた軽井沢
どこかラブコメのような空気を醸し出した綾小路の周囲、このタイミングで佐藤との距離が縮まりそうな組み合わせとは。試験は単純なのに難儀な問題ばかり増えていくね(笑)



良い

実体のない噂、自分が見たわけでも確認したわけでもないけれど、人々はさも体感したかのように話す。それは真実への無責任と言えるのかもしれない
けど無責任に話していた噂が想像と違った時、人々はどう反応するか。そこに籠められた人間性を追求する面白い話だったかな

根も葉もない噂の殆どは真実の担保も実態もない情報だからハンクが言うように「人の噂も七十五日」で消える
でも消える前に巷間で広まり、人々は真実であるかのように噂を情報扱いして交わし合う。そこには面白い噂も有れば人を怒らせる噂も有る

アナリティカが疑問に感じたのもそういう点だね
噂は噂でしか無いのに、それを真実と思い込み実態と異なる事を許容できない者も居る。それは分析しても明朗な答えが出ない曖昧な領域
だとすれば不確実性にこそ楽しみを見出すベリィの答えは噂と付き合うのに最も相応しい答えだったのかも

体験をネットではなく、紙日記に残したベリィ。あれが鵺の文献のようにいつの日か実態ある情報として扱われるのかもしれないと考えると面白いね

他の点として、噂以外の実態ない情報が気になる。怪人ゼロ、ワトソン、孔雀の羽、マークトゥエイン…。これらの実態に迫る日は来るのだろうか……?



普通


良い

半月の死を引きずる面々の中で夕日だけ引きずり方が素直ではない
彼の喪失にと涙と笑顔を浮かべた氷雨、彼の技を我が物としたさみだれ。彼に助けられた点、彼の死を望んでいた点から正しく反応できない夕日
今回は捻くれ者の夕日が半月の死をどう受け止めるかを描いていたかな

半月の死に正しくない反応を返すもう一人が三日月だね
闘争を求める彼は死にネガティブな反応ではなく、強さを求めるポジティブな反応
三日月の特性は半月の死を正しく受け止められていなかった夕日の本音を露わにしていくものになるね
……ていうか、この時点での三日月ってどう見てもヤバすぎる人間だな…

新たに加わる二人の騎士。どちらも高い能力を持つが故に半端者の夕日の未熟者感も露わにしてしまうね
南雲の正義は戦い続ける理由を、八宵の強さは戦場に立つ覚悟を。そこで夕日が土台としたのはヒーローか
半月との出会いと別れによって呼び起こされた原初の願望。キャラ変したかのような絶叫には騎士としての孵化を感じられたよ



良い


良い

同日に仕事と住居が無くなるなんて人生が詰んだようなもの
でも考えてみれば真奥がこのような体験をするのは二度目。しかも今回はすぐに新たな仕事等が見つかっている
喪失に拠って全てを失うのではなく、笹塚で培われた経験や繋がりが次の道へ至っているね

一方で失うのが初めてとなるのは千穂か
これまでは仕事は一緒で家も会いに行ける距離。でも銚子だと一緒には居られない。だから喪失を前に千穂は決断が求められたわけだ
千穂の母が条件とした「通すべき筋」。これは千穂に恋愛感情ばかりを優先してはならないと釘を刺すものか

「当面の敵を見誤ってはならない」。これは真奥と恵美の関係だけでなく、千穂の恋路にも関わる話
いずれ恵美とは決闘する腹積もり。だからといって今から対立しても意味はないし、アラス・ラムスも守らなければならない
海の家で真奥から仕事を任された千穂、現時点では正しい選択が出来たと言えるのかな

海の家では持ち前のバイト力を活かして設営を良い感じに進めていたね。やはり真奥はこういう事をしている時の方が輝いて見える
が、突如訪れた不穏な空気。イマイチ話の流れが見えないのだけど、この事態にもガブリエルが関わっているの?



普通

一つ一つを確かめるように進む迷宮攻略。ここでミチオが探るものにはスキルやモンスターの特性だけでなく、ロクサーヌも含まれるのかな
親しい間柄になったとはいえ出会ってまだ数日。だから言葉だけでなく表情からもロクサーヌが何を考えているか知っていく必要があるわけだ

役割が明白な迷宮攻略はイチイチ命じなくても、ロクサーヌはミチオをフォローすべく最適な動きをしている
けど時にはロクサーヌが主張できない場面も有る
商館ではロクサーヌの表情から彼女の望みを叶えてやれたようで。ミチオは立派な主人に近づきつつ有るのかもね



良い

前回は部下育成の面が強く見えたけど、今回は魔導王としての外交面が主となる為にアインズの魅力が中心に描かれていたかな
国交を求める場面で背景としたのは圧倒的武力だからいつもどおりの展開。どちらかというと工匠相手にした演説の方がアインズの本領が発揮されていたかな

ドワーフ指導者はアインズに引かない姿勢を見せるけど、アインズが一旦退出すれば「酒を飲めん相手はどうも信頼できんわ!」とアレな基準で言いたい放題
彼らにとって酒は重要なのだろうけど、それを理由として断れず国交を開いたのは彼らがそれだけ追い詰められているから
感情を抜きにした政治が行われたわけだ

ゴンドを通してルーン工匠の魂に感化されたアインズはルーン工匠にこそ心に響く言葉を捧げたいようで。確か「騒々しい!」のポーズって練習してたものだっけ(笑)
それを披露するくらいにはアインズにとって工匠達の方が本番、感情が籠められた演説は政治を抜きにしたも。だから工匠もアインズの言葉に感化される

クアゴア討伐&王都奪還が始まるなら、再び部下育成という名の機会となり、シャルティア汚名返上のチャンスとなるのかな?
ただ、メモに必死になっている姿からはまだ改善された様子が見えないけれど…

アインズが一時的に仲間だったあの子を思い出す様子にはこちらまでしみじみとしてしまったよ……



普通


良い

Cクラスの集中攻撃と裏切り者に拠ってバラバラになりかけたDクラス。その象徴が須藤と堀北
だからその二人の在り方に変化があれば、それはDクラスの成長に繋がる。堀北が持ちうる最高の武器、それを手にするエピソードだったようで

暴れん坊の須藤とリーダー役の掘北。水と油で共通項が無いように見える二人を結ぶのは認められたいという欲求。それに奔るあまり孤高になってしまった
堀北と須藤の問題点は同質。自分を変えたいという掘北の熱い想いは須藤も痛感出来るもの。だから掘北の言葉は須藤に響き、須藤を変えるわけだ

バラバラなクラスの中で今回の綾小路は曖昧な活躍に終始…
櫛田に裏切りの件を詰問するものの、事態解決も動機解明も出来ず
またリレーもクラスの勝ちではなく堀北学との勝負に出ている
綾小路の活躍は誰かと結びつかないから、クラスの成長に寄与しない
本当の活躍は見えない場所でこそ

堀北は龍園に立ち向かえたのは櫛田との結びつきを思い出せたから。だから罠に対して罠を持って飛び込んだわけだけど、龍園の方が上手か

今回の堀北は何から何まで敗北。けれど須藤の改心や謎の録音に拠って再起の可能性は残された。それはDクラスがこれから強くなっていく未来へ繋がっていくのだろうと思える回だったよ



良い

検索すればどんな物でも答えが出る世の中、それでも秘したい何かを心に持つ際にはどうすれば良いのか?
直情的にどろんやマダムの心情に寄り添おうとするベリィを前に、言葉巧みに秘すマダムの姿勢からはほんのりとそういった傾向を感じ取ってしまったよ

『主観』のハック、『客観』のフィン、それぞれの強みが有る中でベリィの強みは何かと言えば、やはり『感情』なのだろうな
機械のどろん相手でも親身に助力し、時には慰める。スマイリーはそれを「嫌いじゃない」と言う。マダムも同様の言葉を使うけど、スマイリーとは幾らか意味が違うかな

『感情』が強いベリィは必要以上に相手の心情に踏み込み、誤魔化そうとするマダムに「嘘なんですか?」と問うてしまう
マダムの「月が綺麗ね」との言葉。これは「愛している」を秘すもの。つまりマダムにとってカーニィへの想いは秘した想い。だからマダムの「嫌いじゃない」はどこか牽制する意味を持つ

でも相手の秘密に踏み込んでしまうベリィの『感情』にも良い点が有ると指摘されていたね
心に鍵をかけて秘していたハックを良い方へ変えていたようで
なら、『感情』により秘密を探り当てるベリィは島やハケットの秘密をこれからどのように開いていくのかと期待が高まるね



良い


良い


良い

これまでは泥人形が相手でも何か強い者の力を借りて倒せばよかった。けれど夕日やさみだれを翻弄する強さを持つ半月は早くも死んでしまった
大人役の半月の死は夕日達に子供で居られる時間の終わりを示すかのよう

将来なりたい職業に誕生日に大人からの期待
それらは将来への展望を強く意識させるものだけど、さみだれは自身の限りを知っている。さみだれに付き合う夕日も同様に限りが生まれ、自分達で将来を閉じようとしている
それだけに半月が見た夢はその限りを打ち破る可能性を秘めているね

半月が驚く程の強さを持っていた夢の夕日。それは強さの積み重ねをした存在
本作に出てくる大人は誰も何かの積み重ねをして大人になっているような。だから夕日は強い半月を指標とし、半月は齢を重ねた時雨に憧れる
積み重ねを続ければ将来へきっと辿り着ける

ノコのように守れなかった後悔を積み重ねて、今の格好良さを手に入れて、夕日を守った半月
この命をかけて守られてしまった衝撃が夕日に将来へ続く積み重ねとなっていくのかもしれないと思えるラスト
まさしく夕日の始まりは終わってしまったわけだ



普通


普通


良い

守護者達の反応だけを見れば、アインズによる部下育成術を受けて奮起する様子と取れるのだけど、当のアインズはシャルティア関連でアウラに指示しただけで他は勘違いか暴走……
こういう部分を見ると優秀過ぎるのも考えものだなと思ってしまうよ(笑)

アルベドとデミウルゴスの会話、アインズの深いこと考えていない言動を全て「計り知れない深い意図」で済ませているって盲信の領域なんだけど、もはやいつもの光景過ぎて…(笑)
アインズもアインズで帝国の行方をデミウルゴスに丸投げしているのだから、まあバランスが取れていると言えるのかもしれないが

汚名返上に燃えるシャルティエは良い意味で周囲に影響するようで
人間椅子はコキュートスに対抗心を燃やさせ、駄メモはアウラに面倒を見てやらねばと意識させる
また、シャルティエの功績を確かにする為にアインズが部下のフリをするのはちょっと情けない気もするけども
今回の騒動でシャルティエは何処まで成長出来るのかな?



普通

ぬるっと始まった体育祭。それぞれが目指すのは自分の組やクラスの勝利
堀北は裏切り者や龍園の妨害、自身の負傷に四苦八苦。だから勝利は難しいと俯いてしまう
対して綾小路はそもそも目指している勝利が違うと感じさせる内容だったね

櫛田という裏切り者を抱えたDクラス、綾小路が指摘するようにその状態で勝ち目はない
けど「信じる」為に放置せざるを得ず、またルール違反ギリギリの龍園にも対処できない
掘北は攻略法を探しても見つけられなかった。ここから体育祭の勝利にこだわっても既に無理筋

綾小路が見ているものはもっと大きな勝利
裏切り者が居ても、須藤が荒れても、龍園や高円寺の存在も関係ない。失敗が後の力になると考えている
あの学校は櫛田が言うように卒業時にAクラスに居る事が勝利条件なのだから、体育祭一つの負けは重視する必要がないとも言える

綾小路に急き立てられ、龍園の罠に嵌まり窮地に陥った堀北は逆に思考がシンプルになったようで
兄に認められたい、遣れる事が一つある。体育祭だけの勝利ではなく、堀北鈴音としての勝利に向けて遂に歩み始めるのかな?



とても良い

正体不明な架空の鵺をテーマに情報の真偽性を扱うとはなんて面白い回!
自分の情報は正しいと訴える博士からすると、デコペディアの情報は偽物。でも世間は正しさを知らないまま博士の情報を嘘と定める
真偽性ではなく、どちらを支持するかという物差しにより情報の真偽が揺らいでいる

こうなると博士が主張する「デコペディアを誰かが書き換えた」という話も疑えてくるね。もしかしたら博士が支持する情報に反するから、異なる情報に書き換えられたなんて言ったのかもしれない
何処までも真実は曖昧。だからベリィ達が面白半分で書き換えた情報が支持されればブームとなり、黙示的に正しい情報になってしまう

博士の情報もデコペディアの情報も巷間の情報も真偽性が揺らいだ時に示されたのは昔の文献
その際にマダムが語る言葉は論理破綻しているように思えるが、あの言葉の真意は人がそもそも真実を信じないという点にあるのかな
だから文献は忘れ去られ、デコペディアが盲信され、ブームが真実に取って代わった

そして情報を信じてハックや自分を何の過去もない存在と主張してしまったベリィの誤り。「本当はこの目ン玉で見て決めるんだ!」と怒るハックが正しいように思われるけど、そもそも本作は幾らでも姿が偽られる島
本物に見える動物達だって見た目をデコった偽物のロボットでしかない。……まあ、だからハックは動物の匂いを気にしてたんだろうけど

結局、正しい情報とは偽りの情報とは何だったのか?
偽りで正しさを書き換えようとして別の偽りや正しさに負けた博士やロボットは被害者と言えるのか?
情報の正しさに踊らされるがあまり、真実に辿り着けず。それに不満を抱かず次の情報に踊り始める人々は何処へ行こうというのだろうね



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