宮城リョータの過去を掘り下げてくれる。音響の無音の使い方がうまい。
3DCGだが、変な感じしない。
山王戦いいね。
アニメスラムダンクの変な引き伸ばしがない。
ブルーレイで視聴。DOLBY ATOMOSにも対応。原作はもちろん既読。TVアニメは時代のせいか作画に物足りなさもあったが、それがない。
原作は見たことありませんでしたが、アニメシリーズを全て観てから観にいきました。
一言で言えば『圧倒的』でした。
映像、ストーリー、音楽、全てがこれ以上ないくらい良かったです。
宮城リョータを主人公とし、山王戦の開始から進んでいく当作品ですが、スポーツアニメって試合中に回想シーンを挟む作品が多くて、たまに回想シーン多すぎない?と思う作品や逆に試合シーンばかりであっさりしすぎているなと思う作品もありますが、当作品はそのバランスが良かった。
特に良かったシーンを挙げると、試合終盤の1シーン無音でただ試合の映像だけ流れるシーンです。言語化するのは難しいですが、試合終盤の一番盛り上がるシーンをあえて無音にすることで視聴者を試合の緊張感に引っ張っているようで、初めて劇場で見た時無意識に息を止めて観ていて自分でも驚きました。
それほど全身を引き込まれた名シーンです。
音楽に関してもOPと同時に流れる『love lokets』が入場曲、『第ゼロ感』が最大の盛り上がりどころを、要所要所のBGMもそれぞれ世界観を作っていてテンションぶちあげでした。第ゼロ感の映画版の初めの方にバッシュが地面に擦れる『キュッ』という音が入れられているのもまーーーーーーじかっこよすぎます。天才です。
当作品は劇場で観るからこその良さがあると個人的に思います。
ですが、今後も何度も観返したいのでDVDは必ず購入しようと思います。
評価 SSSS 100点
手に汗握るって言葉の意味がこの映画見たら分かるよ。
原作もアニメも未履修でほぼネットミーム知識しかなかったんですが、良かったです!
・井上先生の絵がそのまんま動いてる!完全に漫画読んでる気分(コマ割りが浮かぶ)
・完全にスポーツ観戦してる感覚
・静と動の対比、台詞で語らない演出がとても良い
自分はバガボンドしか読んでないけど何となく井上先生節みたいなのが感じられて、あの絵のタッチがそのまま動いてるのすごかったし、構図やカット割りも不思議と漫画に近かった。
主人公を「彼」にしたの、正解だったと思う。これは原作読みたくなる…。試合とそれ以外のシーンの構成が巧いなあと。彼の苦悩や鬱屈、家族との関係、そんなものが映像だけからビンビンに伝わってきて、きっとすべてのスポーツ選手ひとりひとりの背景に人生や思い出や強い感情があるのだろうなとそんなことに思いを馳せるくらいに日常パートがよかったし、だからこそ試合に自然に熱が入る。本気で試合にすべてを託したくなる。
高校の体育でバスケやってた時の感覚を強烈に思い出した。ボールがバウンドする時のちょっと金属的な音。ドリブル中にボールが手に吸い付くような感覚。ゴムの匂いと表面のザラザラ。
陰キャなので団体で球技とかもう完全に無理だったんだけど、こんなに覚えていたとは。そういうかすかなバスケの記憶を確かに呼び起こしてくる、そして、バスケがしたいです……と思わせてしまう手腕、さすがだと思いました。
完全初見・事前情報なしでの映画館での視聴。3Dアニメなのすら知らなかったが、スポーツの激しいアクションを効果的に描けていた。
原作は結構古いはずだが、本作品は2023年の幕開けに相応しいクオリティだ。
ムキムキのキャラが汗を流してぶつかり合ってテンポよくバスケをする姿、美しい。
誰も名前を知らないところからのスタートだったが、各キャラのバックグラウンドや因縁を劇中で紹介してくれるため、クライマックスでは自分も熱狂に取り込まれた。
影の薄そうなキャラが今作での主人公で、影の部分を描きつつストーリーの流れを熱血一辺倒ではなくドラマとスポーツの交互展開になり、緩急を出していてよかった。
また、赤いキャラが本来の主役なのはわかるが、今作では奇行を繰り返して怪我した後どうなったのか不明なのが気になりポイント。原作や過去作見ろということか?続編で描かれる?
元ロン毛とキツネって言われてた人は最後まで見分けが付かなかった。キツネは結局なぜバスケしてるの?
山王もエースに焦点を絞り、魅力的なライバルとしてばっちり描かれていた。
劇伴音楽は展開を盛り上げている。OPは印象が薄かったが、EDはいい感じ。
原作未読,予備知識なしで鑑賞。
歴史的な試合をパブリックビューイングを見ている感覚にとらわれる。
作画もコミックのコマで動いているようなテイスト。
アニメーションなんだけど,とにかく生々しい効果音と劇伴。
Dolby AtmosやIMAX上映が行なわれているのも納得。
今回は通常上映だったが,Dolby Atmosでもう1回観たくなった。
アニメオタクかつバスケファンである自分にとって、どちらの原点でもあるスラムダンクという作品。そんな作品がまさか現代で映像作品として観られるとは思わなかった。まずはその点にすごく感激だった。
特に映像面が素晴らしく、バスケ×アニメとしての正解を見せつけられたね。どうしてもバスケのアニメ化って旧作のスラムダンクアニメを含めて不自然な動きが多くなってしまいバスケ経験者が見ると頭を抱えたくなってしまうのだが、本作は本当にバスケをしていたのが1番衝撃的だった。オンボールディフェンスの身体の当て方、ポジショニング(桜木のスペーシングだけクソメチャクチャなシーンあるのめちゃくちゃリアルで良かった)、スクリーンの掛け方、シュートモーションどれをとっても”バスケ”だった。このあたりは井上先生が監修しているからこそ拘り抜けた部分だと思う。感服した。
懸念されていたアフレコ面は概ね問題なし。三宅さんのゴリや仲村宗悟くんのリョータはかなり良かったし、武内くんが沢北なのも意外だったけど合ってたね。桜木、流川だけ流石に違和感拭えなかったがまあ評価に影響与えるほどではなし。事前のプロモーションのゴタゴタは本当に下手の一言なので、アニメの評価には入れていないけど続きやるならどうにかしてほしい。
そして肝心の脚本部分。結論自分はめちゃくちゃ評価したい。諸々の事情があったのかもだが魚住のエピソードや仙道のエピソード、河田弟など本来原作であったはずのシーンが差し代わっていた(カットされていた)のは残念だったが大方の希望通り山王戦をしっかりと映像で観られたのはやはり感慨深い。そこに宮城視点を持ち込んだのは原作者から示された新たな示唆だったね。後付け感はまぁ仕方ないとしてシナリオとしてはよく組み込めていたし、その中で試合中のプレーへの影響を補完していたのはさすが。最終盤のハドルで宮城がメンバーを集めて最後のポゼッションの指示出してたのが、流川から桜木の逆転シュートに繋がったんだなぁ。特に変わり映えせずに山王戦をそのまま観たかったという意見もわかるが、新しくこれからスラムダンクをリスタートさせていくという意味では良いアプローチだったと思う。
総じて思ったのは、やっぱりスラムダンクはめちゃくちゃ面白いし好きだなぁということ。来年はバスケW杯もあるし、盛り上がってほしいなぁ。
宮城中心に描かれた山王戦
原作ではそこまで深堀出来てなかった宮城にフォーカスして再構築したような感じだった
リアルなどで表現していた泥臭く人間味が出ており「あ~あ井上雄彦だ~!」と実感できた。
山王戦と宮城を中心としたキャラクターの心情に重点を置いていたのか宮城としては本質的ではない桜木の成長などはカットされていたように思える
また、新規でも入りやすいように山王戦までの背景(全国大会の何回戦なのか、観戦客に神奈川チームの選手が応援きているとか魚住とか)はなるべく描かれていないように思う。背景のシルエットには映っていたがw
原作でラストシーンでセリフを一切使わない部分の表現は本当に映像としても素晴らしかった。桜木のセリフも口の動きだけで音にはせず、流川と桜木のハイタッチのみ音出す。想像していた通り最高の演出だった。
ただ、映画自体が宮城中心に描いているので原作より感動が少し薄れてしまったように思える。
全体的にセリフは心理描写も含めて最小限となっており、表情や行動、仕草で心情を表現していた。最近のアニメでは心情を口に出す作品が多くなっていることもあるので逆向しているようにも思えるが個人的にはこれぐらいが良いなと思う。
表現できているのも3Dモデルが細かいところまでしっかりと作り込まれている証拠なので3Dできが最高であるのもうなずける。
3Dにして正解だなと心から思った。
バスケの動きもアニメの動きというよりは現実よりであり、試合の雰囲気も現実に近いように感じた。
点差が縮まれば縮まるほど1本のシュートに観客が熱狂する。あのバスケ試合独特な雰囲気を再現したと思う。
原作を読んでいるので結果は分かっているのだけれどもシュートが入るたびに熱狂し、最後には涙を流している自分がいたよ。
スラムダンク、はやり最高じゃったか。
漫画を読んでる時の脳内がそのまま映像化されてて感動した。あの山王戦を満足いく形で映像化してくれて感謝。
ゴリとのタッチで花道の手が赤く腫れてるシーンとか問題児たちがグッ!とするシーンとか細かいシーンも画面の隅で描かれてて嬉しかった。随分と読んでないけど鮮明に覚えてるもんだな。
知ってたけど再認識した、スラムダンクおもしれーなー。
みんなあれがないこれがカットされてたとか言うかもだけど、ナレーションなしでりよーちんメインで一つの物語としてよくできてた。やっぱ宮城リョータよ。
強いて言えば堀田の歴史に名を刻め〜おまえら〜が聞きたかった笑
あらゆる点で本当に隙がない良い出来だなと思ったのですがその感想とは裏腹になぜか自分の気持ちは盛り上がらず。時間を置いてまた観直したいかも。
厳しめ?の感想です。
公開直前のあれこれで不安に思いつつも、評判が良いみたいなので見てきた。
思っていたよりは良かった。予告ではもっと安っぽく見えてしまっていたCGも思っていたより良かった。
声は、花道以外は良かった。花道の中の人は個人・声優としては好きだけど喋ると分かってしまう・馴染まないで浮いてしまうので… ( 演技力の問題ではなく ) 。
CGは “ ちゃんとバスケをしている ” ことを描く上で必要だったのだろうけど、ヌケ感/光源 (+先生の絵をそのまま再現する ) を描くためか白い部分があるのがテカテカヌメヌメ感があって微妙だった… ( 個人の意見です ) 。
最後数分だけ手書きまたは手書き風だったと思うのだけど、こっちの絵で動かしてくれ!って思ってしまった。
宮城家ってこんな感じだったんだね… ( 後付けなんだよね? ) 最後、カーチャンが観光客の溢れる湘南の海?で体育座りしてるのが違和感あったんですが、あれは普通? (+本当は現地で観戦したのに隠してるの? )
宮城リョータの話として描くなら、終盤に花道の回想が入るところ ( 喧嘩や、晴子の “ バスケットはお好きですか? ” ) がまるっと要らなかった。
早い段階・少なくとも前売を売る前からキャスト&主題歌アーティスト一新を告知していれば、あんな変な騒がれ方をしなかったのに…と思います。
( あと、普通はキャスト解禁でキメキメでその作品のために撮り下ろした声優写真、とかお出ししないので。 )
盛り上がっていた旧作のキャストファン・WANDSとかのファン ( ←こっちは仕方ないか… ) がばかみたいじゃんね…。
評価点
バスケのアニメとしてはとても良かったです。ドライブするときの肩の入れ方、姿勢。ゴリのポジション取りの足の入れ方。こだわったのがよくわかる。だからルール上問題になる、コートサイドに刃物持ってる部外者が現れるとか、メンバー登録されてない生徒がベンチに入るとかのシーンがカットされたのはやむなしかなと思います。
批判点
宮城を新主人公にするのはいいが、それが山王戦と抱合せは無理がある。あれは湘北と花道の総決算として作られてるから、後付の過去編なのに試合との繋がりがいまいち薄い。最後とか駆け足気味に花道の成長過程を回想するしで、新規の人には優しくない。これならゴリが出せなくなるけど宮城新キャプテン体制で冬の選抜予選で一試合作ったほうが色々やれたと思う。「母ちゃんには迷惑かけまくったけど、チームのキャプテンは頑張るよソーちゃん」とか言わせとけば纏まるだろ。中学時代の1on1の相手も三井から対戦相手のエースなりキャプテンにして因縁作るとか。
あと広告、プロモーションは下の下の下
総評
60点。スラムダンクを読んでいて、山王戦がどんな映像化してるか気になる人には薦められる。それ以外の人には無理。リピートもしないかなという感じです。
まさかのリョーちんをメインに据えた一作!一番平凡だからだろうか。リョーちんはその平凡さに価値がある…。バスケット描写もカッコよかったし見事だったな。リョーちん役も自分がメインで驚いたことだろう…。