サービス開始日: 2016-09-30 (2793日目)
情報量が……情報量が多い!!
バンド名の由来、それでええんか。
桃香がバンドを辞めると言い出したのには本当に驚いた。バンド活動にいまひとつ積極的でなかったのはそういう理由かあ。その理由でさえ、彼女自身の口から語られたのではない、というのが寂しい。
さらに、智とルパの家庭事情も。これだけでもなかなかに重いけど、二人にはさらに以前組んでいたメンバーの話もあるんだよなあ。
仁菜、家を出るとか予備校をやめるとかいきなり極端な決断に走りがちなあたりが若いなあ。それでもやはり彼女の突進力こそが鍵。
素直に姉に甘える仁菜とか、ミネさんに敬意を払う桃香とか、みんなのこれまでとは違う一面が見られたのもよかった。人ってこんなふうに多面的だよね。
ラストのセッション、ベースとキーボードが加わったことで音がこれまでとは別次元へ至ったことが、音が仁菜にもたらす喜びが、映像でも伝わってくる。わかりやすい演出ではあるが、実写では成立しづらい、全てが絵であるアニメだからこそ成立するシーンであろう。
客を増やすためなら前回あれだけ否定したダイヤモンドダストと同じ方向性さえ本気で考える。さすが、第4話で豪快な手のひら返しを見せてくれた仁菜さん、パネェ。
新メンバーのルパと智は、楽器面で足りなかったパートであるというだけでなく、武道館を目指す上で必要になるいろんな知識や経験を補ってくれる存在でもあるわけか。
ルパはいまのところキレた姿が想像もつかないけど、ぶつかり星から来た仁菜にどこまで耐えられるか。
練習のとき、すばるが椅子に座る際にちゃんとスカートを整えながら座るのがよかった。日常の何気ない仕草を丁寧に拾ってくれるの大好き。
どんな衣装を用意するんだろうと思ったら、そうきたか!
ラストのライブハウスのステージ、曲もさることながら新川崎(仮)の三人の表情と動きが本当に楽しそうで、強く感情を揺さぶられた。
仁菜が語る「爪跡」の話は、まるで仁菜自身のことを語っているようだった。桃香は仁菜とすばるよりも歳上なこともあってか、二人とは少し距離を置いている印象があったが、厄介な女・仁菜にひっかかれてかさぶたを剥がされて、やっと対等な関係になれたんじゃないかな。
何も解決してねえええ! 普通そこはすばるが役者を目指すかどうかについて何らかの区切りがつく流れじゃろ? 手のひらクルックルな仁菜にはもはや笑うしか。
という字面だけだと楽しめなかったみたいですが、全くそんなことはなく。ニュアンスを表現するの難しいな。
すばると初対面のときはあんなに壁を作っていた仁菜がすっかり懐いているのにほっこり。
すばるに「明日時間ない?」と聞かれて一度「ない!」と返してから前言撤回する仁菜がよかった。ストーリー的にはなくても問題ない一言だけど、とても仁菜らしさを感じる。
花田十輝氏の脚本に「宇宙よりも遠い場所」のときのようなきらめきを感じる。つづきが楽しみ。
主人公である仁菜はすごくめんどくさいキャラなんだけど、過去の自分が喚起されてそのめんどくささに共感できてしまう。