導入の説明的な部分だけ引っかかってスムーズに観られなかったけれど、他のメディアで長く展開されていてその説明が必要だったようだからそこは仕方がないかな。
塗り方やキャラクター・デザインが他では観たことがないような強い個性があって良かったし、その画でイケおじ達がわちゃついてるのたのしかった。
貴族たちが平民やダンピールを蔑みながら身内を助ける場面でだけnoblesse obligeという言葉を持ち出しているのはかなりグロテスクな世界だし、そういう歪みが表れた言動が端々に見えるのだけど、それがTRUMPの安寧を保つ使命を負う者の責務故ということが感じられるような終盤だったのでまずまず納得は出来たかも。
集中して観ないと振り落とされるような作り好きなので、ちょっとした描写で細かい表現がされているの良かった。レーナがオープニングでは顔が描かれていなく、本編でもほとんど登場しない展開もラストの盛り上がりを高めてた。原作の途中までぽいお話が綺麗にまとまっていて、観終わってまんぞく。あと原作ではどうかわからないのだけど、アニメ作中ではシンとレーナが恋愛関係にならないところも良かったと思う、
本編の雰囲気とエンディング曲が合っていなさ過ぎて後半の印象的だった回の余韻がエンディングで即消し飛ぶような流れだったのほんとどうかと思います。とりあえず最終回だけ特殊エンディングだったお陰で最後が丸く収まったので良かったですけども…。
アトリへの思いを、人格のデータとして人間とヒューマノイドが永遠に添い遂げることが技術的に可能であったり倫理的に人々に受け入れられるような社会を作ることで叶えるというのは美しい終わり方だったと思います。
あとは負けヒロインぽかった神白が最終回で負けない強さを見せたのもとても良かった。
ゲスい話も書いておくと脱法ロリぽいことに関してはちょっと問題があるような気もしていたのだけど、それを夏生が子どもに戻ることでうまくまとめたことについても感動したな。夏生が子どもの姿に戻る前からかなりバカッぽいことを言っていたのはそういう幼ない気持ちに戻っていたという描写だったんだろうか。
お話はまだまだここからなんだろうけどとにかくすっごく素敵なオープニング。
けろりら氏のディレクション、個人的にはすごく好きな感じでした。ライブのシーンの音楽と動きが良ければそれだけでもかなり満足だし、キャラデザも好み、あとはテレビ版は画が崩れているシーンはかなりはっきりダメだったけど劇場版は気になるところは少し気になるかもというくらいでうまくまとまっているように思いました。
全体的にかなりまんぞく。
人は誰もがなにかあれば傷つく心を持ち、また同時に人を傷つけてしまう力を持っているということを正面から描いていて、今このタイミングで観て良かったな。また、そのことの責任から目を背け逃れようとし続ける川井が(個人的な感想では)登場人物の中でいちばんグロテスクに描かれていることもこの作品の強い思いを感じるようで良かったです。