リョウマがこれまでに築いた人脈や信頼が露わになる回
やっている事はスライムを用いた洗濯業なんだけど、お披露目会に大勢の知り合いが集まり、そして開業初日から大行列になるのはリョウマの貢献や実力が認められてきた背景があったからか
ただ一方で、このまま洗濯業に本腰を入れられてそちらの描写がメインになってしまうと、こちらが見たい話からずれてしまうので、洗濯業も程々にやりつつエリアリアとの仲も深めて貰いたいところだけど……
アリスと燐の主従コンビは思っていた以上にポンコツ……?
二人して前回、今回と矢鱈やらかしが多くないかい?と言うか、自分と手錠を繋ぐのではなく、何か支柱のようなものに繋げば良かったのでは……?
ただ、それに拠ってイスカとアリスの距離は強制的に近づいた
平和な中立都市でさえ出来なかった互いの考えている事を平和にぶつけ合えたようで
未だ対立陣営に属する二人にとって、想い合う恋仲などよりも戦場のライバルが関係性として納得できるというのは面白いね
でも、それだとイスカとアリスが恋愛関係になるという展開は益々難しいように思うのだけど……
やはり、いっそのことミスミスをメインヒロインに据えた方が良いと思いますよ?
表面上はいつものギャグ回ながら、水面下では色々進展してるのかな?
今は古風な隣人に見える鈴乃も只者ではないはずだし、強盗かに思えた覆面もエンテ・イスラの関係者のはず
けれど、それらの異変は表に出て来ない為、日常に飲み込まれてしまう異様さ
鈴乃は恵美と魔王が親密な間柄と勘違いし、エメラダは真奥と恵美の日常をすれ違いの多い恋人と喩えた
これだけでも微笑ましいのに、恵美の日常はもはや気になる男をストーキングするものにしか見えない
そこに千穂からのSOS。魔王を監視する筈がラブコメ空間に巻き込まれていく恵美が面白可愛いね
ミスミスの身に起こった異変により深刻さが増すイスカ達に対して、いつも通りのテンションでイスカ探しをしているアリスの対比は幾ら何でもギャップが有りすぎる……
これまでは平和主義的な意味で戦争を止めたいと願望を抱いていたイスカ。それが魔女になってしまったミスミスの存在によってより強い根拠を持つ望みとなったようだね
ただ、こうなるとアリスよりもミスミスの方がヒロインらしくなってしまう気もするけれど
敵同士だから同じベンチには座れない。けれど対等な関係なら座れる。アリスの無茶苦茶な理論武装は中立都市だから通じるものかもしれない
だとすれば、そんな場所で一線を越えてしまった燐、力の一端を示したミスミスの存在は異端
それはまるでイスカとアリスに許されていた中立的な触れ合いが脅かされているかのよう
魔獣討伐に出向くリョウマを送り出すエリアリアの姿が幼妻にしか見えないのですが……!
メタルスライムを介して和やかに戯れる二人の様子含め、この二人は早々に結婚しても良いんじゃないかな?
限りなく増える大量のゴブリンには限りなく増える大量のスライムを
準備も何も無い状態からのゴブリン討伐。それが危ういものにならなかったのはリョウマとスライムの存在有ってこそ
けれど、テイマーギルドでは評価されないその実力。これからは洗濯業をしながらリョウマの実力が広く認めて貰う流れになるのかな?
DJ活動について欠片も知識を持っていないりんくの存在は視聴者がDJとは何かを理解するのを助けると共に賑やかしとしても一役買っているね
第一話ではユニットを組む、DJ活動を始める点についてはりんくの方が乗り気に見えただけに、宣伝目的の課題曲を上げる為に徹夜する真秀の姿には驚かされた
と言うか、自分を奮い立たせる為にりんくから貰った貝殻を見つめていたり、メールで済ませるより一番に聞かせたかったと赤面する様子とか、既に染まり始めてますよね……
ライブは新人ながらに立派なもの
真秀の実力はこれまでの描写を裏付けるものでありつつ、りんくはりんくで中々に凄いのでは?
初ステージながら歌詞を完全に覚え、ステップも軽やかに踏んでいる
それらは完璧さよりもステージを楽しんでいるのだという雰囲気をこれでもかと主張しているね
ラストシーン、ライブ終了後の勢いで手を合わせて名前まで呼んでしまってちょっと気恥ずかしい空気
けれど、手を振りほどくこと無く改めて手を固く握りあった二人。良い締めとなる絵だったね
活動は回り始めステップも跳ねるかのよう
次回、りんくと真秀のステージを見たむにが加入の流れになるのかな?
特訓すると豪語しても朝起きることは出来ず、鬼ごっこの際も罠と判っていながらチノに抱きつき……
今回はココアのポンコツ具合が凄まじいね(笑) でもそれが可愛らしい
そんな今回は新しい自分、懐かしい自分を発見する回でも有ったのかな?
良い所を見せるため特訓を始める千夜
少し走ればへたり込んでしまう、そんな彼女にとって特訓を繰り返し、最終的にマラソンを完走した事実は未知の経験。「こんなに走れるなんて知らなかった」と言わしめる程に新しい自分を発見させるもの
スタンプカードや朝焼けの風景はご褒美みたいなものか
凛から逃げ回る青山さんというのはいつもの光景。でも、それが仕事ではなく遊びであれば高校時代に思いを馳せる切っ掛けになる
青山さんはマスターとの約束、凛は青山さんとの関係の原点を
関係は少しだけ変わってもやっている事は変わらない二人の友情が見えた内容だったね
それらの発見は何となく日常を送っていたら見つけられたものではなく、走り続けるという努力を辞めなかったからだね
そう考えると、特訓に起きることも出来ず、鬼に自ら捕まってしまうココアがいつもと変わらぬ平常運転であったのはある意味当然の成り行きだったのかもしれない…(笑)
ルシフェル改め漆原は前回あれだけ折檻されたというのに平然と真奥を使いっぱしりに出来る大胆さは見上げたものだね!
ゲート探しの肝試しが笑い話にもならないオチに終わるとは誰が予想できただろうか(笑)
回避した筈が時間差でやってきた大家さんの水着写真
同じようにオルバ達とは時間差でやってきた異端審問官は真奥に危機をもたらす存在になるのか?それともあのアパートに入居したということは勇者も魔王も関係ない存在となっていくのか。果たしてどちらだろう?
対立する両陣営ともに不安要素や裏切りを抱え、更に相手陣地に潜入すれば強敵に出会う状況。だというのにそんな混迷した状況よりもイスカに会うことしか頭にアリスは微笑ましいね(笑)
そういや、ボルテックスに落ちた事による影響は次回以降に現れるのだろうか?
リョウマとエリアリアの見た目が子供であるために魔法で新しい遊びを模索したり、廃坑でカマキリ相手に実戦経験を積む様子を純粋に楽しむことが出来るね
エリアリアとのお別れフラグが立ったぽいけど、今のリョウマならラインハルトの支援で普通に学校へ通えそうだけど……
人々を助け街を修復し悪に立ち向かう真奥の姿には魔王らしさを感じられない
それらの行為は笹塚という場所が魔王という価値観をまっさらにし、真奥として生き返らせたのだと判るね
対して恵美はまだ以前の価値観を捨て切れていないのかな
悪に立ち向かう姿は勇者として求められるものだし人助けも同様。「私は勇者。その真実だけは変わらない」なんて言ったりもしている
恵美は笹塚で暮らしていても芯の部分を変えていない
それでも僅かに変わったのは魔王である真奥への態度が軟化した点に見て取れるね
最後には魔王城とも思えないボロアパートに勇者も魔王も人間も関係なく集っていた
何かが変わる兆しの見えるラストだったね
運命によって結び付けられているかのようなイスカとアリス
今回はニアミスで触れ合いなど生じていないのに、息の合った様子をこれでもかと描かれて新手のイチャイチャを見せられているかのよう
こうなってくると、「ボルテックス攻防編」においてもどうやって敵同士のままイチャイチャを始めるのかと期待してしまう自分がいる(笑)
冒険者になって初めてと二番目の仕事が清掃作業って斬新
ただ、それもリョウマがこれ以上無いほどの適任だったからか
ここで他の面々は無理にリョウマの仕事を手伝おうとせずに、それぞれが自分に適した仕事に精を出している様子は良いね
母を亡くしたことで無人の家に帰る生活の中で死を迎え、転生した後も森の中にひとり暮らしていたリョウマ。
彼を人と触れ合わない生活から街に連れ出したラインハルト一家がリョウマを家族として迎え入れ、そして大仕事をこなしたリョウマを勢揃いで待っていてくれた描写には胸が温かくなるね
一足早く高校の制服を着るチマメ隊。最初はコスプレのようだったそれが校内を巡る中、少しずつ自然な姿となっていき未来の自分をイメージする一助となる展開は進路に悩むチマメ隊を明るく楽しくサポートするものになっているね
最初からあの高校に入るつもりのメグは凛の話をメモまで取って聞いている。メグの中ではあの話で高校生になった自分を充分想像できているのだろうね
対して抵抗感の有るマヤはそれほど真剣に聞いていない。特待生の話があってもあの高校に居る自分を想像出来ないマヤに凛の話は参考にならない
活動的なマヤにとって有益となるのは制服を着ての高校体験
お茶会に社交ダンス、そして苦手に感じていた「御機嫌よう」。それを仮初めとはいえ体験したことは、充分に高校生となった自分を想像でき、更にはそこでも変わらぬ面白さを見つけられると感じたようで
チノにとってこの仮体験の中で役に立ったのは凛の「出会いが大切」という言葉か。この言葉によってチノはココアと出会えたことで得られた人生の変化を改めて感じられたようで
「三人絶対一緒」とメグとマヤは言った。二人が御機嫌ようと合わせる中、言わなかったチノは既に進路を決めているのだろうなぁ……
そうして高校に入った自分をようやくイメージできたチマメ隊の前で何の違和感も前フリもなくお嬢様制服を着こなしているココア&千夜が……(笑)
前回に引き続き、心地よい流れをぶった切って自分達のオチへ持っていくこの二人は本当に最強だな!
ミラロゼが記憶を取り戻す前と後ではイレイナの態度があまりに変わっているね。イレイナのスタンスは明確
記憶喪失時点では彼女に親しみを見せ、気遣い、生存を望むというのに記憶を取り戻し自分の世界に閉じ籠もった彼女に対しては何も告げずに城を去る
イレイナは相手の罪を糾弾しないし、救済することもない不干渉のスタンス
記憶を失ったミラロゼに対してはスタンスを崩してみせたのに、記憶を取り戻したミラロゼにはスタンス通りの対応に戻す
これを相手の意思を尊重していると取るか、自分に厚意を示すかどうかで対応を分けていると取るか解釈が分かれるな…
近くに居る人の思いも寄らない姿が幾つも描かれるこの回
魔王が人助けする光景、梨香の悲しい過去、階段から落ちる勇者、魔法を語る大家
そうこうする中で爆発した恵美の怒り。これは優しさを見せる真奥と故郷を燃やした魔王のギャップによるものか
真奥を倒すことは出来ず、かといって施しを受け入れない訳にも行かず
真奥が笹塚で価値観をまっさらにしたように恵美もこの地にて価値観をまっさらにする必要を迫られているかのよう
そういった描写の後に訪れる千穂の危機道で偶然ぶつかった相手が悪魔大元帥だなんて。
予想外の事態の中、一人納得する真奥。彼が提示する価値観は恵美や千穂を守ることが出来るのだろうか?