視聴者はとっくに知っていた母親の真実に、ようやくチセが気づく。この非対称が素晴らしいじゃないですか。母親の髪の長さを変える演出もすごい。
前回までエリアスの物語になっていたのを、ヨセフのプロットとまぜあわせることでグイっとチセの物語に軌道修正する、シナリオの手腕に舌を巻く。
日向がちゃんと過去に向き合う。プロットはいい。
ただ、最後に報瀬に啖呵を切らせるというプランが先にあって、そこからストーリーを組み立ててるから不自然なんだよ。報瀬はそもそも、日向の感情に気づけるタイプじゃないだろうに。つくづく人間が描けてない。まるで演出家のロボット。
うおー、メカ作監に河野さんんんん!
エピソードはとても良かった。ゴローとイチゴの関係はまさしく「パートナー」だもんな。ただ、やっぱり「好き」という感情の描き方を現代人に寄せすぎ。もっと謎めいた感情でしょ、彼らにとっては。
朝霧いいよね、夏は涼しいし。冬は泊まったことないけど、吹きっさらしで寒そう……。つまり、あいかわらず寒さに関する描写があまあまなんである。真似したオタクからいつか死者が出そう。
南極あるあるをテンポ良く並べて、監修者仕事したなーって感じ。
でもあいかわらず演出は下手。キマリが泣き出すタイミングとか、尺合わせでねじ込んだみたいに拙速でさ。あと、現場では髪くらいまとめればいいのに。キャラデザを崩さないことを金科玉条にしすぎだろう。
トラブルを乗り越えて固まるチームワークと、深まる謎の提示。プロットはいい。
でもやっぱり、世界観がピンとこない。今回描かれた思春期行動の多くは文化に強く依存している。今の日本で育った子供ならわかる。でもコドモたちはまったく違う文化のもとで育っているのになぜ? むしろ全員がゼロツーみたいな行動をとってもいいはずなのに。不自然すぎる。ようするに、深夜アニメ視聴者に媚びすぎ。
バイクもキャンプもよく知ってる身からすると、ツッコミどころが多すぎてほんとイライラするんだよなぁ……。袖口の内側にグラブを入れると冷気が入り込んで死にます。ツーリング中の温泉も湯冷めのリスクが高い。原付で150km超は制限速度守らなければいけるけど、頻繁に停まって友達とチャットしてる余裕なんてないし、道間違えたら軽く200km超えるし、まぁムリだよね。
また溺れた……こうまで執拗に繰り返されると、なにかの暗喩かと考えてしまうが……。
こんな大惨事なのにAパートだけで解決してしまった。解決してないけど。魔女という種族が加わって、混沌が増してしまったのはちょっとやりすぎ感がある。
人間ドラマは悪くない。とくに報瀬の「ざまぁみろ!」の流れとかさ。連愛沙汰はなくてもぜんぜん問題なかったと思うけど、まぁいいよ。
ただね……主人公たちを視聴者と同じ知識レベルに置くな! 南極に行きたくてしょうがない高校生たちに、インターネットと半年の時間を与えたら、昭和基地の歴史や砕氷船の仕組みなんて、調べ尽くしてるのが当然だろう? それを、ストーリーの都合でさも無知であるかのように扱う。ふざけんな。こういう素人仕事、ほんとムカつく。なんで「知識はあるけど体験は初めてのこと」として描けないんだよ。
ハジメのルックスが完璧にヒットなのでありがとうございますありがとうございます。寝起きはシャツがスカートからちょっと出てるとか細かくてたいへんよろしい。
水着サービス回か……とはいえ、ヒロを裸に剥いてみせるには自然な流れで、なかなかやるな。
でもなんだか、設定の甘さも目立つ回でもある。カルチャー的には性差がなくて、誰に教わったわけでもないのに、やたらと異性を気にするのはかなり矛盾がある。コドモたちは徹底的にモノセックスに描いた方が断然面白いと思うんだけど、今の日本の深夜アニメじゃムリな相談なのかねぇ。
さすがに今回はツッコミどころがなかった。最近の鉄製品は処理済みの方が多いと思うけどね。
顧問がついて部昇格フラグか? 身延はバイクでちょろっと通過したことはある。なつかしいな。
フタバちゃん、小学生男子に詳しすぎではw 空気がなくなると冷却ができなくなるとか、意外なところでリアリティがあってびっくりする。
コネタはちょいちょい面白かったけど(レモンすするとこが好き)、スラップスティックさはそうでもなかったかな。後半のアドリブは素晴らしい。サンドアートアニメは凄かった(が、ポプテらしいかというとそうでもない)。あと、あんきら。
第二クールのPVはこれかぁ。こんな流れだったとは。チセは出品者でもあったから競売場とコンタクトが取れるというのが面白い(が、チセの取り分には利息をつけるべきだと思うぞw)。
登場人物が多くて意味深なセリフも飛び交い、動きが多いわりには哲学的で伏線いっぱい張られていそう。