作り手の想いをすごく感じた良い8話だった。
人間はその想像力を持ってして、誰も観たことのない物を生み出し、形作ることができる。どんなに技術が進化して推論ができても、その最初の入力パラメタになるのは、人間なんだ。「想像力」は、創造する人にとっての救いなのかもしれないな。
ルルはなんでマキに嘘の結末を伝えたんだろう。
割と軽い冗談のつもりで言ったのが、マキが重く捉えちゃったってことかな。ひょっとしたらルルにとっては、マキが最後まで自分と一緒に漫画を描いてくれないことに対する寂しさからの、ちょっとした悪戯のつもりだったのかもしれない。でもその軽い冗談のつもりが、マキの自責の念も相まって姿を変え、襲いかかってきたということなのかな。そして、本当の気持ちは、漫画の結末を見るまで「話してくれるまで」わからなかったというわけだ。
「のりちゃんを軽蔑します。」
このセリフをこの主人公に言わすことのできる脚本家がどれだけいるのだろうか。
このセリフが意味することは二つある。
一つは「痛みを"共有している"人の心の痛み」は、痛みに鈍感な主人公を突き動かすほど強いものだということ。
二つ目に主人公が法子にここまで強い言葉を使ってしまうように「人は他人の痛みを想像するのが基本的に下手くそだ」ということ
こりゃたまげた。
1話にして「興奮」、期待できる「物語の可能性」いい意味での「わかりやすさ」が全て揃っている。まさに100点満点の一話じゃないかな。
真っ当にPAらしさあったよ。
今度PAがやる菜花なんちゃらも近しいコンセプトっぽいから比較したいね。
それぞれが「除け者」としてのレッテルを貼られがちな性質を持つ7人のキズナイーバーは、お互いの物理的な痛みを共有する。
ウィットに富んだ脚本もあり、飽きずに観れそう。