これが件の『エクスアーム』とバッティングしたの、あまりにも不幸。
ボクシングアニメは『メガロボクス』で痛い目見てるから若干期待値は低めだが、脚本を信じて3話までGO。
…ここまで「コロコロ」的なノリを貫くとなると、もしかして今回のWIXOSSはマジで美少女ホビーアニメ路線なのか?
歴代シリーズを履修してきた身としては最後まで視聴する覚悟だが、このノリが続くならキツそうだなあ…。
普通の美少女ホビーアニメらしい展開をやっているだけなのに不穏さが増していく。でも、こんなコロコロコミックなノリを大真面目にやられると「まさか本当に真っ当な美少女ホビーアニメをやるつもりなのか…?」と勘ぐってしまう。
しかし、真っ当なホビーアニメに寄せたこととWIXOSSシリーズの「カードバトル描写は最低限」というお約束がミスマッチを起こしているのがいたたまれない。視聴する我々には盤面もカード効果もわからないわけで、そんな状況下で「諦めなければ限界はない!」とか「私達の勝率は98%!」とか言われても全然心に響いてこない。
今回は結構王道カードゲームアニメに寄せてきた感じで、WIXOSSシリーズを経験してきた身としては新鮮。今回はSelectorシリーズに倣って男は出ないのかな?(まあタイトルが『DIVA』だしね)
1話としては王道的な終わり方をしたが、あのWIXOSSがただで終わるはずも無し。今後どうなっていくやら。
最初から最後まで「凡庸」という評価が自分の中で覆ることのなかった一作。
原作は出版された時期に合わせた、タイムリーで社会的なテーマを取り扱っている。
アニメ版もそれに合わせて「ブラック企業」「迷惑系ユーチューバー」「外国人技能実習生」「ヘイトスピーチ」などのテーマを取り扱っているのだが、約24分という短い尺のせいで、それらのテーマを扱いきれず、浅くなぞっただけになってしまっているエピソードが多い。
「母子家庭の貧困」「ネットリンチ」などを取り上げた第8話「千川フォールアウト・マザー」や、今も根深く残る「いじめ」「かわいそうランキング」問題をクローズアップした第10話「野獣とリユニオン」などいい感じにアニメ化されている話もあるのだが、大抵の話は薄っぺらく、明らかにテーマを扱いきれていない。
よりによってアニメ視聴継続の分水嶺である1~3話がこのパターンに該当しており、特に序盤の盛り上がりどころであるはずの第3話「ゼタムーバー@芸術劇場」の空虚さには唖然としてしまった。
各キャラはあまりバックグラウンドの掘り下げがなされないため、いまいち感情移入しにくい。
原作では石田衣良の文章力によって各キャラクターにしっかりと肉付けがされていたし、ドラマ版では約1時間の尺とクドカンの奇天烈な演出力によって各キャラが忘れようにも忘れられない個性を放っていたのだが、アニメ版は前述のように24分にエピソードを押し込めるのに必死で、各キャラのバックグラウンドが見えてこない。
これが、地味にすぎる演出・キャラデザと嫌な相乗効果を発揮しており、どのエピソードもいまいち印象に残らない原因になっている。
個人的にもやっとするのが、名作の誉れ高いドラマ版に中途半端に呪縛されていることだ。
本作は原作を忠実にアニメ化するという方向性のはずなのに、7話ではドラマ版のテーマ曲である「忘却の空」を流したり、最終回にドラマ版でタカシを演じた窪塚洋介を出演させたりと、中途半端にドラマ版にとらわれている演出が散見される。
原作より知名度が高いレベルに人気なドラマ版を意識してしまうという心情は理解できる。しかしドラマの呪縛を振り切ってアニメ版はアニメ版で頑張ってほしかっただけに、このオマージュ要素(?)には逆に冷めてしまった。
原作小説のファンだったので期待値高めで視聴していただけに、凡庸な出来に終わってしまったのは残念だった。
作画やキャラデザから漂うゼロ年代アニメ的なチープ感はどうしても鼻につくものの、先を見たいという興味は十分にそそってくれる。
戦闘演出や「長い物には巻かれろ」の文字演出に関してはやっぱ中島かずき作品だなあ、と実感させられる。
登場人物の個性付がコロコロコミック並みなのはモヤるが、今後掘り下げられることに期待。
前回では不安視していたアクション面も見せ場があって、期待値アップ。
D4DJも折り返し地点…だが内容は本編と関わらない箸休め。ハピアラ4人のわちゃわちゃは見ていて面白かったが、そろそろほかの2ユニットと絡ませないと尺が足りなくなるのでは、と心配してしまう。
ていうか真秀の立ち位置に既視感があると思ったら、これバンドリの有咲や…
ネット上で言われる、いわゆる「かわいそうランキング」「かわいそうバトル」や、憎しみの連鎖の不毛さを説く話。内容自体は悪くないが、要約すれば話の骨子は様々なメディアで語りつくされた、嫌な言い方をすれば手垢のついた内容であり「普通のいい話」の域は出ず。
育児だけでなく、困窮者に対する社会からの救済が「社会というゲームの隠しコマンド」になってしまっていて、そもそも困窮者はそこにたどり着けない、という現状を描いた話。
それ自体には自身の経験と重なる部分もあるので共感できるのだが、ユイの息子のキャラ造形が「泣かせるアニメによくいる『きれいな子供』」のテンプレから脱していないため、安っぽく見えてしまう。
ついにハピアラの面々が揃い、PhotonMaidenも登場してようやく物語がスタートラインに立った感。
むにのトラウマ同様、麗の音楽に対するしがらみは正直もっと尺を割いてほしかった。麗が自身で作曲した曲がフロアを沸かせたことに対する涙ももうちょっとエモいものになったんじゃないかな、と思ったり。
今後のフォトン、ピキピキとの絡みも見据えてなのか、全体的に尺が足りていない感。
とはいえ物語の本番はここから。物語のスタートラインに立ったハピアラ4人のこれからの道行きに期待したい。
話の内容よりも忘却の空が流れたことに一番ビックリした。
喜びがあった反面、原作に忠実な路線なのにドラマ版の呪縛にとらわれている気もしてモヤモヤ。
むにのトラウマはAパートの段階で出しておいたほうが説得力あったのでは?と思いつつも、3人のハイタッチと満面の笑顔を見たら多少の文句は吹っ飛んでしまう。
毎回思うけど、原作の社会問題に切り込む鋭さを表現するには時間が足りていない。24分の尺で悪い意味でサクサク進んでしまうため、問題が軽く見えてしまっている。
結局問題の根幹であるブラック企業はそのままだし(マコト個人レベルの力ではどうしようもないとはいえ)、いい話風に終わったけどモヤモヤは残る。
真秀ちゃんええ子や。
一つの目標に向かって着々と二人が歩んでいく姿は見ていて気持ちいいし、ライブの成功に向けて二人がきちんと努力している姿を見せているので納得感もある。
次回はむにが本格登場。PhotonMaidenの面々の登場はいつになるのかしら。
原作となるエピソードがかなり遡り、IWGPでも脂が乗っていた頃の4巻からのセレクト。
これを3話に持ってくるべきだったのでは?と思ってしまう面白さ。でも、この話やるなら尺は2話欲しかった、というのが正直なところ。
う~ん、いかにもブシロアニメな元気ありあまり主人公…これに慣れられるかが視聴の分水嶺になりそう。でも、ちゃんとごめんなさいが言えたり、自分のやってることが無茶ぶりってわかってる点ではバンドリ一期の香澄より初見の印象は悪くない。
CGには技術の進歩を感じる。
水島精二の名前に期待して視聴継続。
人間の都合で作られ殺されるガドルくんかわいそう。
ジルが有能すぎる気がしないでもないが、登場人物の誰もが決死であがく姿に燃える回。しかしサルの持っていた高純度オキソンについてはちょっとご都合感が。
ナツメの熱意がカブラギ、そしてタンカーの面々に伝わり、世界を変えていく様子にはこちらまで嬉しくなる。
そして、ナツメたちのためにガドルの全滅を決意したカブラギ。反撃が始まる。