悪党を前線で使い潰す「勇者刑」を描くダークファンタジー。
死んでも即蘇生、そのたびに人間性が摩耗していく絶望的なシステムの中、ボロ雑巾のように扱われながらも「それでも生きてやる」と足掻く罪人(勇者)たち。そして、人間を愛し戦うよう調律された狂気のシステムである「女神」。
これまでのアニメ作品で語られてきた「勇者」と「女神」の常識を根底から覆すような、それでいて妙に生々しいリアリティがある。そんな不条理な世界で、剥き出しの尊厳と命の輝きが深く胸に刺さる傑作です。
オープニングテーマ飛ばしていたの全く気づかなかった。話が途切れないように脳死で挿入しないような配慮を感じる。恐れ入った。
視聴前はよくある「可愛い幼女が異世界で無双して大暴れするアニメ」だと思って見始めました。第3話の時点で、完全に裏切られました。
本作の本当の面白さは、主人公ターニャの「すれ違い」にあります。
彼女はただ「自分の安全と平和な生活」のために、冷徹かつ完璧に仕事をこなしているだけ。なのに、その有能すぎる戦果のせいで周囲からの評価が爆上がりし、結果としてさらに危険な戦場へと引きずり込まれていく……。この「本人の望み」と「周囲の勘違い」のギャップが、皮肉が効いていて本当に面白いです。
また、ターニャが神(存在X)や宗教を徹底的に否定し、己の合理性だけで抗おうとする姿勢にもすごく共感します。自分自身も神や宗教に興味がないタイプなので、理不尽な「大いなる存在」に知性だけで立ち向かう彼女のスタンスは、観ていて妙にすっきりします。
すでに普通のファンタジーとは一線を画す面白さ。これから彼女の「安全に生きたい」という願いがどう裏目に出ていくのか、続きが楽しみです。
それから、あの悪魔みたいな笑顔、背筋がゾクッとして最高です。
素晴らしい。やはり旧作との比較は避けられないが、今作はより「アニメーションとしての動く楽しさや魅力」が丁寧に描かれている印象。全体の雰囲気もぐっと明るくなり、新鮮な気持ちで楽しめた。
第2話まで視聴しました。
オープニング曲の「なんもねぇ」を聴いた時に気が付いたのですが、この作品には「この世はクソで終わっている。だから、そんな現実で難しく考えるのはやめて、クソでかわいそうなねこを見てみんなで笑って寝よう」という作者の一種の割り切った優しさのような強いメッセージが込められているように感じます(あくまで私個人の意見です)。
現代のリアルな空気感に寄り添ってくれるスルメ作品。これからもめちゃくちゃ応援しています。
「令和に忍者がいたらどうなるんだろう」という疑問に、これでもかと過剰に応えてくれる作品。
他の忍者作品によくある「華麗な忍法や体術で圧倒する」爽快感とは一線を画します。本作はバチバチの殺し屋たちの物語。そのためグロテスクな描写が多く、全体的にダークな雰囲気が漂っています。
ですが、そこに挟まれる独特なシュールさが最高にいいアクセント。
メインヒロインらしき存在は一応いるものの、登場回数が少なく硬派な展開が続きます。
何より世界観の設定が凝っているので、リアルで少しニブいサスペンスが好きな方はぜひご視聴ください。