全てにおいてフルスコア
死を厭わないどころか望んですらいたシンたちが、生きることを望まれて、生き続ける理由を見つけるまでの物語
ダイナミックであり精緻でもある圧倒的な映像で描写される戦闘シーン
最高にクールで戦闘では気分を高揚させ、エモーショナルな場面では胸打つ文脈に寄り添う澤野ミュージック
時に愉快に笑い合いで、時に生き方や信念をぶつけ合うキャラクターたち
正直このクオリティなら原作我慢して初見で続編アニメ見たいけど、やっぱ原作我慢できないって気持ちがすごい
1クール目はしょーみ悪くない程度だったけど、2クール目は本当にすごかった
最高の再会、最高の最終回
色んなアニメで泣いてきたけど、一番泣いたかもしれない、すっごくしゃくり泣いた
シンは生きる理由をまだ確固たるイメージはないけど、戦場のない場所、新しい世界をみんなに見せるために戦うというところに見つけられた
レーナも夢のように抱いていたみんなが共に笑い合えるような世界が現実に近づいていることを感じ、さらに前進し続ける
近くても遠く離れていた彼らがようやく一つになれて本当に嬉しかったし、どうこの先の道を歩むのか続きが待ち切れない
みんな先に死んでしまって、死地探しに巻き込んで、今までのシンには生きる理由も何もなかった
だけど、レーナはそんな一人ぼっちを本人の考えなどお構いなしに放っておかない
不屈の86の生き様を見せられて、彼らに生かされて
そして、「忘れないで」の言葉のもとにレーナは追いかけてきた
罪悪感と孤独感を抱くだけだった生き残ったという事実に、彼女が初めて「誇っていい」と言ってくれた、意味を与えてくれた
追いかけてきた彼女との本当の再開はまだ先だけど、胸を張って会える日のためにシンにようやく「生きる」理由が生まれた
シンをモルフォの許へ送り届けるための各人の戰いが、シンへのお前を一人置いていかないから一人で戦うなという想いを体現していた
そして、フレデリカは全てを失い闘争心だけの化け物に変わり果ててしまったキリヤを葬り弔う覚悟を見せた
愛する人を永遠の別れへと導かねばならない心中がつらすぎる、何度も「キリ…キリ…!」って呼びかけるとこで泣いてしまう
心の中のカイジがどおおおおおしてなんだよおおおおお!!!!って叫び始めるくらいにはしんどくなるな…
ファンタジーじゃないリアリスティックな雰囲気あるデスゲームはキツいぜ
しかも小出しにイイ話で語られる友情を犠牲にするあたり本当に作者のサイコパス加減を推し量れるぜ…
EDの「Believe like Singing.」、初見から泣かされしまった、それもストーリーの文脈とか関係なしに…。
「心の栄養」って言葉が似合うような作品
色づかいが好き、カルフルで元気になる
3人の掛け合いのテンポが好き、楽しい
優しくて元気をくれるような歌が好き、歌で寄り添ってあげたい安心させたいって暖かい想いを感じる
期待が高まる
階級社会のクオリティの高さやこの世界での聖職者や貴族の役割のおもしろさが1期以上に際立っていた
異世界転生ものの中でもここまで世界観がしっかりとしてるのはなかなかないのでは
ベンノさんと神官長というある意味でマインの父親的なキャラクターがいい魅力を持ってる、マインとのやり合いが本当に楽しい
兄に死んでほしくなかった思いと自分は死んでもいいというシンの気持ちは分からんでもないけど、フレデリカの言う通り、そんなものは受け入れられないと感情的に否定する気持ちも分かるからつらい
そして、そこには置いていってほしくない、きっと死ぬのなら一緒にって気持ちもフレデリカにはあるだろうから余計につらい
二人の関係はすっごい理想を煮詰めたものなんだけど、逆に疎むこともなくどこか共感できたり寄り添える
海夢ちゃんはえっちだけど下品じゃないし、ちょっと間の抜けたとこあるキャラなのも親近感あったよね
このバランスがすごかった
「好き」の世界に踏み込んで、自分の世界も広がって、色んな意味で「好き」を見つける物語
新しく知ったモノや元から好きだったモノを改めて好きになったり、ひょんなことから知り合った相手を好きになったり
真っ直ぐでキラめいていて羨ましいなぁいいなぁっていつも思わせてくれる12話でした
二人がすっごい眩しくてなんか泣きそうになっちゃった
花火すごかった、観客を映しながら花火も満遍なく魅せるのすごいなぁ
雰囲気が最高潮になったとこで、海夢ちゃんがまた間の抜けたトコを出しちゃうの本当に笑っちゃう
でも、そういうスキがあるとこに海夢ちゃんのことが好きになっちゃう理由があるんだよね
どんなギャグアニメかと思ったら、キャラに声優とは別に歌手を当てるくらいにはガチのクラブミュージックアニメだった
EDで完全にD4DJじゃん!!となってしまった