サービス開始日: 2020-08-12 (1591日目)
華やかな上流階級社会とそこに属しながらもまっとうに生きる星の瞳のナイトの魅力が十分に描かれた回。コンテが随所で素晴らしく映画を観ているようだと思ったら演出は細田守だった。
人間と妖精の共存をテーマにした作品。
主人公シャオヘイの猫形態がかわいい。
ストーリーはジブリと細田守を合わせたような感じでさわやかさが感じられる。
キャラの造形はかわいいけどバトルは多めで迫力がある。
OPは本田美奈子歌唱による良い曲。昔の作品の割にはけっこうテンポが良いのでみていて飽きない。白馬に乗った謎のイケメンとか白と黒のライオンとかはセーラームーンの影響なのかな。カバンは冒険を、ドレスは未来を、ブローチは約束を意味してるんだろうか。
小説がベースにあるのに、いや、ベースにあるからなのか音楽や映像での演出がとても効果的。
当方ファースト~逆シャアは履修済み。原作未読のためかわかりにくい部分がけっこうあったが楽しめた。
ギギの声は昔の歌の文句風に言えば処女と少女と娼婦に淑女でエキセントリックかつミステリアスで大変良い。魔性の女としてのポテンシャルは十分に表現できていたと思う(欲を言えばもっと聖性を感じられればさらに良かった)。
モビルスーツはハリウッド映画よろしく暗いシーンばかりでよく見えなかったが重力下での市街地戦はリアルに感じられた。ペーネロペーやΞの機動音(ミノフスキー・クラフト音?)がかっこいい。このSEは『花の詩女 ゴティックメード』のカイゼリン並みにいかしてる。どうせならドルビー・アトモスの上映を観ればよかった。
全体として最近のアニメにありがちな始終(説明)セリフばかりで進行していくこともなくゆったりとした雰囲気を持った作品だ。セリフ回しには所々トミノ節が感じられてニヤニヤさせられるのもいい。
世の中には2種類の人間がいる。クリエイターとそれ以外だ。しかし原作のポンポさんにはクリエイター(表現者)しか登場しない。もちろんそれが悪いわけではないけれど、こと映画となれば観客の間口をもっと広くするべき…ということなのだろう、劇場版オリキャラのアラン君はクリエイターではない人種として登場している。これがいい具合に物語にからんできておもしろい。
全体的には漫画原作をリッチに仕上げた、そうそうこういうのが観たかったんだよ感にあふれていてとても良かった。映像も色鮮やかでニャリウッドの喧騒や楽しさが伝わってくる。そして小原好美によりポンポさんボイスはやはりかわいくて最高だった。
スタンダードな入れ替わりもの。入れ替わったことでみのりとローラそれぞれの魅力が倍加してるのがいい。入れ替わったのも元に戻ったのも理由の説明がないが雑には感じず良い意味でトロプリらしさを感じる。