ドロシーが全く救われないまま終わる、非常に胸が悪くなるエピソードだった。この場合の「救われない」とは、父親との関係が修復されないまま父親を喪ったことではなく、父親を切り捨てることができずに終わったことを指す。
作り手はこのエピソードをどのような意図で提示したのだろう? どうも、父親もまた情状酌量の余地がある人物として描いているように思え、だとすれば、親が子供を虐待することについて、認識が甘過ぎると感じる。
それにしても、メインキャラの父親が揃いも揃ってクズばかりで、作品としてかなりバランスを欠いていないだろうか。
動かすのが難しく手間がかかりそうな人馬型ロボット・ツェンドルグがしっかりと動いていて感激。人馬型ならではの疾走感がいい。
エドガー機の可動式追加装甲もかっこよかった。原作を読んだときはイメージがつかみづらかったのだが、映像で見ればどういうものか一発でわかり、これはアニメ化されてよかった点だなと思う。
潤のおしっこ我慢シーンがあったので神回。トイレに間に合った後の、滝の側でギターを弾く潤のカットは、実にこの作品らしい表現で笑った。
今回の作画、重心移動の表現や独特の歩き方からもしやと思ったら案の定、絵コンテ・作画監督・原画が江畑諒真さんでしたよ!!
最近はOPやEDのお仕事が多く、がっつり一話手がけるのは久々な気が。アクロバティックな動きが、気持ちのいいスピードとタイミングで展開され、非常に見応えがあり、端的に言って最高。
あと、メイド服のデザインもグッジョブベリーナイス。アクションのときにドロワーズがチラチラ見えるのがたまらん。
相手のハンマーを盾で受けつつ砲撃したり、振り向くことなく後方へ攻撃したりと、バックウェポンの実戦での有効性と新型の強さが、映像で「見ればわかる」ように表現されているのがいい。パワーが上がったが故に新型の操縦性が悪化していることが、機体の動きで表現されているのにも感心した。
新型機強奪騒動はこれで一区切り、次回はまたロボットの開発になるだろうから、楽しみ。