いまいち。もっとボーイ・ミーツ・ガールファンタジー的な作品かと思っていたら、たしかにそういった要素もあるものの、中盤のディストピア的で胸糞な印象の方が強く残ってしまって素直に楽しめなかった。あと敵の親玉が小物臭く、それでいていまいち何がやりたいのかがわからなくてすっきりしなかった。自分の信じる価値観がすべてで、サカサマ人(と呼んでいる重力が反対にはたらいている人々)のことが認められないのはわかるけど、そのわりには妙にパテマに執着するのはどういうワケなんだか。サドっ気まじりのロリコン変態男だったということなんだろうか。「互いに逆さまという異なる世界の二人が出会い、歩み合う」というテーマや音楽は良かったんだけどね。
再鑑賞。前に観たのは2005年2月だから10年以上ぶりにもなるのか。この『秒速5センチメートル』につながるような暗くじめっとした雰囲気というか、停滞して鬱々としているようなところが持ち味で、『君の名は』はやはり異質だよな-なんて思っていたら病室でのシーンは『君の名は』を思わせる場面だった。あと『ほしのこえ』や『星を追う子ども』よりは登場人物が理性的で計画的な動きをする作品だと思っていたけど(実際たしかに計画的な様子の描写も見られるのだけど)、冷静に考えたらやはり十分無謀でトンデモな行動だった(笑)
やたらと尺が余ると思ったら、なるほどこうやって劇場版につながるわけね。きれいにまとまった最終話だった。ダミーの出番もほしかったがそっちは劇場版でかな。
「ホラーを討滅して人の命を助けることはできてもそれ以上はできない」というのを示しただけで他にはこれといったところのない回だった。いちおう入浴シーンなどもあったものの泡ぶくぶくだしなあ。もうちょっとがんばってくれてもええんやで。
美緒の顔芸が面白かった(笑) 今さらだけど瑛太は美緒の姉とも面識があるんだよな。中学のクラスメイトの姉と普通に話ができるってどういう関係性なんだ。姉ちゃんも同じ中学に通っていて部活の先輩(野球部のマネージャー?)だったとか、そんなだろうか。
美緒は一歩後退、逆に小宮は前進といった感じ。意識している相手が別のこの写真を待ち受けにしているのを見てショックを受けるのはわかるけど、そこで逃げ出してある意味自己満足でしかない受験に力を入れてもそらあかんよ。逆に小宮は勝手に写真を待ち受けにしたことに負い目を感じたり、プレゼントをがんばったり、自分の気持ちに素直に行動しててそりゃ「いいな」って思うわな。陽斗・葉月はたしかに遠恋は厳しいよね。葉月は短大だったっけ? だとしたら二年で地元に戻ってくることになるけど、それを待てるかどうか。正直この年ごろには厳しいと思うけど、あまり浮ついたところのないこの二人ならうまくいくと思いたい。
今回で最終回でもおかしくない話の流れだと思ったら最後に気になる引きが。それにさんざん可能性を奪い取って滅ぼしてきた他の世界はどうするのだろう。笑にしても「たとえ死の可能性があっても自分の足で立って生きていく」と決意したのはいいものの、実際のところ具体的な対策はないわけで。三か月後、事故であっさり死んじゃったけど、ちゃんと自力で生きたことに満足して笑って死んでいたとか、そんな展開になったら驚くけどたぶんそんな展開にはならないだろうな。
ひさびさに登場のジーナさんがいいところを持っていった回だった。しかし今回の相手程度なら剣を使ったり鎧をまとう必要はなかったのではという気が。
もう受験生という年ごろから離れて久しいけど、1月のセンターも終わった時期に志望校を変えるのはちょっと無謀じゃないですかね。よほど基礎学力がしっかりしていて対応できるならともかく。それに志望校というのは将来に向けて何を学ぶかを考えて決めるものであって、そんなころころ変えるものではないのでは……なんて考えてしまうのはやはり歳をとったということか(笑) 森川さんの髪形の変化はおおむね好評のようだけど、自分は前の髪形も好きです。もちろん今の髪形もいいと思うけどね。
ルーク掘り下げ回。ルークの父ちゃんと母ちゃんはよくこんな性格同士で夫婦になったなというレベル。いやまあ、ルークパパも若いころはもうちょっとソフトでまともな性格だったのだろうけど。
笑の成長回……なのはいいのだけど、実際他の平行世界では笑は死んでいるわけで。可能性を信じる! っつっても、そもそも親父が他の世界をつぶして可能性を注ぎ込まなければこの年齢まで笑は成長できていなかったわけで。笑の成長はいいものだと思うけど、それはそれとして根本的な問題解決はどうするのだろう。
旅立ちとソフィの心の整理回だった。ルークやジーナとの合流は2クール目に入ってからかな。ルークについては名前的にまだ二転、三転ありそうな気もするが。
恋愛色が濃くなってきたなあ。いや今までも恋愛青春ものだったけどさ。しかし美緒・瑛太・恵那の三角関係が前面に出てきた分、陽斗・葉月の二人は影が薄くなった気が。
悪くはないのだけど1時間18分の比較的短めな上映時間もあってか大味な内容だったなあ。いかにもTVシリーズのファン向けに適当に後付け設定をくっつけてそれなりに盛り上がりどころを入れてまとめましたという感じ。もちろんそれはそれで悪くないのだけど、贅沢をいえばもっと深い満足感がほしかったなと。とはいえ、この作品らしいコミカルなノリも見られて良かった。
面白かった。オールスターで王道の盛り上がりがいいね。しかしその中でスナフキンみたいな子がいたけど、TVシリーズであんな子いたっけ……と思ったら知波単学園と同様劇場版初登場校か。知波単の方は元ネタがわかりやすいから劇場版のゲストキャラみたいなもんだろうなとわかったが、スナフキンちゃんは妙にキャラが立っているからメディアミックス展開のコミック版か何かで出てきた子かと思ったわ。愛里寿との交流ももっと見たかったな。最終章では出番はどうなるだろう。
さすがOVAで出ただけあって作画も内容の濃さもすごい。みっちりと内容がつまっていてとても見ごたえがあった。そして本編終了後の戦車講座もやたらとガチな内容で驚いた。
ええええ、また茶番エンドっすか……炎が落ち着くまでもたせればいいだけなら巫女を大勢用意して交代で役目につかせればよかったじゃん。そもそもいくら巫女の適性もあるとはいえ、貴重な勇者の一人の東郷さんを大赦が使いつぶそうとする理由って何さ。