やや駆け足だったけれど、滅茶苦茶濃厚な30分弱だった……
作家が作り出す物語に、登場人物に感情移入する。感情を得てきている証拠だよなあ。しかし、そんなタイミングで、真実を知ってしまった。感情を持った彼女の心が事実を受け止めきれるだろうか……
作家の要望に応え、傘を持って飛ぶヴァイオレット。そして作家の心に浮かぶ、今は亡き娘の思い出。ベタだけれど、さすがの映像美と演出の妙技に涙した。
いろいろな技術、知識を身につけることで、それにとらわれてしまって逆に下手になってしまう。わかるなあ、思い当たる節があるわ……
桂香さんの将棋への情熱、気迫が伝わってきて引き込まれた。そして、自分の気持ちと正面から向き合ったあい、そんな二人の真剣勝負、非常に熱かった。毎回、キャスト陣の熱演が素晴らしい。
終わった後の桂香さんと師匠の会話、うるっと来た。たとえ夢が叶えられなかったとしても、何らかの形で関わりたいという、その気持ち。いいなあ。
前回の老紳士、リンの祖父だったんかい! リンのキャンプ好きは血筋なんだなあ。
食事は美味しそうだし、キャンプを楽しんでいる、特にいつもソロキャンだったリンが、なでしこと楽しんでいるのが伝わってきてほっこり。ナレーションに絡んでみたり、秘密結社ブランケットとかw いつも通り笑うポイントもあって楽しい。
不器用だけれど、まっすぐなヴァイオレットだからこそ、彼に前へ進むことを決心させたのだろうなあ。ヴァイオレットも、不器用な彼の言葉に気づいたことがあるようだ。
可能性は低いかもしれないけれど、またいつかどこかで、というのがロマンを感じさせた。
しかし、ヴァイオレットはいい表情をするようになったなあ……