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とても良い

小学生お嬢様アイドルにバンジージャンプという作為有り過ぎるオファー
思惑含みな大人の要求に子供が応える必要なんて本来無いのだけど、これにアイドルという作為有る偶像を意識する桃華が挑戦するものだから作為は増す
アイドルと自己、作為と無作為。そのバランスを探る話だったのかな

そもそも桃華だけオファーされた理由が大人の都合が入り過ぎているね。おまけに収録中の振る舞いもイメージ先行な台本で固められている
作為を突き詰め過ぎると無作為な振る舞いが入る隙は減ってしまう
それでも桃華は作為の有り過ぎる収録を楽しめていたようだけど、その調子にPまで呑まれてしまえば世話ない

ありすは大人の都合に合わせようとする桃華を気遣うけど、桃華を尊重して口は出さず。でもそれこそ他者の都合に付き合うようなもの
桃華に揺らぎが出始めるのは自分に求められる振る舞いがアイドルなのか、イメージ上のお嬢様か曖昧になった瞬間
これにPは又しても巧い助言が出来ていないね。結局彼も大人の側だから

作為と無作為を超えるには無理矢理にでも自然な振る舞いが必要で
アイドルの自覚有っても恐れを抱く高所の光景、自ら飛んで素の感想を示したP
変わらずPの助言は巧くないけど、それで桃華は作為と無作為の迷いを捨てられた
お嬢様・アイドル・桃華として不足なく我流のバンジーをしてみせた彼女は偉大な成果を示してみせたね



良い


良い

コメディチック過ぎてギャグアニメかと勘違いしそうになるノリの中、まるで日常に紛れ込んだ異物のようにやってきた玉壺と半天狗によって空気が一変してしまう流れは秀逸
あれだけでも2つの鬼がこれまでの鬼と異次元の存在と判るというもの

矢鱈と他人に関わり世話を焼いてきた炭治郎。それは主人公然とした振る舞いだけど、そこに炭治郎の信念が有った点は尊敬してしまうね
「情けは人の為ならず」を体現する彼。炭治郎が無一郎と関わらなかったら、無一郎に影響が生じる事なんて無かった。無一郎が炭治郎と関わらなければ小鉄を助けようなんて思わなかった

炭治郎の情けは最終的に炭治郎や無一郎以外の為にもなっていると判るね
容易に分裂する半天狗、異形を使い熟す玉壺。どう考えても一人じゃ倒せない2つの鬼。協力が必要な局面である事を思えば炭治郎の情けが攻略の鍵になるように思える回だったよ



とても良い

毎回ボス戦みたいなノリの作品だね本作は
皐月賞はトプロでもアヤベでもない存在が勝ち取った。三冠レースの行方は誰にも判らなくなった
レースは知名度や下馬評ではなく、自身が何によって支えられているかが問われる状態へ揺り戻されたようなもの

トプロはその点が判り易いね
トレーナー、仲間達、街の人々。あまりに多大な願いは彼女にプレッシャーを与えかねないものだけど、トプロはその負荷を我が物としているね
逆にオペラオーは判り難いものだったのかも。栄光を信じる心が彼女自身を支えている
果たしてそこに負荷は有ったのか?

別方向の支えを持つのがアヤベか
走りに喜びと寂しさを抱える彼女は生まれられなかった双子の妹という負荷を常に抱えている
その負荷は他人と分かち合うものではないから、トプロ・オペラオーのようにライバルとして手を取り合う事は出来ない。けどそれが孤独を意味しないのがアヤベの特徴か

負荷を支えとし使い熟せれば走りに活きる
トプロが多くの負荷に負けず自分の走りを通せたのは流石
だとすれば、トプロ以上の負荷を負荷とせずに勝利に繋げたアヤベはもっと凄まじい
三者三様なレース結果の受け止め方はまだ三冠レースが終わってないのだと感じさせたよ



とても良い

前回のテロで学園の平和が脆く崩れ去った今、描かれるのは平和の裏にある戦争の一端と子供達の知らない事情ですか
スレッタや地球寮の者達は登場しない代わりの演者は『フォルドの夜明け』、グエルにミオリネ
共通項は既に裏にいる、もしくは立ち入ろうとする者達か

囚われたニカに突き付けられるのはノレアが知る裏に過ごす者達の悲哀
ニカが反駁するのは理論立っているようで理想論に過ぎない。それじゃ裏で消えゆく命のどれも救えない
だとすれば、父さえも拘束したシャディクの計略はそれを救うものに成り得るのかな?

『フォルドの夜明け』が過ごす環境は学園と全く異なる風景だね。以前にチュチュ等を介して地球環境の厳しさは言及されていたけど、実際に描かれたのは非法組織とはいえ更に厳しいもの
死に向き合う環境だから、自責に押し潰されそうなまま死を迎えようとするグエルの幼稚さを許さない

それでもグエルの青さは押し潰す環境に抗うものになるね
オルコットが諦めた命の為に藻掻き、死者のMSを使って生き残った
だから裏に身を置く事になったグエルが考えるのは変わらない。生死ではなく家族と自身の繋がり

裏を進む事になったシャディクとグエルに迷いはない
なら同じく裏を覗き見たミオリネは誰の為に何の行動を起こすのかな?
そして平和が崩れ行く中で幼さを吐き捨てるように厳しい道を進み始めた彼女らの行動はエアリアルや母に迷いを懐き始めたスレッタにどのような影響を与えるのだろうか?



良い

原作既読
人間と魔族という種族の差は有っても同種族から受け容れられていないという点では似通う二人
獣王と贄姫。喰う側と喰われる側。交じる筈のなかった両者の交流が生じたのはそうした相似点が有ったからなんだろうなぁ

サリフィは明るいだけの少女というわけではない点も特徴的かな
家族と思っていた相手は赤の他人で自分は生贄の為に用立てられた存在。これは絶望して可怪しくない衝撃
普段のサリフィからその心情は察せられないが、雷を過度に怯える様は彼女が事実を知った日がどれだけトラウマになっているかが判るというもの

家族と思っていた相手から向けられた絶望を知るサリフィだから王様が隠し持つ絶望に少しずつ気付き、そして近付けたのだろうな
同種族の魔族から受け容れられない人間の血。それは魔族の王という在り方を否定しかねない事実
でも、サリフィは血ではなく気位にこそ彼が王であると見出す

安寧の場を持たないサリフィと王様だから、絶望を共有できた相手をこそ安寧の場とする
それがまさかの贄姫サリフィを王妃にするなんてレオンハートはトンデモナイ無茶をしたものだよ

原作が完結済みであるだけに安心して視聴できるだろう本作、じっくり楽しみたいね



良い

仕事を取れないプロデューサー、アイドルに成れないみりあ達。未熟という意味ではどちらも子供
けどPはみりあ達にとって年上で、みりあは幼い妹から見ればお姉さん
本質的には子供なんだけど、時には大人にならなければならない。そういう背伸び感の有るEPだったかな

みりあ達のお願いに応える為に課長に媚びるPは年下感満載。そもそも姉の居る弟キャラだし
だから心にも威圧されるし、裏では梨沙達から不安視される
アイドルたちから頼れる大人として扱われない彼はどこか子供っぽさを残していると言えるのかもしれない

生配信をしてみたいとみりあは年下特有の憧れでねだるけど、心は「大人になってから」と避ける。心が言及するように配信は子供の無邪気さだけでは通用しない世界
だから雰囲気が悪くなった際にみりあが空気を読んだ対応をしたのは彼女の大人の部分が出た証

これに対して、Pが「赤城さんらしく」と時折大人な子供のみりあの魅力を忘れないようにとカンペを出したのは良かったね
あの瞬間に彼は大人として子供のみりあの後押しが出来た
そうして子供の無邪気な夢を潰さずに済んだから、みりあは最後に「ホントはすっごい怖かったの」と子供らしく打ち明けられたのだろうね



良い


とても良い

事前知識皆無の状態なのでメインとなる三人がどのような活躍をしたか全く知らない為にレース展開には良い意味で驚かされたな
大舞台で好敵手としてぶつかりあった三人のウマ娘。その走りは熱狂を呼び起こすが故に見ているこちらも熱い感情を抱かずにいられない

ナリタトップロードもアドマイヤベガも三冠レースを征する為に多くを掛けている
二人は好敵手のように激しく競い合うから世間も二人を本命と扱うし、当人もそのつもりになる
だからこそ、二人とは別の場所で命を削るように走りを研ぎ澄ましていた勝者の登場に驚かされる

別にトプロもアヤベも手を抜いたわけでも走りが足りなかったわけでもない
それでも違いを生んだ何かの差。それがテイエムオペラオーを勝者の座に就かせるわけだ
その差は明示はされないものの、各々の表情にヒントは有ったかな

というか、舞台役者を思わせる発言を繰り返す彼女にあれだけの熱さが存在した事に驚いてしまう
美しさを意識するなら嫌うだろう泥臭さ。でもオペラオーが最も泥臭いレースをした
それが王者にとって最上に相応しいマントになっているように思えたレースだったよ



良い

パワハラの柱に虐められていた少年を助けたら、その子がパワハラ上司になるなんて理不尽すぎる(笑)
ただ、炭治郎が無一郎に云うべき事は言ってるし、小鉄との遣り取りもコメディチックだから気にならないけど
修行パートに属する話なのに変わらず面白いのは流石

困難な環境だからこそ得られる貴重な経験
パワハラ同然である点はどうかと思うものの、そもそも縁壱零式も気遣い皆無なからくり人形。炭治郎も力を出し渋る余裕なんて有る筈が無い
それが力の会得、更に人形の中身さえ露出にも繋がるわけだ。修行パートのお手本のようなエピソードだったかな



とても良い

ルールというシステムはMS同士の戦いを無害な決闘に抑えていた。だからMSが跋扈しようと学園は平和だった。スレッタも決闘なら人殺しを避けニカを守れると考えていた。なのに…
夢に浸っていた愚か者共の目を覚ますような激烈な回でしたよ……

ニカは結局、僚友に何も語らず…
学園というシステムが平和を意味する以上、平和を甘受する他の生徒とあまりに異なる出自を持つ彼女は己を語る事が許されない
それは壁であり、救援の拒否か…
ニカを取り巻く別のシステムが彼女の秘密を打ち明けさせてくれない

ソフィが考えるのはその逆かな
システムが人や環境を固めてしまうなら、システムを壊せば守られていた秘密が露わになる。
MSが人殺しの道具であると突き付ければ、ミオリネを害せば本物のスレッタに会えると信じた。その為に凶行に奔ったわけだ

だからこそ、システムを破壊する者をも支配したエアリアルの恐ろしさが否が応でも伝わってくる…
プロスペラとデリングが企図したシステムの中枢と言えるエアリアルの中でスレッタにようやく揺らぎが見え始めたけど、果たしてミオリネはスレッタを守ってやれるのだろうか?



良い

支配や接触による罰。それは棘による婚姻という以上に二人を苦しめるけど、そこで目立つのは一郎の優しさかな
美人さんと婚約できると喜ばず、しおりにとって何が最善かを考えている。彼女が居ない場面では妹弟の事を考えている
人の事ばかり案じる彼の優しさは作品の破天荒さを和らげるもの

凛とした責任力を感じさせるしおりだけど、一方で感じるのは視野の狭さかな
島のお姫様が漫画から世界の広さを知り、それに倣おうとしている
行動は称賛すべきだけど、愚直さはナンパシーンに現れたように危ういもの
外界に飛び出たばかりの彼女は誰かが見守ってやらねばならない

ならそこで一郎の立ち位置が改めて課題になるわけだ
しおりが望むのは伴侶、一郎は特になし
敢えて言うなら彼は漫画家の先達として漫画界に足を踏み入れようとしている彼女を見ているね
だから一郎がしおりの事で最も見ているのはどれだけ漫画が好きで努力しているか

それは宇宙人とか関係なく伝わるものだから、罰よりも何よりも一郎にしおりの心を伝えるものになるね
一郎はしおりが外界で暮らす手助けをすると誓った。まだそれは結婚を意識したものではないけど、二人が少しずつ互いの距離を縮め心地よい関係を築いていく第一歩であるように思えたよ



良い


良い

チセにとって緊張するし不慣れな学校生活。最初に関わったルーシーは取り付く島もなかったけど、フィロメラはいつものお客さんを思わせる状態だったのは逆に幸いしたね
また、魔法の授業も披露するのは初めてでも、いつもしている事の延長線上。未知の学校であってもこれまでの積み重ねが何らかの形で活きていると感じられるね

あと、アリスと再会できたのも大きいのかな。ああいう不慣れな場所で旧知の人間に会えるだけでも大違いなのだから
そういった意味ではエリアスの存在も何気に大きいのかも。彼の姿はいつもと違っても、彼が教える「隣人」はチセにとって慣れた相手
他の生徒が苦戦したりする中で容易にやってのけるのは経験の差が出たね

別の見方をすればカレッジの生徒にとってチセこそ不慣れな存在
魔法使いと云うだけで珍しがられ、興味を抱いて話しかけられる。リアンやヴェロニカはその筆頭か

一方で緊張から倒れていたフィロメラの事情は気になる処。彼女にとって何が不慣れなのか。交わした対価がチセとフィロメラにどのような結びを形作り関わりを生む事になるのか。不慣れな二人を見守りたくなるね



良い

前々から仁奈の癖の強すぎる口調が気になっていただけに今回の話はちょい衝撃を受けてしまった……。そういう背景があったとは…
寂しさを覚え、皆が集まってくる着ぐるみにこだわる仁奈。そんな彼女が第3芸能課を『一緒』にするピースだったのかな?

第3芸能課は仲は良くくても志を同じくする集いではないし、絆の強さも未だない。というかプロデューサーも信頼を得られてないし
だからソロデビューを目指す言葉のズレを諫める言葉を誰も持たない
それを思うと仁奈の着ぐるみを探す騒動は第3芸能課の仲を深める想定外のイベントになったのかな

捜索の中、仁奈は人の輪を作る才を披露しているかのように色々な人を集めるし、彼女自身も多くの人に懐くね。彼女は賑やかさの中心に常に居るように思える
そんな彼女が家庭環境から『皆』を求めるタイプだったなんてね…
一方で『皆』を求め続けた仁奈は『皆』を作り出せる存在になっていたわけだ

仁奈と一緒に捜索したありすとプロデューサー、彼女らを心配して付いて来た第3芸能課
そうして一緒に何かを志した事で第3芸能課は『一緒』になる機会を得たようで
癖が飛び切りに強く思えた仁奈が第3芸能課を纏めるピースとなるとは予想外だっただけに他のメンバーの『癖』もどのようなものか気になってきたよ



普通


良い

衝撃的事件を体感したミオリネやリリッケは惨劇の影を引き摺っているけど、箝口令や守秘義務が表沙汰にする事を許さない
またテロリストが正体を隠して平然と編入出来る程に全体を覆う暗幕は厚い
でも平和を装うなら利用も出来る。今後はそういう戦い方をスレッタはするのかな?

テロを知らない学園は平和そのもの。その平和が偽りと知ってしまった今は覆いを受け容れるか、正しさを求め悩むか選択を強いられる
でも無力な生徒に出来る事なんて無いから状況に流されるしか無い
ただ、あの件を経てもそれ程変化が見られないスレッタはそれはそれで怖いな……

テロリストであるソフィ達が編入できたのも平和の覆いが有るから
恐ろしい人間性を持つ彼女らも学園の中では変わり者程度に収まる
また、疑惑が生じたニカが学園に戻れたのも平和の覆いによるものか。だから彼女は普通の生徒を擬態でき、スレッタの友達のままで居られる

考えるとスレッタの境遇も似たようなものかも。母親の手中に有る事で思考を誘導される彼女もミオリネが忌避した歪みは学園では見受けられない
逆に覆いの外側に居るミオリネはスレッタとの向き合い方に悩み続けているようで

覆いに無理に反発すれば、覆いの外側の力を持つ者が偽りを維持しようと制してくる
スレッタの機転が面白いね。テロが起こった事で決闘なんて平和ボケの子供同士の遊びと証明された
でも、決闘を利用する事であの学園では平和を維持できる。それはスレッタに今できる最上の方法だろうね



とても良い

原作既読
出会ったばかりの美人さんには特別な事情があるせいで結婚の約束を…なんてコテコテのコテコテ設定なだけに、それを正面切ってやられると、むしろそれ以上奇天烈な事はしないのだと堅実さを逆に感じてしまう…かもしれない初回

まず一郎からして奇天烈なようで居て堅実なタイプ
親に先立たれ幼い妹弟を養うと成れば職業進路は限られるイメージで間違っても漫画家などではない
でも既に連載は勝ち取っているし、アパートの家賃収入も有る。家で過ごす時間の長さを思えばむしろ妹弟を養うには良い職業環境かもしれない

しおりも似たようなものだね
質の良い私服に麗しい見た目。そんな人が漫画家のアシスタントなんてイメージにそぐわない
でもレッスン本を用い神アシと評される程に技術を磨いていたし、一郎の苦境にも押し付けるのではなく、彼に判断を促している
世間離れした彼女も堅実なタイプと判る

だから棘とか宇宙とか流れ星の姫とか婚姻とか奇妙奇天烈摩訶不思議な設定が突然現れようとも二人は堅実に対処している
まだ二人は漫画を通してしか互いを知らない。今は漫画家とアシスタント、次に友達、その次は…?
これから二人は段階を踏んで交流を深めていくのだと察せられる丁寧な初回でしたよ



良い

時が加速し過ぎて新世界とかかなりぶっ飛んだ展開だ……
でも、その新世界こそプッチの目指した天国。プッチがそこへ辿り着き、エンポリオ以外の仲間も全滅しているなら、徐倫陣営の負けは揺るがない
運命が変わらないなら何をしても負けも変わらない。それでも続くエンポリオの戦いの意味を問う最終回だったのかな

プッチが作り上げた新世界において異分子となるのはエンポリオただ一人で彼はジョースターの血統ではないのだから、DIOを継ぐプッチを倒せる道理なんて無い
運命だけでなく状況もエンポリオの敗北を示唆している
それでもエンポリオが継いだものは何だったのかといえば、それは徐倫の精神とウェザーの能力か
エンポリオは一人でも独りじゃない

なら神の如き孤高から見下ろすプッチが彼らに敵う運命は無い
逆転が成立したのは仲間を生き延びさせる為に全てを懸けた徐倫達が居た点、最後の最後までエンポリオが戦う意志を手放さなかった為だね

悲劇的運命が一巡した後に生まれた新たな運命の世界。彼女らがあの激闘を知らないとは言え、悲劇ではない新たな物語を紡げる世界に辿り着けた事を喜ばしいと思えるラストだったよ



とても良い

原作は原作で好きだけど、アニメはアニメであの空気感も好きだったりするので続編が見られるのは素直に嬉しいね

前作はチセとエリアスの異種族交流が主体で、散々に擦れ違いながら二人は互いの先生になった
だとしたら今作は二人が二人以外に学ぶ物語になるのかな?

カレッジに通って魔術師の事を学ぶなら魔法使いのチセとエリアスにとって学べる事なんて殆どない
だからカレッジで彼女らが学ぶべきは今まで知らなかった事
いわばチセやエリアスでは無い者からでないと学べない分野
それが集団生活となるわけか

それは早くも学びとしての兆候を見せているね
エリアスはだから人に話す事でチセに自分の裏切りがバレる事を「怖い」と感じると知った
学校生活に緊張していたチセは無愛想なルーシーの態度にお腹に穴が開く方が大変だったと悟る
それらは集団の中に居ないと学べない事

一方で二人は何も知らない者じゃないから、以前に培った判断基準は持ったまま
エリアスはレンフレッドの態度に疑問を持つのはその典型か
また、普段は自分が迷惑をかける側なのに他人のそれに遭遇してしまったチセのテンパり具合が少し面白いラストだったよ(笑)



とても良い

原作既読
性急に感じなくもない展開の早さだけど、小気味いいテンポ感や無駄な贅肉を削ぎ落としたかのような構成は逆に見易いのかもしれない
元から面白い作品ではあったけど、まさかこのように化けるとはね

本当にストーリーがハイテンポで進むものだから、ハイテンションなギャグ展開ばかり印象に残るけど、一方で性に関する知識が乏しいとか終生制度とか所々に世界そのものに対する違和感が散りばめられ、メリハリの効いた構成になっているね

神様絡みで最悪な人生を送ってきたユキト。だからこそ死に瀕して願うのは神のいない世界
辿り着いた異世界はご都合主義ファンタジーこそ無いけれど、神が存在しないなら楽園に等しい場所
だというのに、カクリ村は楽園から否定された者達が追い遣られた村という理不尽
それらの理不尽が頂点に達し、絶望に彩られた瞬間に現れたご都合主義なカミサマがユキトやあの世界にどのような変革を齎すのかという点を充分に期待できる初回だったよ



良い

デレアニとは異なる世界という認識でいいのかな?暫くは混乱しそうだ……

小さなアイドルと小さなプロデューサー。でもその身に宿すのは大きい夢と大きなモヤモヤ
一見相性が悪そうなありすとプロデューサーが最後に意気投合できたのもそういった共通点が有ったからなのかな?

ありすは典型的な手の掛からない子供というか、一見すると問題が見えてこないタイプ?
別に願望を隠し過ぎているというわけではなく、容量が良いだけ
でも子供なのに大人っぽい落ち着きがありすを大きさ以上に評価させてしまう
だとすれば、初対面時に大きさで評価されなかったプロデューサーはありすと相性が悪い

プロデューサーは気が引けるような企画を押し付けられた人間
でも本人はあれをハズレと思わず、むしろでっかい夢を見ているね
小さな体に大きな夢を、躍進を。
その言葉は子供のありすに大人として正しく夢を授けられるもの
早くもプロデューサーとしての素質を感じさせるよ

どうしても前作がちらついてしまう瞬間も有るのだけど、しばらく見ていれば本作の空気感に慣れそうな気がする初回でも有ったよ

それはそれとして、メインとなるアイドルを低身長というか低年齢で揃えたのは挑戦的というか野心的というか
色々な意味でどのような事をやるのか気になる作品になるかも



とても良い

招き猫作戦の締めは同時に一年の締め括り
でも、それは全ての終わりではなく、次に至る前段階
招き猫作戦が終われば新しい街の風景へ続き、一年が終われば新しい年が始まる
それはマスターが言うように上を目指す螺旋かもしれない

全員が同時にステージに上がれないのは少し残念だったけど、それが逆に要素を絞りコラボの登る先を集中点へ向かわせている
その集中点はステージに登った者だけじゃなく、各ユニットで自分達の歩んできた道と向かう先を集中させたから成立するもの

コラボステージは各ユニットの代表が勢揃いし、それぞれの魅力を歌い上げているだけに留まらず、胡桃の演出も素晴らしいものに
各ユニットの名前が回り続ける事で彼女らがあの1年で為した成果の集大成を充分に感じられたよ

最後にはお疲れ様と互いに労りあって、静かに別々の道へ。とても綺麗な締め方
新ユニットの顔見せもあったし、今後も何らかの形でアニメプロジェクトが続いてくれると嬉しいのだけど

それはそれとして法螺貝のサンプリングって滅茶シュール……。あれで盛り上がれる観客って凄くない…?



とても良い

承太郎と徐倫が紡ぐジョースターの血統、DIOの寵愛を受けたプッチが継ぐ大悪の系譜
両者は時を越えて対立してきた。ジョナサンが死んでも血統は残り、DIOが死んでも力が残ったように、運命的な対立だからどちらも滅びるなんて容易ではない
だからこそ、血統にも系譜にも含まれない者が必要なのかと思える回だったよ

承太郎の能力すら通じない相手への突破口を開いたのはジョースターではないアナスイ達
全てが上手く行ったわけではないけれど、この3人が居なければDIOを継いだプッチに全滅させられていたはず
それはもしかしたら血統を超えるもの。だからか、徐倫も父の許可ではない形でアナスイの申し込みを許す気にもなったのかな

血統を越えられるなら、そもそもプッチを倒すのもジョースターでなくても良いのかもしれない
プッチにより次々と倒れゆく仲間の姿は運命の終わりを感じさせる。けれど承太郎や徐倫が倒れた後であっても仲間のエンポリオが残るなら何かは終わらない
超加速の果てに謎現象に巻き込まれたエンポリオが最終回で示す運命がどのようなものかとても楽しみだよ



普通


全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い


良い

原作既読組としては最終話にこのエピソードを持ってくる采配に驚いてしまうけど、『スリーピング・マーダー』にて琴子や九郎を人らしからぬ存在と描いてしまったからこそ活きる話であるように思えたよ
梶尾達も異質な琴子に想像を膨らませていたがその実態は非常に卑俗的なものだったわけだ

高級鰻店に中学生を思わせる風体の少女が一人。容易に理解できない存在に納得する為にあれこれこじつけ想像を膨らませる
その中では梶尾の計画殺人なんてものまで夢想してしまう
結局それは真実を言い当てていた訳だけど、楽しい食事の席でそんな話を出させてしまう程に琴子の存在は「人ならざる者」

梶尾の体調不良も似たようなものか
異質な症状を納得する為に夢想した果てが「妻を大切に想っていた」なんて勘違い。そりゃ奥さんだって取り憑くというもの
これが勘違いだったように、琴子に対する夢想も勘違い
というか、琴子は初対面の男性に何を語ってるんだ(笑)

エピローグには虚構も真実も推理も何もない琴子と九郎の他愛無い会話
けれど梶尾の勘違いにより琴子がそれ程「人ならざる者」でないと示された事で、買い物シーンやその帰り道は普通の恋人同士の遣り取りに見えるね
他者がどう思おうと二人なりの真実のもとに触れ合いを重ねる琴子達の人生に幸あれと感じられる最終話でしたよ



良い

感情や理解が追いつかない部分は多々有ったものの、艦これなりの鎮魂の物語として、数多の願いを込められた最終回になっていると感じられたよ
敵の猛攻はあまりに激しいから、勝つどころか生きる事すら難しい
それでも戦わなければならない宿命を背負った艦娘達の激闘が描かれたね

ゲーム仕様の友軍が現れた時は本当に驚いてしまったのだけど、史実やゲームで立ち塞がる敵の物量を思えば、時雨達が生きる可能性を広げる為にはあれくらいの支援は必要となるわけで
また、単純にあの状況で海外艦が救援に来る光景を見られるだけでもファンとしては嬉しい限り

度重なる蜜柑推し
序盤にてあれが1YB3Hのモチーフとして使われていた点を思えば、時雨が持ち続けた蜜柑は未来へ連れていく仲間達を示唆していると言えるのかな?

戦いの結果そのものはきっと悲惨なもの。それでもEDで描かれたような希望ある未来へ繋がったのではないかと、そう思える最終回でしたよ……



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