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普通


普通


全体
良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
普通
音楽
とても良い

一言で表現すると原作がある事で作品をより深掘りできた部分と、原作の枠に縛られてしまった部分が如実に見える映画だった

本作で描かれた「無限列車編」はそもそも別々のテーマ性を持った2つのストーリーが連結されている。それはまるで本作の舞台となる列車を模しているかのよう
列車の大半を占める客車では人々を守る戦いが展開された。その戦いでは元凶の鬼は倒せないが人々を守るという絶対の意志は揺るがずに貫かれる
同様に映画の大半にて描かれるのはどんな状況でも人々を守ろうとする炭治郎の物語。危機的状況であっても鬼の協力をしていた少年少女や車掌を助け、逆にもう助けられない夢の中の家族には背を向けた炭治郎の優しさと強さがこれでもかと描かれている

対して列車の構成の一部である先頭では鬼の首を狙う攻めの戦いが描かれる。その戦いは人助けよりも鬼の討滅が優先される。その場においては夢から覚めるために何度も自分の首を切りつけなければならなかった
同様に映画の最終盤になって描かれるのは自分の身を犠牲にしてでも猗窩座を倒そうとする煉獄杏寿郎の物語

この2つには共通項が無いように見える。でも冒頭でお館様の発言が有る事でこの2つの物語は連結されている
お館様は死がそのまま負けになるわけではなく、想いを引き継ぐことに拠って人は戦っていける、その戦いに意味は生まれると説いている
炭治郎の物語において炭治郎を夢の中に留めず自害という道を何度も選ばせる理由と成るのは既に家族が死んでいるという事実。そして生きていた頃の家族から受け取った思い出が炭治郎の原動力となっている。だから夢の家族の言葉は炭治郎を振り返らせるものにはならない
同様に杏寿郎が鬼の誘いがあっても既に死にかけた身体であっても刃を振るい続けたのは死んだ母の言葉があったから。母から与えられた弱きものを助けるという使命が有る限り杏寿郎は止まらない

お館様の言葉によって連結された2つの物語が最終的に一つになる構成は良いね
猗窩座は逃げ、杏寿郎は死ぬ。それだけを見れば杏寿郎の負けだけど、杏寿郎が言ったように炭治郎が生きている限り杏寿郎は負けていない。そして炭治郎、善逸、伊之助は杏寿郎の意志を受け取る事で新たな戦う力を得ていくのだろうと感じられるラストと成る

けれど、一方でこの映画には幾つかの不満点も見えてしまったことも事実だった
元々が漫画原作である為にどうしたって動的な描写が有りつつも、その動的な流れをぶち切るように台詞での遣り取りが多くなってしまう。本作は漫画的な大枠を変えないまま映像化してしまっている為かテンポの悪さを感じるシーンが多かったように思う
特に炭治郎が夢の世界から脱出しようとする悲痛な覚悟が伊之助や善逸のギャグシーンによって挟まれているのは原作どおりとはいえ何らかのアレンジをして欲しかったかも……。
また、意味合い的には物語が連結されていても最終的な見せ場が杏寿郎の戦いとなっており、更にエンディングイラストでも杏寿郎のみ描かれていては鑑賞後に抱く感想が杏寿郎に関するものがメインになってしまって物語中盤で描かれた炭治郎の悲痛な覚悟の印象が薄れてしまっているようにも感じられた

ただそう思ってしまうのはufotableが作るアニメーションが本当に一つの映画として完成されているだけに、ストーリーラインが原作に縛られているという印象を抱いてしまうからなのだけど
本作は一つの映画として制作されたのではなく、TVシリーズの続きであり、もし存在するならTVシリーズ第二期に繋がる物語。だからか、アニメーションとストーリーのギャップが目立ってしまったように感じられたのは一つの不満ではあった

こうなったら是非ともufotableさんにはTVシリーズ第二期を作って、炭治郎達が杏寿郎から受け取った意志を明確な力として描いて貰わないとね!



良い

人々を助け街を修復し悪に立ち向かう真奥の姿には魔王らしさを感じられない
それらの行為は笹塚という場所が魔王という価値観をまっさらにし、真奥として生き返らせたのだと判るね

対して恵美はまだ以前の価値観を捨て切れていないのかな
悪に立ち向かう姿は勇者として求められるものだし人助けも同様。「私は勇者。その真実だけは変わらない」なんて言ったりもしている
恵美は笹塚で暮らしていても芯の部分を変えていない
それでも僅かに変わったのは魔王である真奥への態度が軟化した点に見て取れるね

最後には魔王城とも思えないボロアパートに勇者も魔王も人間も関係なく集っていた
何かが変わる兆しの見えるラストだったね



普通

運命によって結び付けられているかのようなイスカとアリス
今回はニアミスで触れ合いなど生じていないのに、息の合った様子をこれでもかと描かれて新手のイチャイチャを見せられているかのよう

こうなってくると、「ボルテックス攻防編」においてもどうやって敵同士のままイチャイチャを始めるのかと期待してしまう自分がいる(笑)



普通

冒険者になって初めてと二番目の仕事が清掃作業って斬新
ただ、それもリョウマがこれ以上無いほどの適任だったからか
ここで他の面々は無理にリョウマの仕事を手伝おうとせずに、それぞれが自分に適した仕事に精を出している様子は良いね

母を亡くしたことで無人の家に帰る生活の中で死を迎え、転生した後も森の中にひとり暮らしていたリョウマ。
彼を人と触れ合わない生活から街に連れ出したラインハルト一家がリョウマを家族として迎え入れ、そして大仕事をこなしたリョウマを勢揃いで待っていてくれた描写には胸が温かくなるね



とても良い

一足早く高校の制服を着るチマメ隊。最初はコスプレのようだったそれが校内を巡る中、少しずつ自然な姿となっていき未来の自分をイメージする一助となる展開は進路に悩むチマメ隊を明るく楽しくサポートするものになっているね

最初からあの高校に入るつもりのメグは凛の話をメモまで取って聞いている。メグの中ではあの話で高校生になった自分を充分想像できているのだろうね
対して抵抗感の有るマヤはそれほど真剣に聞いていない。特待生の話があってもあの高校に居る自分を想像出来ないマヤに凛の話は参考にならない

活動的なマヤにとって有益となるのは制服を着ての高校体験
お茶会に社交ダンス、そして苦手に感じていた「御機嫌よう」。それを仮初めとはいえ体験したことは、充分に高校生となった自分を想像でき、更にはそこでも変わらぬ面白さを見つけられると感じたようで

チノにとってこの仮体験の中で役に立ったのは凛の「出会いが大切」という言葉か。この言葉によってチノはココアと出会えたことで得られた人生の変化を改めて感じられたようで
「三人絶対一緒」とメグとマヤは言った。二人が御機嫌ようと合わせる中、言わなかったチノは既に進路を決めているのだろうなぁ……

そうして高校に入った自分をようやくイメージできたチマメ隊の前で何の違和感も前フリもなくお嬢様制服を着こなしているココア&千夜が……(笑)
前回に引き続き、心地よい流れをぶった切って自分達のオチへ持っていくこの二人は本当に最強だな!



とても良い

デレアニの集大成と迷いなく言える最終回
笑顔の力という触れ込みに相応しくそれぞれのアイドルが見せる笑顔の輝きとそれに拠って齎されるお客さんの笑顔の連鎖は本作が何を魅せたかったか如実に表しているように思える

常に対立してきたプロデューサーと常務
それを対立ではなく可能性の提示であり、更に主義が平行線であってもアイドル達はその平行線すら飛び越えるという捉え方は面白い
二人の会話からはデレアニにおいて大切に扱ってきた「普通の女の子がアイドルになる」というテーマ性が改めて伝わってくるね

思えばその傾向はkroneとCPが競っていたかに思えたがライブ裏では和気藹々になってしまったあの頃から既に有ったのか
CPから引き抜かれたアーニャや凛についても、CPのままでは引き出せなかった可能性が引き出されたと捉え、それによってCPに残った者達も可能性の探求が行われたと考えると事も出来るのか

NGのライブシーン
美嘉のライブに参加した時のように他人の力による押し上げ式で登場。階段を登らないその姿に不安を覚えずに済むのはNGのライブシーンに彼女達が培ってきた成長や可能性が見えるから。いちいち階段を登らなくても彼女達は既にシンデレラであると判るから
まさしく新生NGというわけだね

そして満開の笑顔と力によって歌われる”M@GIC☆”、エピローグにて語られる彼女達が手にした成長や可能性
また、彼女達の輝きが解体される危機にあったCPを延命させ、更には二期生にまで繋げたのだと思うと感慨深さを覚えると同時に最終回だという実感が湧いてきてしまうね

卯月の「私キラキラしたいな」という願いはきっとあらゆるアイドルが持ち目標にするもの
その普遍的な願いをまっすぐ口にする卯月をセンターにして、12時の鐘を越えてもなお魔法のような輝きを魅せるCP。彼女達のこれからの活躍に思いを馳せてしまうような、そんな温かみに満ちた最終回だったね



普通

ミラロゼが記憶を取り戻す前と後ではイレイナの態度があまりに変わっているね。イレイナのスタンスは明確
記憶喪失時点では彼女に親しみを見せ、気遣い、生存を望むというのに記憶を取り戻し自分の世界に閉じ籠もった彼女に対しては何も告げずに城を去る

イレイナは相手の罪を糾弾しないし、救済することもない不干渉のスタンス
記憶を失ったミラロゼに対してはスタンスを崩してみせたのに、記憶を取り戻したミラロゼにはスタンス通りの対応に戻す
これを相手の意思を尊重していると取るか、自分に厚意を示すかどうかで対応を分けていると取るか解釈が分かれるな…



良い

近くに居る人の思いも寄らない姿が幾つも描かれるこの回
魔王が人助けする光景、梨香の悲しい過去、階段から落ちる勇者、魔法を語る大家
そうこうする中で爆発した恵美の怒り。これは優しさを見せる真奥と故郷を燃やした魔王のギャップによるものか

真奥を倒すことは出来ず、かといって施しを受け入れない訳にも行かず
真奥が笹塚で価値観をまっさらにしたように恵美もこの地にて価値観をまっさらにする必要を迫られているかのよう

そういった描写の後に訪れる千穂の危機道で偶然ぶつかった相手が悪魔大元帥だなんて。
予想外の事態の中、一人納得する真奥。彼が提示する価値観は恵美や千穂を守ることが出来るのだろうか?



普通

歴史的対立による妥協点を見つけられない背景をそれぞれ持つイスカとアリスが「気が合う」「目的が同じ」という、頼りないけれどあの一瞬においては手を取り合うに充分な理由で共闘する展開は良いね
それだけに敵が突然出てきて突然消えたという印象が拭えないのが残念だけど



普通


とても良い

前に進む事のない養成所から抜け出せたはいいものの、自分の中にあるキラキラは見つからず彷徨う卯月。その行動はまるで自分が辿った道をなぞるかのよう
だからこそ、迷いの道を抜けて渾身の歌唱を披露するラストが非常に映える!

個人的に卯月ほどデレマス作品のテーマを体現したアイドルは他に居ないと思っていたりする
だからCPメンバーがこの半年間で有ったこと、変わった心境を卯月に話す内容は卯月にも当てはまる部分が多いのではないかと思えてしまう
同時に皆の言葉は卯月を勇気づけるものにもなる

でも、今の卯月はキラキラが見つからなくて迷ったまま
手元の星は卯月のキラキラにはならず、靴も舞踏会の場所を教えてくれはしない
卯月は自分の力で前に進まなければいけない。けど、そこでプロデューサーはいつかのように道案内をしてくれたね
…再び不審者扱いされているのには笑ってしまうけど

プロデューサーが持つのは小さな灯、ステージへの道は暗く曲がりくねっている。立ち止まってしまうには充分な状況。けれど、卯月は凛達の傍に行きたいと願った
また、プロデューサーは卯月の笑顔がNGや自分達を導いたと言った。なら、指で作った笑顔の形はきっと卯月自身もステージへ導いてくれる

卯月が最後に登ったのは小さな階段。でも、登った先には凛と未央が居たわけで。
信じたいから、このままでは嫌だからと階段を駆け上がった卯月の勇気。そしてそれを出迎えた沢山の星や灯りは諦めなかった卯月をこれ以上なく祝福している
そうして、ステージへ……

衣装ではなく制服。台詞は少なく「頑張ります!」。指でなぞった笑顔の形、ポケットに詰まった星
余計なものは無くありのままで構成されたあの瞬間には島村卯月の全てが詰まっていた。島村卯月が目指したいアイドル像の全てが込められていた
卯月がありのままの声で歌う様子は感涙モノですよ……



普通


とても良い

今回はシャロと千夜がメイン
この二人は完全にボケと突っ込みの役割が分けられていて、見ていると可愛いよりも先に笑えるのだけど、一方で幼馴染である為に生じる独特の空気感なども感じられて非常に好みな組み合わせだったり

千夜とシャロって真逆のタイプと評されるし気が有っているとも言い難い場面も有るのだけど、何故か一緒にいる
昔は泣いているシャロを千夜が引っ張っていたけど、今は必ずしもそうではない。これは二人がそうなろうと変化した訳では無く、成長する中で自然とそういう関係になっていったのだろうね

特定の振る舞いを狙わなくたってそういった関係であったり、見た目は自然と作られる
例えば、リゼが狙った水鉄砲は千夜に気付かれないけど、狙ったわけではない嘆きが怖がらせたように。オバケの格好をしたココアは千夜を怖がらせるけれど、相手を怖がらせる気のなかった千夜がココアを恐怖させてしまったように

そういった意味ではBパートのシャロが子供達の為にラパンの真似を完璧にすると息込んでいるけれど、大切なことはラパンの振る舞いではなく、子供に好かれやすい姿勢を作ることだったと見ることも出来る
だからラストは小さい子とすぐ仲良くなれるココアに全てを持ってかれてしまうわけだ(笑)

今回こうしてシャロと千夜の関係性に注目出来たけど、一方で最近の千夜ってシャロよりもココアの方と仲良しになってない?とか思っちゃうのだけど。ソウルメイトって言ってるし
シャロがラパンの真似をしている場面で千夜がココアの傍に居るのには笑ってしまう



とても良い

卯月は笑顔と「頑張ります!」という言葉以外に個性の見えないアイドルとして描かれてきた
それは初期のCPやNGの方向性を作る上で皆を先導する役割となったけれど、皆が前に進み、更にはCP以外の活動もしていく中で卯月の個性はいつの間にか埋没してしまっていた

卯月はこの回、養成所にて横ステップを続ける
焦燥感を解消したいなら鏡に向かって横ステップしても前へ進めやしない。それどころか笑顔は曇っていく
また、プロデューサーが来ていなくても座る椅子を用意する様子。まるで自分を信じてくれる相手に依存するかのような姿勢…

ここでプロデューサーは成長を見せたね。自分が出向くよりも凛達に任せるべきとの判断。相手を信頼するという姿勢
この姿勢は卯月を説得する中で凛達も同様
凛はこれ以上嘘の言葉で誤魔化そうとするなら信じられないと突き付ける。厳しいけどこれは卯月を信じたいという気持ちが有るから出てくる言葉

そして卯月が語るその内面は思わずこちらまで涙を流してしまいそうになるほど辛い心境だが、特別なものでない点は印象的
自分に取り柄が出来なかったら…、良い所と言われた笑顔なんて誰でも…
普通の少女らしい卯月の悩みはデレマス作品に登場する少女達全ての根底に共通する悩みでも有るのかも知れない

公園に卯月だけ置き去りにしたシーンは一見冷たく見える
でも、喩えここで家の前まで付いていったとしてもそれは卯月が前に進む手助けをしたことにはならない。未央達が望むのは卯月が自分の足で前に進むこと
止まった時計を見上げる卯月が自分の中のキラキラを見つけられるのか、これからが正念場だね



良い

真奥と千穂のデート。身なりを整えた二人の様子はどうみてもカップル的なのだけど、真奥の実態は魔王様。手繋ぎに深い意味を見出さなかったように二人の会話もどちらかと言えば色恋よりも真剣な相談へ
見た目と実態が乖離している状態は何かのコントかのよう

その流れだから、恵美が会話に乱入しても勇者としての忠告にならず元カノに間違えられてしまうのも面白いね

正体不明の地震により魔王の姿に戻った真奥。だというのに彼が真っ先にしようとしているのは人助け
魔王という肩書に反した行動は彼が笹塚で過ごしたことで得た変化なのか?そしてそれを見た恵美は彼の印象をどう改めるのだろうか?



普通


とても良い

346プロの大規模なライブ。それはProject:Kroneが輝くために用意された舞台
常務が選んだシンデレラの為に用意された舞踏会では他のアイドルなど脇役
けれど、この話ではその脇役達も別種の輝きが見えてくる構図になっているね

常務とプロデューサーには明確なスタンスの違いが有る
至高のアイドルこそ346に相応しいと考える常務。アイドルもお客も笑顔になり共に楽しむ事を良しとするプロデューサー
スタンスの違いはそれぞれのアイドルに影響する。けれど、CPの凛がkroneに参加したようにそこには完全な断絶が有る訳ではないんだよね

ステージ前に体調を崩す文香。まるで13話の危機を思い起こさせるが今回はそれを乗り越えたCPが居る。裏方の未央含め、今出来ることをやろうとするCPの姿勢はKroneにも伝播していく
終いにはプロジェクトの垣根なく和気藹々とする光景はアイドルが本来持つ輝きを端的に表しているかのよう

そしてTPとしてステージに立った凛
美嘉から受け継いだ掛け声の魔法が未央を通してTPへ。そしてTPは受け継いだ魔法を手に階段を力強く蹴ってステージの階段奥へ…
笑顔を伝播させるアイドルの良さを説く一方で至高のアイドルの良さを凛の成長の形を以って見せる構成は本当に最高ですよ

こうして誰も彼も素晴らしいステージを演出する中で曇りを深める卯月の様子が……
他の面々はピンチという冒険を通して新たな可能性を見つけたのに卯月は前へ進む 事も階段を登りきる事も出来ず。それどころか盛んに口にする「頑張ります!」の言葉が逆に卯月を追い詰めてしまう辛い展開

シンデレラを目指す卯月と彼女を導いてきた魔法使いであるプロデューサーとの間に出来た小さな断絶
お城を出て、階段を降り…。時計の針が12時を指し魔法の時間が終わってしまった中、卯月は何処へ向かうというのだろうか…?



普通

絵画などの美術品で共通項を見つけるのは理解できるけど、パスタの湯で具合で仇敵同士が意気投合する展開は斬新過ぎる(笑)

戦場ではなく中立都市で触れ合ったことで知れた仇敵の別の一面
この出会いによって今後の戦いがイスカとアリスにどのような苦悩と激情を齎す事になるのか期待が高まってしまうね



普通

ああ、前回のはゲーム世界と思いきや異世界設定だったのね

つまりは空虚な部屋で淡白に生きてきた少女が意地の悪い神様によってクマ~な強制羞恥プレイをさせられているという認識でOK?

ここが異世界であると認識するのに覚悟が必要だった割に受け入れるのはあっさりめなユナ。フィナとパートナーを組むことが彼女の淡白な性格にどのような影響を及ぼすのか興味深いかも



とても良い

外側と内側の両方から変化の波に襲われるCP。その劇的な潮流の中で明るい材料が浮かび上がってくる構図は大変好み
その一方で卯月の心にヒビが入る音が聞こえてくる……

今回も足元や階段を用いた表現が幾つも見られたけど、これまでよりもキャラクターの心情を表していたように思う

CPのオフィスへ向かう階段の前で止まる凛は迷いがあるから階段へと足が進まない。
けれど、それが降りる階段であるなら凛にとってそれは舞踏会から遠ざかる階段とも見える
逆に未央はそんな迷い立ち止まる凛の目の前であっさり階段を登っていく

演劇方面に進んだ未央。最初は見てられない演技だったけど、それでも彼女の足は前に進んでいる
屋上庭園で俯いていた未央は美嘉達と話す中で凛が今までとは異なるものを見ているかもしれないと知り空を仰ぎ見た
アーニャが突き動かされた時と同じく未央の脳裏にも美波の言葉が浮かんでいたのかな?

前に進むことを意識する未央は凛と卯月に自分が垣間見た『外の世界』を見せる
今まで居た場所を『花園』と喩えつつ外に有った物を『宝物』と喩えるその言葉達は、これまでの活動を肯定しつつこれから別々に体験する活動も肯定するものになっている
未央の姿は既にキラキラし始めている

また、CPのリーダーとして協調の立場を取る印象が強い美波が我を通すかのようにソロ活動を始めるのは意外な展開
動き続けることを辞めようとしないその脚は、ユニットとして隣にいるわけではなくなってもアーニャと共にライブへ向けて冒険しているかのよう

こうした冒険する姿を見たから凛も安心して自分の冒険ができる
階段を登りきった彼女が星空を見つつ挑戦を決意する姿は納得の展開。彼女も舞踏会へ向けて前に進み始めたのだと判る

同時に階段を登りきらず、変化しようとする凛の言葉を遮った卯月の姿も目立ってしまうのだけど……

「私の良い所って何でしょう?」と聞いてしまう卯月の姿が痛々しい
これにプロデューサーはいつもの如く「笑顔です」と答えたけど、卯月の心に全く響いて無いよなぁ…
まるで見えない何かを探すように箱を浚う卯月の姿はまるで灰かぶりに戻ってしまったかのよう



普通

転生ボーナスで他人より高い能力を持った少年の活躍が主題となるのだけど、その活躍が称賛を求めたものではなく、ただ人の役に立ちたいという嫌味のない動機によるものである点は好印象
こうなると本作は劇的な展開よりも、穏やかな内容を展開していく方が嬉しいかもしれない



普通


とても良い

遂に本格的に動き出した常務の企画、Project:Kroneのガチ感がヤバすぎる…
実力重視だからこそプロジェクト横断的に選抜され、そこにCPメンバーが選ばれるのも不思議ではない。が、それによってCPに不穏な空気が立ち込めるのは何とも……

高圧的に見える常務の誘い。でもこの誘いは強制ではないんだよね。そこには自分の意志で決断する余地がある。だからこそ迷ってしまう
ここで凛とアーニャがユニット内で相談しなかったのは印象的。どちらもこれをプロジェクトの危機全体の問題と捉えずにまずは自分事として捉え悩んでいる

凛を誘う加蓮と奈緒
彼女らにとってこれがアイドルとして羽ばたくチャンスであると同時に「もっと三人で歌いたい」という理由から二人は強烈なまでに凛と組むことを望んでいる
対して凛はアイドルを始めた時も続けると決めた時もそして合同フェスの時も明確に言語化出来る理由を内に持っているようには見えなかった。だから今も何が何でもNGで無ければならないという理由を持っていない
でも踏み出すには何か根拠が必要で。だから凛に必要だったのは言語化出来る理由よりも『感じる』という点だったのだろうね。加蓮と奈緒とのハーモニーは何よりも凛が望む場所を教えてくれる

以前はCPが纏まるのに一役買った美波の言葉や共に見た星空がこの状況において、CPからアーニャを飛び立たせる助けとなってしまうのは皮肉に映る
けれど、そこに新しい何かを求める挑戦の意味が有るなら応援しない訳にはいかなくなる
悩みを表情に出さないようにしアーニャを応援する美波の姿は健気だね

挑戦と決断が必要となったこの回は一つのスタート地点
その関係か今回は久しぶりに階段をモチーフとした表現が見られたね
ステージへのチャンスを逃したくない加蓮は階段を登りきった場所にて宣言。奈緒も釣られて段上へ
加入を迷う凛は階段の途中で立ち止まり段上を見てTPの曲を聞く

また未央の飛び出しにも違った意味が見えてくる
6話と似た形で駆け出した未央の姿は逃げに見える。しかし未央は駆け出した勢いで階段を駆け上がり屋上庭園へ辿り着いた
これは舞踏会というステージへ向かう階段ではなく、他の階段を登った事を意味しているのだろうね。だからソロ活動宣言へ繋がっていくと



とても良い

ごちうさが帰ってきた!チノが可愛ければココアも可愛い!他の皆も悉く可愛い!全てが細部に至るまで可愛いと癒しに満ちている作品は本当に好みそのもので見ていると幸せな気分になってきますよ!

夏服を新調する流れから始まった生地探し。店を幾つも回っても見つからないそれが家の倉庫に有ったのは印象的
以前は何の役に立つか判らなかったそれも時が変わる事で、今のチノ達には理想のピンク色へ

また、ブロカントに並べられた雑貨も今のチノ達には役に立たない物でも、使う人を変えることで新たな笑顔を作り出すことに成功している
同様に倉庫に収められていた手品道具もココアの手に渡ることでチノ達を楽しませるアイテムに様変わりした
それどころか新OPへの繋ぎに使われるのは斬新な展開

手品道具で同じ失敗をし、OP映像では親密に顔を寄せ合う様子も描かれた。今期もチノとココアの姉妹愛は存分に描かれそうだ

第1話から道具や想いの継承が描かれその中にチノ母の面影が垣間見えている。『BLOOM』の物語の方向性が見えた気がしたね



普通

まるで第1話を別角度からトレースするかのような展開
フランがイレイナに最も教授した事が心の有り様であったように、イレイナがサヤに魔法よりも教えたのは心の強さについて
一人前に成るためには間違った方法で人を繋ぎ止めるよりも、独りでなければ駄目だと説く

かと言って突き放して終わりではなく、大切な帽子を分け与えたイレイナ
サヤに最も必要なものは知識ではなく現実的な温もりであり、離れていても師匠となった自分の存在がサヤの近くにあるのだと教えたかったのだろうね

無事に魔女見習いになったサヤを迎えるのでも待つのでも無く、気長に待つ積もりのイレイナにまた一つ旅の楽しみができたようで

第1話の時とは意味合いが異なるけれど、サヤにキノコを食べるよう促すイレイナの姿には笑ってしまったな
一種の意趣返しと見るべきか、師匠から弟子への継承が行われたと見るべきか。これでサヤがいつの日か弟子志望者に同じことをしていたら最早伝統芸ですよ(笑)



普通

楓の存在は良い意味で賑やかし役になっているね

感謝を伝えたい一心から学園に来たのに夢結はあの頃とは別人のよう。そこから夢結の胸の内を知りたいという気持ち、そして契を望むようになり

梨璃が夢結へ向ける気持ちの変化を丁寧に描いているだけに裏では「後悔するといいわ」と呟く夢結に何とも言えぬ空恐ろしさを感じてしまう



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