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良い

のこの言動がカオスを巻き起こす事態は数多けれど、物言わぬ状態でもカオスを引き起こすのは厄介だなぁ(笑)
てか、あの光景には無反応なのに、タグには反応するクラスメイトは何なの…
カオスは必ずしも言葉を必要としない。そんな前フリを感じたね

マタギが襲い来るEPは意味判らん状況が一周回って意味判る…というか、のこってシカなのだから鹿狩りの標的にされる事も有るかと納得…
狩る者と狩られる者。そこに言葉は要らないから、二人は言葉を交わさないままに静かな勝負を始める訳だ
でも、校内でやるのは迷惑だから止めようね?

言葉を不要とする勝負、それだけに言葉が通じないギャルにマタギは負けるし、抗弁が効かないカミさんにも負ける。最終的に言い訳不可能な状況を押さえられ警察に連行されるのは可哀想だったが
謎の雰囲気が出てたシーンは面白い物が見られると思ったんだけどね…

言葉を介さないカオスを描いた後なだけに、余計なカオスを省きのんびりとした会話劇に終止したCパートの話には特に穏やかさを覚えたね
一緒に服を買いに行く道中、というひねりの無い構図は彼女らがこの物語において尊い絆を築いたのだと伝えてくる
それだけにラストの不穏さが何故起こったのか気になるが…



とても良い

しょうもない回に見せかけて重厚さが有りつつ、結局しょうもないオチで締める何ともバランス感覚の難しい回
冒頭、かじかんだ手で祈る時行の姿からは貢献への感謝と死なせた責任が感じられる。姿隠した死者に祈るのはそれに意味が有ると信じているから
祈りに力が有ると誰もが信じている

頼重の神力回復、どう見ても精力付けてるだけじゃん…というツッコミはさておき、胡散臭い頼重の言葉に従う時行は遊ばれてるようにしか見えないし、郎党からはヤバい勘違いもされる
見えない力を取り戻す工程の見える範囲は怪しさのみ。これらのシーンは見えないものよりも見えるものによる影響力の方が強いと示している

だとしたら、雫が見せたものは面白いね
普通は見えない神獣、されど時行は見てしまった。それは時行に不可思議を信じさせる理由になる
なら、釣られて頼重の力をも信じる背景となるね。神力が戻ったのは聖なる水だけでなく、頼重をより強く信じるようになったからかもしれない

そうして信じる、祈る強さを示しながらも、信仰の象徴を無自覚に餌と考える尊氏は既に人外の領域に到達しているのだと理解させられる。彼にとって信仰など喰らうもの。また、直感力も人外じみている
面白いのはそんな彼を実弟である直義も少し不気味に感じている点だろうか。見える繋がりを持つ弟からしても兄の正体は見定められない
見えるを喰らい、相手に見せない尊氏の恐ろしさを改めて感じたよ…



とても良い

自分は唯一の特別に成れないからと気遣って距離を取った筈なのに、それが最適解では無いと突き付けられる内容は心に来る……
今が最適解では無いなら他に最適解がある筈。でも少し考えて出せる答えじゃないから竜二も咲も苦しんだ訳で
それでもと、藻掻きながら自分達の在り方を探る彼らの姿はとても美しい

竜二が喜ぶ返答と関係を築いた筈が、まことが陥ったのは孤独の境遇
あの夢は自分の思慮の無さや本当の気持ちを教えるものになったけど、だからこそ単純な解は許されないとの自覚へと繋がる
でも、それで何かしらの答えを出せる訳でもないから余計に苦しむと

雁字搦めの状況、竜二とまことの遠慮を越えた配慮に拠って心の明るさを取り戻した咲が二人に仲直りの機会を用意するのは良かったなぁ
二人共、咲が自分達の為に行動してくれたと判っている。一人だけで答えが出せないとも判っている
だからちゃんと逢って話して答えを出すしか無いと、関係の選び直しへと進めた

まことと竜二は恋人でなくなってしまったけど、これまでに培った絆が有るから遊ぶ時間も言葉も途切れない
一方で全てを交わし合っていた訳では無いと判るのが隠れん坊の話か。あの時の経験は共有している。でもそこで何を思っていたかは知らなかった
それは相手の事を判っているつもりでも知らない部分が有る証拠であり、勝手に決めた関係も正しくないと示唆するもの

答えはまだ出せないけれど、一緒に居る事を選んだまことと竜二の新たな関係は尊い…
そして、人と人の関係といえば再会した咲と母親はかつての関係を取り戻せるのかという点が気になる。また、咲の祖母が再会に反対する理由も…
答えが見えないだけに希望と失望のどちらも有り得そうな…



とても良い

今回は縁の深まりを感じる内容となったかな
猫達の昼寝はいつの間にか珠子が自然に混ざり寝るように。それは珠子も猫達も互いを信頼してる証
また、文蔵にもかつて信頼が深まる瞬間が有り、それが今の赤猫へと繋がっているのかと思うと感慨深い

尽くしてくれる飼い主に貰われたのに文蔵は佐々木を信頼しなかった
そこにどんな違いがあるかは明瞭ではないが文蔵は見えない縁によって、佐々木ではなく先代店主を選んだのだろうね。また店主の方も言葉を覚えようとする文蔵を見て縁を覚えたようで
説明が難しいけれど、それは確かな繋がりと言える

珠子は子猫を拾ったが、検査もしてない子猫は誰とも触れ合えない。また子猫の側も心を開かない。その状況は珠子と子猫の間に縁が無い証明
それだけに脱走の如き脱兎の最中に相思相愛の飼い主を見つけたのは驚きだったな
あれこそ正に運命の出会いというやつだろうね

クリシュナが多少無理な細麺でも果敢に挑戦するのは数多の縁の上に成立する今の尊さを意識しているからかな。それはプレッシャーとなるだけに彼女をピリつかせてしまう
そこで尊い今へと多数の縁によって辿り着いた先輩・文蔵が手助けする流れはとても良かったよ



良い

幻術で作られた子供の国が描かれた今回は子供と大人の差、もしくは子供が子供を辞める時というのを強く感じた内容となったかな
幽界での姿が幼い千夜の本質は子供のまま。けれど。古恩の願いを聞き届け、子供の国から抜け出した彼は幾らか子供から卒業した。それによって絶対的な壁である父・神雲と向き合えたのだろうね

子供と大人というのは何も成長の度合いだけに留まる話ではなく、実力差にも適用できる話
月湖を危ない目に遭わせられないという千夜は彼女を対等な実力者と見ていないようなもの
また、山の神も圧倒的な高みから千夜やたまの願いを聞き入れるかどうかを決めている。それは誰よりも成熟した存在である証かもしれない

千夜と月湖が幻術に囚われたのは、少し子供らしさを残しているから。耐えられたたまも童心のように楽しめた時代を思い出せば意識を持ってかれてしまう
その状況で敢えて遊べた黒月斎は成熟した存在か
彼の在り様は別の面も教えてくれるね。大人も時には子供のように遊ぶ事もある

それらを踏まえれば千夜が神運を前にして「遊び」を誘えたのは面白い
今の千夜はかつて神雲の教えに従って居た頃の子供とは違う。また、正義にこだわる父の子供っぽさを見抜く背伸びも出来るようになった
命の取り合いではなく、聞き分けの悪い相手を黙らせる親子喧嘩。強大な力を持つ二人による戦いはどのような楽しみを提供してくれるのか、それこそ楽しみですよ



普通

白夜側もミラ側もしているのは作戦会議と呼ぶのも憚られる中身のない会話。でも、それは言ってしまえば豊かなコミュニケーション
白夜のちょっとアレな変身口上もお披露目されるし、ベラトリックスやベテルギウスのちょっとアレな本性も露わになる
その中で最も目立ったのが白夜と御使いの交流か

御使いはゲスいけれど白夜を最低限大事にしている。白夜と会話するのもそうだし、銭湯行くのも食事も一緒
それを優しさと勘違いしてしまうのは間違いだけど、衒いのないずけずけとした会話は二人に心の壁がない事を教えてくれる
これをそう呼ぶべきではないのだろうけど、それでも白夜が云うような家族っぽさを何処となく感じられる交流でしたよ



とても良い

自分は花粉症になったと認める認めないとかありふれたネタを導入に使いながら、結局のこというカオス因子が中心にいる事で徐々にいつものカオス展開になっていくのは本作らしい
のこは花粉に負けているけど、花粉に話までも支配させなかった訳だ
それでも自身の頭部を洗ってる様子は流石に怖いよ……

のこが巻き起こすカオスに虎子が巻き込まれる事でツッコミが響き渡るのが通常営業だけど、今回はひたすら傍観者に徹した為に普段と異なるカオスになったような
のこの遣り方はどう考えても生け花ではない。でも茶道部内にツッコミは居ないから彼女のカオスが部支配する
なのに、あれだけ汚染しながら飽きたという理由で去ってしまう彼女は本当に暴君のような存在ですよ

虎子とのこが絡まないカオスだけれどギャグ調ではない珍しいEP
めめが精魂込めた田植えの様子をメインに据えた本作にしては大人しい話なのだけど、そこでめめと餡子が静かな遣り取りに終始する事でいつにない雰囲気になっていたね
笑いの支配から逃れている為に感じられる穏やかさ。偶にはこんな話も良いかなとそう思える回でしたよ



普通


とても良い

咲はまことを特別に思えず、父から唯一の特別として扱われず。彼女を❝特別❞にしてくれる人は居ない
そんな咲が求めた本当の特別が遂に判明したけど、それによって今の咲はどうしたって望んだ特別は手に入らなくて、それを察してしまうから竜二が決断せざるを得ない内容が辛い…

父も誰も彼も咲の異変を気付いてやれなかったが、彼女を特別に思うまことは別。咲を一人にして置けないし拒絶されても関わろうとする
まことにとって今日は特別な日だと察して遠慮しようとする咲から言葉に表しきれない苦しみを出してやって、その上で抱き止めたまことは本当によくやったよ
ただ、タイミングが悪かっただけで…

竜二の特別はまことでも、まことの特別は竜二じゃない。それは男同士だからかもしれないし、友達だからかもしれない
竜二は竜二のままじゃ恋人に成れない
それでも、デートの際にはまことが似合いのプレゼントをくれるし、男二人の状況を気にするなら女装してくれる
まことの優しさは竜二が相手であっても変わらない

でも、それは恋人だけに向ける❝特別❞の優しさじゃない。そして、そのような優しさは竜二だって咲に向けている。特別を探す咲を恋人じゃない二人の優しさなら癒やしてやれる
また、まことのあのような拒絶が有ったのならば、竜二が無理を続ける理由はもう無くて
だとしても、まことを気遣う振り方をする竜二の優しさが痛い……



良い

誰かを推す感覚って、その人を好きな気持ちに留まらず、応援したり健康を祈る要素も含まれてくるのかな
その点が判り易いのが城崎だね。赤猫を手伝ってくれる彼は猫達から好かれている。それこそサービスされるくらいに赤猫は城崎を推している
似た要素がハナ等に適用された訳だ

ハナを取り戻しに来たヨーコはハナを大事にしている。だからハナの為に無理をした
でもハナだってヨーコが大事。彼女を苦しみから解放する為に離れる選択をした
意見対立を起こす二人を赤猫推しの御所川原が引き離すのは面白い構図。相手を大事にする気持ちが判るから仲裁に入れる

相手を大事にする仕方が判れば離れていても大丈夫。ハナは赤猫で働けるし、ヨーコは元いた場所へ戻れる
今のハナは赤猫やそこで働く猫達を推していると言えるのかな。ヨーコもハナが何を大事にしているかを理解できれば彼女の新たな生き方を肯定できる
赤猫お薦めのスペシャルをヨーコ達が頼むラストは良かったな



良い

絶対強者と成り果て強固な結果に守られる迅火を見た千夜達が求めるのは更なる強さ
迅火と相まみえる強さになるにはどうしたら良いか?それぞれ思い悩む前に現れたのはまた別の強者・泰山
狂い神になった上に断怪衆時代を無かったこと扱い。そんな彼を見ると強さは持つだけじゃなく、どのように活かすのかという点も問題になってくると判るね

強さへの悩みが特に強く出たのは月湖だね
前々からどうしたら千夜に届くのかと悩み続けた彼女の悩みは深いからたまや先人達の助言が必要になるが、それでも実際に強くならない限り悩みは晴れない
千夜に並び立とうとするならば彼女は正道で居られない。だからこその邪道
ヤバい感じの爺さんに師事する事になった月湖はどのような強さを手にし、それを千夜の為に使うのかな?

千夜は幽界干渉で無の民に対抗できるようになった。その意味では単純な強さは頭打ち状態。更なる強者に敵う思う方法が無いから父の助け方も思い付かない
そんな千夜にとって古恩との出会いは良い契機。衰弱した彼をどのように助け、その願いを聞き届けるか
それは己の強さをどう使うかという話に通じるもの

古恩から託された煙管は千夜に父と再会する別の理由を授けるものであり、ただ強いだけで為せるものなど無いと思い知らせるもの
だというのに、千夜の中の闇達が自分達に出来ない事など無いと伝えてくれるのは良いね
己に纏わり付いた余計な弱気を吹き飛ばすような遠吠えは彼がまた一つ成長した証に思えましたよ



とても良い

これは甘い、とても甘いなぁ
クリスマスという特別なイベントを舞台に繰り広げられる甘いひと時
悪の組織もクリスマスを祝う光景に違和感はあるが、その普通ではない時間が白夜とミラという普通ではない関係性の二人にとって良い作用となっている
二人が共に過ごす時間が尊く感じられるよ

一緒に買い物をして、一緒に料理を作って。それ自体は二人の関係性を無視すれば一般的などこでも見られる光景
一緒に食べて、美味しいと言って。それは普通の光景だから良さが輝くもの。加えて2人が本来は敵同士で、でもあの瞬間だけは敵を辞めていたならば尊さばかりを覚える光景

貴重な時間は2人に更なる一歩を踏み出させるね。ついに名前呼びだなんて
敵同士で本来は殺し合いをする関係なのに、二人は敵という言葉で片付けられない関係を築いてしまった。「今日は敵同士じゃない」と言い訳をしたけれど、じゃあ明日からは敵に戻れるのかといえばそう成らない筈で
これからの話しがより楽しみに思える回でしたよ



とても良い

ぬるっとサザエさん時空に突入した本作、だと云うのに早速季節ネタをぶち込んでくるなんてね
その時点で時間管理は失敗。なのに虎子は体育祭のタイムスケジュールを気にして心を擦り減らす。その状況だけでも面白いのに最大の原因がのこによって汚染される現実である為に尚の事面白い(笑)

これまでものこの存在は日野市の日常をシカ空間へと侵食してきたが、それが体育祭という狭いイベントに集約される事でカオスが極まる状況に
ていうか、のこによるシカネタを可怪しいと認識しているのが虎子と燕谷兄しか居ないって本当に異常な事だと思うよ
でもそれが面白さに拍車をかけている

のこが際限なく暴走すれば虎子の心労は溜まるばかり。発散できないのはこれが部室ではなく体育祭だから
そんなだから理性は極限に達した心労によって破られるのは当然の成り行きだったのだろうね
でも、それによってカオスまで破られたわけじゃない、だから虎子が実はヤンキーだという事実もあっさり受け入れられてしまう

結果的にカオスが虎子を救ったと言える。また、誰もが楽しめる体育祭にする面でも上手く作用したと言えるのだろうね
それにしても、虎子の精神にダメージを与える為とはいえトラブルが立て続けにやってくる様は流石に可哀想としか言い様が無い。あと、皆がチアを楽しむ横で穴を埋めているのも可哀想で可愛かったな(笑)



とても良い

表面上は小手先の攻撃である時行の必殺剣は殺意を隠したものだね
あの程度なら斬られても大した事はないと相手は侮る。けれど剣の狙いは非情、斬り勝つのではなく逃げ勝ちを目指したもの
仏の刀に騙され鬼の心を見抜けなかった者は負けてしまう恐ろしい技のようで

今回は瘴奸と時行、どちらが有能な主かという点も競われていたね
荒くれ者にすれば殺しの快楽を与えられない時行は無能。他方で瘴奸も有能な主としないのだから恐ろしい。能を隠しいざとなれば成り上がるつもりの腐乱の本質を見抜けていない
でも腐乱の在り方は部下の在り方ではない。間接的に部下の無能も示されている

対して時行が与えるは弱者の救済
村の子供達を守るだけに留まらず瘴奸をも救っている。領地を得られなかった事に納得がいかず暴力の闇に堕ちた彼にとって攻撃が通じない時行は力の否定、肯定の救い
また、瘴奸に領地を与え武士として召し抱えた貞宗も有能な主と言えるのだろうね

戦いが終われば隠したものが露わに
変人頼重は真に時行を心配していた。吹雪に時行の正体は明かされた
そうすれば吹雪は時行に隠された牙に気付ける、天下を狙えると知れる
時行の郎党も揃ったようだし、これからの彼らの飛躍がどこまで天下や尊氏に届くか見ものですよ



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