サービス開始日: 2017-04-21 (3216日目)
当時日和って書かなかった感想を追加
文句なしに優れた作品だが、こんなに重たい解答を小学生に背負わせて、
大人はそれを手放しに喜んでいていいのだろうかと考えてしまう自分がいる。
どん底に叩き落した少女がもがく様を、喜んで見物してしまうのは
自分の純粋さを取り戻すためだけの行為のようで業が深いですね。
もっとこれは私のための話なんだと思えたら、
つまり、「おっこはあの時の私を救ってくれた」みたいな感動が得られていれば
少しは罪悪感が薄まったのかもしれませんが、これは私がフワフワ生きてるからなんだろな。
例のお客を秋好旅館移ってもらうことになっていたようだが、
この判断は、女将としてなのか、祖母としてなのか、はたまた母としてなのだろうか。
もし遺族としての行動なのであれば、おばあちゃんは女将としてもおっこに救われたのかもね。
あとは、おっこに見えてる両親が、幽霊なのか、おっこの幻想と捉えるかで、
受け取るメッセージが違いそう。
ファンなら大満足な劇場版だったと思います。
ミュージカルパートだけでなく、
全編通してセリフでの直接的な語りが多く、演劇っぽい作りだと思った。
天気による心情表現がやや過剰にも思えたが、それもその演出の一つだろうか
カチコミのシーンはアニメーションしててよかった
セル画タッチの再現や名作アニメのタッチになってくシーンが楽しかった。
アニメーションの歴史の連続性のなかで引き継がれているものを感じた。
丸川社長からかけられた言葉は、
成功も挫折も味わいながらも、成長し続けてきた
今の宮森のだからこそ必要になる、少し厳しい、だけど大切なことで、
きっと乗り越えてくれるという信頼と期待だったんだろうなぁ
冒頭で三女2期があんなことになるのは、なかなか黒くて好き。
風車を回すのに悪戦苦闘する。
キャラクターにアニメーションを語らせなければならないので、
そのシーンの画の説得力を出すための労力とプレッシャーが想像し難いが、
見事に表現していると感じた。
製作側の誠実さというか、チャレンジングというか、映像研に負けないぞという意気を感じたところ。
もう一つ。
風車が回転しているように見せる風の表現の例がいくつか提示されるが、
最後に作中の現実風車が回る演出を出し、
しかも風の表現を窓に吹き付ける雨跡が強風で流される描写で、さっきの例とは違う表現をしてる。
同時に止まっていた風車が回り出したのと映像研が動き出したのとをかけてるのかとも思た。
何回か泣いた。
道具だったころの自分がこちらに敬礼しているのが車窓から見える演出にハッとさせられて、心がギュッとして苦しかった。
少佐に話しかけるところだけ演技を変えるところにも深層の彼女が表れていてよかった。
好好爺が直接的な説得役ではなく、これまでの積み重ねからくる、内在的な答えへの導きをするところもいい脚本よね。