片親?故に早く大人になるしかなかったジョー、そんなジョーのお節介に反発を覚えるボコ、父の抑圧のもとに育ったブロディ。3者の気持ちはそれぞれわかってしまう、誰が悪いとは言えない状況は見てて辛い。ただ、ブロディと父の確執についてはボコのようにきちっと描いて欲しかった。
そしてガメラの活躍。守るべき人々に矛を向けられようとも、守護者として戦う姿はやっぱ最高のヒーローなんだよなぁ!!!『3』での決め技だったバニシングフィストが炸裂するシーンにはスタッフの愛を感じた。かっこいいよね、バニシングフィスト。
わーい!ジュブナイル冒険SFだ〜いすき!『小さな勇者たち』がなしえなかった、「子供の守護者」としてのガメラの再構築をちゃんとやってくれそうで安心。ガメラの新宿の夜に聳え立つ勇姿と、劇場で何度も聞いたあの咆哮に、「ああ、やっと帰ってきたんだな」という安心感。
だが、人間のCGは低予算感が滲み出るなぁ。ここはもう少し健闘してもらいたかった。
エリーの!全裸!!風呂上がり!!!(*°∀°)=3
それはさておき、イストワールは宇宙にあった。ミステルはパスカルの最後に果たされなかった夢を叶えたかったわけだ。カナタと同時にアイディールも動き出し、一期ではあまり動かなかった物語がどんどん動いっていって期待が高まる。
女四人に囲まれるカナタの図、ゼロ年代ラノベのそれだな…
『パシフィック・リム』『マブラヴ』的な異星人ロボットSFからのウルトラマンは温度差で風邪引くわ!!!!中盤までのリアルボットパートがちゃんとしてるのもハラ立つ(笑)。
そして敵を倒したブレイバーンが天から光とともに降りてくるシーンの「バリ」っぷりにまたまた大爆笑。『ビルドファイターズ』で見たやつ~!!!
何はともあれ視聴者の興味を引く最高のつかみ。今季で一番次回が楽しみかも。
コンスタントに出てくるよね、『ブレードランナー』オマージュ系のSF。
雰囲気は最高だし戦闘シーンも良かったが、正直話とキャラクターがまだ掴めない感じ。2話以降でじっくり解説されるのか、それともこのまま雰囲気アニメとして進むのか。
いつもより筆が乗ったのでnoteにお気持ち長文を書きました。よかったらみんなよんでね。
平和ということは「ふぬけ」てもいい余裕があるということ。昔のメイガスはもっと従者のような存在だったのか。ならシエルの「人とメイガスはわかりあえない」発言にもちょっと納得かな。
ミステルは「辛辣」と「かわいい」のバランスが絶妙でヒロイン力があり、思ったより辛辣さにイライラはしなさそうで安心。
一期は薄味だったので、二期がその評価を覆してくれることに期待。
ところでシャワーシーンのゆげはBlu-rayでは消えるんですよね?
いざ最終決戦。流石に最終回だけあってロボットが大活躍…だが、やっぱりアクションは地味で見栄えはしない。大巨獣との戦いが「アンカースタンショックが効かないなんて」の一言で処理されたのはちょっと笑ってしまった。とはいえ、それ以外についてはおおむね満足。
しかし、最後に社長が「みんな我が社の誇れる社員たちだ!」と切ったタンカには疑問。いやいやいや、短気、コミュ障、パワハラは「個性」じゃないでしょ。矯正が必要でしょ。
健康会社の社長が「ビジネス」として波止を助け、塩田に対抗していく展開はよかったなあ。「漁業権を押さえる」という発想はなかった。そして鉛も塩田に反逆し、島民たちの誤解も解消。最終回の大逆襲への準備は整った。たのしみ。
しかし、「偶然、巨獣の脳に次世代コンピュータに転用できる物質が眠っていた」「塩田はそれを見つけ、量産のために巨獣駆除を自社で賄おうとしていた」というのはご都合主義感。伏線が欲しかった。
片岡さんのコストカッターぶりは憎まれ役になる覚悟でわざとやっていたのか…
自社のミスをどこまでも隠し、用済みの社員を切り捨てようとする塩田を前に、波止はついに一致団結。最後の切り札にオンボロの重機と老兵(武藤)が立ち上がる展開は王道だけどいいなぁ。クラファンと並行して、「巨獣退治を生配信してスパチャで稼ごう!」というアイディアは令和の今らしくてよかった。
ただ、社長が「巨獣の正体を世間が知れば公的機関の支援が得られるかも」と言っていたけど、そもそも波止って「公的機関に介入されると龍眼島への島民の帰還が遅れるから自分たちで巨獣を倒す」って方針で活動してるんじゃなかったっけ?
1ヶ月置いたせいで忘れてた。水原さんは勝手に波止にデータを提供していたんだった。
巨獣の発生には他ならぬ塩田が関わっていて、波止への出資はこれ以上の波止の調査活動を封じるためだった。新型ロボット・ブルダックも登場し、最終盤は面白くなりそう。
ただ沖野よ、いくら設計者とはいえ「このロボットは僕のだぞ」はないだろ。
武藤がダメな意味での「昭和の男」すぎてなんだかなぁ。塩田の重役の思惑を邪魔しなかったから結果的に横暴な振る舞いを許されただけで特に名誉挽回もしてないし。沖野に拳を振おうとした場面、ギャグのつもりなんだろうけど笑えない。
次回予告では「情報漏洩が〜」的なことを言ってたけど、まさか鉛のクラウドファンディングが原因?
「鉛はコミュ障なだけで、会社のことを考えてるいいやつでした!」オチ。あのねぇ…それを波止の誰かに早く言っておけ!!!!!武藤も武藤で「昭和の男」すぎるし、波止、中庸な人間がいなさすぎる。
「ブルバスター初の市街地戦!」と銘打っておきながら、渾身の作戦は猪俣のせいで失敗、ブルバスターは浸水でオシャカ、結局トドメを刺すのは人間…という展開もロボットアニメとしてはどうかと思う。登場人物の価値観の摩擦もいいけど、これ、ロボットアニメだって忘れてませんか?
期待の新人、鉛くんが登場。絵に描いたような規則遵守が第一のインテリって、『TIGER&BUNNY』の初期のバーナビー思い出すなぁ。波止の人々、というか沖野に感化されてここからいい方向に変わっていくと言う展開は読めるが、やっぱり印象は良くない。沖野も沖野で気持ちはわかるが感情に振り回されてるさまが見ててキツい。
鉛の描写と並行して、巨獣の正体にもクローズアップ。シロは偶然息を吹き返しただけなのか、死んだふりで人間を欺いたのか。
人をやたら露悪的にすることを「リアル」って言うのやめませんか?巨獣の存在が軽んじられているゆえにそれに対処する波止の扱いが悪い、ってロジックは納得するけど、あのシオタバイオのおっさんの振る舞いは嫌なデフォルメが効きすぎていてトゥーマッチ。冷遇するにもやり方があるだろ。
巨獣に関しては研究者・水原の協力もあって進展。森や湿地など島の地形が変わっているのは、生物を巨獣に変えている「なにか」の自己防衛手段だったりするのだろうか。もしや島そのものが怪物?
今回もトリックとその解法は面白かったけど、やはりロンのギアスが足を引っ張っている感。発動する・しないの基準がわからん。
決してつまらなくはないけどもnot for me。今回でさよならしようと思います。
あのバーコードハゲムカつくなぁ〜!!(2回目)
もちろん、理想で飯は食えないわけで、片岡のようなコストカッターが企業に必要なのはわかる。だとしても、死地から帰ってきたアルミにねぎらいの言葉一つなく即叱責というのは人の心がないのでは?沖野に対する対応を見るに片岡も冷血漢ではないのだろうが、印象は悪い。
巨獣捕獲作戦と沖野の再起などのドラマは、ブルバスターのアクションが「巨獣との引っ張り合い」に終止したなどの不満もあったものの楽しんで見れた。このアニメ、ロボアニメなのにいまいちロボが地味なんだよなぁ。『シドニアの騎士』のように、なんてことない武器でも演出やアクションでカッコよく見せる工夫がほしいところだが。
OPが映像も相まって一気に不穏な内容に。
「魔術だろうと物理だろうと相手は倒せる」「追い詰められたときに、未熟なお前らに魔術を使ってる心の余裕はない」というわけで護身術を学ぶ生徒たち。リアンとフィロメラがやけに戦い慣れしてるのが気になる。ただ事故や衝動で誰かを殺したわけじゃないんだろうか。一応リアンは「守護」の家系なので戦えても全くおかしくはないんだが。
原作既読だと、この手の良質なアニメ化に対して本当に「良いアニメ化」という陳腐な感想しか出ない…(笑)
ファーストシーズンと同じく良質な作画、ジャストフィットしている声優、無駄な改変のないシナリオと、原作読者としては基本的には文句なし。
当時原作を読んでいて、同時進行する様々な登場人物の物語に脳がこんがらがった身としては、映像と声がつくことで話を整理しやすくなったのはありがたい。
魔術・魔法も、原作のイメージを崩さない、かつ美麗な映像になっていたのが嬉しいところ。
このクオリティで後半戦もお願いします。
設定やキャラクター造形など、そこかしこに既視感があり目新しさこそなかったものの、それ故の安定感があって楽しめた一作。
先述のようにチャレンジブルな要素はあまりなく、「栄華を誇った文明が滅び、現代の人々はかつての文明の遺物を利用して暮らす」「過去のテクノロジーを利用したロボット(クレイドルコフィン)開発が盛ん」など、SF者なら親しみのある設定の上に、「ロボット操縦者(ドリフター)に憧れを持つ主人公が超常の力を持ったヒロインと出会い、二人でドリフターの道を歩んでいく」という王道ストーリーと「夢に一生懸命で、恋愛方面には鈍感な主人公・カナタ」「健気な綾波系メインヒロイン・ノワール」「幼い頃からカナタのことを意識している幼馴染ツンデレ系ヒロイン・エリー」「謎多き仮面の男」などのこれまた王道的なキャラクターをトッピングした、令和らしい先進的なヴィジュアルに反した伝統的な作品に仕上がっていた。
その作りには視聴者をアッと言わせるようなサプライズはなかったものの、王道ゆえの期待を裏切らない安定感があり、毎週楽しめた。
素晴らしかったのがキャラクターの魅力。何より画面を彩るヒロインたちは魅力的で、特に心にガン刺さりしたのが先述のエリー。
「幼馴染の主人公のことを意識してるけどなかなか進展できないツンデレヒロイン」というゼロ年代ラノベ的負けヒロイン属性は令和の世では逆に新鮮で、そんなエリーがカナタの一挙一動に心乱され、乙女らしい恥じらいを見せ、戦いでは勇敢にドリフターとしての使命を果たすさまは、このアニメ最大の魅力と言っても良い。
公私におけるパートナーのアンジェもエリーの魅力を引き立てているのがポイントで、エリーとアンジェの悪友的なやり取りにもニヤリとさせられた。
エリーだけでなく、健気でカナタのために不器用ながらも尽くそうとするノワールもメインヒロインにふさわしい可愛さだったし、ヒロインだけでなくドリフターという夢のためにつまずきながらも前進するカナタと、普段はダメ人間だが戦いの場ではカナタをしっかり導いていくトキオなど、魅力あるキャラは少なくない。
ただ、シナリオに関しては「王道ストーリー」と先述したが、目を覆うような大ポカこそないものの、細かいところで瑕疵がありどうしても気になった。
まず、1クールにかけて話の進みが遅く、いまいち今後の展開に気が惹かれない。
物語を引っ張る大筋として「カナタとノワールが力を合わせて一人前のドリフターになる」「カナタの夢である、幻の都市『イストワール』への到達」「ノワールの封じられた過去」「黒仮面が探す『楽園』への鍵」といった要素があるものの、物語はそういった大筋を放って寄り道をすることが多く、上記した大筋があまり物語を牽引できていない。
序盤ではカナタがノワールと契約を結んで、ドリフターとしての道を歩みだした…と思いきや「カナタがドリフターになった記念という名目でトキオに無理やり風俗街に連れてこられてドッタンバッタン大騒ぎ」というギャグ回をしたり、クラウディアとの交流でドリフターとして一皮むけたかと思えば「新ヒロイン・シエルとの出会い」だけで一話使ったり、毒にも薬にもならない水着回をしたり(エリーが可愛く面白くはあったのだが)メディアミックス作品『Echo of Ada』への導線を兼ねたゲスト回で一話使ったりと、終盤、1クール目の大ボスであるシルヴァーストームの出現まで話の進みが本当に遅い。
もちろん、こうした箸休めエピソードでも話を進めようとする努力はあるのだが、大筋に関する情報の開示は断片的で、いまいち興味を引き立てられない。
また、第2シーズンへの伏線として「メイガスは人間とは違う。どんなに親しくしようと、必ずどこかですれ違う」という言説が語られるが、これもしっくりこない。
メイガスは総じて人間らしすぎる上に、登場するドリフターの良き隣人として完璧に振る舞っているゆえ、深刻な顔でそんな言説を語られても「どこが?」としか思えず、これも視聴へのモチベーションを引っ張るパワーになっていなかった。
ロボットアニメの華と言えるアクションだが、『ボトムズ』のATよろしく大地を走り飛び跳ねるクレイドルコフィンの3Dアクションはまあまあかっこいいし、デイジーオーガのソーチェーンなどビジュアルが面白い武器もある。
ただ、基本的にバトルの内容は地味で、一昨年の『シキザクラ』のヒロイックで派手なアクションや、『蒼穹のファフナーBEYOND』『閃光のハサウェイ』などの作り込まれたロボットアクションと比べると華がないのは少し気になった。
ロボットアニメとしてもラブコメアニメとしても「伝統的」なスタイルを「王道」と取るか、「陳腐」と取るかで評価が分かれそうな作品。個人的には「普通に面白い」の域は出なかったものの、楽しい1クールだった。来年のセカンドシーズンにも期待。