ストライク1期6話脚本の佐伯監督だからこそできた神回。
サブタイの「太陽」や黒猫、サウナ、シリウスの方角から来る歌うネウロイ、そしてサーニャのうたと、全てが1期6話とつながっていて、しっかり14年越しに伏線回収しつつ違和感なくルミナスのストーリーとして構築しているのは本当に素晴らしくて言葉になりません。
戦わないことでやや異色だったルミナスですが、今回でワールドウィッチーズの一員なんだと改めて感じることができました。まさしく『つながルミナス』を体現していた回だと思います。
後にシャフト演出と言われる独特の演出が随所に見られ、こうした画面作りや作品の雰囲気と梶浦さんの音楽がマッチしていて、新房監督の言う「まどマギの原点」を感じられる。(舞台『香蘭堂』の外観もほむらの家と似ている…)
ただ雰囲気にこだわりすぎて登場人物の心情や各々のシーンが何を訴えているのか伝わりづらく、置いてきぼりを食らいがちで35分×3話の限界を感じた。
怪奇的な作風を好む方や梶浦サウンド好きにはおすすめかなと思います。