サービス開始日: 2017-06-27 (3305日目)
報われない過去に頑張り方を忘れてきてしまったカメラマンの主人公・眞賀孝哉と、楽しいだけで頑張れて次こそは行ける!と信じてレースに参加するF4レーサーたち。そんな冷めた空気と燃えるような熱のコントラストが、グッと交わる瞬間が印象的な物語の幕開けでした。
この物語でフューチャーされる小牧モータースは、中でも金のない信念と渇望だけでやってるようなもの。だから、きっとレーサーの浅雛悠の一つハンドルを切る手にも全部の思いを懸けるような集中力があって、それ故の「応援なんていらない、一人で走るんで」というツンとした発言だったのかと後から振り返ると思ったりもする。
でも、そんなに本気だからこそ、ミスってバーストしてしまった悔しさも本気のものになって、心を打たれるとかそういう前に「美しい……」「綺麗……」という感情が前に出てくるような彼の泣き姿だったように思う。
一人で文化祭の料理の準備をしようとする民子は、もう完全に意地を張ってしまっていた。ところが、緒花たちもやってくると、なんだかんだと揉め事の発端であるオムライスをお昼に作ることに…。
そして、緒花たちみんながアイディアを出して作ったオムライスを食べてみると、民子の舌にも美味しい味。すると、それなら何とか教室の設備でも美味しくオムライスを作ってやろう!と途端に民子もやる気も出したようだった。そして、そんな民子の姿は、不可能を可能にするまさに彼女の目指すプロの料理人の姿に見えていた。
そして、これらの文化祭を巡るクラスメイトとの衝突と仲直り、恋愛、将来の夢はまさに青春の光る1ページを刻んでいた。
やはり古賀葵さんの突っ込みは良すぎるし、水樹奈々さんの子供っぽいキャラが新鮮すぎて楽しい
そして、フェニックスの放つ異彩さよ
EDでサビ前に次回予告入るのもめっちゃ好き
終盤のクライマックスの怒涛の展開、特に二転三転をめくるめく繰り返すような白熱さは3部さえ上回るような最大瞬間風速だった……!!!!無能力者のハヤトくんが決定的なとこで吉良吉影を追い詰めるとこなんて、本当に絶叫してしまうようなアツさがあった………。
とはいえ、序盤から中盤はかなり物足りなさに欠けていると思わざるを得なくもあった、1話1話のパンチの弱さが全体として足を引っ張ってしまったのは確かでもあると思う。
ハヤトくんのバイツァーダストの回避方法、吉良に自ら喋らせる方法、生身の子供が最強無敵のスタンド使いを出し抜く姿に絶叫してる
そして…そして……、億泰〜〜〜〜〜〜!!!!!!
しかし、結局は旅行雑誌による喜翆荘の評価は低く…。納得いかないみんな、そして特に緒花は雑誌社に乗り込むことにしてしまう。なんだか無茶にも思える緒花だけど、きっとそこにはみんなの頑張りを認めて欲しい、頑張ることが輝けることに繋がると証明したいという思いがあるように見えていた。
そして、東京まで来た緒花だけど、あの評価記事を書いたのはそもそも喜翆荘に来てもいない母・皐月だった。「大人の事情だからしょうがないし、今までだってそうやって仕事をして緒花を育ててきたんだから」というお母さんだけど、緒花は今までお母さんに我慢してきたこと全部とまとめて怒りを爆発させてしまう。
でも、お母さんからの言葉に緒花も頷ける部分があるのだと思う。「人に胸を張れる立派なものだけが仕事じゃない」と自分で言いながらも、それで緒花を育ててくれたお母さんの頑張りと優しさまでは、緒花も否定できないはず。でも、自分の頑張りが報われてくれないことへの悔しさも確かにあるから、その二つの間で割り切れずに余計に悔しくなってしまう。
だから、そんなどうしようなくなってしまった時に、民子と徹さんが現れて、緒花は思わず泣き出してしまったんだと思う。今も昔も頑張りが報われてこなかった東京の中で、頑張れば頑張った分だけ認めてきてくれた喜翆荘という居場所を感じることができて、どこか安堵感といっそう際立つ悔しさとが涙に溢れてしまったように見えていた。
ここまでいっぱい頑張ってきた緒花だけど、遂に頑張りすぎで熱に倒れてしまって…。
すると、みんなも緒花ちゃんがいない分、そして緒花ちゃんが今まで頑張ってくれていた分に習おうと、喜翆荘全体がいっそう頑張ろうと意気込む雰囲気になっていた。
しかし、それを見た緒花は逆に自分ももっと頑張らなくちゃとしてしまって、見兼ねた菜子から「緒花ちゃんがいなくてもちゃんとやれるから」と言われてしまう。もちろん、菜子の言葉は緒花を安心させたいがためのものだけど、ひたすら頑張ることで喜翆荘の中での居場所を見つけられた緒花にとっては、自分がまるでいらない子みたいに思えてしまっていた。
そんな風に落ち込んで泣き出す緒花だけど、民子は不器用ながらも「あんたがいなきゃダメなの!」と言ってくれて、菜子も「それは違くて、早く帰ってきてっていうか」と必死に本心を伝えようとする。そのうちに緒花は安心したのか、再びに眠りに落ちてしまっていた。
そんな緒花とみんなを見ていると、倒れた緒花にみんなが「大丈夫だよ」と見舞いに来てくれることこそが、それまでの緒花の頑張りがみんなに響いていたことの証明だったように思う。それに、緒花がいなくても大丈夫というのは、緒花の日頃の頑張りがみんなに力をくれていたから、たまには緒花本人がいなくても大丈夫というようにも受け止められるようだった。
もう若くもなければ、夢も希望もない。それが巴さんであり、仲居見習いの緒花や菜子の若さと比べると、ますます自分の先暗さが際立つ。その結果が、実家からのお見合いの誘いにつけて喜翆荘を辞めようかとさえ思案する姿に現れていたように見えていた。
ところが、そんな中で厄介サバゲー客が喜翆荘を訪れ、緒花と菜子が振り回される事態に。そこで、巴はどうせ辞めるなら若い二人のためにもと、厄介客をとっちめるヤケクソに打って出る。
と思いきや、巴の嫌がらせはなぜだか厄介客にウケてしまって…。さらにその上、緒花と菜子にとっては、そんなヤケクソの巴さんのことが憧れるくらいの輝きを放っているように見えていた。だから、実のところでは、巴さんのヤケクソもただのヤケクソではなくて、若くないなりに最後に一花咲かせてやろうというヤケクソだったのだと思うのだ。
そして、とっちめるにしてもヤケクソに本気だったからこそ、不思議な化学反応でお客さんに喜んでもらえた。さらに、それだから、同時に巴さんの中でも、まだ喜翆荘で頑張りたい理由も見つけることができたのだと思う。そして、そんな巴さんを見ていると、てんでめちゃくちゃなことでも、何かやるなら本気でやらなくちゃという体当たりな元気を貰えるようだった。
喜翆荘にやって来たのは、なんだか厄介そうな経営コンサルタントさん。だけど、彼女の「挑戦」を叫ぶ姿に、緒花はなんだかいいなと思うところもあるようで。
だけど、コンサルタントの彼女が提案と言いつつ押し付けてきたチャイナドレスの仲居は当然のごとく空回り。そして、それは変わりたい!挑戦したい!という緒花に挑戦はいつも成功するわけじゃないという現実を突きつけるもののように見えていた。
そんな中、新たなテコ入れとして、今度の緒花と菜子は喜翆荘に眠っていたメイド風の着物を着ることに。そして、それは意外にも好評であると同時に、その着物はかつて女将さんが「新たな挑戦」として取り入れたものだったと緒花は知る。
そこで、きっと緒花には、嫌味ったらしい女将もかつては今の自分のような時があったと思えて、それがたとえ上手くいかなくても挑戦してみてもいいかもという力として感じることができたのだと思う。そして、そこには女将が挑戦するなら私も!という緒花らしい反骨心もあったように見えていた。