なでしこが初バイト代で前から欲しかったランタンを嬉しそうに買う様子が微笑ましくほっこりです。そして、そこからラストでさりげなくお姉さんへプレゼントする構成がすばらし。欲しかったもの買うのも楽しいけれど、自分で稼いだお金で誰かに感謝を伝えるのって素敵だよね。
また、なでしこが駅のホームで電車を見送り一人取り残される中で、寂しさを楽しむというソロキャンに想いを馳せるシーンが印象的。基本テンポよくストーリーが進んでいく中で、あのカットには思い切ってたっぷり長尺をとり、なでしこの気付きを表現しているのがホント素晴らしいのです。
ゆるキャン はタイトル通りゆるーくまったりした作風のアニメですが、ストーリー構成は無駄なカットがなく、整理されていて巧みだな、という印象があります。今話は特にそれを感じる回でした。
なんだか今までで一番わけがわからない…。
小桜さん、眠そうなとろんとした目で、幼女姿にダボダボなTシャツでショットガンを持て余す様が可愛い。なんだか既視感あるなと思ったらアイマスの杏でした。それからP.A.のキャラデザにありそうな顔立ちだな、とも感じました。
空魚は慎ましく平凡な常識人なのかと思いきや、人生経験も感覚もぶっ飛んだ人だったとは…。とんでもないことをさも当たり前のようにさらっと話すので、小桜さんと同様に度肝を抜かれましたよ…。トウユって何?灯油じゃないよね…。ペットか何かだよね…。
そんな感じで、所々何言ってるのかよくわからないし、空魚の事もあるし、なんとなく不気味というか、心にどこか不穏な感じが残る回でした。この辺りの感覚がこの作品の特徴なのかもしれません。
今週のお気に入りのセリフ。
「やめてくれ!まだ言葉の通じる人間と話してるって信じたい。」
新キャラのリカが登場。アイちゃんが、明け透けで遠慮しないリカのペースに巻き込まれていくうちに、内向きだった感情が徐々に外に向かっていくようになり、リカとの会話から自分の本音に気づいて気持ちが解放されていく流れがとっても良かったです。
「何も言わずに自分にこんな重いものを残していった友達に一言言ってやりたい」
小糸ちゃんを助けたいも本音でしょうけど、この方が素直で清々しくて人間くさくてずっといい。そう感じました。
それから、リカちゃんも心に抱えるものがありつつも前を向いていよう、強気でいようと努めている様が健気で好きです。なんだかまどマギの杏子を彷彿とさせました。
登場人物の心に寄り添って丁寧に物語を紡いでゆくというARIAの良さが特に沁み入る回でした。
ARIAの物語はアカリちゃんのウンディーネとしての成長を描く道として語られてゆくけど、今話はその物語の背後に様々なウンディーネのそれぞれの道があること、決してプリマになることがだけが道ではなく、またその道程も人それぞれ違った道を各々のペースで歩いてる事が描かれることで、作品と世界観に奥行きが広がり、また視聴者である僕らにもあなたのペースであなたの人生を歩いていいのですよ、と優しく語りかけているようでした。
ARIAは優しい世界観が印象的な作品ですが、ただ漠然と優しそうな雰囲気が描かれているわけではなく、アカリちゃんの成長を通して物語を丁寧にきちんと描いていることで初めてこのネオ・ヴェネツィアの世界観に説得力が生まれ魅力となっているのだと感じます。
圧巻。全面戦に突入するが、ここまでマーレ視点で物語が語られていたことが本当に効いてます。善悪や主人公側への一方的な肩入れというベールを通して観ることは許されない、まさに戦争、いや殺し合いをただ固唾を飲んで見守ることしかできない、この状況に鳥肌が立ち戦慄しました。
バック・アロウ、あっけらかんとした性格で見ていて清々しい。信念はないと言っているけれど、自分自身の想い - 記憶を無くしたアロウにとって唯一残された自分 - に対しては嘘をつかないっていうのが彼の信念なのかな。
アロウの性格やストーリー進行のテンポの良さ、程よくバカバカしいノリ笑、等々で見ていて何とも言えない気持ち良さを感じるのが今のところ印象的な作品。お話も結構面白くなりそうな感じで期待。
見せ所の最後の一枠をかっちょよくかっさらうあたり、やはりポップが主人公なんだな〜。爆弾のおじさんより三賢者のお姉さんのが絶対役に立つだろと思ったのは内緒。
ジオン駐屯地攻略作戦を通じて、シローの隊長としての成長っぷりと08小隊がチームとして機能しつつあるのを感じられる回でした。
作戦立案でのシローとカレンの対話だったり、シローを信じて作戦を続行したりとチームワークが出来つつある事を窺わせる描写が観ていて気持ち良いです。
それを支えているのが、頼りなかったシローの成長っぷりで、隊長としての姿もいくらか様になりつつ、トラブルに会いつつもメンバーからの信頼を何としても守ろうという必死さが更なる信頼を勝ち取っていく姿が清々しかったです。
そういえば、ゲリラの娘キキは、髪や服装の色合いといい妹的なキャラといい、なんとなくZZのエルピー・プルを思い起こさせるものがありました。
ボーダーは凄い組織だと実感する回でした。隊員それぞれ、液体状シールドや陽動に対する対応など、前回のアフト戦で得られた教訓を確実に活かす判断力をもっているし、何よりも、エゴに固執せずチームの中で自分が果たすべき役割をなにより重視する姿勢が皆に浸透している。
最強アタッカーの太刀川さんですらサポートに回る事や小細工を弄する事を厭わないのには感心してしまう。
A級隊員がA級たる所以は、単に強いという事でなく、チームワークの中で自分を最大限に活かすことのできる判断力や自律性を持っている事にあるのだなと思いました。
ストーリー進行にミュージカルのようなリズム感や音楽的な抑揚があり、主人公の心情とリンクしているようで観ていて楽しい。
アイちゃんは前回より少し元気になった印象。声優さんが同年代ということもあり14歳らしい無邪気さが感じられるのも良いです。
一方で、小糸ちゃんは、思い出の中で描かれているせいか、あまりに聖人過ぎてまるで十字架を負うイエス・キリストのよう(原罪を背負って彫像化されたみたいな)。そしてそのことによってむしろ主人公の罪悪感がより深い痛みとして伝わってくるような気もします。
また、OP曲がオープニングというよりむしろ最終話エピローグが似合いそうな巣立ちの歌という選曲で、この辺どんな意図があるのか気になるところです。
ねいると友達になれた事にほっこりしつつも色々と謎が深まる回でもありました。