サービス開始日: 2016-04-05 (3612日目)
面白くなってきた。ハッシュ化(MD5)の仕組みを例にとってアーキタイプ発見の困難さを説明するのはSFぽくてイイネ。この物質が怪獣の急激な進化に関係してくるのかな。
シャドーハウスや生き人形の生態、そして煤について学び、好奇心を満たしていく楽しさが印象的な回でした。
どうやら煤はお影様の意思・感情と何らかの結び付きがあるよう。煤が自律的に動き出せるなら、もしかすると人形に命を吹き込む事とも何か関係してくるのでしょうか。そして、生き人形にとって煤が単なる汚れでなく自分の命に関わる問題というのが印象的です。主人が自分の命を危うくする毒を生み出しているとも言える訳で、鏡役もそうですが単なる主従では収まらないお影様と生き人形の関係が面白いです。お影様自身にとっては煤は無害なのだろうか。
シャドーハウス内の社会構成もいくらか見えてきましたが、前回のサラの態度、お披露目という儀式やケイトの警戒心からみるに、お影様自身も安穏な生活とはいかず、生存競争に立ち向かわねばならない緊張感あるもののよう。今後の展開が楽しみです。
他に気になったこと。
・ローズマリーの「えらいわあ↑」がツボ。
・生き人形は皆黒いリボンをしてるな。
・ローズマリーがゾンサガのたえちゃんみたいになってビックリ。
・洗浄の間にいた黒ドレスとヴェールに身を包んだ人たち、ルウが言ってた顔の見えない人形?
・釘宮理恵さんCVのバービー、とらドラの大河を更に凶悪にしたようなキャラで笑う。
・ケイトの能力はお影様として特別なのか?
・どうやらミアはサラに酷い扱いを受けてるよう。
二つの悲劇がそう…当然であるかのように…来てしまった。セオの言うようにレーナは本当の現実が見えておらずどこか自己満足で終わっているのかもしれません。しかし、86に最も真摯に向き合っているであろう彼女が、アルバ全体の罪の責めを負わなくてはならないのは酷です。真面目なレーナはセオの言葉を額面通り受け止め自分を責めるのだろう。本来責めを追うべき共和国上層部や86を歯牙にも掛けない国民は彼らと節点すら持たないというのに。セオにとってもやり場のない悲しみと怒りの捌け口を分かっていてもレーナに向けるしかないわけで。このレーナとスピアヘッドの仲間たちとの皮肉過ぎる巡り合わせと運命にやるせない気持ちになります。それと同時に、本作を通して漂う刹那さと切なさにとても心惹かれます。
それにしても悲劇の瞬間の演出は素晴らしかったです…。最後の言葉、次の瞬間ED曲は静から動へ切り替わり、瞳を横切るKIRSCHBLUTE DESTROYEDの文字。管制室を背中越しに写す止め絵からモニターは赤く光を放ち続ける。でも悲劇の後も何も変わらない綺麗で非現実的な間。
バランは人間の最も美しい部分と最も醜い部分を同時に見てしまい、その矛盾に耐えきれず人間を消してしまおうとしたという言葉、印象深いです。そして、その矛盾に耐えきれないのもバランが人間から受け継いだ心の弱さ故、人の心をもつが故に人を愛し、人を憎み、人を滅ぼそうとしたのかもしれないと考えると、何という因果というか皮肉というか…やるせない気持ちになる一方、人間の本質に深く切り込むお話に凄いなとも。その人の心を捨て去りバランは龍魔人と化してしまったようですが果たして。
アタリーが国王に。先を照らす明かりのような存在だから似合ってる。けどフィーネ姫と並ぶと髪型負けするというか地味に見えてしまうね。ラストに急展開。あっさり壁の向こうへ行けそうでやや拍子が抜けたが、そろそろ最近地味なアロウ君の出番かな。来週どうなるか楽しみ。
自分好みに改良していく喜びと共にカブに対する愛着が増していく様子が微笑ましい。ぎこちなかった礼子との関係も愛すべきカブを介して徐々に噛み合って。ラストにリストの愛の夢と共に語られるモノローグは子熊の心が穏やかな幸せで満ちているようで、自分の心も満たされました。
毎日のおはようのシーン。子熊はつれない礼子に合わせて挨拶がだんだん軽めになり、読書に夢中だった礼子は子熊に目線をやるようになり話しかけに歩み寄ってきたり。繰り返されるシーンの変化で、だんだん二人のキョリ感が馴染んでくる様がよく伝わってきて素晴らしいです。
そして、何度も言ってる気がしますが本作品、音響が本当に素晴らしい。声優さんの素敵な声を聞いて耳が幸せなんて言ったりしますが、この作品ではもう生活音を聞いてるだけで気持ち良く幸せな気持ちになれます。
信念と希望に燃えスピアヘッドの指揮に手応えを感じるレーナ。しかしアネットが冷静に指摘するように、彼女は”守られた”場所から見えたものが全てだと”自分が思い込んでる”ようにも見え、これから彼女が直面するであろう現実を思うとその純粋さが痛々しくもあります。そしてレーナの無邪気な信念とは正反対に、仲間内で戯れるスピアヘッドの無邪気さの裏には、彼らが置かれた現実の重さを、この穏やかな時間が刹那である事を予感させ、両者が居る場所のあまりの落差とお互いがこれから迎えるであろう過酷な運命を予感させてとても切なくなりました。
あと、戦闘シーンなかなか見応えがあって良い感じ。蜘蛛が走り回る様を連想して少しゾッとしますがw ピカピカで無機質のレギオンとは対照的にスピアヘッドのジャガーノートは汚れや錆で使い古されてる感じが人間味を感じさせてよいですね。
作品世界に流れる冷酷さが印象的な初回。洗練された社会の中、戦死者としてすら存在を認めないという徹底した差別、いや人種排除はかなり鮮烈。その86もハンドラーに敵意剥き出し。背筋がすっと寒くなるこの辺りの描写が世界観にシリアスさをもたらしていて興味を惹かれます。
戦場シーンの描写では、土や埃っぽさ、兵器の鉄の質感や汚れ、錆などに戦場の荒々しさがよく出ていて、戦時中のリアルさ、そして86の少年少女のおかれた状況の殺伐とした雰囲気を伝えていて良かったです。
そして、作品世界や登場人物の導入をこなしつつ「2年後に戦争は無くなる」「86はすぐに死ぬ」「死神と呼ばれるUndertaker」等々、伏線が散りばめていて今後の世界の描写、はたまた物語に期待を抱かせる出だしだったのではないかと思います。