ストーリーとしては雑な面も多いけど、意味のある中身だった。
優勝候補の予選敗退は十分ありうる展開。そんなショッキングな出来事をそれだけで終わらせずに「妹の自立」というテーマにつなげたのはグッジョブ。
ラッキーピエロがまさかの実名登場。
最後の最後にこの作品らしい有象無象感。1クール通してこれがもっと欲しかったのは正直なところ。
でも敵に向かっていくレオも、駆けつけたライブラ一行の登場もかっこよかったし、2期も満足な出来だった。
レオ(とミシェーラ)しか認識できない、いままでにないタイプの敵。
頼れる人たちが近くにいるのに頼れない状況をどう打破するか。
あとやはりミシェーラの声が年齢と合ってなさすぎる。
冷酷な兵器として戦うシーンと、参観日での人間味あふれるシーンの対比が良い。結局、親としての本能が勝ってしまったと。
「別れ」の切なさが希薄なのは(良くも悪くも)SNS時代のあるあるだ。
納得感のある最終話が少ないなか、ひさびさに充実感のある最終話だった。
構成、演出、音楽どれも素晴らしく、飽きさせない。
ちょっと不思議な世界の出来事を、人情話でもコメディタッチでも描ける。
制作側がどれだけ意識しているかわからないけど、まさにARIAのような作品だった。
Bパート途中までは特別なエピソードではないが、2重3重の驚きを用意したBパートラストは構成の勝利としか言いようがない。
引っかかっていた高橋さんの存在にも納得。