絵柄がきれいでかわいい。さすが「ごちうさ」の橋本監督。
内容は1話に関しては特におもしろさはなかったなあ、なんて思ってたら最後にさらっと爆弾発言。スロウスタートってそういうことか。
まずキャラも背景も全体的な絵面に安定感がある。プラス、南極を目指すという突拍子のなさのなかに、熱さを感じるシーンもある。
まだ1話だがずいぶん丁重に作られた印象を受けた。
卒業式まで1度も大学名出なかったのかとか、ホームラン打った後5時間なにやってたんだとか疑問はあるものの、総じてグッドエンドではないかと。瑛太と加藤が向かい合うシーンの背景演出が印象に残った。
写真部の仲の良さというか最後の小宮の嬉しそうな顔がらしくて好き。
普通の高校生のほんの数か月間を、日常とドラマを両立して青春感たっぷりに描けるものなんだなとただただ感心。
ちまたで言われている顔の作画崩れがたいして気にならないほど、優れている面が多かったように思う。主題歌も良かったし、声優の演技も自然だった。
ノーマークの作品だったが、掘り出し物だ。
後ろからのボールを振り向きざまにロベカル並のロングシュートを放ったサッカー部員ハンパないって。
「ちゃんと好きな人いるから」と初恋にケリをつけた加藤だけど、このままいくと受験校すれ違い?
「元いたいけな宿屋の娘」vs「元おとなしい羊」というたくましく育った者同士の対決。最後の最後に毛色のちがう話を持ってきたな。
羊を次々とぶっ飛ばす車がなにかに似ていると思ったらマリオのスター状態だ。
キノ誕生の物語であり、「優しい国のサクラ」と「大人の国のサクラ」の対比でもある。前回、サクラが名前でからかわれていることにキノが反応した理由がここでわかる。
これが最終回でもおかしくないくらい美しいタイトルバックだった。
旅人には冷たいはずが実際は優しい人々、3日の滞在と聞いてホッとする番人、若くして結婚式を挙げたカップル。みんな自分たちが4日後に滅びることを知っていたから。なんとも切ない話だった。
人を殺すために徳を積むとはこれいかに。
料理の国だけちょっとテイストがちがった。
呪いやたたりを妄信する「電波」な人たち。
電波基地の存在を疑わないことを逆手に取った作戦は上手い。
敵も味方も全員集合の大団円。懐かしの初代ED曲が流れ、最強のグルグル「恋するハート」が発動。まさに最終回らしい最終回だった。
原作にもあった「もうグルグルは使えないけど」というセリフが、ククリが子供時代しか使えないグルグルから卒業し、成長したこと、そしてこの冒険が終わったことを感じさせる。
ギャグなしの前回から一転して、うっぷんを晴らすかのような小ボケのオンパレード。魔王ギリの復活を尻目に、ジーファンタジーを中心にハチャメチャやってておもしろい。