女装するのも可愛いものに憧れるのも、根本は全部「好きだから」っていう簡単で純粋な理由。けど、その「好き」が周りと違うから中々受け入れてもらえない、それで難しくなっていく。まことは母親にも受け入れてもらえず、一時はその「好き」に蓋をしようとしたけど、自分に周りとは違う「好き」があることを受け入れてくれた咲のおかげで、もう一度自分が気持ちに向き合うことができた。まことが自分の気持ちに再度正直になることができたきっかけが咲だったあたり、いかに咲の存在がまことにとって大きいかが分かる。咲の方もまことの嘘を見抜いたり、まことのためにすぐに体が動く位に強い想いをまことに向けてることが分かる。2人の関係性がとても素敵だと思うし、すごく感動しま。今回はまことが大事なものを失わずに済んだけど、母親との問題はまだ解決してない。それは今後扱われるだろうからその時の展開に期待だけど、一先ずはまことが再び自分の「好き」に素直になれたことを喜ぼうと思う。
「何が真実の愛だよ」ってツッコみたくなる位にトビアスが最低野郎でビックリした。自分やダリアの父親が亡くなってから浮気相手を作ってダリアとの婚約を破棄し、家を好き勝手に使という身勝手ぶりに加えて、婚約破棄の手続きの中で必要費用の支払いに猶予をもらおうとする情けなさと、もう笑えてくるレベルで最悪の男だった。父親を失ったばかりなのにこんな散々な目にあってるダリアがホントに可哀想だった。トビアス以外の周りの人達が皆良い人なのが幸いだけど、ダリアには恋愛面でも幸せになってほしいと思う。
毎回スピード感ある凄まじい戦闘シーンが見れて満足。それ以外の場面でも絵が綺麗だし、クオリティが高くて見応えある。今回はCパートでマギアヴェンデの面々も登場。作中上位キャラや幹部格の顔見せ回はどの作品でもテンションが上がるし、今後彼らとウィルがどう関わっていくのか楽しみ。
ミリオも合流して集結した雄英BIG3がめっちゃカッコ良かった。ねじれちゃんと環の視点から、BIG3の3人がどれだけ互いを大切に思ってるのかが描かれた上で、見事な連携技を見せてくる展開がすごく熱かったし感動した。ラストの爆豪のシーンは、分かってはいたけどやっぱり衝撃だった。爆豪のモノローグ、出久やオールマイトへの問いかけ、音楽や演出もあって原作以上にショッキングだった。
いちごタルトを台無しにされ、自転車を盗まれ、それが原因で2度も職員室に呼び出され、自分は何もしていないのに不幸な目に遭わされ続けた小佐内さんがついに我慢の限界を迎えた。表情や声のトーンなど、表面的には普段の様子からガラッと変わったようには見えない。けど演出や雰囲気によって、明らかに普段とは違う、小山内さんの笑顔の裏にある怒りが伝わる。見事な演出だと思うしゾクッとした。今回は小鳩くんも健吾との会話で声を荒げる場面があり、前2話の比べて感情的な小佐内さんのと小鳩くんが見れた。これに関して、普段は小鳩くんはほとんど感情を目立って表に出すことはない一方、小佐内さんも感情が目立って表に出るわけではないけど、小鳩くんに比べればいくらか喜怒哀楽が分かりやすい。けどいざ今回のように怒りや焦りなどが強くなると、声を荒げるなどして表に分かりやすい形でそれが出るのは小鳩くんの方で、小佐内さんはむしろ、強く、けど静かに怒る方だったのが印象的だった。今回は話が大きく動いた回だったし、次回小鳩くんと小佐内さんがどういう行動を取るのかとても気になる。
今回もコメディのテンポ感と失恋の切なさ、メリハリがしっかりしているとても面白い回だった。コメディ要素では、まず相変わらずの八奈見さんに加え、今回から登場した小抜先生と中々面白いキャラだった。温水くんから、甘夏先生共々なぜ教師になれたと心の中でツッコまれてたけど、確かに言動からしてよくなれたよなとは個人的にも思った。とはいえ教師陣2人はその言動が作品のコメディ要素の面白さの1つになっているし、楽しく見れる。一方、今回失恋した焼塩檸檬ちゃんは、綾野くんの鈍感ぶりと突然の彼女いますカミングアウトで、八奈見さん以上に呆気なく失恋してしまったけど、その後に走り込みしてる中で何かを掴んだ様子で、前に進む用意ができたみたいだった。ヒロイン達の失恋による切なさを描くけど、その切ない感じのまま終わらずに、爽やかにその回を締める所もこの作品の魅力の1つだと思った。次回も楽しみ。
箸休め的な内容に近い回であるけど、牛鬼との迫力ある鬼ごっこなどワクワクする要素もしっかりあり、今回もすごく満足度が高い。頼重をはじめボケにまわる諏訪の面々に対する時行のツッコミも良かったし、ギャグのテンポ、さらには動きや独自の絵柄などアニオリの工夫も見られて原作以上の面白さだった。頼重が祈祷によって雨雲を消し飛ばし、雨を止ませるシーンは、スピード感溢れる迫力ある描写、そして美しさと神秘的な気配を漂わせていて、これもまた原作をより良くしてくれてた。狐次郎、亜也子、雫を簡単に紹介し、その後に時行と3人の連携によって牛鬼を退治する、新たな仲間の個性、特技を示されつつ4人の絆が深まるこの回をしっかりと綺麗にまとめていた。1話を通じて、これから共に時行と共に戦う仲間を視聴者にも印象づける重要かつ素晴らしい回だった、次回はいよいよ小笠原貞宗の本格登場、強烈な個性を持つ武士だからアニメで見れるのが楽しみ。
美花莉も交えての初めてのコスプレ&撮影。キャラ愛全開でグイグイ来る正宗先輩とリリサに対する美花莉のツッコミがすごく面白い。際どいような写真を撮る時の正宗先輩のリアクションも同じくめっちゃ面白かった。ギャグ色強めの回ではあったけど、美花莉に対してまだマンガを見てくれてて嬉しいと素直な気持ちを話したり、できることだけに首を突っ込むことを手伝うとは言わないとリリサの編集作業もしっかり手伝うことを宣言したりする正宗先輩がカッコ良かった。やっぱり人間的な部分でとても好感が持てる。元々正宗先輩が好きな美花莉に加え、リリサの側も先輩を意識し始めたような描写があった。ラブコメ面でも少しずつ変化が生まれてきてとても楽しみ。
いつも通り楽しそうに言葉を交わすロレンスとホロ、祭に湧く町、かなり和気藹々としてて楽しい雰囲気だった、最後以外は。ここにきてロレンスとホロの関係はヒビが入る展開はかなり辛い。ホロには故郷のことを黙ってたのはホロへの気遣いから、アマーティと契約を交わしても焦っていなかったのはホロが自分から離れないと信じていたから、ロレンスがホロを大切に想い、信じていたからこその行動だったのに、その意図が悉くホロに真逆に近い形で伝わり、孤独への不安を強めてしまったのが尚更やるせない。商売の流れの読み違えの描写は、ロレンスのわずかな油断と気の緩みを表してたのかもしれない。自信の根拠・基盤になってたホロとの関係が揺らいだ以上、アマーティとの契約に関してもロレンスの予想とは違う方に転がりそうだし、次回がすごく気になる。
元天才子役・月島流星の本気を見れる回。自分の居場所、家族も同然の人達の居場所、そして好きな人の居場所を守るためなら自分の触れられたくない過去や挫折だって利用する。さらには、自分がヒール役になることでライバル店にも助け舟を出す。流星の優しさと大切な人達への愛がよく分かる神回だった。流星を演じる山根綺さんの演技も素晴らしかった。流星だけでなく、白菊も自分の殻を破って新たなメニューを開発した。年長である白菊と流星が自分の特技をフルに活かして、ファミリアを危機から救うことに大きく貢献するっていう展開がとても良い。それに2人のことをちゃんと見ている隼くんにもすごく好感が持てる。次回はファミリー組も含めた男1人女10人の同居生活が幕を開ける。「ヒロイン多過ぎシーサイドラブコメ」の本領がこれでもかって位に発揮されるめっちゃ面白い回になるからすごく楽しみ。
純と那織の会話、いろんな映画や小説をセリフをめっちゃいっぱい拾って会話してるから正直半分くらい何言ってるのか分かんないけど、それでも見てて退屈だとは思わないし、むしろ面白いと思わせてくれる。うまく言い表せないけど、2人のやり取りには何か不思議な魅力があるんだと思う。それにたまに自分が知ってる映画のネタとか拾ってくれると嬉しい。ストーリー面では、琉実の望み通りに純と那織が付き合い始めたけど、琉実はまだまだ未練がありそうだし先の展開が読めない。次回も気になる。
あかりちゃん、「異種間恋愛フェチ」という聞き慣れない嗜好を持つキャラで、それでいて中々に強烈な個性も持っているかなり面白いキャラだった。あかりちゃんがミーナに服を沢山プレゼントしてくれたおかげで、ミーナの服装のバリエーションが豊富になりそうだから、次回以降が楽しみ。今回もミーナの発言とかも面白かったし、感情がないけど喜怒哀楽が伝わる場面もあって良かった。
今回もやっぱり浅村くんと綾瀬さんの空気感がとても良い。2人は距離がすごく近いわけではないけど、お互いのことをよく理解してて、心を許しているし軽口を言い合うこともできる。そんな絶妙な関係性とそこから紡がれる会話・やり取りが最高。今回はそれに加え、日記の演出も使った綾瀬さんの心情描写の表現がすごく良かった。浅村くんは自分をとてもよく理解してくれる、理解しすぎてる、だから頼ってしまいそうになるという感じの感情と、同時に生じた別の複雑な感情がすごく丁寧に描かれた。綾瀬さんは少し自分自身のことを軽んじてるように前回も感じたけど、自律しなきゃいけないという焦りから来ていたんじゃないかと思った。自分の体を売ることが選択肢に入っている程だったし、それはかなり危ういことだけど、今回で浅村くんが、それは自分が嫌いなタイプの人間だと明確に否定してくれたのが良かった。綾瀬さんのことを大切に思ってるのが伝わった。互いに両親の離婚や似た境遇を経験しているからこそ2人の間に芽生えた絆・共感を今まで以上にとても強く感じられる回だったし、綾瀬さんの中に生まれた感情から、2人の関係にも今後また変化が起きると思う。今回はレトロな演出や字幕など、工夫がなされ、そしていつにも増して味のある良い雰囲気が形成されていたし、様々な点において満足度の高い回だった。
序盤のアクアとあかねのデートパート、舞台の良さ、魅力がアクアに伝わってすごく嬉しそうなあかねがめっちゃ可愛かった。好きなものの良さが他の人にも伝わったら嬉しいよね。中盤以降は恒例の芸能界の裏事情暴露パート。今回はマンガ業界。原作者自身が人気マンガ家ということもあって今回描かれた内容も、多少強い表現を使ってはいるだろうけどリアルに近いんだと思う。マンガ家の社会性やコミュ力に少しだけ触れた場面は前にもあったけど、マンガ家同士なら作品を読めば互いの人間性が分かるというのは、本当ならすごいと思うし、マンガ家同士の独自のコミュニケーション方法みたいなものなんだと思う。週間連載が普通の人間がやることじゃないってのはその通りだし、読者である我々もそれは知っておかなきゃいけないと思う。マンガ業界の裏事情やマンガの性質をリアルに描いた上で、吉祥寺先生によるアビ子先生の説得の展開に繋げるのがやっぱり上手い。互いに本音をぶつける合って喧嘩しながら原稿作業をシテたけど、その根本には自分の作品だけでなく、互いの作品に対しての愛がある、だからこそ半端なメディアミックスは許せない。2人の師弟関係、強力な絆も感じられる素晴らしい回だった。
ちゃんと見たいものを見せてくれて今回も素晴らしかった。もっと先になるかと思ってたら結構早くアーリャさんと政近くんの出会いのエピソードを見れた。政近くんは不真面目っぽい軽い感じではあるけど、意外とちゃんと物事を考えてたり、周りに目を向けてたり、そして自分ができる最善の手段を取る。アーリャさんは周りと自分の熱量の違いに悩み、他人に期待しないようになっていたけど、政近くんは周りを動かすためにまず自分ができることをする。そういうことをサラッと出来る所は好感持てるし、アーリャさんが惚れるのも分かる。後夜祭で男子生徒のダンスの誘いからアーリャさんを連れ出す場面は、王道ラブコメって感じだったし絵も綺麗で特に良かった。主人公がヒロインの手を引く、この構図はいつ見ても素晴らしい。アーリャさんと政近くんの出会いと交流の描き方、そこから現在軸に戻しての展開と伏線の張り方、全てにおいて完璧な1話だった。
パソコンに白夜の写真を沢山保存し、ついには自分で放ったスライムを自分で退治して白夜を助けるレベルで白夜が大好きなミラがすごく面白い。2人でお茶してる所もすごく癒やされる。
「普通の男はかわいいものを欲しがらない」というのは、昔程じゃないかもしれないけど、多分今でもまだある考えだと思う。自分の嗜好が周り、そして母親からも理解を十分に得られていないことは、まことにとってはとても辛いだろうし、だからこそそれを受け入れた上で好きになってくれた咲と竜二の存在は、まことの救いになってるんだと思う。それは今回もまことの楽しそうな顔からも分かる。作品テーマ的にシリアス強めだったり説教臭くすることもできるだろうけど、それを可愛いデフォルメとかも入れてほのぼの楽しい感じで描いてくれてるからやっぱり見やすい。
早見沙織さん演じるニノの歌声が強烈なインパクトを残す作品だった。ニノの歌はすごく上手というわけではなかったけど、とにかく力強かった。もはや叫んでいるという程に力強かったし、その中に込められたニノの感情が伝わって来るようだった。ニノの歌には心を揺さぶられたし、キャラに合わせて歌声もそういう風に変えられる早見沙織さんの技量に感服した。ストーリー面では、ニノ、ユズ、モモの関係性、片想いに重点が置かれていた。音楽を通じて繋がっていて、幼少期に一度離れ離れになっていてまた再会できたのに、互いの気持ちとか、相手を想っているからこそ中々距離が縮まらない、本当の気持ちが伝わらない、そんなもどかしくて切なさもあるストーリーだった。そういうキャラの心情と、音楽面が見事にマッチしているからこそ、より感情を刺激してくる作品になっていたんだと思う。あと、ストーリー自体もシリアス一色というわけではなく、コメディ要素も少なくなかった。特に人の話を聞かずにマイペースなニノが面白かった。それ以外にも、もどかしい、切ないだけではなく、それによる苦悩とか困難を乗り越えて奮起するニノ達の姿はカッコ良かったし、胸が熱くなった。ストーリーと音楽がうまく組み合わさって展開されてたとても面白い作品だった。
2話もド迫力戦闘シーンが素晴らしかった。エドワルド先生の、キョウリな魔法を音楽の指揮者のように操る姿は美しかったし、剣を手にしてからのウィルの反撃、その動きの素早さと躍動感も凄まじかった。展開面もやっぱり王道で、見ていてテンションが上がる作品。
薄々もしかしてとは思ってたけど、カルロが亡くなるという予想が的中した。第1話で幼少期のダリアを丁寧に描いたのは、ダリアのルーツを示すだけじゃなくて、父であるカルロとの思い出を描いて視聴者に印象づける目的もあったのかな。カルロが亡くなり、そしてダリアの婚約者になったトビアスはどうもダリアに対する態度が冷たいし、ダリアとその周囲が次回以降どう変化するのか気になる。
2話も映画クオリティで素晴らしい。クオリティと共に雰囲気も映画に近くて、静かで落ち着いていて、会話劇が中心だけど、やっぱりすごく引き込まれる。小鳩くんの中学時代に何かあったのか、小佐内との出会いも含めて描かれる時が楽しみ。
サブタイ、五大院が邦時を裏切って敵に売った所を描いた上で「やさしいおじさん」なあたり、スタッフも鬼畜だなぁ…と少し苦笑い。けどこういうのは嫌いじゃない。内容面では、邦時と五大院の描写や時行と邦時の回想シーンなど、所々に挿入されたアニオリ描写と、すごろくになぞらえた演出が良い味出してる。後半の時行、狐次郎、亜也子vs五大院の戦いの前の、月明かりや間の取り方など「静」の演出もとても良かった、こういう細かい演出はマンガよりもアニメの方がより分かりやすく描けるから、アニメ化する利点をうまく活かしているし、その後の戦いの激しさと緊迫感をより引き立たせる。アニメ独自の演出を行うと同時に、この作品の醍醐味の1つである「南北朝鬼ごっこ」のフォントも、原作の迫力とおぞましさをアニメでも完璧に再現していてとても良い。今回のメインであるvs五大院との戦闘も、作画が良くてすごく迫力があったし、時行の逃げ上手の描写も1話に続いてとても躍動感があった。細かい所まで丁寧に作り込み、原作の魅力を引き出し、それをよりレベルアップさせてくれてる、2話も素晴らしかった。3話は原作でも人気の高いあの人がそろそろ出てくる頃だからすごく楽しみ。
まず作画などアニメとしてのクオリティがかなり高い。映画と言われても通じるレベル。かなり気合が入ってることが分かる。内容面では、負けヒロインという恋愛的には報われないキャラにスポットを当てる作品にはなるけど、コミカルな場面も多くテンポも良いから楽しく見れる。1話は八奈見さんが面白かった。同時に失恋による切なさは映画レベルのクオリティにより一層引き立てられてるから、こちらも胸が少し苦しくなる。かなりメリハリがあってとても良い。ここからどういう風にストーリーを展開してくのか楽しみ。
vs死柄木、vsAFO、どちらで戦ってるヒーローもみんなボロボロになりながらも全力で戦ってる。その姿を見て感動せずにはいられない。特に、過去から逃げずに向き合う覚悟と共に戦うエンデヴァーと爆豪がすごくカッコ良い。この2人は、今回パッと見ると感情任せで戦ってるように思えるけど、実は冷静にちゃんと周りも見ながら戦ってる所も個人的に良いなと思ってる。