基本的にギャグアニメが苦手なので乗れなかった。自分の好みの問題だから作品の出来には関係ない。NHKで10分くらいなら良さそうな気もするけど毎話30分を費やせる気はしない。
居た堪れなくて10分も見てられなかった。2021年にこんな出来のCGを見せられるなんて。手前と奥が違い過ぎて一瞬幽霊が見えたのかと思っちゃった。もう見ない。
思想統一とか古臭いSF観を雰囲気だけでアップデートしたものの風呂敷を広げ過ぎた結果ホントに絵空事ととして他人事になってしまった。地球とか人類規模の話の割に箱庭から脱さないキャラ設定で箱のサイズに人物と世界が釣り合わず振るとカタカタ鳴る荷物のような詰めの甘い隙間だらけの雑さだけが残る印象。
見てる人がこういうものが好きだろうということを選択というか前提にして見てるおかげで概ね高評価で迎えてもらえて良かったねという印象しか残らない。最初こそ期待したものの『無限のリヴァイアス』発『新世紀エヴァンゲリオン』行停まりだったのは普通に残念に思う。
キャラの掘り下げに時間を掛けたので人間的な部分が分かる構成は良かったけど、でも欲を言えばスポーツものとしてなら最終回くらいの試合をもう一試合でいいから描いて欲しかったかな。全体的にはとても楽しめたので良かった。
良い話で締めくくった。記憶が戻ってからの態度や投げ付けた言葉が強いので蟠りが溶けるにしては都合が良過ぎるとは思わないでもないけど全体としては悪い印象が残らないキャラとストーリー運びだったから良かったと思う。展開的にはありがちではあるけどそれでも牛窓シャウトが決まった瞬間はグッとくるものがあった。
やっと水球をやってくれた。そして急なルール説明。これは競技そのものへの製作陣の興味や熱量によるのかもしれないし比べるのも良くないとは思うけど『灼熱のカバディ』みたいに小出しでもしっかりルール込みで試合もだけど競技そのものを知らない人にも知って欲しいと考えてるだろうなと思える親切な設計はキャラや物語だけでなく競技への愛情を感じるのでスポーツものはそういう細部も大事なんだなと改めて思った。どちらが良いとか悪いとかいうことではなく。話としてはキャラクターの心情や関係性込みで試合も盛り上がりのある良い回だった。