ミラロゼが記憶を取り戻す前と後ではイレイナの態度があまりに変わっているね。イレイナのスタンスは明確
記憶喪失時点では彼女に親しみを見せ、気遣い、生存を望むというのに記憶を取り戻し自分の世界に閉じ籠もった彼女に対しては何も告げずに城を去る
イレイナは相手の罪を糾弾しないし、救済することもない不干渉のスタンス
記憶を失ったミラロゼに対してはスタンスを崩してみせたのに、記憶を取り戻したミラロゼにはスタンス通りの対応に戻す
これを相手の意思を尊重していると取るか、自分に厚意を示すかどうかで対応を分けていると取るか解釈が分かれるな…
近くに居る人の思いも寄らない姿が幾つも描かれるこの回
魔王が人助けする光景、梨香の悲しい過去、階段から落ちる勇者、魔法を語る大家
そうこうする中で爆発した恵美の怒り。これは優しさを見せる真奥と故郷を燃やした魔王のギャップによるものか
真奥を倒すことは出来ず、かといって施しを受け入れない訳にも行かず
真奥が笹塚で価値観をまっさらにしたように恵美もこの地にて価値観をまっさらにする必要を迫られているかのよう
そういった描写の後に訪れる千穂の危機道で偶然ぶつかった相手が悪魔大元帥だなんて。
予想外の事態の中、一人納得する真奥。彼が提示する価値観は恵美や千穂を守ることが出来るのだろうか?
歴史的対立による妥協点を見つけられない背景をそれぞれ持つイスカとアリスが「気が合う」「目的が同じ」という、頼りないけれどあの一瞬においては手を取り合うに充分な理由で共闘する展開は良いね
それだけに敵が突然出てきて突然消えたという印象が拭えないのが残念だけど
今回はシャロと千夜がメイン
この二人は完全にボケと突っ込みの役割が分けられていて、見ていると可愛いよりも先に笑えるのだけど、一方で幼馴染である為に生じる独特の空気感なども感じられて非常に好みな組み合わせだったり
千夜とシャロって真逆のタイプと評されるし気が有っているとも言い難い場面も有るのだけど、何故か一緒にいる
昔は泣いているシャロを千夜が引っ張っていたけど、今は必ずしもそうではない。これは二人がそうなろうと変化した訳では無く、成長する中で自然とそういう関係になっていったのだろうね
特定の振る舞いを狙わなくたってそういった関係であったり、見た目は自然と作られる
例えば、リゼが狙った水鉄砲は千夜に気付かれないけど、狙ったわけではない嘆きが怖がらせたように。オバケの格好をしたココアは千夜を怖がらせるけれど、相手を怖がらせる気のなかった千夜がココアを恐怖させてしまったように
そういった意味ではBパートのシャロが子供達の為にラパンの真似を完璧にすると息込んでいるけれど、大切なことはラパンの振る舞いではなく、子供に好かれやすい姿勢を作ることだったと見ることも出来る
だからラストは小さい子とすぐ仲良くなれるココアに全てを持ってかれてしまうわけだ(笑)
今回こうしてシャロと千夜の関係性に注目出来たけど、一方で最近の千夜ってシャロよりもココアの方と仲良しになってない?とか思っちゃうのだけど。ソウルメイトって言ってるし
シャロがラパンの真似をしている場面で千夜がココアの傍に居るのには笑ってしまう
真奥と千穂のデート。身なりを整えた二人の様子はどうみてもカップル的なのだけど、真奥の実態は魔王様。手繋ぎに深い意味を見出さなかったように二人の会話もどちらかと言えば色恋よりも真剣な相談へ
見た目と実態が乖離している状態は何かのコントかのよう
その流れだから、恵美が会話に乱入しても勇者としての忠告にならず元カノに間違えられてしまうのも面白いね
正体不明の地震により魔王の姿に戻った真奥。だというのに彼が真っ先にしようとしているのは人助け
魔王という肩書に反した行動は彼が笹塚で過ごしたことで得た変化なのか?そしてそれを見た恵美は彼の印象をどう改めるのだろうか?
絵画などの美術品で共通項を見つけるのは理解できるけど、パスタの湯で具合で仇敵同士が意気投合する展開は斬新過ぎる(笑)
戦場ではなく中立都市で触れ合ったことで知れた仇敵の別の一面
この出会いによって今後の戦いがイスカとアリスにどのような苦悩と激情を齎す事になるのか期待が高まってしまうね
ああ、前回のはゲーム世界と思いきや異世界設定だったのね
つまりは空虚な部屋で淡白に生きてきた少女が意地の悪い神様によってクマ~な強制羞恥プレイをさせられているという認識でOK?
ここが異世界であると認識するのに覚悟が必要だった割に受け入れるのはあっさりめなユナ。フィナとパートナーを組むことが彼女の淡白な性格にどのような影響を及ぼすのか興味深いかも
転生ボーナスで他人より高い能力を持った少年の活躍が主題となるのだけど、その活躍が称賛を求めたものではなく、ただ人の役に立ちたいという嫌味のない動機によるものである点は好印象
こうなると本作は劇的な展開よりも、穏やかな内容を展開していく方が嬉しいかもしれない
ごちうさが帰ってきた!チノが可愛ければココアも可愛い!他の皆も悉く可愛い!全てが細部に至るまで可愛いと癒しに満ちている作品は本当に好みそのもので見ていると幸せな気分になってきますよ!
夏服を新調する流れから始まった生地探し。店を幾つも回っても見つからないそれが家の倉庫に有ったのは印象的
以前は何の役に立つか判らなかったそれも時が変わる事で、今のチノ達には理想のピンク色へ
また、ブロカントに並べられた雑貨も今のチノ達には役に立たない物でも、使う人を変えることで新たな笑顔を作り出すことに成功している
同様に倉庫に収められていた手品道具もココアの手に渡ることでチノ達を楽しませるアイテムに様変わりした
それどころか新OPへの繋ぎに使われるのは斬新な展開
手品道具で同じ失敗をし、OP映像では親密に顔を寄せ合う様子も描かれた。今期もチノとココアの姉妹愛は存分に描かれそうだ
第1話から道具や想いの継承が描かれその中にチノ母の面影が垣間見えている。『BLOOM』の物語の方向性が見えた気がしたね
まるで第1話を別角度からトレースするかのような展開
フランがイレイナに最も教授した事が心の有り様であったように、イレイナがサヤに魔法よりも教えたのは心の強さについて
一人前に成るためには間違った方法で人を繋ぎ止めるよりも、独りでなければ駄目だと説く
かと言って突き放して終わりではなく、大切な帽子を分け与えたイレイナ
サヤに最も必要なものは知識ではなく現実的な温もりであり、離れていても師匠となった自分の存在がサヤの近くにあるのだと教えたかったのだろうね
無事に魔女見習いになったサヤを迎えるのでも待つのでも無く、気長に待つ積もりのイレイナにまた一つ旅の楽しみができたようで
第1話の時とは意味合いが異なるけれど、サヤにキノコを食べるよう促すイレイナの姿には笑ってしまったな
一種の意趣返しと見るべきか、師匠から弟子への継承が行われたと見るべきか。これでサヤがいつの日か弟子志望者に同じことをしていたら最早伝統芸ですよ(笑)
楓の存在は良い意味で賑やかし役になっているね
感謝を伝えたい一心から学園に来たのに夢結はあの頃とは別人のよう。そこから夢結の胸の内を知りたいという気持ち、そして契を望むようになり
梨璃が夢結へ向ける気持ちの変化を丁寧に描いているだけに裏では「後悔するといいわ」と呟く夢結に何とも言えぬ空恐ろしさを感じてしまう
真奥の所帯染みたムーブに踊らされる恵美が可哀想に見えるけど笑えてしまう
二人の様子は因縁など感じさせない痴話喧嘩そのもの。全ては魔力が脆弱な地球に来た事で刃を交わす事態など作りようがないお陰だね
だというのに真奥達を狙撃した謎の存在に千穂だけを襲う地震。おちゃらけたノリを阻害する空気が読めない奴は一体何処の誰なのやら
豊かな喜怒哀楽を見せるゲーム内NPC
対してひたすら淡白に行動し、財力を持って空虚な家の中で自分を満たすユナの姿は対照的
本人は淡白なのに、愉快な熊の格好をして情緒溢れるゲームの世界に繰り出すユナのこれからの変化が気になってしまう第一話だったね
魔王と勇者の戦いという緊迫感の有る導入から、笹塚で生活基盤を得ようとする魔王がどうしても間が抜けているようにしか見えなくて、そのギャップに笑ってしまう。本人たちとしては真面目なんですけどね
臥薪嘗胆を唱えてコツコツバイトして魔王として復活するときを探ろうという意思は称賛に値するものだけど、端から見れば厄介事は全部芦屋に押し付けて真奥はバイトライフを満喫しているようにしか見えない(笑)
そんな最中に出会ってしまった魔王と勇者。命懸けで退治したはずの魔王が異世界でバイトしてたなんて笑えない状況だよなぁ(笑)
試験を一発合格できてしまった優等生イレイナ。彼女の行動は才能だけでなく本人の言う通り、多くの努力が伴っておりフランの雑用にも耐える我慢強さも持っている
けれど、大人から見ればその傾向に危うさを感じることも有るようで
フランの下で掛け替えのない経験をしたイレイナのこれからの旅が楽しみになる第一話になっていたね