今回の話を見るまで8階層守護者が未登場だったことに全く気付いてなかったな。映画でもその辺りちらっと言及されてたんだけどキャラの濃い守護者ばかりだったから忘れてたわ
デミウルゴスの予想通りアインズはコキュートスに勝利ではなく自分の考えを持つことを望んでいたようで。対リザードマンで敗北したことで自分の戦いに足りなかった部分を認識したどころか、リザードマン殲滅を命じるアインズに対し生かして部下とするべきと進言するコキュートスやその考えを補足するデミウルゴスの姿はこれまでのアインズを絶対とする関係からは考えられない姿。
守護者達の今後の成長を感じさせる遣り取りだった。ただ、アインズが言うように成長は同時に変化の現れでもあるから今のアインズ達の関係を思うと少し怖さも感じてしまうのだけど。
死に物狂いの力で難敵を撃退したと思ったらすぐに次の軍勢がやって来たリザードマン陣営の衝撃。更には神話レベルの大軍勢を足場を作るために使うという桁違いのスケール。
ここまで来ると逆に見せしめであっても降伏の道を残されただけでも幸運と見るべきか。ラストのクルシュの台詞には驚かされたけど、同族を残すために自分の死を受け入れてしまった男達と違って生き残ることを目指す女性は強いなと感じてしまうような台詞だった
会長から小学生好きとか言われてしまったり、シャルの弟子入りを断るためにお嫁さん発言をやらかす九頭竜って最早言い逃れできないレベルのロリコンなんじゃ……
銀子からあいが弱くなっていると指摘された九頭竜。あいを更に強くする意味も込めて推薦の有った天衣をあいのライバルとして鍛え始めるのは良いんだけど、それをあいに伝えないから浮気を疑われてややこしい事に。
天衣もあいと九頭竜が将棋の師弟関係であることは知っていてもどのような人間関係かは知らぬままだから、少しずつ九頭竜に心寄せていく描写に心が痛む……
同じ年齢で九頭竜に師事するあいと天衣。次回は修羅場からの消えない因縁発生回だろうか?
子供たちがどのような環境で育ってきたのか段々と判ってきた気がする、そんな第三話。
フランクスに乗れないパラサイトは次々と消えていき環境。生き残るにはフランクスに乗り大人たちから認められる特別な存在になる必要があった。
そんな中で子供たちの中で最初に特別な存在になったのはヒロ。名前がなかった皆に名前を付けることで抜きん出た存在となり輪の中心になったが、実際にフランクスを動かす段階になって立ち止まり特別ではなくなった。ヒロがフランクスに乗れなければ居ないのと同じと言っていたのはこのような背景があったからだろうね
それが突然ストレリチアにヒロが搭乗できたことで、憧れが反転してヒロに劣等感を覚えていたのではないかと思われるミツルも自分が特別であることを証明するためにヒロのようにストレリチア乗らなくてはと思うようになったのかな?ゾロメの嫌味な態度も同じような原因によるものだろうか?
イクノの能力が足りていないのではないかと遠回しに言った挙句、ストレリチアに乗れたら「やっぱり僕には問題はなかった」と歓喜するミツルの姿は相当拗らせているなぁ
その行動が結局はヒロの特別性を証明してしまうのだから皮肉な展開
現状、ゼロツーの相方になれた奴が特別みたいな扱いとなっているが当のゼロツーは自身の特別性についてどう思っているかはまだ見えてこないな。ヒロとイチゴを組ませても、自身がミツルと組んでもヒロと自身の繋がりを超えられないと思っているようだけど
ヒロはゼロツーに名前をつけることでゼロツーにとっての特別になろうとしたようだけど、ゼロツーにとってそんなことは関係なく既にヒロは特別な存在。ゼロツーがヒロをナンバリングでも「ヒロ」でもなく「ダーリン」と呼ぶ意味をいつになったら気付くのだろうね
どこかギスギスとした空気が満ち溢れている本作において、謝るゾロメに対しミクが「私達パートナーなんだから」と言う場面には少し癒やされた
これまでも宗谷は特別な存在、掴み所のないような存在と描かれていた。その印象はこの回を見れば変わるかと思っていたが、結局のところあまり変わることはなかった。ただ、以前の印象に加えて孤独や空虚といった言葉も並ぶようになったように思う
零が敗着手を打った後の展開は詳しく描かれてはいないが優劣をひっくり返すような展開に持っていけなかったのは伝わってくる。
圧倒的な差によって負けた筈なのに零は島田のようにボロボロになることもなく清々しく楽しい気持ちのまま。対局前に「勝つため以外の心で飛び込んだら一瞬で首を吹っ飛ばされる」と自分を戒めていたはずなのに宗谷が勝ち自分が負けた現実を抵抗なく受け入れてしまっている
結局、零は宗谷と同じ高みに届くことなく静かに敗北してしまったのだろうね。感想戦の際に自分の手を見た零に「そういうもんだよ」と呟いた宗谷。将棋を通してどこか通じあえた部分もある宗谷は零の歩む道の延長線上に居るのかもしれないけれど、それはまだ埋めようのない程大きい差なのだと感じさせるような言葉だった
冒頭、季節が飛んだために見れなかった秋を来年見たいと思うチセ。前回生きる気持ちを強くしたからこその感情だろうね
書き置き一つ残してアリスとショッピングに出かけるチセ。何度も危険な目にあっているチセだからその行動は不用心に見えてしまうけれど、今回はクリスマスプレゼント選びが理由。チセ宛に届けられたプレゼントを目の前にしても開けられるのが当日の朝であるように、プレゼント選びは相手には内緒の出来事。ならそれを詰問するエリアスの方が野暮というもの
プレゼントを渡す相手の事を考えながらのショッピングをアリスと経験し、それを女の子同士の秘密とエリアスに言った時のチセの表情はこれまでにない新しい表情だったように思えた
冬至の支度やアリスの過去についてかなりカットされたのは少し残念だったかも。
それでもキスをねだるエリアスの描写がカットされなかったのは良かった。今はまだ夫婦というより親子のような二人。魔法使いとしての常識を教えるエリアスと人間としての感情を教えるチセ。今回プレゼント交換を行い家族としての繋がりをより深くした両者。
冬が終われば春が来て、春になれば二人が出逢ってから1年経つということを思い起こさせるような区切りの内容だった。そういった意味では「次の日が楽しみになるなんて」とのチセの言葉はこれまでチセに起こった変化の総決算のように思えた
次回はあの姉弟の話。原作でもかなり好きなエピソードなのでどのように映像化されるのか楽しみ
万年大会とはこれまた凄い名前。そして引きこもりキャラは数あれど出すお茶がないからと通販で注文しようとするその姿勢のインパクトは凄まじい
栄依子達に浪人である事実を告げる花名の姿。突然の展開に驚愕していたら夢の中の出来事でしたか……。浪人は素敵と褒められる謎展開はさておき、やはり花名の中で栄依子達に隠し事を知ていることへの後ろめたさがあるのだろうか?
変わらないだろうと判っていても、それでも万が一を考えて打ち明けられないでいる花名。だけれど最後の台詞にあるように本当は栄依子達にきちんと話したいと思っている。そのジレンマは辛いだろうな
今回登場した大会も花名のように体調不良で受験を受けられず浪人となり地元を離れたタイプ。
志温は身内だし事情を知っているから花名に対し親身になれても悩みを共有することは出来ない。対して大会は似たような事情を抱え花名と性格も似ているために浪人の悩みを共有することが出来る。
又、コンビニすら行けないというある意味花名よりも酷い状況のために、花名は似たような経験から大会を応援する立場にもなれる
大会を励ます行為は回り回ってその内自分が栄依子達に事情を話す力になっていくのかもしれないね
冠の部屋着に驚きはなかったけど、たまての部屋着は和服でしたか。普段の賑やかはそのままに、けれどどこか相反するような佇まいには驚かされた
もしかしたら今季のアニメで一番好きなキャラクターかもしれない
第一話から何もかもカオスな状況ばかりで、以前視聴して原作も読んだのにかなり楽しませてもらえた
主人公が唐突に事故に遭ったと思ったらゾンビであることを告白し、その後も自宅に鎧の少女が居たり連続殺人鬼の存在に触れられたり魔法少女ならぬ魔装少女と熊の戦いに巻き込まれる描写までノンストップで続く
極めつけは歩が魔装少女に変身しても男の姿のままだったりと本当に何もかもが滅茶苦茶過ぎて纏まりなんて欠片もない破天荒な展開のはずなのに、歩がどこかシニカルでありながら陽気な態度で事態に接するものだから、こちらも破天荒な事態を難しく考えることなく気楽に視聴することが出来る
歩の妄想の中で三石琴乃さんがユーに声当て。何というか色々な意味で驚きな描写。
前回ゼロと日本人を守ると約束したスザクさん、何で中華連邦来てるの……?
せっかく舞台が移ったのだから他のラウンズを登場させても良かったんじゃないかい……
目の前にシュナイゼルが居たことに逸りチェス勝負を持ちかけたルルーシュ。懐かしの「王から動く」戦法を持ち出し周囲を驚かせたのは良いものの、同じことをやられてあっさり引いてしまう辺りまだまだシュナイゼルに遠く及ばない事が伝わってくる描写だった
天子とオデュッセウスの婚姻を邪魔するため、天子との約束を守るために組織人間的な星刻が反乱を企てる描写は良かったのだけど、オデュッセウスがシュナイゼルのように裏の有りそうな悪人として描かれていないためそこまで盛り上がる展開になっていなかったのも確か
第一話で九頭竜を完全復活させたあいが弱いわけではないと判っていたけど、ここまでとは。鍛錬が足りないままの状態で試験に挑み幹事を本気にさせたどころか、内側で色々な感情が渦巻いていそうな銀子相手に最後まで戦い尽くしたその姿勢は凄いとしか言い様がない。そこで幹事が褒めているのも棋力だけじゃなく心の強さも併せ持つ点
ここまで才能を持っている点が強調されると、直後の場面で土下座してるのが九頭竜だけだった点に違和感を覚えてしまう程。
あいの母親が九頭竜に投げかけた「あいのために人生を掛ける覚悟はございますか?」という問いかけがダブルミーニングのようになっている点は面白かった
久々に見ればこの回を好解釈出来るかと思ったがやはり難しい……
ゼロの正体を誰も知らないから通った論理のように見えるが、スザクはゼロの正体を知っている。だから何か理由をつけて全員の身体検査をすれば通ることのない詭弁
けれどゼロであるルルーシュは敵対した関係になってもスザクがどれだけ日本人を救いたいかと思っているか、ユーフェミアが抱いた想いを無駄にしたくないと考えているかを知っている。
そういった意味ではルルーシュとスザクの暗黙の了解によって行われた壮大な救出劇とも言えるのかな?
ラストに新たな誓いを交わしたルルーシュとスザク。最初はブリタニアをぶっ壊すと言っていた小さな少年の願いが、いつの間にか大勢の命を救う為の戦いに変わっていた
前回から反逆の象徴だったゼロが希望の象徴に変わっていたのが今回は特に顕著に感じられた
本作では幾つものカップルの形が描かれてきたが、今回登場したシャノンとシャナハンの組み合わせは一際変わっている
取り替えられた事により人間界で育った妖精のシャノンと妖精の国で育った人間のシャナハン。でも見た目や性格はシャノンの方が人間らしくシャナハンの方が妖精らしい。性質も育ちも真逆な二人が夫婦になるまでどの様な物語が有ったのだろうと想像してしまうが、彼女らの話から判るのはシャノン達は人間世界で周囲に馴染みながら生きていくことが出来ないために妖精の国で生きることを選んだカップルだということ
治療の為に妖精の国を訪れたチセ。その様子から判るようにチセが安全に生きていくには人間界よりも妖精の国の方が都合が良いように思える。けれどその先に待つのはシャナハンのような姿かもしれない為、軽々しく選べる選択ではない。
妖精の国でチセと暮らさないかと女王から誘いをかけられたエリアスが選んだのはチセに人間のまま生きて欲しいということ。前回チセに傍に居て欲しいと望んだ事も併せて考えると、エリアスはチセとともに人間世界で生きていくと決めた事が判る
一方のチセは遂に母親の呪縛から逃れたと見て良いのだろうか?
母親に掛けられた呪縛のために心の何処かで死に焦がれていたチセ。シャノンに首を絞められた際も母親と重ね、それを受け入れようとしていた。けれどエリアスの言葉を思い出し抵抗できたのは、自分を必要だと言い前を向くよう促してくれたエリアスと生きたいと思ったから。エリアスとは別の場所でチセもエリアスと生きていくと決めたことが判る
スプリガンなどの妖精から排他されるエリアスと人間世界に居場所を見つけられなかったチセ。その二人がどのように人間の世界で居場所を見つけていくのかとても楽しみ
後半のシルキーの話は言葉少ない描写だったけれど、シルキーがあの家の灯りを守ることをどのように考えているか、エリアスとチセをどう思っているかがじんわり伝わってくるような内容になっていてとても良かった
まさか一つの回で二枚のカードを封印するとは思わなかったな。そのお陰かこれまで封印したカードやさくらの卓越した身体能力を華やかに使った戦闘シーンは見もの
東屋で新衣装になった時はあんな場所で着替えたのかと焦ったら、上から羽織っただけだったのね
さくらは大変な目にあい続けているのに、今はまだ話を聞くだけな立ち位置の小狼。塗れたさくらに上着を掛ける男らしい一面を見せつつ、何処か意味深な態度も。やはり何か知っているのだろうか?
栄依子のコミュニケーション能力は凄いな。そこにさらっと距離感を詰めてくる行動と天然な部分も相まって、何人もの女の子を勘違いさせた挙句刺されるんじゃないかと恐ろしくなってしまうが
というか冠とは小6の時に何日か遊んだだけなの?普通に仲良さそうにしてたからもう少し親密な間柄を想像していたのだけど。それであのべったり感か〜
あっという間にGW、そして勉強会。すっかり四人は仲良しになったようで微笑ましくなってしまう。志温の「急に忙しくなってきたわね」という言葉から花名の日常が高校入学を期に、これまで空っぽだった自室に友達から貰ったプレゼントが飾られていくように急激に彩りを増していることが感じられた
両親から元気になったと言われ、そんな両親に友達にあって欲しいと嬉しそうに語る花名にはもう第一話の時のような不安感は感じられない
唯一の不安要素は年齢問題か。年齢が違うことで四人の関係性は崩れたりしないと見てるこちらは思ってしまうが……
たまてに同い年と言われた時に流してしまった涙が何とも……
早くも三角関係が勃発しているようで
自分の力でフランクスに乗れたと思いつつ憶えていないために実感がないヒロ。再び乗る為に焦る姿は少し情けない
ヒロがプランテーションに戻って来たと思ったら心ここにあらずで苛つくイチゴ。自分が操るデルフィニウムでヒロがフランクスに乗れると必死に証明しようとする姿は既に敗者の色合いが見え隠れしている
ヒロを自分の物にしたと余裕綽々なゼロツー。その態度はイチゴを苛立たせるには充分
冒頭でヒロが飛べなかった鳥の供養をしていたのは、これまで飛べなかった自分と決別する意味もあったんだろうか?
しかし飛べなかった自分と決別したとしてもその先にあるのは飛べるようになった自分ではない。前回の戦いの記憶を持たない今のヒロは不確定の状態。だから自分がここに居ると証明するためにはゼロツーと再びストレリチアに乗るしかない。
イチゴもヒロがここに居ると証明するためにフランクスに乗せる気持ちは同じだけど、もう一つの目的としてゼロツーから引き離したいという思いがある。二人の気持ちは微妙にすれ違っている
だとしたらデルフィニウムが突如止まった理由は二人の気持ちがずれたから?それともフランクスに乗っても老化現象が起きないヒロの特性によるものだろうか
林田先生にひなたの件を報告した零。当のひなたからあんなこと言われたのにまだ自分には何もできなかったと思っているようで。
「人に伝わるのは結果だけじゃない」という先生の言葉が零の心に届くのはいつになるのやら。ひなたと一緒にあれだけ悩み傍に居た零が何の役にも立たなかったなんて誰も思わないだろうに
そして零は宗谷との記念対局のために盛岡へ
高級ホテル、広い部屋、期待を感じられるポスター、大勢が詰めかける前夜祭。零はこれらから宗谷の居る世界を感じ取り自分は嵐の中にまだ入っていないと思い知ったわけだけど、実際は……
チグハグな返答、ワインが溢れたことすら意に介さない宗谷の姿勢は正に将棋の鬼。見ているこちらが思わずゾクッとしてしまうような宗谷の在り方は嵐どころの存在ではないことを感じさせる
二階堂から貰った金言、島田が戦う姿を見た経験、何よりもここまで辿り着いた零の実力。それらが何処まで宗谷に通じるのか恐ろしくもあり楽しみでもあり
最終回目前の死亡ラッシュ。カツだけがサラに慰められる形で逝くことが出来たけれど他の面々はほぼ想いを遂げられず
特にジェリドの死に様はある意味悲惨。何てことはない敵キャラならあれでよかったのかもしれないが、カミーユと深い因縁を持つ敵役でありながらあの死に方は如何なものか
第一話でカミーユを激怒させ、その後も悪い運命のように関わり続け途中途中で互いの大切な人を失いあった関係。だというのにカミーユからほぼ相手にされることはないままここに来てしまった印象が強い。
もう少しカミーユのライバルポジションとして相応しい活躍をして欲しかった
多くの死を切っ掛けに限界を振り切りオーラを纏ったカミーユ操るZガンダム。ニュータイプとして真に覚醒したと思われる描写だけど、それが人々の救いに全く繋がりそうにない辺りがカミーユの立ち位置の哀しさか
ゼロはナナリーが平和に暮らせる世界を作るための存在。だがナナリーが自分の意志で総督の座につきスザクに護られ行政特区日本を再建しようとしている。ただ、ルルーシュに可愛がられているだけだったナナリーがここまで出来るのなら、そこにゼロが立ち入る隙はないルルーシュがゼロの仮面を捨てかけるのは当然の事態
ただ、黒の騎士団からすれば許せるわけもなく
諦めかけたルルーシュを叱る役目がカレンに回されたのは感慨深い。彼女が言うようにゼロはただの抵抗勢力だった扇達を導き日本人を開放するどころかブリタニアに勝てるかもしれないという夢を見せた張本人
特にカレンはリフレインの一件を通してルルーシュと同じように母親が平和に暮らせる世界を作る決意をした。これはゼロが居なければ思い付かないような決意だったろうし、ゼロの力がなければ叶うことはない夢。
だからこそどんな理由があろうとカレンはゼロの離脱を許すことは出来ない
そしてルルーシュが手にした新しい願いは生徒会メンバーを再び揃えること。ナナリーを自分の手で守る必要がなくなり、ゼロがナナリー以外にも必要とされていると知ったルルーシュが再び仮面を被るために必要とした願い。
スザクやナナリーと敵対した現状、夢物語としか思えない願い。だからこそこれまで不可能を可能としてきたゼロが決意新たに持つには相応しい願いと言える
黒の騎士団の船がスザクに見つかってからルルーシュが救出するまでの流れは完全にご都合主義的な展開なんだけど、次回は更にご都合主義的な超展開が待っている……
第二期になってから展開が少し雑になってるような?その分画面写りのいい展開が増えているとも言えるけど
スザクによって仕掛けられたルルーシュ最大の危機はロロによって回避。
スザクの卑怯な遣り口に視線が集まってしまうワンシーンだったけど、この事態をロロの助力によって乗り切った事実は印象深い。ロロはナナリーの居た場所を奪った人間であり、当のルルーシュからは愛情なくボロ雑巾のように捨ててやると思われている。そんなロロがルルーシュとナナリーの仲を取り持つような真似をした。なら、ロロは二人を繋げる存在かと言えばそんなことはなく、この事態をもってナナリーが自分の居場所を奪う危険性に気付いた可能性はとても高い。
ルルーシュはただロロを利用するだけのつもりだったが、いつの間にかとんでもない爆弾に変化しようとしている
ルルーシュにとってナナリーはどんなことが有っても護らなくてはならない存在で、嘘をつくのだって本当は気が進まないことは電話口での必至な遣り取りやゼロとして対面した時の様子から明らか。普段は上から目線で相手を糾弾するゼロがナナリー相手だと上手く言葉を紡げなかったのは意外な姿
今回の対面だって辿り着くまでの作戦は良くてもそこから素顔を見せないままでどうやってナナリーの意志を曲げない形で連れ去るつもりだったのか疑問。それだけナナリーが総督としてやってくる事実はルルーシュの心を掻き乱したのだろうか?
ユーフェミアの意志を継ぎ平和に世界を変えていくことを宣言したナナリー。以前は別の形でナナリーを守る存在としてスザクを考えていたルルーシュ。あのような形でスザクがナナリーを守る様子を見せつけられるのはキツイだろうね
カミーユが本格的に壊れ始めた回。それについてシャアは察しているようなのに当たり障りのない発言を投げかけるだけ。元々中途半端な立場に居たシャアだけどハマーン登場以来、彼の情けなさが強調されている印象
あの追い詰められているカミーユに対して「いい方向に変わっている」と評価してしまうのは見る目がないのか、カミーユを気にかける余裕がなくなっているのか。どいつもこいつもZはろくな人間が登場しないな
バスクは物語序盤から大物感を出して登場していた割にレコアによってあっけなく退場。ガンダムシリーズってどれだけの大物であっても大仰な死に方は描かれない気がするなぁ。そういえばジャミトフもあっけない死に方だったっけ
ロザミアは結局出自が判らないまま退場。ファが言うようにニュータイプや強化人間を戦争に使おうとするあまり、酷使された戦争の被害者といえるか
お兄ちゃんを求める純粋さとアーガマを執拗に落とそうとする酷薄さが入り乱れる様子は普通に怖く、それだけに撃った瞬間にどれだけのトラウマをカミーユに遺したか計り知れない
ラストに自分を人殺ししか出来ない存在のように言い放ったカミーユ。彼がじっくりと人間性を失っていくさまを感じてしまう……
ロボットの顔がキャラクター地味た感じに造形されているのは珍しいかも。又、胸部が膨らみ腰の装甲がスカートのようになっており女性らしさが強調されている。これらは視聴者にフランクスについて作りもの的な印象より人間的な印象を与えたいため?
公式サイトで他のフランクスを見たらどれも女の子のような形状をしているし、何か特別な理由があるかな?
2羽揃わなければ飛べない比翼の鳥を不完全で美しいと言うゼロツーと哀れな生き物と言うヒロ。
ゼロツーはパートナー殺しの異名を持ち相方は登場時点で既にボロボロ。勝手に動き回り相方を必要としていないような奔放さはまさしく美しく見える
ヒロは才能があると言われ特例で在留を許されているのに落第したことであっさりとミストルティンに残ることを諦めてしまう。ゼロツーが溺れているのではと心配して泉に駆け寄った際も、逆に「死んでるのかと思った」と言われてしまうほど気力が感じられない
だからこそフランクスに搭乗する際に死ぬ覚悟はあるかと問われて「今は死んでるのと変わらない」と返せるのかもしれないけど
そんなヒロが共に居場所を失ったはずのナオミから「ヒロにはまだ可能性がある」と想いを託され、叫竜がプランテーションを襲う姿を見て全力で走り出す。居場所がないと思うのと本当に居場所が無いのはまた別の話。あの瞬間、自分の身を顧みず走り出せたのなら、ヒロは既に充分過ぎる居場所を手にしていると思えるけどね
ゼロツーはひと目見てヒロに興味を持ったわけだけど、ヒロもゼロツーに魅せられているのだろうか?パラサイトに名前が無いなんて知っているはずなのにゼロツーに名前を尋ねてしまったり、プランテーションが襲われているを見て走り出したはずがゼロツーを前にしたらその身を案じる気持ちが上回ってしまったり
男女二人が操縦する必要があるフランクス、ヒロをダーリンと呼び起動時にキスしたゼロツー。二人の関係は2羽揃わなければ飛べない比翼の鳥のように互いを必要としていく関係になるのか、ゼロツーの異名通りヒロを殺してしまうものになるのか。一風変わったロボットを中心にどのような人間関係が展開されていくのか非常に楽しみ