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とても良い

前半部、最近にしては珍しく行動を共にするサリフィとレオ。二人が一緒に居られる理由は互いを想い合っているから
一方で二人は王と王妃だから一緒に居られるとも言えるし、王と王妃なら国難に際し一緒に居るべきではない。それでも二人は二人のままだとも感じられるEPだったかな

レオは王だから国の危機に公務を切り上げて帰らねばならぬ時がある。同様にサリフィも兵士の危機に王妃として前に出なければならぬ時がある
王と王妃だから国や民の危機に共に居られない。二人が余人を以って代え難い立場である点の証明
でも代理でしかないサリフィは本当の意味ではまだ価値が低い

立場による重要性は他の者によって保証されるものであると端的に示しているのはアヌビスの諫言かな
誤りそうになったレオを止める為に自分を殺せと言った。宰相の立場は王が居なければ成立しない。また、宰相が居ないなら王は王として成立しない
同様にレオはサリフィが王妃として振る舞うから王で居られるわけだ

レオが王として有り続けるならサリフィも王妃として価値が生まれ生き延びる余地が生まれる
そうなると気になるのはラントかな。親衛隊長として守護者としてサリフィを守るべきだった彼は無惨に破れた。守るべき主の居ない騎士に価値は無い
彼は己の立場を取り戻す中でどのようにサリフィを取り戻すのかな?



良い

アベルの登場はローレンを深掘りするものになり、ヘーゼリッタの登場はセシリアを深掘りするものになったような。というか聖女という存在についてか
また、不幸に終わった西の聖女の逸話は、ローレンの傍にいるセシリアがどれだけ幸福かを示すものになっていたね

一方でアベルよりも常識度の高いヘーゼリッタは若い男女が二人暮らしをしている点への懸念と課題を性格に嗅ぎ取っていたね
何も問題が起こらないのはローレンの安全性の証。けど、セシリアは何か起きる事を期待しているわけで
そのズレが不和に繋がるのではなく、それはそれで穏やかな空気感を醸成しているのは面白いところ

ヘーゼリッタがどれだけ疑い見定めようとも、ローレンとセシリアは穏やかで幸福な関係を築いている
それはセシリアが西の聖女のような道程を歩まない事を示している
登場人物の追加が物語を広げると云うより、ローレンとセシリアの深掘りに繋がりつつ、同時にコミカルな会話劇にも繋がるのだから本作は上手い作りになっているよ



良い

詠子の存在は間違いなく螢多朗を社会復帰に近付ける存在なんだけど、同時にオカルトに近寄せる存在でも有るという……
でも、螢多朗は詠子の闇を知らないから彼女を守る対象と見ている。それが良い関係に見える理由なのかな

大学での人気ぶりから判るように詠子は螢多朗に構わなければ最高の学生生活を送れる。でも彼女は螢多朗の隣に居続ける
それは彼女の存在の尊さを余計に螢多朗に感じさせるもの。だから守りたいし、彼女の支えを受け続けたいと思うのだろうね

…その実態にかなり歪んだ愛情が有るのが本作の特徴と言えるんだけど
螢多朗の隣に居続けるから、彼を危険に落とせばその時に彼は自分を守ってくる
それを期待するなんて真っ当な愛ではないんだけど、詠子の場合はそれが怪しい美しさに繋がっている気がするよ……



良い

病への対処は為されないままでも不安定ながらに安定していたルディに舞い込むは家族発見の報と倫理観がぶっ壊れた女性の来訪ですか
ルディを導くのはこういうタイプが多いね。それだけに彼の閉じ籠もった意識もぶん殴ってくれるのだろうけど

エリナリーゼの朗報はルディに重く伸し掛かっていた不安定さを一つ晴らしてくれるもの
その一方で男性的不満足についてはこれでもかと刺激してくるのだから堪らない。彼女の存在はルディが諦めていた病理へ少しずつ目を向けさせるものになる

魔法大学からの誘いはそれに連動したものだね
家族探しが一段落したならルディが自分の為に次の目的を見付けたって良い。自分のために生きたって良い
…それにしては男としての自信を取り戻す為に大学へ特待生で入るって奇妙にも程がある話だけどね(笑)

次へ進むなら今までを見守ってくれたゾルダートとはお別れ
正式加入の誘いや別れ際の言葉など、彼がルディを相当に気に入り且つ気遣ってくれていたのは明白
彼との別離は寂しいけれど、だからこそルディが新しい道へ進むのだと意識させるね。不満足だったルディの新しい物語が始まるわけだ



普通


良い

兄が妹の恋路を応援しないはまだ判るとして、邪魔どころか想い人から好かれてしまうってどんな超展開だ(笑)
こんなしょうもない展開も主となるのが井浦である事で更に面白くなるのだから卑怯。ただ、それに巻き込まれる基子が本当に可哀想(笑)

あと、「おにい…、先輩」と言い直す北原の重症度が地味にヤバくて逆に好き

「遅刻遅刻~!」が重なる様はコメディを通り越して漫才のワンシーンかと突っ込みたくなる。特に遅刻の認識が有るのにコンビニ寄ってる宮村はオチとして最高(笑)



とても良い

自分の在り方をデザイン可能な世界だから必然的に生じる恋愛のデザイン化
本来、恋愛は相手と自分との間にある摩擦を避けられない筈なのに、デザイン自由だから摩擦も消せてしまう。すると恋愛の肝である心が行方知れずになってしまうというのは面白い

荒唐無稽なリサと須藤のなりきり恋愛ドラマ。これをリサは否定的に見ていたね。リサが欲しているのは本物の須藤だから都合のいいデザインは求めない
対して野崎は真っ当にイチカへアタックすれば良かったのに都合のいいデザインを求め、それに魅了され迷走してしまった

結果は哀れなもの。眼の前のリアルとバーチャルを取り違えイチカに振られてしまう。それは現実の恋愛に付随する摩擦
だから振られた後の野崎はデザインされたバーチャルに逃げて、しかも後ろめたさも感じなくなるわけだ。そこには摩擦はないから
そんなもの恋愛ですら無いのにね

豊田はもっと明白か
元々がデザインされた存在だから、更にデザインされた自分を求める
生まれたのは他者と摩擦を生じさせない無味乾燥な存在。結果、カヤから摩擦が足りないと振られてしまうのは哀れとしか言えないが当然の帰結とも言える

レオンは恋愛を前面に出すと摩擦を生じさせると知っているから、自分の恋愛を秘している。その為か彼女のケースも描かれない

これらのケースを見ると、真っ当に目の前の須藤を知りたいとリアルの彼を見続けているリサはあの世界観にしてはとても応援したくなる恋愛をしているね
それだけに須藤がどのような人間か視聴者的にも気になってくるのだけど



とても良い

ボッコボコにされるニヒトってかなりレアなのでは…?
以前の総士が操るニヒトのイメージが強いから、あっさりやられるニヒトには違和感しか抱けない。それは今の総士がかつての総士と全くの別人である証拠であり、同時に彼がとても幼い子供なのだとも示しているね

戦いが終わった後に描かれるのは島の平和な日常風景
面白いのはそこにあるのが平和だけでない点
意見の対立が有れば、ピリピリした空気も有る。思うように行かない流れもあれば良い感じの雰囲気も有る
総士が居た平和だけが有った島とは全く異なる風景

2つの島の違和が描かれた事で総士が知らなければならない事も明確になる
ただ、総士の前に立ち塞がる真矢が覚悟ガン決まり状態で困難の度合いが高過ぎるんですけど……
一騎の前では普通に乙女の表情をするのにねぇ(笑)



良い

マティルダの正体により対立を深めるティアとモニカ。彼女らはスパイという本分において協力できる筈なのに、会ったばかりの他人の為に激しくズレて対立してしまう二人
その一方でティアの原点が描かれた事で対立の先に何を求めているかが判るEPになっていたね

娘の為にスパイとなったマティルダ、記憶喪失の為に母を忘れたアネット
哀れな母娘を前にして悩むティア。スパイであれば悩む余地は無い。けど、彼女が紅炉に憧れヒーローを目指したなら話は変わってくる
スパイとしてどうしようもなくズレているティアだからモニカと異なる道を選ぶ

そして、モニカを仲間に引き込むには彼女もズレさせれば良いわけだ
果てに見つけたのが秘した恋心なんてね。これによりモニカがマティルダを排そうとしている理由がスパイとしてではなく、自分本位な理由だと示された
ならティアとモニカには協力する余地が生まれるわけだ

スパイとしては甘々な判断。でも、哀れな母娘を助けるためなら正当化されるかもしれない判断
けれど、それは…

原作既読組なのでこの先の展開は知っているのだけど、それだけにアレが分岐点とか堪ったもんじゃないなと思ってしまうよ……



良い

アミトとヨルムンガンドの恋物語は、ヨルムンガンドが誠実だからこそ映えるEPだね
アミトを気遣い傷付けまいとする、武人だからこそ引かねばならない一線
それを越えようと思うなら生半可な覚悟では許されない
彼に相応しい者になる為に「命を懸けます」と言い切ったアミトは凛々しいね

久々登場のイリヤに変化が訪れるEP
前より笑えるようになったが、魔族への嫌悪は捨てきれない。けど、マアロはイリヤが知る魔族と全く異なる純真さを見せるから、彼の嫌悪は揺らぐ
マアロはまるで人間の方が間違っていると思わせる
それを明確に突き付けるのがマアロこそ虐げられる側だったという点

弱い者を助ける為に強くなったイリヤにすれば、魔族を助け人間に刃を向けざるを得ない状況。それは彼の矜持を更に揺らがせる
でも、それはイリヤが本来目指した強さでもある筈。サリフィの言葉が改めて響いて「有難う」と言わせたのは良かったな
今回の件が有ったからと魔族全てが良い存在になるわけじゃない。でも悪いだけでもないと認識できたのは彼にとって大きな経験となっただろうね



良い

今回は前回よりも恋愛面を強調しているかのようなEP。けど、肝心のローレンが自分の気持ちに気付いてないという
それでもセシリアは可愛いし二人のほのぼのとした会話には癒やされてしまう、そういった良いEPでもあったね

前回はあまり障害とならなかったアベルの存在。けどいつも傍に居るなら流石に思う所はある筈で
普通、友達以上恋人未満な関係に別の男が入れば関係が変化しそうなものだけど、ローレンは激ニブなのでモヤっても勘違いして終わり
こうなるとアベルにはもっと二人を刺激して貰いたい所だけど、そういった茶々を入れないから二人の傍に居られるとも言える

なら、アベルでもない更なる第三者の出現が待たれるわけだ
占い師の言葉は今は役に立たなくてもいずれ二人の感情が形を変えれば大きな意味を持ってきそう
服屋に集う人々はローレンに大きな一言を告げさせる後押しをした
そして聖女を訪ねやって来た新たなお客。彼女の登場はローレンやセシリアにどう影響するのかな



良い

夜宵と関わり続けると決めても、悪霊とは関わりたくない。既に命の危険を体感した螢多朗にすれば何ら可怪しくない判断
そこで夜宵の方は螢多朗達をどう思っているの?という方面に話を展開するのは良い構成だね

心霊スポットに向かう夜宵は霊に対して強者でも無敵ではない。それでも彼女が悪霊の前に立つのはそれなりの理由があったわけだ
もう少し頑張れば大切な人を守れたかもしれない。その悔やみが夜宵を動かし、そして今は螢多朗達の為の行動へと繋がっているわけだ

夜宵が自分達を助ける為に無茶をしているなら、詠子を助けたい螢多朗だって無茶をする理由になる
オカルトへの向き合い方の他にも多くが異なる螢多朗と夜宵。そんな二人が共同戦線を張る展開の下地となるエピソードとなったね



良い


とても良い

第1話で生を取り戻し、第2話で笑えるようになり
そんなルディをサラは頼りになる男と思ったのだろうけど、彼の病巣はサラでは向き合えないものだったようで
自分を不幸と感じた彼の苦悩は生半可な人生では向き合えない。そこでゾルダートが出てくるなんてね

ルディとサラ、色っぽい急接近は何故か初々しい。ロキシーの名に不機嫌になったり、揃いの短剣を嬉しそうにしたり
そんな娘を前にすればそりゃ男はやる気になる。が、ルディは挙動不審で引き気味
それを見抜けないサラだから、ルディの病を前に正しく理解できずむしろ苦しむ彼を置いてけぼりにしてしまう

ゾルダートは少年の相談相手としては最良の相手ではない。でもルディが答えの出せない分野に造詣が深い
また、エリーゼは任された仕事が失敗した形なのに、親身に的確にルディの病を見ている
最適ではないけど今のルディに相応しい接し方を二人はしてくれた

ゾルダートが指導する「心の準備」不足を証明する如く不用意な発言で完全に決裂したサラとの仲
再び折れかけたルディの心の新たな進み方を示すのがゾルダートになるなんてね。初対面時には想像もしていなかったよ
病んでも折れてもルディは家族の為に進まなければならない。今度こそ正しい次へ迎えると良いのだけど



良い

冬場の炬燵は人を囚え離さない。多くの人が集まり、時には迷宮になるし、他所んちの家族が混じってたりする
今回は炬燵を中心に据えて、そこに籠もる人々の会話劇を面白おかしく描いていたね
どう見ても気の抜けたEPだけど、欠片を集めたシリーズだからこそ活きるEPでもあるね

炬燵に入っていても普段と似た調子で甘酸っぱい雰囲気を展開する堀と宮村の会話は良いね
蜜柑を食べて、食べさせて
過度に甘々ではない。けど、確かな関係性を持つ二人の遣り取りだからこそ炬燵と似通った温かさを醸し出しているのだろうね



とても良い

総士と竜宮島の認識ギャップが辛い…
竜宮島としては攫われた総士が帰ってきた
総士としては島を壊され見知らぬ島へと攫われた
何が答えかは明白。でも総士はそんな答えを知らない。かといって答えの押しつけは間違い
確かにこれは間違いなく試練だ…

総士に近い年代と大人達の対応が違うのは面白いね
帰ってきた総士が以前とまるで異なるのは事実。けど同一人物なら知らぬ全てを教える必要がある。まるで子育てそのもの
総士への対応は家族・親代わりとして何が出来るかという点が問題となるわけだ

総士とて悩んでいるのだろうね
信じる平和が壊された怒りは本物だろうけど、一騎達が示す別の平和を見定めようともしている
総士がこれからしようとしているのは復讐者の破壊か駄々っ子の振る舞いか
それがどちらになるかは彼と向き合う者達に懸かっているのだろうね



とても良い

須藤が明言した通り産業AIに心は無い。でも、ケンジやシズカはAIに心があるかのように苦悩する
AIに心が有ると定義するのが可怪しな行為というわけではなく、そもそも人は対面する相手の心を読もうとするもの。それが本当の人間ではなくAIだったというだけの話なのだろうね

シズカは好きと言える相手が居ながらジョーとの関係の清算に悩む
ジョーは都合が良すぎる程に尽くしてくれるロボット。その奉仕を無機質に受け取れば良かったのに、人には心があるから相手に返さねばと考えてしまう。その返す内容は心
自分が相手に心を投影するから、AIに心が有ると感じてしまう

ケンジも根本は同じ。寂しさを紛らわせる、心を預けられるポッポを唯一無二の相手と信じた
だから自分が知らない「ユキちゃん」を求め始めるのを「壊れた」と感じてしまう
そこで奇妙な運びとなるのは「ユキちゃん」がデータの残り滓ながら過去の記憶かのようだった点かな

過去データを口にし、ケンジの傍で壊れたポッポの姿を人の心は「心がある」と捉えてしまう。遂にはケンジの母もポッポの奉仕に涙してしまう
結論としては、やはりAIに心は無いのだろうね。でもロボットやAIが人に寄り添う存在であり続ける限り、人は彼らに心を見出し続けてしまうのかもしれないと思えたEPだったよ



良い

休暇中のティア達だから行われる活動もスパイの本分からズレている
アネットの母親に配慮して二人の時間を設ける。スパイという身分を思えば邪魔な行為、休暇中だから火遊びとして許される。でもスパイ活動なんて日常のすぐ裏に潜んでいるわけで…

アネットはあらゆるモノからズレている。ティア達の指導に従わず、母の想いにも応えない。この姿勢は記憶を無くしたからとも、スパイ活動中では無いからとも取れる
猶予の中だけじゃ他者との繋がりなんて生まれない。それでも僅かな繋がりを見出すなら肩入れしてしまうのがティアという人間か…

モニカが付き合ったのもこれが休暇中だから。休暇が終わりスパイとしての本分を思い出すなら、火遊びも終わり
アネットをスパイではなく娘として扱うティア、マティルダを母ではなくスパイとして扱うモニカ
反発する二人のズレがは渦中のアネットとマティルダをどのような未来へ導くのだろうね



普通

ローレンとセシリアの二人だけで完結してそうなほのぼの甘々空間。闖入者のアベルはお邪魔虫かと思いきや、むしろ彼の存在が二人の空間をより確固たるものにしているのは面白い
過去のローレンを守り、今のセシリアに助言するアベルが居るから、今の穏やかさは存在しているのだろうね

他方で、ローレンの悪友ポジなアベルはローレンの意外な姿を見せるきっかけに。普段丁寧な物腰の人が「俺」とか良いギャップ
また、ローレンも普段は二人だけの空間に他の人間が居ることで改めてセシリアの内と外を意識する
アベルの登場は協会の内でプライベートな遣り取りをする二人に外を意識させるものになったね



とても良い

主としてラントの無実を証明する運びとなったサリフィの行動理由は彼が「知らない」と言ったから
これを八方美人的な人の善さと受け取れもするけど、テイリンのように上に立つ者の責務として彼を信じた面もあるのかな。だから最終的にラントは彼女を仕えるべき主と定められたのだろうね

生まれ故に他者から信頼を得られなかったラントが志したのは偉くなること。地位が上がれば信頼と関係なく言動は影響を持つ
でもそれは責務を持たない偉さだからラントの欲する信頼は得られない。
逆に、志願者が彼の他に居なかった親衛隊長なんて空虚な偉さを信じる者が現れた。それはラントの認識をぶん殴るには充分すぎる出逢い

サリフィが示した素質は面白いね。前回に有るようにサリフィは人間である為に邪険にされた。でも人間である為に魔族が見つけられない真犯人を見つけた
それは他者から生まれ故に信頼を得られない者が示した、それでも生まれ故に出来る最上の行為
この点もラントの認識を改めさせ、同時にサリフィを信じる気持ちへと繋がったのかな

上に立つ者として振る舞ったサリフィ相手だからこそ、ラントも目上の者への振る舞いを示す
その後のラントは明確にサリフィの騎士として振る待っているね。レオ相手にすらぞんざいな態度。だからレオも上に立つ者としてラントを妃専属の騎士に任命する
ラントの改心は様々な上に立つ者の心意気を描く事に繋がったね



良くない


普通


とても良い

ゼニス探しをする決意や心構えは取り戻せても捜索は進展したわけじゃない。ならルディの心もきっと進まないまま
御神体に祈り続け曖昧な笑顔に終止するくらいに危うい精神状態。だから今の彼には生きる指針として縋る相手が必要になる

印象的だったのはルディとティモシーの表情の差か
ティモシーの笑顔はゾルダートを苛つかせ殴る原因となるが和解の要因にもなる。前回ラストにも有るように人との調和を重視しているのかな
そうした笑顔が描かれるからこそ、ルディの危うい表情も際立ってくる
今のルディは人との調和を得られない

非効率的な功名経由の情報収集はルディがあのパーティと組み続ける言い訳かのよう。ルディを見捨てず戦う時点で彼らの人の良さは判るし
だからルディも同様に捨て身の人助けをしたのだろうね。彼らからの信を得るため、彼らの暖かさを守るためサラを助ける為に無茶をした

ルディが探すのは果たしてサラかもっと別の何かか
答えはサラ達が与えてくれたね。ルディの身勝手な行動は無駄ではなかった。感謝を得られたし、ティモシーはボロボロ泣いていた
まだルディの笑顔はぎこちない。それでも危うさは少し消えたように思えたよ



良い

螢多朗にとって社会復帰証明と言える教え子の夜宵、社会に居続ける為に霊障を抑えてくれる祖母
だというのにその両者が螢多朗を新たな危難へ陥るきっかけになるのはどうなんだろうね(笑)
特に夜宵は霊よりヤバいとビンビンに感じられるよ

夜宵と付き合い続ければ更にオカルトによって螢多朗の身が危険に晒されていくのは必定。けど、夜宵によって命を救われた面があるのも事実
そこで螢多朗が自分の側の理由ではなく、人間関係として教え子と向き合っていきたいと言ったのは良かったね
彼の人柄を表していたよ



普通


良い

今回のEPは体育祭のみだったからか話が纏まっていたね
東西に分かれ戦う体育祭、普段は友達でも今日は敵。でも、やっぱり友達だから完全に敵には成らず馴れ合いが生じたりする
飛び散る汗の青春よりも日常の延長みたいな宮村達の和気藹々にほんわかしてしまうね

体育祭とは距離を置いていた宮村。彼の日常が変わったのは堀が導入。けど彼女だけでなく石川や仙石等の存在により宮村も普通に体育祭を楽しめていたね
向こう側に居たはずの世界や存在がいつの間にか近くに。それは東西という組分けが有っても関係なく友達として接してしまうのと同じ

その傾向は体育祭が終われば尚の事
東西に分かれた堀と宮村。けど、最後には彼氏彼女として会話していたし、見れなかった筈のチア姿も見れた
体育祭の得点よりも、可愛いという言葉や今回の記憶はとても尊いものに成ったのだとそう感じられるラストだったよ



普通

原作既読
本作の売りと言えば、スプラッタホラーバトルや詠子のダークな一面が挙げられるのだろうけど、全体的にコメディチックな印象を受ける初回だね
霊障により人生が様変わりした螢多朗、そんな彼の人生は霊が見える少女の出現に拠って再び変わり始めるわけだ

原作既読組だから夜宵の強さは承知していても、小学生離れした度胸と戦闘力を持つ彼女の活躍には目を見張るものがあるね
小学生ながらにして両親を失う悲劇を味わい、母が霊に攫われる光景を目にしながら、霊に接し続ける。それは怖い物見たさを越えタガが外れているのだと感じさせる
ならそんな少女と行動を共に出来るのはタガが外れた者だけ

霊障により恐怖と後悔を味わった筈なのに新たな恐怖に歓喜した螢多朗、そんな彼に魅せられ暗い笑みを浮かべる詠子
どちらも普通の人間から掛け離れていて、下手をすれば二人だってオカルトじみた存在
オカルトから恐れられる夜宵の強烈さと合わせ、血飛沫撒き散らす怪異に負けない三人の異常さが楽しみに思える初回だったよ



良い

今度は人工的なヒューマノイドの成長性が主題ですか
ヒューマノイドに加齢や成長が有ると可怪しく見える。でも可怪しいからって不変を当然とか限界が有るとか考えると余計に変われない
ジュンが行き当たった壁は果たしてヒューマノイドの特性かただのスランプか。欲する答えは学術的なものではないから尚更難しい

不調の時は励ましの言葉も未だ見ぬ可能性も鬱陶しく映るもの。ジュンの場合は自身がヒューマノイドだという諦めの理由が目の前に転がっていた点も不幸の一つか
傍目には良い競争相手に見えるジュンとマサ、「負けたら悔しい」を「負けるのは可怪しい」なんて考え始めてしまえば余計行き詰まる

マサの応援が事態打開の鍵になるのは良い展開
マサも以前はネガティブだった。でも競えるジュンが居たから好調に成れたし、彼の努力も無心で応援できる
ならジュンだって競えるマサの存在が有ればヒューマノイドだスランプだ関係なく走れるという事なのだろうね

結局、ジュンが行き当たったのはヒューマノイドの限界だったわけではないのかな?それを知っていたらしい須藤の感想は案外ヒューマノイドだけでなく生き物の本質を突いているのかも
そう考えるとカオルの誘いに須藤が乗らないのは、ヒューマノイドやAIによる矛盾に悩む世界の成長を期待しているとも取れるけど…



とても良い

まるで初代ファフナー第一話の逆構図を見ているかのようだ……
あの頃は大人達が作った偽りの平和の中で、確かな平和を子供達は満喫していた。それを外からやってきた者が破壊した
今回はそれと似ているね…。それだけに精神ダメージが大きい…

閉ざされた平和を享受しつつ外を夢想する総士の感覚は悪ではないし、視聴者的には偽りと判る総士の家族はそれでも温かさを感じられる。
平和な家族が有るから総士は外を夢見られる
でも閉鎖的な偽りに『外』を引き込むなんて破滅でしかない

一騎にすれば真の平和を手にする為に偽りの平和を壊す必要がある
大局的に必然の犠牲。でもそれは閉ざされた島に生きた少年には無関係な視点で
冷徹に敵を滅する一騎の姿。それは偽りの平和に居た総士には敵にしか見えないというのは哀しい…



良い

協力出来ない時は有っても傍に居たレオが不在の公務。代わりに侍るのは無法者の匂いがするラント
彼はサリフィを支える者じゃない。むしろ周囲から信頼を得られない彼こそ、サリフィに支えられる者
この組み合わせは隙が有る為に却って信頼が更に得られなっていたような

人間のサリフィとハイエナ族のラント。人柄ではなく種族に拠って信頼を得られない
けどサリフィは周囲と異なる目線をラントに向けるね。ハイエナ族の罪は知っており、ラントの無法も見た。だからといって、それでラントを知ったつもりにならない
それは偽善めいた姿勢だからラントからも信頼を得られない

でも、ラントだってサリフィを知らない
彼女がハイエナ族を知った上でラントを侮辱した兵士に力でなく言葉で立ち向かった。また、ラントの本質を優しく指摘し信じると言った
それらは何よりも彼女がどういう者かラントに教えるもの
すぐには信頼できない。でも信頼できないと悩むなら変わり始めた証で
そこで生じた異変。今回の難事を信頼されない二人はどう収めるのかな



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