箸休め的な雰囲気の為か螢多朗は危険な目に遭わないし夜宵も悪霊をぶっ飛ばさない。代わりに描かれたのは詠子のオカルトとの向き合い方
恐怖を愛する螢多朗を愛する自分。そんな第三者的な立場でオカルトを楽しんでいた己とて恐怖好きなのだと認識するまでのEP
命の危険を味わうなんて経験はオカルトに関わりたくないと思わせるに充分過ぎる体験。それこそ恐怖を愛していなければ
だからこそ改めて恐怖が必要だったわけだ。以前螢多朗が恐怖を覚えた首塚へ行く事で彼が怯える恐怖をどう思うか確認できる
けど結果はピクニックかのような明るい雰囲気。結局詠子も恐怖を愛する側であったわけだ
恐怖を愛しているなら恐怖を使いこなす事もできる。それが安奈の永久機関か…。アレを友達と言いつつ出来る詠子こそ恐怖の主
そんな彼女だからこそ次の恐怖へと向かえる。だからって受胎告知の家なんて曰く付きの場所に女性2人で行こうなんてその行動こそが恐怖だよ…
箸休めの筈が何が休みだったのか判らない、恐怖に満ち満ちた回だったね…
1~3話の感想を纏めて記述
ガンガンのコミックスは既読
攫われた立場で後宮で目指す栄光も無い猫猫は事なかれ主義
そんな彼女が薬師の性によって後宮の後ろ暗い面に関わりつつも、そこへ彼女の知識と推理力が光を投げ入れる様は爽快の一言
一方で彼女は影に隠れたかった人間。が、壬氏という才を見抜く人間がいた事で影から引きずり出され
面白いのは美貌を備えた壬氏は猫猫を后として盛り立てるわけでもなく、立場の弱い玉葉妃のバランス取りに使う点
後宮での価値を持たない猫猫が意外な価値を生んでしまうという
ただ、猫猫は壬氏が制御できる人間ではなかったようで
色を拒み毒を好み。華美な後宮より闇夜の陰謀が猫猫には似合う
それが後宮の色に飽き飽きしていた壬氏にとって心地よい毒となるのは面白いを通り越して笑えてしまう
3話は影の美しさを描いていたね
後宮で御手付き無く下賜されるなんて恥の筈。けど芙蓉姫にとって後宮が光の場所でなく、別の場所に光が有るとしたら
後宮を去る芙蓉姫を見遣る玉葉妃の目に光と影だけでは説明できない羨望を見てしまった気がするよ
デレアニの時も癖の強いアイドルが多いと思ったけど、ミリはそれ以上だなぁ…(笑)
ただ、それは多人数のアイドルの中で埋もれないよう自我を主張しているように思えるし、同時にステージへと逸る気持ちが表に出てしまっているとも感じられる回だったかな
アイドルに合格しても輝きを発揮する場所はまだ存在せず
自分達のステージの形が見えない未来達が気にしたのは他の合格者達がどのように輝きの日を待っているか
いわば先輩の話を聞く機会。それも有ってか、余計に百合子は先に合格した自身は先輩なのだと思いこんでしまったようで
でもダンスレッスンに現れたように先輩とか年上だからって未来達より何かが秀でているわけではない
それはPにも言えること。彼女らを導くPだからって輝きの答えを知っているわけじゃない
なら、どうすれば良いのかという点はチーフが教えてくれたね。765をフォローしてきた彼だから言える芯のある言葉
まつりが工事中のステージを見せて、星梨花がステージに立ちたい気持ちを語り、百合子がステージからの景色に似た景色を見せた
それは一人では成せない輝きへの道
先輩後輩ではなく、同じステージに立つ仲間として絆を築いたミリオンスターズがこれからどのようなステージを見せるのか楽しみに思えたよ
千年前を生きたフランメを語るのは偽物の魔導書だけ。フリーレンが覚えているだけでは世に残らない。でも、銅像等の物があれば人よりも長く世に残る。代わりにその人が居たと教えてくれる
そう踏まえると自分より遥かに永きを生きるフリーレンの為に像を遺したヒンメルの思い遣りは心に染みるね
でも物だけで全てを伝えられるわけじゃないから、人々は像を囲んでヒンメルに助けられた過去を語り継ぐ。それがもはや感謝よりお祭り感が優先されたとしても像が有る街として伝わっていく
それはフリーレンとヒンメル達が確かに旅をしたのだという事実を伝えてくれる。そういった場所が幾つもあればフリーレンは独りぼっちにならない。素敵な話だね
言葉や物による伝えの良さを説いたAパートに反して、Bパートは言葉の罠を描いているね
人は言葉で想いを伝えるからこそ魔族に利用される隙が生まれる。村人どころか勇者でさえ騙される
魔族の想い溢れる言葉は実は空っぽで獲物を捕らえる為の武器でしか無いと判る描写は秀逸
言動は理性に満ちているからこそ、人間は魔族の本質を見誤ってしまう
グラナト伯爵の息子の部屋という実の籠もった言葉はリュグナーの父親の部屋という虚ろな言葉と同等になってしまう。その程度には言葉というものは脆い
喰らわれる言葉を踏み越えるにはそれこそ力が必要になる。この恐るべき魔族に対して勇者一行の一人であったフリーレンはどのような戦いを見せてくれるのかな?
限定された空間は、望むと望まざるに関わらず、学生達に会話をさせるものになっているね。
でも会話が増えたからって、相手の心のパズルが解けるわけじゃないからそれが衝突の原因になったりする。その点はリアンが判りやすく、一方でフィロメラは判り難い。だから相性が悪い
コミュニケーションの難しさを改めて見た気がしたよ
リアンはパズルを通してフィロメラとの過去からの繋がりを取り戻そうとした。
でも彼女の方は自身のパズルを誰かに解かせる気はない。だからリアンは彼女が判らず衝突する。ついでに彼に憤るアイザックとも衝突する
フィロメラのパズル解除に最も近かったのはチセかな。彼女は同じ経験をした自分ならフィロメラを判ってやれると思っていた。でもフィロメラは自分を誰かに解かせるなんて無い。それは明確なコミュニケーションの拒絶
エリアスはシメオンとの会話を通しチセの趣味に関し興味を持つように。また、アルキュオネとの対話はカレッジに来てからの学びが活きていると感じられ、同時に彼女に特別な興味を抱いているのではないかと思わせる
でもやはり一番注目したくなるのはチセとエリアスの会話かな。以前であればエリアスはチセが誰かと会話をしているだけで不安定になってしまう事もあった。でも。今回はチセがヴァイオレットと会話をしていても特別な反応を示さなかった。というより、穏やかな時間は消えなかった
チセとエリアスの会話によって、何かのパズルが解けるというわけではない。でも2人の会話は育まれた2人の想いを上手く組み合わせているように思えた。今回はそこまでの上手く行かない会話ばかりだったからこそ、些細な二人の会話がとても際立って見えた
キタサンが敗北の苦しみから復活してから挑む有馬
そこへ立ちはだかるゴールドシップは良い意味でキタサンの先を行く存在だったような
キタサンは商店街の人々から愛される賑やかな存在。けどゴルシはそれ以上に競馬を愛する人々から愛されている
飄々として捉え所が無く、その言動も何処まで本気なのか判らない。そんなゴルシがもう現役では居られないと感じさせる決定打となったのはキタサンの飽くなき走りへの欲求かな?
「まだ走れんのか」という台詞には辿り着けない速さへの壁を覚えてしまった言葉だったような…
けどここで単純に自分の走りを終わりとしないのがゴルシの凄さだろうね
引退ではなく移籍、速く走れなかろうとも走る事そのものは辞めない。観客が喜んでいたように彼女の航海は終わらない。ゴルシの姿勢とそれに感動する観客の姿こそキタサンに希望を与えるものになっているね
だからこそ今回の敗北はキタサンにドゥラメンテの時ほどの失意を与えず、希望を与えるものになっている
負けたとしても一線で居られなくなったとしてもそれで全てが終わるわけじゃない、愛されなくなるわけじゃない
ゴルシの有終の美はキタサンにとてもとても大きな夢を残すものとなったと感じられたよ
壁一面に顔の皮が貼られているとかかなりのトラウマ映像……
また、旧Fトンネルの悪霊も恐ろしい。入り込んだ螢多朗達を囚えて離さない恐怖の檻。それは先に囚われていた者達をも悪霊にさせてしまうもの
だからこそ、これを打ち破るには別の檻が必要となったわけか
鬼軍曹が仕掛けるのは自分が味わった苦しみ。恐怖の連鎖に他人を引き込む立場だった悪霊が引きずり込まれてしまう程の呪われた祈り
それは鬼軍曹が天珠を全うしても解放されなかったレベルなのだから、彼を殺しても悪霊が解放されるわけもなく
だから、夜宵が悪霊を檻から出してやったとしても行き先はまた別の檻
鬼軍曹の力を借りたとはいえ、これまでは他者を恐怖に閉じ込める側だった悪霊を人形に閉じ込めた夜宵はやはり恐ろしい少女だね
けど、彼女は無闇矢鱈に霊を成敗する者ではなく正義を有している。そんな彼女が安奈を滅しようとしたのは当然の成り行きと言えるだけに彼女を庇った詠子の「仕分け」が気になる処
彼女とて一度は恐怖の折に囚われてしまった人間なわけだし
二人でアイドルを目指し始めた未来と静香。では具体的に何を目指しているの?という点を静香の苦悩を中心に描いていたね
アイドルというジャンルを目指していても、アイドルとして何を表現すべきかまで定められてはいない
それを「頑張れ!」に心震わせた未来が中心となり扉を開いてみせたね
翼は積極的にアイドルになる理由を持っていたわけじゃない。才能を備えていただけ
才能という点では静香も高い歌唱力を持っているけど、父から受ける圧などで目指すものが見えていなかったような
また、Pも担当アイドルは決められても、それをどのように輝かせるかは決められていなかった
必要なものは持っていても、輝きを束ねる鍵が足りない
それが未来の応援力となるわけか。またあのシーンでは翼による下支えも大きかったね
挫けそうだった静香が未来の応援を受けて、夢を表現する歌を歌い上げる
それはP達が見たヴィジョン以上に本作が目指す方向性を指し示すものになったと思えるよ
臆病者シュタルク、彼は竜と戦う気なんて起こせないが、だからこそ竜の近くに住む村人の怯えも判る。その繋がりで言えば前回竜から逃げたフェルンだってその恐怖は判る
けどフェルンは恐怖を抜け出す時に発揮すべき覚悟も知っている。それは動けずにいたシュタルクに武器を振るわせる勇気へと繋がるわけだ
未熟としか受け取れなシュタルクの震えが実は師のアイゼンに通じるものであるという点は印象的
ならシュタルクは弱い人間ではなく強く成れる戦士。当初は竜と戦えると思わず、最中も囮のつもり。だというのに一人で倒してしまった
その事実はシュタルクを臆病者にせず、正しく英雄と扱い直してくれる。村の守り人である彼を気持ちよく旅へと送り出してくれるものになるね
三人旅になった道程、新加入のシュタルクを通し旅とはどのようなものか教えてくれるね
昔アイゼンとした小さな旅。スイーツのサイズ感がシュタルクに時の尊さを味合わせる。それは2年も足止めされたくないフェルンも持つ感覚。不仲そうに見える二人でも協力できる余地となる
でも一応の違いは有り、それが恩師の生存か。フェルンは恩師の時の終わりを看取ったけど、シュタルクの恩師はまだ時の中に居る
シュタルクは時の中で出来る恩返しの為に旅の下らなさを楽しみたい。だから旅を進める為の苦労を惜しまない
だというのにフリーレンは手っ取り早い方法を持っていたわけか(笑)
時が幾ら経っても変わらない勇者一行の送り出し。それは期せずしてフリーレン達の新たな旅がヒンメル達の旅をなぞっている点を改めて強調するものになっていると感じられたよ
閉じられたカレッジにおける生徒達の遣り取りは何処か距離感が近いものに成り、普段は突っ込めない部分も触れられるように
だからって人の心が開かれているわけではないから、相手の深い場所は知れないまま。本来は相手の事情なんて知る必要はないけど、誰にも理解されないフィロメラが孤独を深める様子は辛い…
それでもチセが彼女の心に手を触れようとするのは同じように理解されない苦しさを懐いた経験があるからか。また、ルーシーも素っ気無いままにフィロメラを気に掛けているね
だというのにフィロメラはそれらの手を取れない。その事実はフィロメラを追い詰めると共に彼女に掛けられた呪いが強固である点を改めて突きつけ、彼女を苦しめているね
フィロメラは壁の中により閉じこもりつつあるけど、彼女を気に掛ける者が多い点は救いに思えるね。チセを始めとしてリアンもアイザックも彼女を気にしてる
ただ、多感な年代だからか異性を気に掛ける行為が色恋沙汰としても扱われてしまう点は微笑ましいな(笑)
小さい頃は天真爛漫だった子が現実を知って曇る様子って本当に胸に来るものがある……
テイオーに憧れるばかりだったキタサンが理解されられた憧れに届かない無力感、それは余りに辛く血反吐のような悔しさ
キタサンに有った原動力はテイオーへの憧れ。それは時に憧れ以外を見えなくさせる
逆に憧れの気持ちが落ち着くと見えなかったものが見えてくる
前を走るドゥラメンテに驚愕し、自分の不甲斐なさを嘆き、敵の負傷を喜ぶ己を知る
それは憧れだけで走ってた頃は知らなかった感情
キラキラした先輩や憧れを共有するダイヤには話せない苦しさを理解してくれるのがあのネイチャだなんてなぁ
中々輝けない、それでも走るのを辞められない。泥のように走ってきた彼女だから話せる生々しさ
それはキタサンに綺麗事ではない綺麗さを教えるもの
憧れだけの自分から脱却し、勝利欲を手にレースを走りきったキタサン
タイトルにあるように彼女の、彼女だけのスタートはここから始まったのだと判るね
いつかはテイオーに追いつき、追い越せるようなウマ娘に成れるのではないかと期待してしまうよ
本作において、残虐性トップクラスの旧Fトンネルの霊。内容は事前に知っていただけに身構えながら視聴したけど、それでも怖い……
というか、あの内容をぼかさずに映像化したスタッフ凄い…
オカルトスポットでの思い掛けない出会いは詠子に楽しさではなく恐怖を齎す存在だったようで
前回、心霊現象に心躍らせた詠子の浅はかさを嘲笑う脱出不可能の恐怖。安奈が味わった恐怖であるという点が更におぞましさを煽り立てるね
そして安奈やその友人は自らが味わった恐怖から詠子達を逃がす存在ではなく、むしろ同じ恐怖に引きずり込む悪魔と化している点が何よりも醜悪と思える
詠子を守ってくれるかに思えたSトンネルの霊はあっさり敗れてしまった。ならば、次に待たれるのは前回回収した卒業生が示すだろう実力
旧Fトンネルの霊によって視聴者も恐怖を味わっている筈なのに、この先に待つ血飛沫舞うオカルトバトルを見たくなるなんて、本作は本当に恐怖の使い方が上手だよ…
他人の夢や活動の応援は得意だけど、自分の夢となるとからっきしな未来が出会うのはアイドルですか
ここで視聴者が知らない存在ではなく、あの765プロアイドルだという点は納得感が有るね
夢が無かった少女が自分の夢を掴みつつ他人に夢を与えられるアイドルになる、充分過ぎる初回だったね
一人では進めなかったかもしれない夢への道。同じ席に巡り合った静香と一緒に輝きの奔流を目にする事で自分の夢も形に出来るし彼女が口に出来なかった夢も確かなものとなる
探したけれど見つからなかった夢が偶然と空間の共有によって未来と静香の手に降りてくるわけだ
アイマスシリーズのアニメは幾つか見てきたけど、ミリマスは全く知らずの状態。それだけにOP映像に居るアイドルの人数に驚いてしまったり
でも、基本は今回登場した未来、静香、翼の三人を追っていけば良いのかな?
夢を一緒に叶える約束をした未来と静香、別の場所でそれに近づく翼。三人はどのようなアイドルを魅せてくれるのだろうね
フリーレンがヒンメル達と居たのはたった10年、彼女の体感的に短い期間。でも短かったとして、人生には永い影響を齎す場合もあると判るのが幽霊騒ぎだね
以前の幻影が偽ったのは永きを共に過ごしたフランメ。でも今回は短き交友のヒンメル。その違いと彼を撃てる事実がフリーレンに遺した影響を何よりも物語っていたよ
フェルンの方はハイター。彼女とて彼と過ごした時間は10年に満たない筈。それでも出てくるという事は彼女にはとても大切な存在というわけで
時間や体感だけではない繋がりの価値が有るから撃てる幻影。それでも生じる躊躇と後悔
それを察し「本物に会いに行こう」と慰められるフリーレンは少し師匠らしくなってきたね
紅鏡竜を前に逃げたり震えるのは間違いではない。強者に立ち向かう勇気なんて誰もが持ち合わせている訳では無い
シュタルクは竜から逃げなかったという事実を以て村民から慕われている
でもその実態は臆病者、戦闘経験すらゼロ。既に戦闘経験が有るフェルンが軽蔑するのも仕方ないというもの
今のシュタルクには実力に見合わぬ期待が一身に寄せられている
村民だけでなく、アイゼンは彼を「良い戦士」と評するし、フリーレンも何かを期待している。その答えの一端が削り取られた崖かな。次回は臆病者が示す勇気が見られるのかも
それはそれとして、幻影だったとしても自分を「撃て」と言えるヒンメルは勇気と正義の塊と再確認できたよ
学び舎であるカレッジが封鎖されるという決して明るくない事態。でも生徒に緊張感は薄かったね。敵のように現れたアルキュオネが留まる事への警戒も薄ければ、見るからに怪しいザッケローニへの警戒も薄い
若い青少年達はカレッジが封鎖された程度では事態の深刻さが飲み込めない。だから痛みの感触に接する必須科目が必要だったのかも
チサ達がカレッジの敵と繋がり有るフィロメラを囲んで普通に話し合えるのは以前にも似たような会話をしたからかな。あの時の感触でフィロメラが危険でないと判っている。その流れでアルキュオネも受け容れたのかな?
相手を危険かそうでないか判断するには実際に接するのが一番。だから武器を使う実技、口だけ達者な生徒への制裁が必要になる。そうすれば痛みは避けるべきと判る
その点ではエリアスとシメオンの交流もその類
友達の定義が判らないなら友達らしい行動を。その経験がエリアスに他の知人との関係も友達と言い表せるようになるのは良い成長と変化だね
一方で使い魔との戦闘で呪いのような戦闘能力と接してしまったチセは自分の体をどう考えているのか……
新たな主役を冠す物語がいきなりの敗北続きとは…。でもその構図がテイオーに憧れるキタサンブラックの挑戦を面白く彩っていくのだろうなとも感じられたよ
また、これまでの物語で見かけたウマ娘達が脇を固めているという点も愛されるシリーズならではの現象といった印象を受けるね
キタサンは人助けに留まらず商店街の人に囲まれていたりと、周りはとても賑やかで笑顔に満ちている
でも彼女はまだ成長途中だからレースにおける助言も欲している。その点では憧れのテイオー等に囲まれ精進できるスピカは彼女にとって良い環境と言える
キタサンの前に立ち塞がるドゥラメンテはキタサンと対極の人物だね
言葉少なで表情も静か。それはダービーを自分の知るお祭りに重ねたキタサンにすれば全く知らない次元
彼女の猛攻を前にキタサンが失速したのは知らない世界により自分すら失った為かな…
なら、ここからキタサンが挽回するにはお祭り以外の力も必要となるのかな
それにしても親友と同室になっているというだけでも色々想像してしまうのに、その上で親友のぬいぐるみと一緒に寝ているとかどういう事……!
それもうダブルベッドとか持ち込んで一緒に寝れば良いんじゃないかな…
命を失っても可怪しくないH城址での恐怖を詠子との会話を通して飲み下しているのに、「とっても楽しめたんだね」と別の意味で消化させる詠子は恐ろしい…
だからこそ否定できない螢多朗が「恐怖を愛している」という点も見えてくるのだけど
あれだけの目に遭いながら辞められない螢多朗は立派な恐怖ジャンキーだよ…
旧Fトンネルへ行く前の卒業生回収、前回の大僧正がヤバかったように本作は武器回収も命掛け
でも、そうなるのは卒業生が地獄に通じる存在だからかも
今回の卒業生は背景からして生地獄を味わった者。それが成仏できず現世に留まり続けるならその周囲はどう取り繕っても地獄。だから回収も命掛けになる
それでも夜宵が居るならまだ危険性は低く思えるね
いわば制御された恐怖。だから螢多朗は今回の行動を後悔しないし、詠子も恐怖に惹かれていく
けどこれから向かうは危険な卒業生が必要な悪霊が棲まう場所なわけで
その意味では次回こそ本物の恐怖が振り撒かれるのだろうな…