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良い

司の指導を本格的に受け始めたいのりは活動のステージを一段上げたようなもの。だからか、これまでに無い練習に身体が悲鳴を上げる事も有るし、それまでは見えなかった諸々が見えてくる事も有る
特に11歳という遅い年齢で始めたいのりに対する僻みや嫌味は酷いもの
この有り様は今後いのりが立ち向かっていく逆境を端的に示しているようでもあり、司といのりが逆境をどう乗り越えていくかも描いていたような

バッジテスト、これから彼女が歩むべき道を思えば初級くらいは簡単に出来るべきでは…?と安易に思ってしまうけれど、3回した練習していない段階でテストを受けるのはリスクが有るし、逆にこのペースでテストを受けていかないと同年代に追いつけない点は有るのだろうな
言葉の通り、同年代は遙か先に居る。だから理鳳からは悪口を投げられるし、光は既に実績を示している
2人はいのりがこれから追い付かなければならない相手であると同時にフィギュアを早い段階で始めた場合の理想として君臨する存在だろうね

テストの環境はいのりにこれまでにない光景を見せる。それは彼女にかつてないプレッシャーとなる
ここで司が別種の日常動作を挟み、彼女に平生の心境を取り戻させるのは良いね。これから新しい環境に挑戦する事になろうと、いのりがこれまでに培った練習成果を軸とすれば彼女は自然と滑り出せる
ただ、そんな頑張りでもまだまだ母親の気持ちを満足に変えられないのは辛い…。いのりの母とて子育てで培った経験則が有るから、現状のいのりから輝かしい未来へと容易に繋がると思えない

そのような閉塞感が描かれたからこそ、いのりにとって輝かしい未来を体現した光と友達になり、更には彼女とてもっと上手くなる途中に居ると知れたのは大きな心境変化となるのだろうな
光は小さな頃から練習していたから、才能があるから、そんな理由だけで栄光を掴めたのではなく、自分で行動して掴むチャンスを得たのだと知れた
ならば、いのりも年齢というハンディに関係なく欲を口にする必要がある。そうすれば司が叶えてくれる
逆境に挑み続けるいのりを益々応援したくなる内容でしたよ



良い

続編初回は大人しいノリ。ただ、後宮における日常というより、後宮の運営に絡む話が多かったような
冒頭から壬氏は各妃に挨拶し均衡を図ろうとしている。それは彼が後宮の管理者として果たすべき役割
なのにただの毒見役である筈の猫猫も後宮の為に香油やアルコールを用意し、性教育まで考えている。知らずして彼女も管理者の如く働いている
それだけに今回を大人しい話と思えたのは管理上、頭の痛い問題が発生しなかったからだろね

前半部では識字率向上を企図した大衆小説の流布だなんて面倒な事をしているね
けれど、文字を読めれば生き方の選択肢が増えるのは事実。思えば、猫猫が無垢な乙女に性教育を行おうとしたのも、玉葉妃が鈴麗に将来を考えて猫猫の知識を授けたがるのも似たような話
そもそも猫猫が本作で縦横無尽の活躍が出来るのも彼女が持つ薬学関係の知識に拠るもの
知識は人を助けてくれる

後半部では拾い猫の話から猫猫と壬氏の関係へと話が発展…
猫猫は立場上の問題で猫の世話を見る羽目に。あれだけ世話しても彼女は猫に夢中となっていないようだけど、この猫猫と毛毛の関係が壬氏と猫猫の関係に置き換えられるのは面白いね。立場上、利用するだけだった筈の相手にいつの間にか壬氏は夢中になっている
だとすれば、毛毛にしたお腹の匂いを嗅ぐ行為は本当は猫猫相手にしたかったの……?
ともあれ、些細な事象を推理してひとりごとのように真相へと至る本作。今回は解消されなかった「子猫は何処から来たのか?」という些細な謎は日常的でありながら、本作としては油断ならない真相に繋がっていくのでは?と予感させる初回でしたよ



普通

事前段階ではキャラデザをどう受け止めて良いか判らなかったのだけど、いざ始まってみればキャラデザより衝撃的な葬式からのスタートに加え、葬送されたサヨが平然と会話等に加わる光景に衝撃
舞台は現実の日本に存在する江の島なのに巨大ロボ・アクエリオンが登場する事を始めとして何もかもが非現実的。現実と非現実が曖昧な本シリーズは知っての通り、1万2千年前の因縁が地続きとなった作品でも有る
アクエリオンらしくないけれど、やっぱりアクエリオンらしさに溢れた初回だと思えましたよ

キャラデザはカートゥーン調だけど、反して会話内容や各キャラの内面は非常に繊細且つ現代的に描かれているね
特に舞台となる学校がこれまでのシリーズより人口密度の高さを感じさせる為か、不器用ながらも心を通わせようとするサッコ達とそれ以外の差を強く見出だせてしまう
そう考えると学校という集団に迎合できず、疎外感を覚えるサッコ達だけがまず特別な存在であるエレメントに選ばれる展開は却って彼らを浮いた存在と強調するものと思えるね

アクエリオンシリーズといえば、ベクターマシンによる自由な合体が見所の一つとなるわけだけど、初回で合体シーンは描かれず
ただ、それを補って余りある要素は出撃シーンかな。見覚えのある光景が変形・展開してベクターマシンが飛翔するシーンは現実を基にしているのに非現実的なだけに興奮させられたよ
いわば集団と合体出来ないサッコ達がアクエリオンでの合体を通してどのように自己実現を果たすのか、ひとまず継続視聴していきたいと思える作りでは有りましたよ



とても良い

インハイを戦う千夏はどうやら自分の願いだけでなく、先輩達の想いも背負う事になったようで。そりゃダンゴムシのように丸まり転がりたくなる
それは誰かさんの助けが欲しくなる瞬間だったのかもしれない。それだけに大喜の念が籠められたミサンガは千夏を励ますものに。他にも遠い場所で大喜は新たな念を届けるべくシュートまでしている
千夏が戦うように大喜も戦ってくれている。その関係に分け入って己の戦いを魅せたのが雛だったのだと感じられる内容でしたよ

雛はインハイで3位という素晴らしい成績を収めながら慢心していない。むしろ次を意識している。彼女の中で戦いは終わっていない
それでも現状を褒めてくれた大喜の言葉は彼女にとって一つの成果として胸に届いたのだろうね
けれど、大喜は雛を褒めつつも別の挑戦をする千夏へと気が散っている。ならばと雛は大喜にもっと自分を意識させたくなったのだろうけど……
だからってあのタイミングで告白するなんて全くの予想外でしたよ!

雛は大喜がまだ千夏を好きだと知っている。その上で返事を求めない告白をした決断には彼女の強さが現れているし、新体操と同じく次を想定しているのだと判る
結果、大喜は雛を強く意識し始めるね。千夏の戦いを意識から外してしまう程に……
大喜の念が外れた事が始まりかのようにインハイを敗退し、更には大喜と雛の逢瀬を見てしまった。明暗が分かれ、まるで勝者と敗者が決まってしまったかのような千夏と雛のこれからがどうなるのか気になって仕方有りませんよ…!



とても良い

やはり本作は相反する要素を重ね合わせた作品であるように思えるね
スマホに映った景色を見て先へ進もうと語り合う姿には確かな希望を感じさせる。また。自分達を邪魔する敵がいると知っていても、れんげの強さやかっぽ~を挟む事でどこかピクニックの様相を見せる
けれど、その際にえりかが口にしかけて辞めたように彼女らの生活は危険と隣り合わせ
彼女らが纏うその気楽さは厳しい現実と薄皮一枚で隔てられている

相反する要素という意味ではゆりの友達関係にも現れているね
彼女は居なくなると寂しいからと友達になる事を拒絶していた。でもその実態は寂しい別れを経験したからこそ友達に臆病になっていた。ならば居なくならない友達を保証できれば、又は別れた友達と再会できるならば彼女とて友達を欲する心を取り戻せる
相反する要素は反対であるが故に実は近い処にあるのかもしれない

ゴリアテを前にえりか以外の面々が前回と似た調子の戦いを繰り広げる他方で独り戦うえりかは絶望的な死線を潜り抜ける事になる。その際の彼女のパニックは敵と戦う状況がどれだけ危険であるかを実感させてくれるもの
余裕は苦境と相反するけれど、きっと近くにある。だからえりかを助けに来たゆりが助けが必要な側に回ってしまうのも相反する要素が重ね合わせられた結果なのかもしれない
あまりにも早い友達の喪失。一生の友達という意味を嫌な意味で理解させられてしまったよ⋯⋯



普通

生と死の境にて求めるのは自分が生きているか死んでいるかというよりも、己はどのような人間であるか
いわゆる自分探しを自宅等ではなく滞在先のホテルで行うのは少し面白いかもしれない
ホテルに来た当初は記憶どころか名前すら思い出せない。それが自分の欠片を探す内に少しずつ思い出され、そうして自分を取り戻していくという構図は留まるというより進む為の準備をしているかのよう

名前を忘れていた時点での音子は無個性に近い。落ち着いているというより自己表現の仕方を知らない印象を受ける
だから名前と顔を取り戻した後の彼女はそれこそ猫のように動き回り、ホテルや人の事情を探り出す。その行動には彼女の個性が溢れているね
音子がその調子なら他の滞在客だって己を取り戻していく

印象的なのは顔がタロットになっていた女性は自分探しの結果により、己がホテルに辿り着く原点へと留まるのではなく、見つけた自分によってこれからの歩み方を見つけた点か
生と死の境で行き先を見つける為に自分探しをしているけれど、見つけた行き先は必ずしも生か死の二択ではない。見失いかけていた自分を活かす遣り方だって見つけられる
そんな手伝いをした音子は案外あのホテルに相応しい人物と言えるのかもしれないね



とても良い

演技と朗読は微妙に異なるもの
舞台を動き回る必要はないが、棒立ちが許されるわけではない。自分の言葉を相手へどのように届けるか、また自分はどのように言葉を発するかが焦点となる。それはまさしく自己表現だね。朗読を通して花奈という人間が他者へと伝わっていく
花奈は当初からその才能の蕾を持ち合わせている。それ故に彼女は朗読を通して何者になりたかったのかという点が彼女を理解する入り口となるのかな?

花奈の朗読を聴き放送部に勧誘する瑞希の行為はいわば眠る才能をを拾い上げるようなもの。それによって燻っていた者が活躍の舞台を得るのは物語の始まりを感じさせる流れ。対して花奈は言い訳を使い誘いを断る
放送部に入りたくない訳ではなく、環境が彼女に花咲く事を許さぬ意識を植え付けていた
最終便の時刻も朗読会を喜んでくれる人達も、大人や子供達からの評判も。また、人が少なく狭い島は彼女に我を通せぬ要因ともなったのかもしれない

瑞希は彼女の才を花開かせようとする。けれど、勧誘しても詩を聞かせても近づいても彼女は自分を咲かせはしない
けど、咲かないからといって咲きたくないとまで思っているわけではなくて
海を前に朗々と詠み上げた花奈は誰に何を届けようとしたのか?何の為に言葉を紡いだのか?
まさしく朗読の最後にあったように修羅と化していたのではないかと思えてしまう。自分を阻害する何者をも打ち破り己の思うが儘に蹂躙する修羅に
花奈は自身を花咲く事を許されない者だと捉えていたようだが、その一方で己を花咲かせようと藻掻いてた。だからといって一人で勝手に咲けやしない。そんな必死の願いを瑞希が聞き叶えるシーンは解放感に満ち溢れたものに思えましたよ
早くも本作への期待が更に増す初回となったね



良い

難しいとか駄目だとか言われて夢を諦めたり、進路を変えたりなんて経験が有る人は山程いるだろうけど、そうした人ほど夢を応援してくれる者が居れば人生そのものが変わったのかもしれない
本作は司がいのりを指導する教育ものに見えて、その実は諦めきれない夢を2人で叶えるバディものかもしれないと思えましたよ
周囲もそしていのり自身も応援できないフィギュアスケートへの夢、それをかつて応援して貰えなかった司が教え導く構図は美しい

ただ、司とて当初からいのりを応援する人間だったわけではないね
お金を払わず滑っていたいのりを追い掛け、その遣り方を辞めるよう諭す。自分とて親に応援して貰えなかった人間なのに、親に話せずズルをしていたいのりに通り一遍な教えをしている
そんな彼の姿勢が変わるのは、改めて彼の進路選択が瞳から無理解を受け、更にいのりに対し無理解な母親を見てからだね
自分と同じようにいのりも応援されない立場。だからこそ手を差し伸べる重要性が判る

だとしてもフィギュアスケートへ進むのは容易な決断ではない。本人のやる気ではなく家族の理解が必要となる
いのりは母親を驚かせる才能を持っていても親から理解されない。ここで無理解による限界を迎えたいのりが自分を変えたい本気の願いを口にしたのは良かったな
それを受けたからこそ、いのりのそして自分自身の最大の理解者である司が彼女を最大限応援する必要があって
フィギュアスケートをさせるだけに留まらず全日本なんて大言壮語を吐いてしまった司。早くもこのバディが進む道が修羅であると伝わってくるような初回でしたよ



良い

予告映像とか特に見ずに見た為に動き過ぎと表現しても過言ではない本編にガチで驚愕。めっちゃ身体が動き回るし、めっちゃ髪の毛とか揺れてるね⋯
そういう作りだから動作にばかり目が引き寄せられてしまうけれど、本作はそうした賑やかさとなる「動」の表現とれんげの雰囲気に代表される寂しさの「静」が併せ持たれた作品に思えましたよ

敵は正体不明の敵、そしてゆり達が使う武器も未知のもの。トドメとして怒涛のように繰り出される台詞の数々は一つ一つへの注意力を散漫とさせつつ、それらの物事を大いに楽しむ準備運動としてくれるね
その対極として放り込まれたのがれんげの持つ寂しさかな
記憶も友達もなく街を彷徨っていたれんげに有ったのはゆり達が持つ雰囲気と全く異なるもの

意外に思えたのはそんな両者が合流し、ゆり達の賑やかさに当てられてれんげが楽しげな雰囲気を放つようになる点か。おまけにかっぽ~コーナーなんて始めるし
そうしてゆり達の「動」に取り込まれるかと思いきや、記憶を持たない非共通項により境界線が引かれた印象
ずっと一緒に居るけど友達になれないゆり達と、そんな彼女らとの出会いで一生の友達を手にしたれんげ。その認識の違いはこれからどう描かれるのかな?



とても良い

新OPの千夏が天使すぎて仰天した……。あと、雛も可愛かったし、新EDも良かった……

さておき、今回は道の先達に指導を受ける内容となっていたような
大喜は千夏との触れ合いを少しずつ増やしているが、花火大会の件に代表されるように擦れ違いだって有る。同居状態で距離を詰める難しさも知っている
だからバドにおいて指導を欲しているように恋愛面でも指導となる対象が居れば有り難い。今回は華恋が指導役となったね

針生と華恋の恋愛的始まりはかなり突発的。それまでも関係の進展に迷う事は有ったようだけど、告白は準備してのものではないね
二人には本音を明かして話せる関係の土台が有ったからか上手く発展できたようだけど、それでも今を「実験中」と話す口ぶりからは恋と部活や仕事の両立が容易でないと察せられるね
その姿勢は大喜にとって大いに参考になるもの

見倣われた針生とて指導を受ける最中と言えるのかな
部活面では兵頭の後を必死に追っているし、恋愛面では華恋の後を追う形
他方で人生としては二人、特に華恋から大きな影響を受けているね。出来ない事でも不確定な未来を良い未来へと確定させる為に努力した彼女の姿は針生にとって大きな指針となった筈
彼女の不安げでありながら応援する姿を見た事で針生はかつてない程に兵頭に追い縋れたようで
試合後、針生と兵頭の遣り取りは短いながら、先達・後進の関係性が感じられて良かったな

そして華恋から指摘された盲点、新たな教え
考えすぎて距離を保つより、考えずに行動する大切さ。大喜はこれを受けて自身の行動を変えられるのかな?
取り敢えず、先達である針生と華恋は確かに試行錯誤のバランスを繰り返して交際しているようだけど、その在り方が二人には丁度良い感じな印象。大喜も千夏も二人を参考にするのは有りだと思えるけどね



普通

待たされた最終回は志帆と亜季の関係を仕切り直すものに
志帆が明らかにさざるを得なかった想いは亜季が別の人物に片思いしている以上は叶わぬもの。対して亜季は同様の想いを持ちつつも友人という立ち位置に自分を留める事で関係を壊さなかった
志帆は留まれば関係を壊すと知っているから、先んじて壊そうとしている。そこで片思いの恋を叶えたひまりと依が志帆と亜季のキューピッドになる構図は良かったね

でも、そういう努力は別に志帆も亜季も頼み込んだものではない。その意味では余計なお節介かも知れないけれど、そうした踏み込みが亜季にも志帆にも想いを素直にする機会を与えるものとなっているね
亜季を前にしての志帆の叫びは想いの発露そのもの。でも、志帆と向き合う事が彼女の想いを詳らかにすると考えていなかった亜季は想いを受け止めきれないと
一度知ってしまった想いは止まらない。だから志帆はバンド抜けたわけだし。同じように亜季だって志帆への想いを行動力へと変えられたのかもしれない

状況を変えるきっかけとなるのは亜季と依の関係が変わっていた点か
無理矢理のように片思いに蓋をして友人だと誤魔化した。でも、そう思い込み続ける内に亜季の中で真実になっていたというのは良い兆候
ただ、亜季がそう出来たから志帆にも出来るなんて一種の暴論。だからこそ、最後は志帆自身が踏み込む必要があって
そこで志帆に多大な後悔を齎したキョウが志帆の背を押す展開は良いね。それでようやく志帆は恐れずに前へと進めたわけだ

ただ、この最終回でどうにも気になってしまう点は志帆と亜季に関する比重が大きくなり過ぎて、ひまりと依が二人一緒に居るシーンが少ない点か…
というか、最終回に限らずも取捨選択の関係でひまりと依のいちゃつく場面がかなり削られている点は気になってしまったり
ローレライの志帆という強烈なキャラクター性を持つ人物への比重を増やして物語は相応の帰結を見せたわけだけど、代わりに削られた諸々を思うとやっぱりアニメ化って簡単ではないんだなと思わされたり…



普通


とても良い

戦いを経て大切な者が帰ってきて旅の終わりと思いきや、それとて大きな旅の一部と訴えてくるのような最終回に思えたよ
千夜も迅火も真介も村に戻ってきた。なのに、そこから自身の旅を仕舞いにする為に新たな旅を始めた。迅火とたまは約束を果たしに、真介は平和の邪魔を片付けに、千夜と月湖は友との別れを
それ彼らにとっての遣り残しであり、一つの旅が終わったから手を付けられる事であり⋯

それぞれの旅は全くの別種。けれど、真介の復讐が迅火とたまに益を齎し、迅火とたまの幸運は長く生きる者の在り方を教えてくれる。ただ、長命による変容はすぐに影響するものではないから、千夜と月湖は同じ時を過ごした旅の仲間として、なうとのお別れを惜しむ事が出来る。彼らの旅はあそこで一区切り付いたかもしれないけれど、彼らの思い出は消えること無く残り続けるのだろうね
ただ、同じ時間感覚はいつまでも続かないと教えてくれるのが月湖の涙かな⋯

千夜は幾度もの衝突の果てに月湖の隣に留まると選んだ。でも、それは月湖と同じ旅が出来るという話ではない
千夜と月湖が共に過ごした年月は確かに幸福なものであったのだろうね。でも、同時にそれは旅を止めているようなもの。時が流れるように人の生き死にも移ろいゆく生活に千夜は同行できない
だから千夜は本当の旅に出る。その旅が誰とも共有できないものではなく、同じように長命を生きるムドや迅火、せつとの付き合いが続いているというのは良かったよ

トボけたように生きる千夜はただ生きているのではなく、生きる為に生きる、進む為に進む、旅をする為に歩き続けている。それは手段が目的となっているようでいて、長命を楽しむ彼なりの手法であり、同時に彼の中に留まり続ける暖かさが意味を持って彼を活かしていると伝わってくる。彼は今でも多くと共に在ると判る
それはまるで、迅火や千夜の旅を見守り続けた私達にも暖かい何かを授けてくれると感じられるラストでしたよ



とても良い

終わりは賑やかさより叙情的な風景を優先した趣深い回となったね
前回のレイコが素晴らしい景色を大切な人と共有したかったという話と繋がるかのような要素が見られたね
自分の見た美しい風景を誰かと共有したい見せてやりたい、そう思うのはその風景が不変でないと知っているから。でも変わるからこそ、幾つもの美しい風景に出会えるのかもしれない

夏目はあの街で様々な繋がりと巡り合った。けれど妖とは少し関わってそれっきりというパターンが多い。それはまるであの街にいながら一期一会の旅をしているみたい
また、普通は自分が見た風景を誰かと共有するには一緒に見る以外に無いけれど、遠くへ行けない者に対して夢を通して自分が味わった風景を見せるとは相手を遠い旅先へと連れて行ってくれたかのよう
オリガミが見せてくれたのは容易く出会えないからこそ誰かに教えたくなる素晴らしい夢景色、誰かと共有したいけれど、簡単には共有出来ないから余計に美しくなる

すぐに共有できない光景を想像させるのは何も妖だけの特権ではないね
恋の歌を見て詠み人が過ごした光景を想像する。庭に芽吹いた蕾を見て咲く季節を想像する。また、夏目も何気ない風景に興味を示すオリガミを通して景色の見え方、想像の仕方が変わってくるね
そうした点を踏まえてか、この最終回はこれまで夏目が過ごした日常を当たり前のものと描きつつ、最終回である為か風景の尊さを再認識できた為か、いつもと少し違って見えたのは面白い

オリガミは夏目やニャンコ先生に多くの景色を見せてくれたけど、夏目もオリガミに沢山の景色を見せてやれた。それは互いにお礼を贈り合っているかのよう
夏目が過ごした新たな一期一会。もう一度は出会えないかもしれないからこそ美しく感じられるその出会い、オリガミが残してくれた綺麗な花
私達が『夏目友人帳』という作品を通して味わう多幸感を改めて描いてくれたかのように感じられるとても良いエピソードでしたよ



良い

人好への誕生日プレゼントに悩む雪の姿、それは彼への想いの伝え方に悩むと同義。渡したいと考えていて、それを最も発揮する物の入手に彷徨っていた
人好は雪へも父へも想いの伝え方に悩んでいる。何を話せばどう話せば、それすら判らない
対して人好の父・新は伝えてはくれないタイプか。重要な隠し事を知っているのにそれを容易に教えてくれない。まさか人好より雪の事情に精通しているとは思わなかったよ
自分だけが除け者といじけても可怪しくない状況。ここから人好が勇気を振り絞るなんてね

雪の来歴について、雪も新も話していなかった。それを不誠実となじれるかもしれないが、一方でそれは自分の不誠実からは目を逸らしてしまう行為
土壇場で踏み込んで父に何が欲しいかを要求するシーンは良かったね。それを感じ取ったから新も人好の今後を雪に託す判断ができる
ただ、不幸なのは雪が人好の実父からあくまでも家族として「宜しく」とお願いされてしまった点か

相手に踏み込んで話す大切さを知った人好が雪に対して行うのは家族になりたいとの想いの表明。その際に自分の中に燻っていた家族への想いを吐露した上で、雪とは不誠実のない家族になりたいと欲するシーンは良かったな。何よりもその言葉を雪はずっと望んでいたのだろうから
彼女が想像していなかったのは直後に人好が叫んだ思いの丈。家族の定義が狭かった彼女だから人好の「大好き」を汲み取れない

想いが伝わらなかった事に人好は涙した。けれど、それで一先ず収めたのは、かつての想いを伝えなかった事での涙とは違うからか⋯
2人はこれで家族を続けられる。人好の想いが伝わらなくても
でも、雪の中では何かの想いが鼓動を始めたようで。本人も意図せず想起した未来図に潜んだ己の想いに気づく日は来るのだろうか?
てか、これでアニメは終わり?続きの物語は原作を読めという事だろうか⋯?



とても良い

描かれるは大喜と雛だけのデート模様。けど二人だけの場所では無いから知り合いと出会ってしまう。その際に二人だけの時間を取るか、他の人を混ぜてしまうか…
二人きりという要素を特別視しているかに左右されるその判断は残酷な程に雛と大喜の差異が見えてしまったような
それでも雛は二人の場所も時間も楽しんだと判る。雛にとってあのデートは思い出深いものになったのだろうね

約束して出会ったのが雛なら、偶然出会ったのが千夏
約束をしていない大喜と千夏が一緒に夏祭りを楽しむなんて普通は難しい。けれど迷子のゆめが二人を結びつけた為に祭風景を共にする事になった点は運命的
この際の千夏の態度が少し面白いね。2人を結びつけた幼いゆめにはお姉さんとして優しい対応。けれど場を乱すかもしれない花恋はちょい警戒気味
大喜は千夏との時間を終わらせたくなくて「可愛い」と言わなかったけど、千夏も二人の時間を止めたくなかったのだろうね

雛は大喜が千夏と出会っていた事を知らずに二人の時間を過ごしたわけだけど、一方で大喜は雛が誘われていた事を知らずに過ごした
これは雛が大喜との2人だけの時間も場所も崩したくないから、誘いを受けず且つそれを大喜に教えなかったのだろうね
それだけ雛はあの瞬間を楽しんでいたと受け取れるわけで。そうなってくると雛を待たせている間に千夏と逢ってしまった大喜の罪深さを意識せざるを得なくなるな……

罪という観点では、千夏は大喜の嘘を責めているね
実際は考え足らずな大喜にそのつもりはなかったのだけど、事情を知らなければ、そして考え過ぎな千夏としては納得し難い齟齬
けれど、それを大喜に聞かせるでもなく話すのは分別があるからか。大喜も千夏も雛も恋愛より部活に専心中。だから恋愛で心乱して部活をおざなりになんて出来ない
もやもやが有りつつ、告げられず部活へと戻っていく千夏の姿に彼女の立場から来る難しさや切なさを感じずには居られなかったよ…



とても良い

闇になろうと己を壊した迅火を満たすものを問い直した時、ようやく彼はたまの傍へ帰れたように思えるとても良いエピソード
千夜は己に住まう闇や彼を大切に想う者達との繋がりにより己を満たして高みまで辿り着いた。それは千夜が人として在りたい姿の最終形。多くと共に在る者と確立された彼は千本妖狐と渡り合える
なら、そんな境地に辿り着いた千夜と渡り合う迅火は何により己を満たしたのかと改めて考えてしまう
迅火はたまと共に過ごせる闇になる為に人を捨てようとした。その果てに人どころか己を葬り捨てる羽目になった。それはどう見ても願いを成就した姿とは言えない。迅火の心象風景に描かれたようにそのような在り方は寂しいもの

だから迅火を迎えに行った真介達が彼に投げ掛けるべきは言葉ではなく温かさになるのかもしれない
どんな言葉を拳も拒絶の壁を通りはしない。でも、彼は自らの意志で温かみに向けて動き出す事は出来る
ならば彼と向き合えたたまが彼に授けるべきも、やはり温かみとなるのだろうね。
よくよく考えれば、たまが授ける温かみは迅火が闇を目指さなくても元より持ち合わせていたもの。加えて嫌いだった筈の人間の中で好きな人間も見出せた。それは紛れもなく彼を満たす温かさ
そうした極みとして愛へと回帰し、彼はようやくにして暗黒の世界から抜け出せたのだと思えたよ

最後の最後に大暴れした迅火の力、虚無という彼が迷い込んだ有り様を端的に表す力に対して、千夜が虚無を満たす選択をするのは良かった
多くと共に有る者として千夜が辿り着いた境地。今の千夜に満たせぬ器はないし、愛を知った迅火も同じように虚無を満たす在り方を備えていると判る

次回は遂に最終回。水上悟志作品の真髄は戦いが終わった後の日常風景にこそあると思っているだけに、それをどのように演出してくれるのか、とても楽しみですよ



とても良い

友人帳始まりの物語と言える今回は幾つもの擦れ違いや臆病が含まれたものだったね…
人に混じれないレイコは一人の心地よさに浸っていたならば蒼子と居る心地よさは未知のもの。単純に友達になりたいとかそういう理由で彼女は蒼子と居られない
そこで必要とされたのが勝負か。レイコが勝負なんて遊びを通して求めた繋がりが彼女の想像しない形で妖を縛ったのに、彼女自身には何も返ってこなかったなんて皮肉な話…

蒼子は友達になりたいから思い切る為に勝負をする。レイコは友達になりたいか判らないから勝負に託す
幾度も言葉を交わしたのに伝わらない心模様は心が見えるソラノメが居ても伝わらない。何故なら彼は蒼子には見えないし、レイコの心は読めないから
三者三様に想いを伝えられない、伝えたくても伝わらない

でも想いが伝わらなくてもどかしくなるなんて、きっと誰もが通る経験
蒼子が石を当てた際だって、レイコがほんの少し勇気を出せば2人は友達になれたのかもしれない
そうならなかったのはレイコだけが妖が見える絶対的な違い。他の人に妖の事を伝えようとしても伝わらないし理解されない
彼女が妖から蒼子を守ったとしても伝わらず、レイコが蒼子を拒絶したようにしか見えない

それでもレイコが再度あの場所を訪れたのは微かにでも蒼子への期待が捨てきれなかったからかな…
でも、捨てきれない想いを持ち続けるのは苦しいから捨てなければならない。ソラノメを誘ったのはきっと期待を捨てる為の工程でもあって
人ではなく妖と原っぱを見た行為は彼女に人生の期待できなさを見たのかもしれない。そうして、まるで蒼子との遣り取りをなぞるかのように妖と勝負をし始めるレイコの人生には物哀しいものがあるね……

もう伝わらなくていいレイコが諦めた後でまだ伝えたいと粘った蒼子や2人の間をどうにか取り持ちたいと悩んだソラノメを思うと心苦しくなるが、 それが時を超えて少しだけでもレイコを知る夏目に届いたのだと思うとほんの少しだけ救われた気持ちになってしまう…
レイコが見せたいと思った原っぱは夏目も見れて、それはやっぱり大切な人に見せたいと思うものだったのだろうから



良い

雪への想いに揺れる人好は先へ進む勇気が無いだけに留まらず、恋の定義や家族への執着等が雪との関係を変える事を恐れさせていたようで
人好と雪は全くの他人からもち太を含め家族っぽい関係になった。時には李恋が加わって家族的な賑やかさが増す場合も有る
それだけに人好と雪の2人に限った場合、自分達の関係をどう定義するか?という点は家族関係で満足できない想いを抱えるだけに特に人好を揺らがしてしまうようで

普通の家族間であれば、添い寝をしたり少し下着が透けた処で感情を取り乱したりはしない。つまり、人好が雪の様々な姿に動揺してしまうのはそれだけ彼女を特別視している証拠でも有って
でも、彼女とは家族的な関係も維持したい。そうしたチグハグな感情が雪への過剰な拒絶になってしまうのは仕方ないとして、それが雪の感情までバグらせてしまうとは驚き
彼女は彼女で人好との家族的な関係を心の拠り所としている

そもそも人好と雪の関係が揺らいでいるという話なのだから、2人で解決策を見つけるのも難しい。人好の家族である李恋でも同様
そこで雪の友人であるナカの出番となるわけだ
彼女も家族との関係において涙を流した経験があるが、今は流さずに済んでいる。彼女は涙溢れ症状の先輩と言えて、そんな前向きな言葉が身に沁みたから雪も改めて人好達と一緒に居たいと思い直せたのだろうね
そんなタイミングで現れるのは人好の実の家族であり、色々因縁がありそうな父親。彼は人好と雪の関係を見て何を言うのだろうね?



とても良い

引き続き恋愛感情に惑わされる大喜の姿が描かれるね
千夏との間には変わらず線が引かれたまま。そうして曖昧な心境となった大喜を雛が見て心穏やかになれない為に今度は雛のターンになるとわけだ
ただ、大喜は未だ雛を恋愛対象として全く意識出来ていない。その意味では雛はまず大喜から異性だと意識される事から始めなければならない。大喜に想われる千夏に対抗する雛としては厳しいところだね

雛を意識する男子が居る点を認識しているように大喜は雛が女子であると知っている。でも2人の始まりはそうした要素をあまり意識させないものだね
大喜は堂々と林檎飴を欲しがる雛の姿に女子らしからぬ姿を見た。だから友達に渡すかのように林檎飴を渡せた。そうして始まった2人だから距離はとても近いものとなったんだろうけど、始まりに異性を意識させるものでなかった点は今になっても2人の関係を変えられない要因となっているような
だからって雛が頑張って誘ったのにデートと認識されないのは悲しいものがあるけれどね

でも大喜は第一印象が不変であるとは限らないと今回知れた筈
針生がライバル視する兵頭の存在は大喜とて同様に警戒する。でも彼は普通の先輩かのように大喜にアドバイスしたね
だから大喜は普通の先輩後輩のように、彼と努力目標について語り合えた
ならば、二人きりの花火大会デートは親友枠である雛への印象を変える機会と成り得るような
これは雛にとって正念場だし、大喜にとって雛との関係をどうしていくか選択を迫られるものとなりそうな予感…



良い

無の民には救いの道が描かれた。それを成し遂げた千夜はけれど自身に救いがあると思っていなかったようで
救いが無いから放浪するしかない。悲壮な彼の覚悟は他方で彼に想いを寄せる月湖を無視するもの
この擦れ違いの根源に何があるのか。それを潜り探る話となったね

己を人の世に有ってはいけないと話す千夜は居場所が無いと言っているようなもの。同じく離れようとしたなうは居場所が有るから帰らなければならないのとは雲泥の差
でも、長い時間を共に過ごした月湖にとっては千夜の発言は許し難いし、真介も千夜の認識を正さねばと思う
ただ、千夜が救われるにはそれこそ自分で自身を救うしか無い

そうして幽界で明らかになるのは彼は自身を救いたいのではなく滅ぼしたいとの罪悪感。野禅の言葉が無くても彼は自分を人間として許すつもりなんて欠片もなかった訳だ
自分勝手な破滅願望、それを空気を読まない飛び蹴りで止めた月湖は良い女房ですよ。月湖にとっては千夜こそ共に在りたい者。月湖には千夜が居場所で、ならば千夜にとっても月湖は居場所となる
そうした認知の改善が、千夜を千の闇が埋め込まれた人間ではなく、多くと共に在る者と再定義するのは良かったな…
彼がどれだけ変わってしまったとしても、彼と共に在る者達は変わらない

多くを救い、己自身をも救った千夜が次に救うは自ら滅びに突き進んだ千本妖狐・迅火。灼岩も戻ってきたのだからいい加減に迅火・たま・真介・灼岩が揃ったシーンを見たいものですよ



とても良い

儀式の邪魔をする妖は邪悪な存在ではなく、恩返し目的の臆病な妖だったようで
ただ、一つ目の妖が恩を返したい政清はもう何処にも居ない。そこにはままならなさを感じてしまうね
人と妖の違い、生きる時間の違い、そして住む人がいなくなっても変わらぬ家。そうした変わるものと変わらぬものが交わる世の中では人も妖もままならなさと折り合いを付けて行く事でしか生きていけないのかもしれないと考えてしまったよ

政清が家なんて無くなってしまえばいいと言ったのはきっと己の家を憎んでではなく、彼に纏わりつく三春という家のままならなさに苦しんでの発言ではないかと思えてしまう。彼自身は三春の家を滅ぼさなかったのだろうし
でも、そんな細かい感情は妖に通じない。一つ目の妖は単純な答えとして家を滅ぼせば良いなんて考えてしまう。もうそこに家人は居ないのに

もはや意味を持たない願いには虚しさを覚えてしまいそうになる。けれど、夏目は妖を見捨てなかったね
夏目も妖が見える者としてままならない人生を過ごしてきたが妖と関わる事を辞められない。その意味では彼はままならない人生と折り合えているのだろうと思える
だから一つ目の妖に、自由に生きられない政清が願った「自由」の尊さを改めて伝えたのだろうね

別の視点を持てば、飄々とした風に見える的場とてままならない家で生きる人物だし、琵琶と名取に纏わる思い出もちょっとした苦みがあるもの
そんな彼にとって滑稽で厄介な妖と生きる夏目が普通に過ごし続ける姿は羨望と安心を覚えるものではないか、なんて深読みしてしまう
名取すら稀と認識する夏目と妖の折り合い方。それだけに最後の夏目の台詞には強がりではない優しさに満ちた自由さを見出だせるのではないか思えてしまったよ



とても良い

人好と雪が家族らしさを突き詰めようとするならばそれこそ家族になるしか無く、互いの恋愛感情はどうなっているのかと初期から気になっていたのだけど、今回はその点をフォーカスした話に
そんな折に人好へ届くのは実父からの通知。家族になれば何もかも温かい関係に成れるわけではないと示唆する表情はだからこそ雪に人好に元気になって貰いたいとの想いの源となったような
それは間接的に雪と人好が家族に近づいているのだとも感じさせるね

ただ、当の本人達は自身の恋愛感情を表に出さないね。雪は恋より家族という感じだし、人好は察して自分の感情に蓋をしている
だから家族らしい遣り取りをするのだけど、それだけに油断した際に飛び出す感情が2人をドギマギさせているね
また、2人を仲介する役割の李恋も良い動きをしている。彼女は第三者的ポジで2人の関係性を言い表してくれる。特に片想い診断はナイスプレー。これにより人好も雪も言葉にする形で相手を特別に想っていると自覚できるもの

炬燵での天誅は図らずもその点を強調する形に
炬燵に潜らせた脚で相手の脚を蹴るなんて家族ならではの悪戯。人好は李恋相手だったからそんな行為をしたのだけど、相手はまさかの雪
そして雪からすればそんな悪戯をされるのは心置きない相手と思われているようなもので
家族的な気安さからした行為が結果的に恋人間の秘密のサインみたくなったのは面白く感じられましたよ



良い

折角の試験はまさかのトラブルによって未受験に終わりましたか。こんな展開予想できるかと思ってしまうけれど、学校全体に起こったトラブルは更に大規模で予想不可な代物
マ組は影響なくて普通科だけ生気を奪われる謎の症状。でも普通科でも平気な者が居たりとその基準は謎
これに古代魔法が絡むのならば、キョウが疑問に感じるようにこの異変は魔法そのもの正体にも繋がりそうな予感

魔法使いになれるかもしれない折角の機会でクルミとユズが人助けを優先したのは良かったな
最初はただ魔法使いになりたいだけだった二人は様々な夢が飛び交う普通科を経てどのような人間になりたいかを見定められた。だから人助けをしない魔法使いに魅力なんて感じないわけだ

誰かを助けたいなら、それは目の前の人だけじゃない。学校全体が対象
病症の根本原因、ひいては魔素の謎にも突っ込んでいく必要があるのだろうけど、そんなの何も知らない学生だけで判るわけがない
ここに来て裏から見守るばかりだったカイが関わり、ミナミを助け出したのはいよいよ状況が切迫してきたのだと感じられる
手帳魔法に頼れない事態、果たしてクルミは皆を助けられる魔法使いに成れるのだろうか?



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