前回の引きからは想像も出来なかった驚きの現象が畦目に起きてたけど、それはさておきの日常回ですか
2話と3話にてそれなりに絡んだけど、仲良くなったかと聞かれれば疑問符が浮かぶ乙と菫子。そんな2人を改めて交流させるEPとなったようで
突然の宿泊なんて普通は困るもの。けど菫子は驚きこそすれ、割合好意的に乙を受け容れているね
その中では化野兄妹への探りも入れているけど、それにも増して年上として乙に楽しい時間を過ごさせてやろうとの気遣いが感じられる
だからか、乙の側も菫子の傍で安心して寝れる程になったのかもね
サイクロプス隊はアルによって齎された危機がアルの機転によって回避された形。ここで彼らはピンチ以上のリターンを手にしているね
基地周辺を彷徨いても怪しまれない地元の子供
戦争に純粋な憧れを抱いていたアルが大人の思惑によって利用される構図は自業自得で済ませてはいけない戦争の業を感じさせるよ…
戦争に取り込まれていくアルを監視する役目をバーニィが任されるけれど、アルがあまりに無邪気な為に2人が本物の兄弟のように見えるのは可怪しな話
クリスを誤魔化す為に吐いた嘘が本人達にもそれが真実かのように効いてくる様子は戦争が近くに在る点を忘れさせるね
代わりに、ガンダムのテストパイロットであると明かされたクリスにより戦争の存在を意識させる構図になっている点は残酷な運命を感じさせるけれど
だからか、アルだけでなくバーニィの行動まで無邪気なものになっていくね。秘密基地を探して突発的な潜入行動だなんて。特に宇宙空間を経由して迂回するシーンなどはバディ物に似た雰囲気を感じたよ
バディは2人が同じ目的に沿って行動する事で冒険の醍醐味が生じる。するとバーニィと協力してガンダムを発見し撮影するアルの行動は紛れもなくスパイ活動でしかないのだけど、それを理解しないまま軍事利用されるアルの姿が無邪気を通り越しておぞましく感じる…
戦争を知らぬ事で得られる無邪気さとはとても尊い感性である筈なのに、戦争の一端に触れてもそれを一切察知しない様子まで無邪気と呼んで良いのか迷う内容となっている…
初めて目にするMSに興奮を隠せないアルはMSが本来は何をするものか理解していない。それを平和と呼ぶと納得はできても受け入れ難い……
アルの視点とそれ以外で見える物が一変している内容が素晴らしいね
MSが暴れた街中を駆け回るアルにはその被害は目に映らず、それを目にしたらしい救助関係者等は膝を抱えている
アルから見れば大人の軍人であるバーニィとて部隊では新兵の如く扱われる
特にバーニィが上官を見る際の視線が直後にアルが先生を見る際にも行われているのは印象的。2人とも属する世界では大人の機嫌を伺うひよっこであると判る
だからその後の描写も何処か重なる
バーニィは死体を利用してコロニーに入り込み戦争へと近付く。アルも壊れたMSという死体に入り込んだ事で戦争に近付いてしまった
死を介して近付く世界が明るいわけはない
自分が手を伸ばしてしまった先に何が在るか全く想像できていないアルの明るい笑顔には何とも言えなくなる……
少し前までは馬鹿な行動が目立つ方だったルディが年少者の世話を見る立場になった事で途端に大人の顔を見せ始めるのは面白い
けれど彼は本当の意味で誰かの親になった訳では無いから様々な苦労に直面する。そういった見守る者としての試練が描かれる一連のEPが始まる感じかな
聞き分けは良いけど自分は妾の子だと嘆くアイシャ、ルディを信用しないが故にそれ以外の庇護を求めるを求めるノルン
本来はまだ親元で育つべきお年頃。だから実の兄であるルディが彼女らに親代わりの愛情を与えられれば良いのだけど、ルディは彼女らが求める愛情にそのまま応えられる存在に成れやしない。何故ならルディとて未だ自身を育ててる最中なのだから
ルイジェルドとの会話に表れるようにルディとて愛したエリスの真意を理解できず、考えを止めている。その意味では彼はまだ完全に大人に成れていない
だからこそ今は妻であるシルフィの助けを借りて家族を形成する必要がある
でも親という立場は何も子との触れ合いの中で手に入るものばかりじゃなく。リニア達の始末を付けるのも親としての仕事の一種
一緒に居ないと親代わりなんて出来ないがノルンは寮暮らしを選んでしまった
そうして庇護者を得られない彼女が自室で膝を抱えてしまうのはある種当然の帰結で
ナナホシの在り様がルディに似た部分を持つように、ノルンが行き着いた場所もルディの写し身の如く
そう考えると、彼女に親として接する事が彼にどのような思いを抱かせる事になるのかな?
自分なりの部長の遣り方を「話す事」と定めた久美子。同様に他の3年組にも会話を重視する傾向が見られたね。特にサンフェス後に厳しくした子へのフォローをした麗奈の姿は印象的
けれど、今回の問題は会話を拒否する求。本人が話そうとしない事情に何処まで踏み込むか、これまた難しい問題だ
求は隠れ問題児タイプかな
目立った問題行動は無いけれどよくよく見ると問題の種がある。それが龍聖との関わりが増える中で芽を出した
なら、再び久美子が話せば良いかと言えば、ここで差配の問題が出るね。自分に持ち込まれた訳でもない問題まで久美子が解決するのが正しい筈がない。みどりとて先輩なのだから
ここで面白いのは求はみどり相手だから話したくないと久美子に話を持っていく点か
話をするのは問題を解決するため。だから樋口も見ず知らずの久美子達に事情を話した。滝も将来の問題を回避するため久美子に転校の件を話す
なら求が久美子に話を向けるのはみどりが自分を心配しているという問題を解決する為だね
久美子の良い点はここで口を通す声だけが会話でないと教える点
気持ちは演奏に出る。なら演奏を通して会話出来る
求が北宇治の為に演奏出来るなら、それは彼の気持ちを何より表していて。みどりと弾きたい曲があるならそれこそ伝えたい話で
縁ある相手と求むる音楽を奏でる彼の姿はとても良い表情をしていたよ
ひまりは良くも悪くも子供時代の純真を持ったままなのだろうな
時間を経れば自然と判る好きに悩む彼女の前には様々な『好き』が提示されるね
そもそも彼女の一目惚れから始まった関係。なら誰かの好きではなく、彼女の好きを突き詰めるしか無いわけだ
未希の好きは今は別れているという事実が好きにも破局はあるのだと教えてくる
母親が好きは今抱えている感情がすぐに正しさに繋がるとは限らないと教えてくれる
他にも様々な経験を踏まえ、ひまりが選び取るはやはり彼女にとって一番気持ちの良い『好き』となるのかな
告白してしまったから待つしか無い依は難しい立場。関係を進めたいから告白したのに、返事を待つなら停滞でしか無い
でも、ひまりの言葉に一喜一憂出来る彼女は充分に『好き』を楽しんでいるのだろうと思える
ただ、傍から見るとひまりに振り回されているようにしか見えない彼女を前に亜季は何を想うのか…
ひまりが選んだ『好き』は果たしてどうだったのだろうね…
答えではなく現状の継続。それでも依にとっては進展の可能性が得られた訳だから嬉しい話
依が笑顔に成れたなら良い結果と言える。でも、これが本当に2人にとって良い選択だったかと言うと…
この先でひまりが本当の『好き』を見つける事を願うばかりですよ
第一話時点でカフカの壁は年齢や才能だったけど、選別試験が始まりライバルが多数登場したりスーツの不適格等により彼が越えるべき壁が明確化された印象があるね
試験に受かる為にはどうするべきか。それを強く意識する彼の姿は応援したくなる
特に明確な壁となったのはカフカと色々反対なキコル
才能有る若者の姿でカフカに突っ掛かってくる姿はムカつくの一言だが、彼女個人が嫌な人物という話ではなく、才能も若さも無いカフカがあの場において異質というだけ
キコルはカフカが越えるべき壁の具象
才能も若さも無いからこそ、カフカが活きる場面が来るのは良いね
キコルのように飛び回る事は出来ない。でも怪獣の体質を誰より知ってる。前線に出れないならサポーターへと切り替える
壁を容易に越えられないからこそ、自分の活かし方を意識する彼の戦いには目が引き寄せられる
キコルも彼女なりに壁を超える事を意識しているような。脱落者を出さないなんて試験の戦い方ではない。それは強者の在り方
進むキコルを他所にカフカの歩みを止めるのは不運な攻撃。リタイアという諦めを前にして、それでも反発して無の可能性を有に変えた彼に何が出来るのか?次回が注目だね
役者が揃い、それぞれが顔見知りになった事で話が良い感じに回り始めた印象があるね
特に心の声が忙しいつむぎの存在はぽけぽけした面々に対し良いメリハリとなっているような。ポジション的に森太郎との恋が進展する事は難しくても、彼に片思いする彼女の存在はラブコメ部分を良く彩っている
天使とか雪女とか人に明かしてはいけない秘密の素性を森太郎は相手を思い遣る心で受け容れた。それだけに、置いてけぼりにされたくないと自ら秘密を明かし環に入ったつむぎの存在は面白い
彼女の遣り方は多少自分本意なのだけど、森太郎への好意無く距離を詰めるとわ達に対して、好意を意識しているからこそ無理してでも距離を詰めようとする彼女は本作を面白くしてくれる
その傾向はバイト先でも
のえるは友達とバイト仲間の区別が付いてないから暴走気味。とわはバイトそのものを知らないからこちらも暴走
対してつむぎは森太郎のバイト姿を見学するなんて不健全な思惑でそこにいて、のえるやとわの役得な立場を理解しているからとわを抑えつつのえるを羨むなんて行動に留まれる
でも、バイト先特定する行動力は怖いと思う
つむぎのように森太郎への好意が明らかな子が環に混じってくると気になるのはラブコメの行方。とわものえるも森太郎との距離は近くても恋愛的なものを意識するまでは至ってない
というより二人共普通の基準が未発達だから、一つずつを学んでいく必要がある。今回はとわと森太郎の出来る事の違いを理解したのは進展と言えるね
つまりは店長の言う通り、青春してるなぁ、なんて思ってしまうね
ロックを体現しバンドをやる気になった仁菜が次に向き合うのはバンドメンバーの問題
仁菜は自分の鬱屈を表現してバンドに至った。なら同じバンドに居る2人はどのような鬱屈を抱えているのか?そのような疑問に至った仁菜が少し成長したEPと言えるのかな?
鬱屈がまず表出したのがすばるか
バンド経験を持つ桃香はすばるの逃亡にバンドあるあるを予想する。けれど仁菜は自分が鬱屈としているからこそ、そこに納得できない何かを見出す。桃香相手でもそれは同じだね
だからすばるが祖母に対して何も反抗できない状況も当然のように納得しない
すばるはバンドと演技で板挟みの曖昧な立場。学業すっぽかしてバンドに入れ込み始めた仁菜は納得しない。判った振りする桃香にも従わない
そうして近付いたすばるから知れるのは演技や祖母を心から嫌っている訳では無い、離れたがっている訳では無いという鬱屈
なら、すばるが選ぶ答えが一つで良い筈がない
加えて祖母の想いも知ってしまえば、仁菜が自身の反抗を通せば良い状況でもなくなる。だからって掌クルクルする仁菜は本当に異質過ぎて面白いが
すばるが選ばされたのは何かを決めず隠れてバンドをやるという反抗。演技と言いつつドラムを叩いた彼女の姿には一皮剥けた印象を覚えたよ
前回真面目に肉弾戦していたトキ達が可哀想になるじゃないですかってくらいにパパさんの超絶存在すぎる……。あの瞬間だけギャグ空間になってたよ?
てか、彼らが初登場したEPって番外編だった筈なのに、本編への影響が大き過ぎる…
ひとまず急場は過ぎた。けれど、何の解決にも至っていない点が不穏
陳彬の死は理不尽である為に納得できる者は居ない。そこへ劉旻の死に納得しない者達と遭遇するのはやな偶然なのだけど、あちらとこちらでは死への印象が全く異なるね
特に陳彬の奥さんが遺影を前にした際の慟哭がその死にどれだけ納得していないかを表している。そのような死を繰り返してはいけないと関係者に思わせるものになっている
だからトキがするのも死への絶対的ではないささやかな抵抗。死そのものを回避するのではなく、不幸せの一部を回避する
死の過去は変えられなくても得られなかった温もりの過去は変えられる
だとすれば、敵と思わしき存在がヒカルに届けたのが死ではなく過去の一片だった点は何を意味するのだろう?
キャンプ場へ向かうリン・綾乃組となでしこ、両者の道のりは大違いな筈なのにリン達だけでなくなでしこすら地獄のような道を進む状況はちょっと笑えてくる
キャンプ場への道だってキャンプの一環、その意味では予想外の驚き体験はキャンプを楽しむ一要素になった…のかなぁ(笑)
ただ、それでもなでしこよりリン達の方が険しい道を進んでいるね
あの長距離と険道をバイクで行こうと思える2人の気が知れない
でもそのデスロードが2人の仲を深めている。辛い道のりを共に越えた体験が2人に掛け替えのない絆を生じさせているね
なのにデスロードよりキツイ吊り橋が待っているなんて凄い話。いや、凄い橋
もはやあのような体験をした二人は一蓮托生、魂まで同化したようなもの
そうして温泉で溶け合った2人が今度こそ向かうはキャンプ場。前座としてはインパクト有る体験をしたリン達が行うのはどんなキャンプになるのかな?
前回の話によりおバカアニメの印象が強まっていただけに、がっつりと虐め描写があって度肝を抜かれた…
自分が手酷い虐めを受けたから虐めのない学校を作りたい。でも、その為に他者を害するようになれば虐めをしていた側とさして変わらない。これはこれでしっぺ返しとなったのかな?
畦目の体験はかなりキツイね。自分だけが被害に遭うに留まらず、被害は祖母にまで及んでいる。それは虐めは連鎖すると実感するに充分過ぎる体験
だからこそ、虐める者を学校から排除する遣り方を選んだのだろうけど、そもそも生徒を学校から追い出すなんてまともじゃない
結局は畦目も危険人物として蓮に狙われる破目に陥ったわけだ
蓮の能力は面白いね
本作の呪いや怪異は使用した本人に返ってくる類が多いように思えるけど、蓮は直接的に相手の能力を反転させている?
そして返ってきた呪いは畦目を傷付けたが、同時に呪った生徒達も返ってこれたようで
めでたしめでたしと言える展開だけど、オチがどうにも不穏…
機会が有ったので今更視聴。前々から評価の高さは聞いていたのだけど、どうしてか食わず嫌いで避けていた作品
子供と戦争の関わりを宇宙世紀を舞台にして描いていく感じなのかな?
既に戦争に身を投じているサイクロプス隊と戦争を身近と思わないアルの対比が強烈な初回
戦争も連邦のMSも見た事がないアルや周囲の少年にとって戦争はむしろ格好良いものに類しているようで
だから忍び込んで本物のMSを見に行くのだってきっとスパイ遊びみたいな行為の延長
街中で射撃遊びに興じる様子が本物の戦争の後に描かれる事で生じる違和感は強烈
アルは幸福な少年として描かれているのではなく、世界の不条理と直面している。でも、それは戦争に関わるものではなく、家庭内の問題。それでも少年にとっては大きな問題だから近所に里帰りしてきたクリスに心開いたのかもしれない
今のアルにとって戦争より家庭の方が余程大きな問題。でも、それを解決する手段は持たないわけだ
驚きなのは少年達にとって街中でMSが戦闘を繰り広げる姿を見ても「珍しいものを見た」程度の反応になってしまう点か。あれは衝撃的
戦争を身近と思わないから、街中の被害を視界に入れず珍しいMSを追って落下地点へ向かう
そうしてアルに向けられたのは人を殺せる銃。あの出会いはアルと戦争の関わり方をどう変えるのか、興味深いね
ルディとナナホシは日本からやってきた同士だけど辿った道は驚くほど異なる
けれど、そうした違いをそのまま対比とするのでなく、最終的に同じ祝宴の場に同席させる過程で2人に似た要素を形作らせ、それを以ってナナホシの印象を変える手法に目を見張る回となったかな
今のルディには多くの繋がりがある
魔法大学で手にした繋がりだけでなく、パウロからの信頼も有り彼を頼ってやって来る妹達が居てシルフィという妻と暮らしている
それはやり直し人生でルディが手にしたとても沢山の繋がり
対してナナホシが持つ繋がりは何もない。だから研究室に籠もって帰還の為の魔術を研究し続ける
失敗と判れば容易く心が壊れてしまう程にナナホシに安らぎは無い。それは彼女がこの世界に居場所を見つけられていないから
元の世界では居場所が無く、今の世界で居場所を見つけたルディはナナホシと同じ境遇になる可能性があったからこそ、彼女の為に出来る事が見えてくる。自身がこの世界で手にした繋がりを活用できる
ザノバ達はナナホシやルディの事情なんて知らない。それでも困っていると知れば助力する。それは人と人の重層的な繋がりが有る為に起こす行動
独りでは思い付かなかったアイディアとて皆でやれば浮かんでくる。それは孤独に成るべきではないナナホシの力と成るね
成果は小さなもの。けれど幾つもの力を重ねて達成した過程は掛け替えないもの
このEPはルディがかつて手を差し伸べられなかった自分自身に手を差し伸べたかのよう印象すら受けるよ
そう思うと、これまで独りだったナナホシが祝宴の場で皆に囲まれ熱唱するエンディングは感慨深いものが有るね
今シーズンは久美子達3年組を部の上層として描く場面が多いせいか経営物を見ているような気分になってくる…
大集団を率いろうとすれば自然と軋轢は生まれるもの。だから上に立つ者は軋轢解消に動く。けれど、原因が幹部の遣り方に有ったとしたら?という点が容赦なく描かれていたかな
2・3年は前年から継続して全国を目指してるけど、1年はまだ入部したばかり。先輩と同じペースで全員が歩める訳じゃない
でも目覚ましい結果を残したいなら学年も経験も関係なく完璧が求められて
久美子達だって1年の時は有ったのだから無茶は判ってる。だから緩衝材になろうとして気苦労が増える
だから久美子は滝の気苦労も想像したのかな
就任初期、部員の反発を食らっていたが久美子のように分け合える相手も無く。それは大人ゆえの苦労
でも、それは滝が自身を顧問と定義した為に生じたもの。だから納得できる
そのように捉えれば、今回のEPで自分の立場に苦しみを覚えた者達の解決策も見えてくるね
結局は自分をどう扱いたいかの問題でしか無い
同級生のフォローに苦しんでいた沙里は現部長の在り方を見る事で2年後の部長へ通じる意識を持てる
部内の調停に苦労していた久美子は自分なりの部長の在り方を定める事で迷いを捨てる
何よりも北宇治は上手くなりたい、金を取りたいと目標を共有する事で団結出来る。そのように感じられたよ
ただ、そう思うと誰よりも冷めた発言をした真由は北宇治に全く混じれていないと受け取る事も出来るのだが……
わんこ属性のひまりが可愛すぎて可愛すぎて……
そんなんだから依がひまりにハマっていく様子に共感できるし、もっと2人に仲が深まって欲しいと願ってしまう
ただ、現状の2人は先輩と後輩又はシンガーとファンで。その壁を打ち破るか現状維持か。そんな悩みを抱えるからこそ依はひまりへの恋に真剣になっていくようで
本来の約束は放課後で会うだけだった。でも雨の日でも会う約束をして、イベントへ一緒に行く予定を入れて
2人の仲が深まっていく様子が手に取るように判る流れ。それは依が望む恋の関係ではないが、それでも好きな人と少しでも一緒に居られるのは嬉しいもの
百面相になる依もそれはそれで可愛らしいね
恋人のデートではないが、特別なデートは2人をより近づけるもの
甘々空間にはニヤニヤさせられるが、それは依が最も望む関係には届かない訳で
それがあの告白をさせたのだろうね
一目惚れから始まった2人。でもその意味は擦れ違っていて
自分に無かった『好き』を意識し始めたひまりはどのような関係を依に望む事になるのかな?
森太郎ととわの関係性がルールの作成等により一定の落ち着きを見せた段階で出てくるのは他の少女達ですか
衝撃的光景を目にし焦るつむぎ、初対面がラッキースケベなのえる。共通する問題は森太郎との距離感
既に同棲状態のとわが居る事で色々バグってしまっているが、異性と仲良くなるのって簡単な話ではない訳で
悪気が無かったとは言え、のえるとの第一印象は最悪。それでも互いに落ち度が有ると理解し合えており、勤労態度にも問題ないならそれ以上に印象を悪くする必要はない
ただ、のえるの場合は雪女としての性質が人付き合いを難しくしていたようで
だからこそ、彼女を平然と受け容れた森太郎に好印象を受ける
のえると仲良くなれる土台がとわとの同棲というのは本当にどうかと思うけど、その御蔭で独りになる可能性が有ったのえると友達に成れた
なら、土台のとわも彼女の友達に成れる可能性があるならば、OPやEDの仲良し風景に繋がるのかな
ただ、とわを土台に森太郎達と仲良くなるかもってつむぎ的にどうなんだろう?と思わなくもないが
防衛隊員を目指すカフカが怪獣になってしまう悲劇的展開なのにカフカもレノもギャグ空間リアクションを繰り返すものだから何もかもコメディになるのが面白すぎる(笑)
だというのに他の怪獣が現れた瞬間からカフカは心の揺らぎが止まり、ヒーローへと転身するのだから素晴らしい
コメディは兎も角、怪獣になってしまったカフカに防衛隊への道は閉ざされたように思える
けれど、この点は第一話と同じ構図。試験に合格したから防衛隊員なのではなく、怪獣に立ち向かうから防衛隊員
人ではなく怪獣に拳を振るうカフカは怪獣になったとしても危険存在などではなく人々を守る存在と判る
けれど、怪獣の見た目と力を持つカフカはやはり不安定な存在でもあって
その点をレノが程よくフォローしているね。最早ただの先輩後輩ではなく、カフカの嫁ではないかと思えてくるよ(笑)
ただ、そんな2人が揃っても容易でないのが選別試験。早速現れた若いライバルはカフカにとって厄介な相手となりそうだ
バンドをやる事になった仁菜に求められたのはバランスかな
本人は学業との並立を求めている。なのに音楽を求める本能は彼女に音作りばかりさせる
仁菜は丁度良いバランスを探す。けれど存在がロックな彼女には元々バランスを取るなんて無理だったようで
前回から苦手意識が抜けないすばるに対して仁菜は引き気味。彼女としてはあの距離感で交友を保とうとする訳だけど、そんなのすばるにすれば拒否以外の何者でもない
だからすばるが仁菜に見せるバランスはバンド脱退を選択肢に挙げさせる
ここで仁菜がバランスの擦れ違いを理解してちゃんと話し合いへ持ち込んだのは良かったな
自身に落ち度があると感じる仁菜にとってすばるは問題ない上位の存在だと思う
けど、すばるとて鬱屈を抱えており、今の在り方はバランスが取れているようでいて崩壊しているのは驚き。彼女がバンドに惹かれたのも反抗心を体現しているからだと判る
なら、そもそもロックにバランスを求める方が可怪しいかもしれなくて
失敗しても歌い上げるなら気持ちよくて、変な衣装でもステージに立つならロックに成れて
(仮)が抜けなくてもその身に不満と鬱屈を溜め込むアンバランスな仁菜はロックンロールとして成立したのだと感じられたよ
なでしこ、リン、綾乃でそれぞれ描かれるキャンプへの道。キャンプ場にはまだ着いてないのに向かう道中ですらキャンプの一環と言わんばかりの楽しみ方が目を引くね
リン達となでしこのキャンプルートは違うからこそ、二通りの楽しみ方が視聴者へと披露される点は豪勢に思えるよ
バイクに乗っての吊り橋巡り。釣り橋そのものに目立った特徴は無い筈なのに様々な場所に設置された異なる見た目の吊り橋を幾つも目にする事で極上の観光として機能しているね
特に8つの吊り橋がある筈なのに、7つし渡ってないなんてイベントとして最上ですよ
食欲より観光欲となるのも納得というもの
対してなでしこは電車で一人旅。随所を巡れる訳では無いが、その分余裕は出来るから駅近郊は楽しめる
だとしても、豚串にカレーにソフトを食べ尽くす彼女の様子は「そんなに食べて大丈夫?」と言いたくなるが(笑)
それぞれの楽しみ方で巡る吊り橋の国、思わず見ているこちらも行ってみたくなるかも?
衝撃的なラストを飾った第一話から時計を巻き戻す形で開始した第二話。これは本作の主な構成である、時を越える事によって事件が別の面を見せる点を象徴している
一つの過去・経緯だけで真実は判らない。けれど過去が表沙汰になる事で真相に至れる。けれど、今回の過去はトキもヒカルも知らない場所で描かれたものだから真相は明るみに出ず、むしろ混迷の度合いを増していく構図はハラハラさせられる
そして過去の形で明かされるのは、敵側の入念な行動
捜査関係者の写真を手に入れる為だけに後輩の家を訪れ穏やかな会話を行う。
特に陳彬の死によってどのような影響が生じるかを想像出来る筈なのに、あのような行動ができる胆力には驚愕させられる。そのような過去が明かされたからこそ敵は非道な存在であると知れる
そして時を現在に戻しての攻防戦
ヒカルはカメラを通して病院全体を見ている筈なのに敵の行動はトキ達を上回る。2対1の肉弾戦となっても容易に倒せず、またヒカル自身も敵の急襲を受ける
敵の能力が写真に関わるものであると知れても敵の正体を知れることはない。逆に接近を許してしまう大ピンチ。ここからどうやって窮地を脱するのだろうか?相変わらず次回を早く見たくて仕方なくなる作品ですよ
中途半端に年を重ねた人間にとって学生時代に戻れるというのは魅力的な誘惑
けれど、前回にて年齢操作による手痛いしっぺ返しがあったように、美味しい話に反動が有るのは当たり前で
だとしてもトイレに長時間閉じ込められるというのは幾ら何でも可哀想だったけども(笑)
今回のオカルトはよだれと高熱なのかな。神隠しは次回以降?
まだ怪異の正体が判らないからこそ菫子は見える範囲の謎に向き合う事になる
それは乙の人柄であったり、本物の中学生の生態だったり
見栄を張りたいからと、中途半端な嘘によってドツボに嵌っていく菫子の姿はちょっと笑える
多数の学生が集う学校において、目立った問題が無いというのは外側からは良い話と思える
けれど内側に居る者からすると、その何も無さが違和感と思えてしまう事もあるようで
そう訴えていた少女が謂れなき罪によって昏倒する怪異、それを引き起こしただろう畦目はどのような謎を持った人物なのだろうね
幾つもの問題を解決して安らぎの場所を手に入れたルディとシルフィが行うは披露宴か
自分達の幸福を披露するものであるのは当然として、二人を祝う側である参列者も想いを披露する場となっているのは印象的
結婚は人生の転機。同様に送り出す側にとっても転機となるわけか
買い出し等のシーンに現れるようにルディとシルフィは既に人生のパートナーとして結ばれている。なら、既知の間柄の参列者に意気込んで堅苦しい挨拶をする必要はないわけで
自分達は幸せに成ると宣言し祝う場とする。彼らにはそれできっと充分
それ以上はルディ達ではなく参列者が持ち込むもの
ルディ達が堅実なら祝う側の想いが爆発する。その筆頭格がエリナリーゼか
自身の業を自覚している故に秘匿しようとした想いはシルフィが幸福に成ると知れば抑えきれなくなる
子との縁を切る行為を繰り返してきた彼女にとって、孫の巣立ちを祝えるなんて幸福そのもの
また、彼女を支えるクリフの存在もあるし
アリエルとルークによる決闘も似たようなものか
ルディを試す場でありつつ、ルークよりも実力者であると示す事で託すに足る、つまりはシルフィを幸福に出来る人物と証明するようなもの
茨の道を歩むアリエルにとってシルフィをそのような人物に託せた点は1つの幸福と言えるのかな?
多くの幸福が交わされた披露宴、その分だけルディ達に捧げられた想いも重く感じられたよ
転校生の真由が気にするのはバランスを崩さないかどうか
それは配慮が行き届いているようで、実はその姿勢がバランスを崩しかねないもの。奏は真由を気にするし、挟まれる久美子は気を揉む事になる
対立にバランスを求めるなら三角形が良いけれど、真の意味で三角形を作るのは難しい
考えてみれば、部長を含む幹部とは顧問・幹部・部員が織り成す三角の一角を成すような存在。でも、実態は顧問と部員の間に立つクッション役。バランスは取れていない
だから部長の久美子には釜屋姉妹の面倒な問題が持ち込まれるし、自由曲決めも求められる
疲労は溜まるばかり
というのに、幹部の中でも三角は微妙な形になっているね
塚本が久美子の元彼という点を意識して一線を引けば、麗奈がクッション役になる。けど、麗奈も彼に近付けば宜しくない影響が生じると危ぶむ
三角を成すにはバランスが求められる。バランスとは三角の芯で、それが自由曲に求めるイメージとなるわけか
1年時から全国を志してきた久美子達は誰よりも全国で勝つ方法を模索してきた。その芯は揺らがないから幹部の三角は全国を意識すればバランスが取れる
なら、幹部が掲げる一番の目標により顧問や部員との三角もバランスが取れる
責任の重い状況でも問題を1つずつ解決していく彼女らの様子には感動を覚えるよ
原作既読
一目惚れ同士で始まる百合恋物語…なのだけど、ひまりと依の「惚れる」意味が擦れ違っている点がその恋への関心を引き立ててくれるね
今は一方通行の一目惚れ。不慣れな恋心や憧れの感情を向けるひまりに振り回されつつも、振り向かせてやろうと意気込む依の姿が良いね
一目惚れは恋の相性を運命的に感じてしまう瞬間の如きもので
ひまりと未希が小中高一緒なのも、亜季が依をバンドに誘うのも運命的な相性
でも、そこに恋は絡まないから一目惚れとは言わない
依も自分の人生に恋を絡めなかったから、一目惚れと無縁だった。ひまりに出逢うまでは
制御不能の恋心とどう付き合うか
相手が居ない状況で整理するだけなら歌に向かえば良い。でも、その歌がひまりを引き寄せてしまうから難儀な話。おまけに一目惚れの意味の勘違い
無縁だった筈の恋心が依を振り回す。でも今の依はそれを楽しんでいるようにも見える
依はひまりを振り向かせたい。その為には無縁だった恋心を相手に歌い付き合う
そうした姿勢がひまりから微かに感じ取れる恋の蕾をどう花開かせるのか?
恋とバンドが織り成す物語、恋が叶う瞬間が待ち遠しいと思える初回でしたよ
一緒に居る事で生じる気苦労と、一緒に居ない事で生じる不安感がないまぜとなったEP
女の子との同棲が突如始まり心休まらない森太郎の気苦労を推し量るのは難しいが、それ以上にとわと共に過ごす事で得られる安らぎは彼を癒やしていると確信を持って思えるよ
布団が1つの状況に始まり、森太郎ととわの生活には足りない物だらけ
風呂とトイレを隔てる壁も生活のルールも足りない。あと、とわの倫理観も足りてない
改善点は多いけれど、一方で同棲解消したいと思う程ではない。森太郎もとわも2人暮らしに早くも充足感を覚えている
一緒に居ない事で2人の不足は別の面を見せるね
森太郎は食事が足りてないし、とわは幸福感が足りてない。解決策はやはり2人が一緒に居る事で
お弁当を食べるなんて変哲のない描写が2人の満ち足りた生活を体現しているよ
ただ、それが別の少女の気苦労に繋がるラストはラブコメとして美味しい展開ですよ
原作既読
ラスト以外を見れば怪獣解体をしながら防衛隊員を目指す話に思えるし、ラストだけなら『進撃の巨人』の如く巨大な力を持つ者同士の戦いを描く話に思える
まだ本作は肚の内側を見せていない。それ故に評価も難しいけど、基礎部が手堅い為に期待を持てる作品になっているね
過去のミナと約束した頃のカフカは少年漫画のヒーロー然としているが今は清掃作業員。必要とされない仕事という話ではないが、ミナのしている事に比べれば隔絶を覚えてしまう。耐えるには諦めたのだと自分を納得させるしかない
その姿は中途半端、防衛隊を今目指しているレノには腹の内を誤魔化している人間に見える
でも面倒見の良さや怪獣から逃げず立ち向かう姿勢はレノの印象を変えるものだね
そこには隠し事の無いカフカの人間性が現れている。そのような人間が防衛隊員になれないとか許される筈がなく。また、カフカの為に戻ってきたレノとて同様
今は本物の防衛隊に守られる彼らだけど、意志を取り戻したならここから始まるのはヒーロー道の筈
…なのに怪獣退治を目指すカフカが怪獣になってしまうオチ。深刻な状況なのに、コミカルな作風だから悲惨さは感じないね(笑)
あのような身体になったカフカがミナの隣で戦える日は来るのかな?
部活動にとってはラストシーズンとなる3年生期は特別な感慨を齎すもの
でも、感慨に浸って良い時期でもないし、時間は勝手に進んでしまう
久美子に託された部長の地位と部の方針。圧の強い環境で、けれど力の抜けた雑な感じとそれに反する芯の強さは彼女の魅力を充分に教えてくれる
だから久美子が部長となった吹部の躍進にも期待してしまう
上級生の初仕事は新入生の迎え入れ。全部員の実力が大会成績に直結する類の部活では特に重要な点
だから気が滅入るのだけど、「大変」と口にしつつ良い意味で力が抜けて見える久美子が居るから吹部も過度に追い込まれない
でも、そこには先輩達が培った部の雰囲気も残っていて。連綿と続く伝統を感じられる部分でも有ったよ
久美子が自分の芯を見せたのは麗奈と共有している悔しさの部分に関して。また、恋心も打ち明け合っている2人は特別な間柄
久美子と麗奈は吹部の中核を支える想いを知っている。吹部が目指すべき場所を心に掲げている
そんな2人が3年生として部に存在するなら、間接的にそれは部の方針として伝播していくもの
久美子が新入生含め部員に問う活動方針は先輩達から受け継いだ伝統でありつつ、彼女の願いそのものなのだろうね
これにて部は固まった。だというのに、そのタイミングで現れた少女はどのような波乱を齎すのだろうね?
あと、新入生相手でもいつものトーンを崩さない奏がどこまで暴れるかも気になったり