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良い

汐莉から友達に成れないと告げられた事を悩む比名子。それは多くを望み始めた為に生じる悩みかな
元々の約束を考えれば二人は喰べて喰べられるだけのいずれ終わる関係。なのに比名子は友達を望み、汐莉は当然のように否定した。それは間接的に終わりを望まないかのよう
果たして比名子は終わる死を求めているのか、続く命を求めているのか。この問答はあやめという特殊な人物が登場した事で強調された気がするよ

助かったのが不思議なくらいの事故から1人だけ生き延びた比名子を知る美胡は彼女の生存を喜ぶ。けれど、当の比名子は家族の死を哀しみ続けるから己の死を望む
比名子がそうした心境であると知るから美胡も汐莉も彼女を全力で守ろうとする。しかし、比名子自身は生の望みがないから助かろうとしない
それがこれまでの構図だっただけに、あやめに襲われた際に逃げ出し身を守ろうとした比名子の行動は意外に見える

その自己矛盾は意識した瞬間、比名子を死へと向かわせるけど対する無意識が彼女を生へと引き戻すね。だからか、助けに来た汐莉の存在の意味も少し変わってくるのは印象的
あやめによって明かされる妖怪の好み。それは普段の汐莉の行動含め、尚更に比名子を死から遠ざけるもの。どうして汐莉は共に居れば比名子を死に近付けられると嘘を吐いていたのか。妖怪らしく嘘を用いていた彼女の本性やその矛盾を考える時が遂に来たようで

あと、ゲストキャラという立ち位置である為に深堀りは難しかったあやめだけど、エンディング映像の中で彼女の来歴について、ちらっとでも拾ってくれたのは嬉しいな
連れ子を死なせ、自分も死ぬくらいの怪我をしたのに妖怪として生き延びてしまった。そんな彼女が抱き続けた後悔が比名子から「お母さん」と呼び認められた事で多少でも癒やしへと繋がるのなら、彼女が生き延びてしまった事にせめてもの幸いが詰まっているように思えてしまいましたよ



良い

絵本を守ってくれた事でアモルの中でアキラへの想いが急騰しているようで。トキメキ感情に戸惑いつつ彼への想いをより強くしていくアモルは可愛らしいね
ヨクラータに言わせるとその状態は恋によって認知が歪んでいる状態のようで。そんな言及があったせいか、今回は同じように想いの強まりによって認知が歪み、視野が狭まる要素が幾らか描かれていたような
というか、単なる人助けエピソードに思わせて、裏では面倒な事態が進んでいるように思えるのですが……

今回登場した愛の形はアキラがよく知る家族の形に似ていたね。ただ、似ているが故に現代でよく見られる類の問題も同居していたのは何とも言えないが
ただ、二人の愛はヴァーレの主張が強すぎるが故に認知の歪みが生じる仕組みともなっていたような
妊娠中に不倫だなんて許せる筈がない。その後の関係が何も無しに続くのは難しい。だとしたら、そこにはヴァーレの愛に隠れたキャスタの愛が存在する筈で
「私の愛は重すぎる」とはどのような背景に依拠した言葉なのかと勘ぐってしまうね

認知という意味では意外な姿を見せたのは絵本か
絵本というのだから子供向けの寓話をイメージしていたけど、そこにあったのは世界の真実に繋がりそうな禁書。歪んでいた認知を直す事でアモルの両親が何故そのような真実を知っていたのかという新たな謎が浮かび上がってくる
また、トワサの謎はOWELが知っていると思われていた。なのに、実際はOWELも知らずユウグレだけが知っていた?歪んでいた認知が視聴者にまで余計な思い込みを生んでいたと知れるかのような展開でしたよ



良い

全てがコノハを中心に回っているかのような黒歴史世界でイアナに友達が出来たのは僥倖と言えるか
イアナって基本的に嫌われる運命の下に居る人だから些細な言動が彼女の不利に動くなんてよく有る展開。けど、メノアに関しては思い付きの行動が彼女を助け、そして信頼を得るきっかけとなったね
これまでに無い黒歴史世界での友達という存在がイアナにこれまでに無い行動をさせる原因となっているのは面白い

メノアの失踪がイアナに疑いの目を向けさせるのはいつもの展開。しかし、自身が無実と知るイアナは黒歴史に無い展開から誰を疑うべきかの答えを当初は持たないね
これまでのイアナは自身の潔白を証明する元手として黒歴史知識を使ってきた。自身やコノハに脅威が向かない展開をすぐに思い出す事は出来ない。それが変わるのはコノハが不調を起こしたから
自身の処刑を回避する為ではなく友達を助ける為に。黒歴史知識を防御から攻勢へと転換した瞬間と思えましたよ



良い

今回はアルマの拡張性を意識させるような表現が見受けられたね。
ロボットであるアルマにとって出来る事を増やすのはそのままの意味で能力の拡張と言えるのだけど、一方で娘として見た際には成長と言える
その成長には良い影響も見られれば悪い影響も見られる。トキの絵を見てエラーを起こしてしまったように、外から取り込む要素によっては宜しくない成長を齎すものもあると知れる
エンジはそのようなアルマを心配するけど、逆にエンジを心配して肩叩きする姿には良い成長が見られたかな

拡張性が最も出たのは学校乗っ取りか。授業参観日にあのような事をやらかすのは度肝を抜かれる
アルマ主導でより良い学校教育を実施する様には素晴らしい成長が見られる。けれど、通う学校だけでなく世界まで意識してしまうと拡張性の度が過ぎる。発展途上のアルマが全てをカバーするなんて不可能だし、友達と同調出来ない成長は彼女が望むものでもない
あの話はいわば失敗談として機能しているのだけど、他方でそのような挑戦をしたアルマをエンジとスズメは良い挑戦として褒める様には家族愛を見てしまったよ



良い

前回、比名子と美胡の関係が壊れず友情が保たれるものとして描かれつつも、比名子はいずれ来る終わりを変わらず意識していると知れた。続く今回は終わりを齎す比名子と汐莉の関係にフォーカスされていたね
比名子がどうしても隠したかった疵痕は二重の意味が籠められていたような。汐莉の食欲が失せるかも知れない、仲の良い汐莉から幻滅されるかもしれない。比名子は「大丈夫」という嘘で汐莉との関係を保とうとした
けれど汐莉は嫌な素振りを見せなかったね。その姿勢は比名子からより信頼を得られるものだけど、汐莉は一線を引くようで…

仲の良さを深める比名子と汐莉に対して、いつもの「むかーっ!」な感じに突っかかる美胡はコミカルながらも重要な点に言及しているね
ひとでなしな汐莉と似た感覚を幾らか持つ美胡は二人の関係に理解を示せない。他方で似た感覚の汐莉は自分達の欺瞞も美胡の欺瞞も気付いている
その点を見るに汐莉の方が比名子との関係を整理できていると言えるが、それだけに整理できているなら何故比名子を全肯定する友人のような立ち位置を取るのかという疑問が湧いてくるね
汐莉の存在は比名子にとって都合が良いだけに、そこには妖怪らしい嘘が潜んでいるのではないかと思えてしまう

比名子を惑わせてしまうのは第三者に拠る観測か。いずれ喰べられる関係の自分達は友達などではない。けれど比名子と楽しくお出掛けして比名子を肯定してくれる汐莉は友達のように思えてしまうし、あやめも嘘偽りなくそう言及する
なのに肝心の汐莉は友情を否定するわけだ。都合の良い存在として傍に居る彼女はその一線は譲らない
美胡は比名子と親友でいる為に嘘を用いていた。ならば、既に傍に居てくれる汐莉が用いる嘘とは何なのかを改めて考えさせるエピソードとなったよ



良い

これまでも様々な愛の形を描いてきた本作だけど、セシャトは一際に強烈な愛の形を持った人物だったね
ヨクラータが示す愛に溺れる事はあるけれど、それ以上に彼女を突き動かすのは本への執着。誰の物にもしたくないという愛が強すぎて自分で大切な本を破壊するなんてかなりぶっ飛んでいる
けどそんな自己中心的なセシャトの姿が描かれた事で、時には相手の為に自分を犠牲にしたり我慢したりするアキラとアモルの愛が際立ったようにも思えたよ

アモルはアキラとユウグレが二人で出掛けていた事により感じた辛さは伝えた。けど、それを以て二人の愛は否定しないし会った事もないトワサを含めたエルシーも提案する。が、最後には忘れてと伝えてしまう
対するアキラもアモルに問われてトワサの良さを語りはしたけど、ユウグレの顔はちらつくしアモルの前だからかそれ以上は語らなかった
どちらも相手を慮って相手を自分の想いを少し我慢させてしまう。この点は閉架室に侵入する際の行動にも見て取れるね
だとしたら、どちらかの本しか取れない状況でアキラが選ぶ行動はアモルを思い遣るものになりそうだけど…



良い

黒歴史世界の住民は基本的にコノハ上げイアナ下げ。コノハの周りには人が集まり、イアナの傍から人は離れる。それは特にイケメン達においても存在する傾向
それだけに黒歴史において設定した覚えのない人物の登場や他の女性キャラの登場はイアナにとって尚更にあの黒歴史世界との向き合い方を難しくさせるものだね
自分が設定した話を知っているなら事前に対処できる。でも知らない話ならイアナは動きようもないわけだ

作者が見知らぬシャノウはコノハに魅了されないし、イアナを過度に嫌うわけではない。けれど、イアナ達以外に存在する女性によってシャノウとの関係は悪化するね。佐藤コノハが軽視していた女性だってあの世界では生きている。だから妹が失踪したシャノウはコノハを視界に入れないままイアナを狙うわけだ
コノハを中心に廻る事が当然の世界だけに黒歴史で設定した覚えの無い女性はイアナの弱点となるね。アマリリス夫人の誘いを受けて危うい時期に外出する羽目になるし、メノアとの関わりは何か厄介事を引き寄せそう
失踪事件は黒歴史のお話かそれとも別物か。今度はイケメンではなく女性がイアナを困らせる案件となりそうだ



良い

冒頭から小さなアルマに驚かされたけど、続けてJKアルマというミニアルマより背徳的な存在が登場して尚更に驚かされましたよ
アルマをスペアボディに載せたのはメンテナンスのため。だというのに、別の格好で楽しむ事に夢中になって、コスプレパーティーとなってしまうのは当初の目的から随分と迷子になってしまっていたね
それでも何となく満足感が得られるのは彼女らの日常が家族愛等によって満たされているからか

ネオンは判りやすく目的が入れ替わってしまっている。当初は兵器としてのアルマを求めた筈なのに、彼女に魅せられた挙げ句友達に成るなんて。おまけに中学生なのに小学校に転入しちゃうなんてぶっ飛んでいるよ
スズメが体調を崩してアルマが面倒を診る。その熱心さは微笑ましいものの、手段が迷走する様は珍しい。でも、エンジの回想から判るように、体調を崩したからとアルマやエンジにスズメが心配される関係性こそ実は珍しいもの。それはアルマを作る目的が当初から入れ替わった為に生じた心温まる家族的な光景だったのかもね
ただ、あの不謹慎な看護ベッドは何だったの……(笑)



とても良い

本性を隠していたオベイの過去から始まる今回。誰もが騙された情報は彼女の宣言通り、徹底的に隠された事に拠るもの
相手には情報を与えず自分は情報を得る。それは情報戦における圧倒的なリードだけど、彼女は情報だけで勝利を手にしたわけではないね。そもそも芝2400を制する脚力がなければ実現できない
母国では勝てなかったオベイが遠い異国で掴んだ勝利。それは念願であり奇跡であり唯一であろうと察せられる尊いものでしたよ…

彼女がG1を制する為に行った戦略は徹底的。最大の要注意人物と成るタマモへの対策も完璧
それでもタマモはオベイの肝を冷やかす程の接戦を見せた。なら、情報を握っていたとしてもオベイは実力に拠ってタマモに勝つ必要があったと言える。そうしてあのレースにおいて勝てる力を発揮できるウマ娘だったからこそ、トニビアンカは両者に敬意を払うわけだし、オベイも競り勝ったタマモに敬意を示したわけだ
だとしたら1着争いに絡めず敬意を示す対象とされなかったオグリは後少しの距離を詰める為に何を掴めば良いのだろうね?



良い

美胡の情の深さ、覚悟の強さが描かれた冒頭、比名子が応えるように偽りの過去を超えて彼女を改めて友達として求めた様子には心が温かくなってしまったね
…それだけに、二人の間に平然と割って入れる汐莉の強メンタルにもビビってしまったが
美胡は比名子を守りたいから己すら削る。比名子は美胡に笑顔で居て欲しいから彼女に応える。それは麗しき友情なのだけど、比名子の幸福を考える美胡だからこそ気付けない比名子の晴れない闇に暗澹たる気持ちになってしまったよ…

犬猿の仲が過ぎてもはや仲良さそうに見える美胡と汐莉は漫才をしているかのよう。二人を見詰める比名子も楽しそう
けれど、実態として美胡と汐莉が仲が良くないように、比名子も実態としては単純な楽しさを覚えていた訳では無いようで
掛け替えない友人とよりを戻しても彼女は希望ある未来を望んでいない。暗闇へ進もうとしている
なら、察してしまった汐莉が彼女の前に立ち籠める闇を取り去らう必要があるのだろうけど…。ひとでなしでしかない汐莉が本当の意味で比名子の笑顔を取り戻す日は来るのかな…?



良い

登場当初は結婚マシーンみたいだったユウグレが真っ当に恋愛している事に成長を感じてしまう……
それは過去においてトワサが言及していた「AIは人間に恋をするか?」に回答するかのような光景。ただ、これは「AIだから恋が出来た」というよりもユウグレがアキラに結婚を求める中で芽生えた感情のように思える
恋は他者へ向ける感情の中で花開くという視点が提示された今回はそれぞれの恋仲における感情の向け方にフォーカスされていたような

最近までユウグレが向けてくる感情に対して一線を引いていたアキラだけど、状況は積極的でも行動は控えめなユウグレを見て響くものが有ったようで
これは彼女がこれまで向けてきた感情が結実した形かな。恋を強調しない行動だから、これまでにアキラを助ける為に彼女が行動原理を曲げたり、理不尽な行動に出た事が思い返された。そうしたユウグレがアキラに向けてきた感情がアキラを振り向かせたと言えるのかな
ただ、アキラはトワサへの愛を捨て去ったわけではないから、その調和がどうなっていくかが今後の課題かな…

ユウグレがアキラとデートするのを他所にアモルは蚊帳の外。彼女はアキラだけが好きなのではなく、二人が好きだから二人の楽しみを邪魔したくないと思う。けれど仲間外れにされる事で不満は覚える。その不満はアキラとユウグレに向ける感情を強くさせるものだね
ヨクラータが言うように「愛とは利己的なもの」、恋は相手に感情を向ける中で育まれるけど、まず己が無いと発生もしない。そう考えると、最初はユウグレに譲ったアモルがその後悔から二人とのエルシーを強く決意するのは当然の展開だったのかも

そして懸念されたアジサイとハニヤマはまあ割とスッキリ出来る感じに解決したね
そもそも二人の場合は互いへの感情をきちんと向け合っていた。ただ、向け合っているのに話すべき事を話していなかったから不満と不安が生まれていただけで
互いに心を明かし合い、想い合っていると知れればそりゃ解決もするわけで
…このように相手へ向けた感情を明かす事で人間関係が改善される例を見ると、どのような感情を持っているのか、そもそも何を考えているのか不明瞭なヨクラータが旅に同行する展開は不安感しかないのだけれど……



とても良い

ヨミとソルの決闘を止める、剣を握った事もないイアナにとっては綱渡りの荒業。むしろ頭を地面に擦り付けて謝る方が遣りやすい
そうした悪女・イアナらしからぬ行動が結果的にギノフォードの信頼を得る元手になっているのだけど、そのような遣り方では悪女・イアナを愛するヨミは納得させられない。その時、イアナ…というより佐藤コノハが採った行動は彼女のこれからにおいて分岐点に成りそうなものに思えましたよ

佐藤コノハの遣り方でヨミを納得させられない彼女が採用したのは悪女・イアナの流儀だね。周囲と同調するのではなく、圧により己の思うが儘を通す
それは黒歴史の在り方を肯定する考え方。この点はギノフォード相手にも見えるね
そもギノフォードは佐藤コノハにとって理想の婚約者。なら彼が佐藤コノハ以外を愛しているのは本当は思う処があるだろうに、むしろ自分の平穏の為にコノハが愛される状況を肯定した
これらはイアナがこの創作世界とどう付き合っていくかを定義づけるものとなるね。ただ厄介なのは、こうなると悪女・イアナはこれからも暗殺者・ソルに命を狙われかねない状況が続くという事で…
彼女の受難はまだまだ終わらないようです(笑)



とても良い

ゾンビだとか幽霊だとか常識では説明できないホラー現象は説明できないからこそ恐ろしい。一方で、オカルトな怪現象であっても一旦まともな説明が出来てしまえばそれは少し不思議な現象、つまりはSFという名の少し不思議なホラーに収まってしまうわけだ
本作の場合、その少し不思議は真っ当にサイエンス・フィクションとしても成立している点は面白いね

AIに創作を担わせる展開は少し身につまされる要素があるけれど、これも高性能AIが存在する世の中ならではのSF的な話と捉えられるね
AIに創作活動を任せられるようになったら人は何処まで任せてしまうのか?またAIによる創作を人間は見破れるのか?そのような問いかけを含んでいるようなそうでも無いような
Bパートはサイエンス・フィクション的なエピソードでありつつ、任せるだけ任せた後に自分が創作しなければならなくなった際、創作方法を忘れてしまう点は少しホラーっぽいと見る事も出来るかもしれない

アルマとマキナが自転車で飛び出すのは子供らしい光景と言えるが、その勢いで月まで行くのは超展開過ぎる(笑)
どう見てもギャグ展開なのだけど、彼女らにとってエンジ達が居る地上に戻れないかも知れない状況は少しホラー。他方で宇宙で遭難した際、幼女に出会う展開もホラーかもしれない(笑)
でもでも、宇宙に突入した自立型ロボが自己判断の果てに地球へ戻って来る展開はサイエンス・フィクションっぽいお題かもしれないし、普通に考えて小さな女の子達がちょっと遠くまでお出掛けした小さな冒険譚と捉えられたり出来るような出来ないような…
いや、それでもやっぱりトンデモ展開でしたよ!



とても良い

レース開始を前に周囲の熱量は上がり、取材攻勢も面倒なものに成る
けれど、渦中のウマ娘達は意外に落ち着いているというか、冷静に熱くなっているといった印象
それもこれも全てはウマ娘が熱を放出すべき時はレースが始まってからであるため。そうしたルールに則って彼女らは互いを牽制している
だとしたら、レース前に自分の走り方というルールを変えようとしたオグリからは隠された焦りが見えていたとも言えるのだろうけど……

始まったレースは海外勢のラフプレーに圧される展開に。違反行為に成らないのはあれが彼女らにとって常識的なルールであり、日本と海外のルールがぶつかり合うレースはそれこそ日本と海外の強さを競うものと成るわけだ
だからこそ、日本勢代表と言えるオグリやタマモの走りに期待が集まったのだろうけど…
オグリは自分のルールを捻じ曲げた事で一転して不利に、逆にタマモは自分のルールに則った走りをした事で逆転への道が開かれた印象

けれど、自分のルールを貫き通せばレースに勝てるという話でもないわけで。むしろ自分の走りが出来ている状態がレーススタートとまで言える
最後尾から前へと躍り出たタマモ、俯瞰位置から猛追を始めるトニビアンカ。どちらも強烈なオーラを纏い、これぞ勝者という圧を感じさせる。それこそ激烈なレースを征する勝者が備えるべきルールに則っているように感じられる
それだけにラストに顔を覗かせたルール破りとも言えるジョーカーの存在に興奮させれてしまう。次回にて描かれるだろう諸々が本当に待ち遠しいよ



良い

露わになった美胡の正体はまさしく美胡が人間ではないと示すものであり、前回汐莉がした話と合わせて、比名子と美胡の関係に偽りが有ったと示すものに成るね
それどころか、比名子の血に反応する様子は美胡がひとでなしの汐莉よりも妖怪寄りの存在であると示してくる
これではまるで人間と思い込んでいた美胡はもう比名子の傍に居る資格など無く、逆に最初からひとでなしだと主張してきた汐莉の方が比名子の隣に居られるかのような錯誤を抱いてしまうね

けど、回想から判るのは美胡は自然に人の隣に寄り添うようになったのではなく、努力や時間の積み重ねによって人の近くに棲まい、そして比名子の親友になったのだと見える
美胡の正体が嘘だったとしても、その想いに嘘が無いなら比名子も美胡との関係を取り戻せる。美胡の正体に依る形ではなく、行動に依り友達と再定義できる
だとしたら、ラストに美胡が示した行動は比名子だけでなく美胡自身をも裏切ってしまうもののように思えるが…
さておき、今回も和やかCパートが有った事に衝撃を受けてしまった…。確かに癒やされるけども!



良い

カルクラムとフィーデスはアキラ達が関わった事で無事に添い遂げられそうで
彼らは真実の愛を見付け、手に入れられた。なら二人を手助けしたユウグレとアキラはどうなるのか?という点やそもそも愛の形をもう少し深堀りする回となったね
アジサイとハニヤマはエルシーをしているから、そこには愛がある筈が諍いが耐えないようで。また、共に登場したヨクラータはエルシーもしないで複数の女性にちょっかいを掛ける色男
カルクラムとフィーデスが衝突は有りつつ真っ当に愛へと辿り着いた事を考えると両者は変化球的な印象を覚える

トワサに関わる隠された事実をアキラは知れたけど、今以上は近づけない。そもそも寿命で死んでいると思われるトワサに近づくなんて普通は無理
その意味では今近くにいるユウグレやアモルと向き合う方が健全な愛と言える。が、アキラはトワサへの愛を捨てきれず向き合えないと
反面、何も想ってない訳でもないのだろうね。ユウグレがアンドロイドと知っていても庇ってしまうし、アモルが混浴に混ざれば笑顔を浮かべてしまう
なら、ユウグレへのお礼を申し出たのは彼女にせめて報いたいと想ったからか、それともユウグレへの愛に目覚めつつ有るのか。アキラの愛はこの先誰に届くのだろうね?



良い

ヨミがソルの命を本格的に狙い始めた事で作中人物同士の軋轢が更に強くなった形。ソルやギノフォードはコノハを守る為なら何でもする。ヨミはイアナの願いを叶える為なら何でもする
佐藤コノハによって定められた設定が両者に軋轢を生み、それが回り回ってイアナを苦しめる。その意味ではこの事態の遠因はイアナ自身なのだけど、無力な彼女にこれらを収める力は全く無いという点が本作の特徴となってくるのかな

イアナの為にソルを害そうとするヨミはいじらしいが、そもそも暗殺者に暗殺が通じる訳もなく。そのお粗末さや焦って決闘に持ち込むヨミは危うい。他方でイアナが原因で怪我を負っているソルだって危うさが有る
全ての原因はイアナであり、全ての危害はイアナに向かうかも知れない。なら、イアナが傍観者として決闘を見守るなんて誤りだったわけだ
けれど、彼女が無力である点は変わりなく。ヨミが向ける狂気の愛を前に創作者としてイアナは何処まで彼らを守れるのだろうね?



良い

自室が用意された事で益々エンジとスズメの娘らしさが増してきたアルマ。そんなタイミングで登場するのは彼女と似た境遇のマキナですか
娘として扱われるアルマが先に存在する事でマキナについても娘的な要素を見てしまうけど、常夜は彼女を可愛がる存在として造ったのではなく、自らの目的の為に造り出した
なのに、娘要素を強く持つアルマとの関わりにより、最終的にマキナも娘のように感じられるのは面白いね

常夜はマキナと和気藹々と過ごしたくて造ったのではなく、明確な目的の下に造っている。常夜の視界にエンジがあまり入っていなかったように、マキナを娘として見ていた訳でもなかった
でも、アルマは常夜が当初のエンジ達と似た構想でマキナを造ったと知ったが為にマキナを妹と見れる。そうなればマキナの不始末を姉として解決する気概も抱ける
最終的に常夜もマキナを都合の良いロボットではなく大切な家族であるかのように抱き締めるし、マキナも彼女を慕っている姿がより見えて来たね。アルマに妹が出来ただけでなく、もう一つの家族の形まで見えてくるかのようでしたよ



良い

比名子の日常は汐莉が訪れるまでは海の檻に閉じ込められたようなものでありつつも平穏だった。どうしてそのように在れたのかという答え合わせが為されたね
他方で新たな疑問として浮かび上がるのは、美胡は何故比名子を食べずに居られるのかという点だね。これまで登場した妖が汐莉を含め比名子を極上の獲物と捉えているのに、ずっと傍に居たという美胡にその様子は無い
美胡の正体は比名子の安全に係る解答であるけれど、新たな疑問と成り得るね

比名子を喰べるつもりの汐莉にすれば、妖でありつつ比名子の傍に居る美胡は競争相手、場合によっては排除が必要な敵
けど、肝心の比名子には美胡は脅威ある相手とは全く見られていないね
「比名子が美味しそうで嬉しい」「食べられる内に食べとかないと」、どちらも日常で聞く分には変哲の無い言葉だけど、汐莉や美胡の正体を思えば特殊な言葉に聞こえる
なのに何の意味も持たずに美胡が言っているから、逆にあの言葉は異常なものとなる。ただし、その異常性によって比名子の日常は守られていたとも言えるのだけど

だから比名子にその異常性が突き付けられてしまえば、二人の日常はあっという間に崩れしまう
美胡がしたのは異常が起きていると気付かせない呪い、気付いてしまえばそれを起こした者こそ異常であると受け止めざるを得ないもの
社美胡とは比名子を喰べるモノか、守る者か。おぞましい正体を前にして比名子はどのような真実に至るのだろうね
……そういう真面目でシリアスな引きだったんだから、間違いなくサブエピソードや特殊エンディングを差し込むタイミングではなかった気がするよ!?いや、良い話だし良い曲では有ったけども!



良い

アキラの旅の目的からすれば、カルクラムやフィーデスと関わるのは寄り道に近い話。けれど、姉弟でありながら言葉にできない想いを抱える姿はかつてのアキラとトワサとは別の関係でありながら近い関係であると感じさせるもの
トワサと添い遂げられなかったアキラとしては、特にエルシーという制度がある為により良い未来を選べる二人の世話をしたくなるのだろうね
また、ここには多人数とのエルシー、一対一の結婚という価値観の違いも見えてくるのは面白い

ユウグレがカルクラムと結託したのはアキラを振り向かせる為。ユウグレはアキラに一途となっている。でも、そうした価値観を同じくするアキラもトワサへの一途な想いを捨てられないからユウグレに応えられない
カルクラムとフィーデスの立場は難しいね。たった1人を明確に想っているけど、ファミリーという多人数との結束を重視する家で生きるしか無いから、たった1人だけを選べない。結果、好きでもない相手とエルシーするなんておかしな話になるし、ダブルデートなんて誰を試しているのかすら曖昧な行為をする羽目になる

この事態を少し俯瞰した立場から見るのがアキラだね
彼とトワサは実の姉弟ではなかったけど、時代的に結婚には難しさが有った。だから許されるエルシーが存在する時代に生きるカルクラムとフィーデスは思いの儘に選べる関係があるではないかと考えてしまう。実際、二人は互いに嫌な想いをさせない為に覚悟を決めているのだから必要なのは一歩を踏み出す勇気だけの筈
アキラがユウグレを庇った行為は踏み出す覚悟の現れだったとも見れるのかな?けど、この行動はかつてトワサにした行為の焼き直しでもある。これを受けてユウグレがどう感じるのかは興味深いね



良い

あの黒歴史世界では誰も彼もがコノハに夢中でそれはイアナも例外ではない
それだけにコノハに目もくれずイアナに夢中なヨミはかなりの異物と言えるね
異物なヨミはかつてのイアナのようにコノハを害する存在と成り得る。そしてコノハが害されれば連鎖的にイアナが疑われると
嫌われ悪女のイアナを好いてくれる貴重な人間なのに、コノハに夢中な今のイアナにとって以前のイメージでイアナを見てしまうヨミはひたすらに厄介な存在となるわけだ

今のイアナは以前と人が違うから、以前のイアナのようにコノハを嫌っているに違いないと決めつけて来るヨミの説得は難しい
ただ、ヨミはイアナの姿を見誤っているとも言い難いのが厄介。ソルに睨まれており、少しのミスで命の危険に繋がるイアナの現状は危うい。ヨミの懸念は丸っ切り無根拠とも言えない。彼がソルの排除すら口にするのは当然
でも、今のイアナはそんなソルすらも大切に想っているんだよね。あの黒歴史世界はコノハを中心とし、自分を愛してはくれないけど佐藤コノハは創造主として誰も彼も大切にしている
イアナは以前とは違う。それをどのようにしてイアナだけを愛するヨミにこれから理解させるのだろうね?



良い

アルマは両親を得て、更には兄や叔母も得て。次は友達を得るというのは納得の流れだけど、その勢いで学校への転入までするなんて勢いが凄いね。しかも自分で転入手続きしちゃうんだ……
アルマが出会ったハナは不良っぽい為か友達が少ないようで。それだけに小さな犬達を家族同然に可愛がる。だからか、ちゃんと犬を見分けて見付けてくれるアルマは彼女の心の壁を容易に突破できたと言えるのだろうね

アルマがハナを手伝ったのは自分が手伝う方が最も効率が良いから。最初から友達に成りたかったわけではない
アルマの中でハナが特別になったのは、彼女が犬達を家族として大切に想っていると知れたから。それは血縁ではないエンジとスズメを家族と呼ぶアルマに通ずるもの。だからアルマはハナに秘密を明かしたのかな
まあ、その後のスピード感が凄かったけども。名前呼びに友達認定に転入とか超展開

学校空間はアルマの友達が増える場所となるね。素直で周りの影響を受けやすいアルマは同じく素直な小学生達に溶け込みやすいようで
ただし、素性がロボットである点はエンジ達の行動に現れるように心配なもの。同様に友達認定されたハナとて知らずしてアルマを心配して落ち着かなくなる。それは言葉以上に彼女もアルマを友達だと捉え始めていると判るね。だからあの動画公開は恥ずかしいけど、それ以上に「重要な人物」と認められた事はかなり嬉しかったんじゃなかろうかと思えるね
アルマがクラスに溶け込めたように、ハナも溶け込む余地が生まれたのは良い話だったと思えるね



とても良い

世界から強豪が集まるジャパンカップ。通常の国内レースならトレセンで共に競うウマ娘達が相手となるのだから情報を敢えて集める必要はない。けれど、走る姿を見た事もないウマ娘が相手なら情報の重要性は上がる
今回のエピソードは海外から集まるウマ娘達の紹介回でありながら、同時にそれぞれの陣営や記者陣がどれだけの情報を集め、それを自分の力と出来ているかを示すかのような話となったね

藤井は体を張ってトニビアンカ達を猛取材。同様に六平はベルノを使って情報の裏とりを実行。それによって見えてくるのは各陣営の意気込みや要注意度
対してタマモは情報を集めず誰が相手でも勝ちを拾うとの意気込み。これは情報に惑わされないとの姿勢であり、海外勢にも見て取れる姿勢だね
ただ、これらの捉え方には穴がある。日本勢は相手を知らないから取材しなければとなっているけど、時には自分達が取材対象となる事だって有り得る
それを示してみせたのがオベイユアマスターか

彼女は空恐ろしい存在だね
記者にもベルノにも情報は渡さないのに、自分は相手をよく調べている。特にオグリ陣営に居るベルノについてまで知っているのは底が知れない
相手を調べていた筈が調べられていた。そのような現象は把握出来ないが故に誰しもの油断を誘う。人の視界が届かない暗い部屋で踊る彼女は早くも全てを支配し始めているかのよう…
それはさておき、悩める髪の問題を解決したくてシチーにシャンプーの取材を敢行するオグリに癒やされたのでした



とても良い

第1話の時点で違和感の有った比名子の内面に突っ込むのが人でなしである汐莉な点が少し面白い
幾つかの発言から見えるように汐莉は普通の人間とかなりズレた感覚の持ち主。そんな彼女をして真っ当に比名子の矛盾を突けるというなら、今の比名子は真っ当ではない
けれど、その真っ当ではない彼女の内面に何が有るのかと言えば、本当に悲惨で人間性を保つのが難しい哀しみであったのは強烈でしたよ……

比名子は汐莉を海みたいだと捉えるけれど、実態としては比名子の内面こそ昏い海のように思える
生き残ったのに幸運と思えず、生きてと言われたのに生きたいと思えず。しかし、死にたいと思っても死ねず。そんな彼女が頼ったのが人ではない存在
生きる気力のない比名子にとって海とは絶望の檻、けれど海みたいな汐莉が自分を食べてくれる暴力こそ救いとなる
ただ、厄介なのは汐莉は暴力的に比名子を食べようとするのではなく、希望を与えた上で絶望の死を齎そうとしている点か

比名子が絶望から抜け出すには一度希望を手にした上で死という絶望に辿り着かなければならない。そんなの倒錯であり欺瞞なのだけど、汐莉の人でなし感が逆に血塗られた約束を心置きなく信頼させるものとなるね
けれど、そんな人でなしの道へ進もうとする比名子をして心残りとなりそうな相手が美胡か。これまでの日常描写から見えるように美胡は比名子の人間性を守ってくれた人物。だから人ではない汐莉との関係を秘密にしたい
それだけに美胡が血塗られた世界へと飛び込んでしまうかもと危惧させるラストには心配させられるが…



良い

アモルはアキラ達を騙した、嘘を吐いた事によって苦しい立場に追い詰められた。そんな彼女を助けに来たアキラは己の感情に正直なお人好しだね。まあ、彼の叫びによってアモルは正直な望みを取り戻せたのだから結果として良かったのだろうね
けれど、彼だって全てに対して正直に過ごせている訳では無いし、アキラを好くユウグレとアモルだって全てに正直に成れている訳では無い
そのような正直な感情と建前としての言い訳じみた嘘が入り乱れた回と思えたよ

そもそも助けに来たユウグレからしていきなり嘘を使うね。行動原理に即さないと独り言を残すのに、アキラには即しているなんて言ってしまう
また、アキラも建前めいた言い訳をするね。好意を向ける二人に対して真実の愛やらトワサが…とか言うけれど、トワサは多分存命ではないしトワサへの感情が二人の好意を否定する理由になりはしない
アキラが二人の好意をあまりに下手な遣り方で否定するものだから、二人も正直に好意を向けられずフィカに参加するなんて怒ってしまうわけだ

剣呑な雰囲気を放つカルクラムとフィーデスは姉弟であると聞いた時点でそれと察してしまうような関係のようだけど、それだけにフィーデスは正直な感情をひた隠し嘘に塗れた生き方をしていると見えてくるね
同様に自らフィカに参加したアモルもユウグレも自分の感情を証明する為に他の人と向き合う事も出来ず何とも言い難い状態。おまけにアキラ自身まで…
アキラは「何でこうなるんだ」と嘆くけれど、正直な感情を保てないから誰もがややこしい関係へと陥っていく
感情を守る為に建前ばかり優先してしまった彼らはフィカを通してどのように自分の感情が正直なものであると証明するのかな?



良い

佐藤コノハは現世に居た頃から好きな人が異世界に居るとか、現実の友達を求めずに妄想の世界に浸ったりと逃避癖が見て取れる。そんな彼女にとって少しの下手でソルに命が狙われるかもしれない状況は逃れたいものの筈
黒歴史世界においてイレギュラーであり、本当に平和に生きたいならそもそもコノハ達と関わらなければ良いイアナがそれでも自分が創作したキャラクター達の傍に居続けようと思う動機が描かれた回となったような

当初こそ自分の理想の姿であるコノハと過ごせる事を喜んでいたようだけど、コノハを主役とする世界ではあらゆる脅威が彼女へ向かう。すると彼女を助けられない罪でイアナの命も危険になると
イアナが自分の身可愛さに走るなら、コノハへの関わりを最小限にして危険にも飛び込まなければ良い。それでも彼女がコノハを守る為に駆け出してしまったのは、それこそ守りたかったからなのだろうね
あの黒歴史世界は佐藤コノハの想いを詰め込んだ世界だから見捨てられない

この傾向は特にコノハに対して強く向けられているね
自分を庇ってくれたという恩もあるのだろうけど、何の力も持たない彼女を我が身に変えても守ろうとする。それはまるで母親かのよう
だから、コノハの平穏が確信できたら自分の命も放棄しそうになってしまう
けど、見捨てないという意味では創作キャラクターから返ってくるものもあるようで。コノハは自分の足を慮ってくれたと感じたイアナの行方を案じるし、イアナを殺すべきか迷うソルは彼女の本性を見極めたいと考えている
黒歴史は絶対でも、そこに生きるキャラクターはイアナの想像を超えてくる。彼女の知らない情景が在る
あの世界を生み出した親だから出来る限り付き合いたいと願う、そのような心を感じられたよ



良くない


良い

アルマは兵器として作られた筈が娘ポジションと成り、連鎖的にエンジとスズメを夫婦として結びつける特異な役割となったのだけど、続く2話は早くもその関係性に変化球が見られたね
料理が全く出来ないスズメに料理指南を行うアルマは彼女こそ母親かのよう。てか、この点に関してはスズメの酷さがギャグとして処理するのも難しいレベルだったのもあるけど
アルマがお世話する事で上出来となったハンバーグ、それはアルマこそ親心を発揮しているようで居て、娘が両親の仲を取り持っているようでも有ったね

物音を立てるロボット掃除機を捕まえようとするアルマの姿はとても猫っぽいけど、関係性的にはロボット掃除機こそアルマの兄ポジション。ならあれは兄が妹と遊んでやった光景なんて捉える事も出来るかもしれないね
妹と言うには世話力の高すぎるトキはまるで母親かのよう。エンジの面倒を見るトキはスズメの立場を奪う存在…かと思いきや、スズメの着替えを片付けようとして反発を食らう光景により、スズメにとっても母親ポジとなるのは面白い
アルマだけでなくトキからもそういう関係と扱われ、二人は続々と外堀を埋められているよ(笑)



とても良い

今回は完全にシンデレラストーリー味のある話となったね
これまではガラスの脚で良い成績を残している訳では無い。世間からの注目が有る訳でも無い。誰からも見向きもされなかったクリークがまるで魔法使いかのような奈瀬文乃と出会った事で舞踏会の切符を手にしたようなお話
文乃は外部から奇跡はやってくる事を信じているようだったけど、クリークにとって彼女と巡り会えた事がもう奇跡という点は良かったな。彼女は勝利を奇跡とするのではなく、出会いを奇跡と定義した訳だ

他方で奇跡が何度も起こらない事も事実。クリークにとって文乃と出会えた時点で奇跡の魔法は既に使用してしまった。だから菊花賞では奇跡に頼らない勝利が求められる
ここでヤエノが行ったのも奇跡に頼らない走法、自分が取るべきポジションを押さえ、その場その場で適切な判断を行っている
対してクリークは冷静な判断を行っているね。六平でさえ驚愕する一瞬だけ存在するルート、それは奇跡でも何でもなく、長距離を走り続ける中で判断を毎瞬行っていないと潜り込めない奇跡のルート。そのような道を辿られたら、他の道を選ぶ判断は全て凡策となる

クリークが辿り着いた勝利は奇跡のようなものであっても奇跡ではなく当然の勝利とまで言えるのかもしれない。だから観客も彼女の勝利に賞賛を送る。文乃という魔法使いと出会った彼女は無事にシンデレラとして花開いたわけだ
他方で敗者であるヤエノの描き方も良かったね。彼女は適切な道を的確に選んだ筈なのに負けてしまった。それは限界という壁に直面してしまったかのよう。それでも師範代の一喝を受けて、戦い続ける道を選んだ彼女は奇跡など関係なく勝利を目指すのだと感じられたよ
そして、世界の強者が集まり始めたラストにもうすぐ訪れるだろうジャパンカップへの期待が高まるのを感じたよ



良い

2クール目がマーチ主役のエピソードから始まるのは特別感が有って良いね
最初期こそオグリのライバルキャラというポジションで登場しながら、オグリがトントン拍子で出世してしまった為に置いてかれてしまった感のある彼女
それはレースに例えれば遥か後方に置き去り、なんて捉える事も出来る。そりゃサウザンもこちらを見ろと罵倒するというもの
マーチは此処に居るようで此処に居ない。そんな走りをしているように思われてしまう

故に彼女が出した結論が良かったな
マーチは此処には居ないけれど此処に居るかのようなオグリの背を今も追っている。どれだけ差を付けられようとライバルを自称する。それは無謀でも不格好でもなくライバルの正しい在り方
だからマーチの好走はオグリに届く。マーチに負けまいと彼女も先頭をひた走り、追いつきたい背中を追い続ける
その構図は何もマーチ、オグリ、タマモだけに留まっていない点が良いね。どのウマ娘も追いつきたい背中目指して奮闘している

故障中のチヨノも、ダービーを負けたアルダンも、戦いたがっているディクタも、焦りを抱えるヤエノも、オグリを意識して藻掻いている。また当のオグリも目指すべきタマモの背をブレずに追い続けているね
ここで面白いのは誰からも注目されていないクリークか。背を追う状態は言うなれば前を向く状態、マーチの目を見たがったサウザンは横を向いていた。だとしたら、自分の背を追う者を見る者なんて普通は居ないから誰が追っているかなんて気付かない
静かな雌伏を続けてきたクリークが遂に油断成らない強敵の1人として名を上げようとしているかのような前フリには次回以降の流れに期待してしまうよ



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