サービス開始日: 2016-03-14 (3805日目)
前回と同じく、ギャグ描写で話を進めつつも親の心子知らず、子の心親知らずな要素を含んでいるね。
というか本作は基本的にそのような構造で展開しているか
普段は姫が不憫な目にあっていないかと可久士が気にし過ぎる描写がメインだけど、この回では姫が自分の家が貧乏なのではないかと気にするパターン
姫くらいの年齢になると友達との違いも明確に見えてくる
それであのような家に住んでたら貧乏だと思ってしまうのも無理はない
けれど、通り過がりが言及しているように中目黒の家は新築物件であり、可久士はそれなりに稼いでる
でも、どちらの事実も隠されているから姫としては貧乏と思う他ない
一方でそういった事実が隠され姫が家事に精を出したことで表に出てきたものがあるのはいいね
10歳箱の中から出てきたレシピ本は今の姫が作るに相応しいもので、その料理は可久士の思い出を呼び起こすもの
二人しかいないけれど、まるで家族三人が揃っているかのよう
……料理は変なアレンジがされてたけどね(笑)
可久士の無自覚ハーレムが出来上がるBパート
この人後半だけで四人も口説き落としましたよ……!
運動会を前に描いている作品や後藤家に足りないものに頭を悩ませ、アクションを起こした可久士
その右往左往が結果的にあの状況とは(笑)
これで姫の新しい母親になってくれる人が見つかればまだいいのだけど、姫は二人きりの方が良かったようで
Aパートでもその傾向が見えたけど、姫は今の生活が気に入ってるんだろうなぁ。だから可久士が姫の為にする様々をそこまで喜ばない
父親想いで今の生活を大切にする姫が鎌倉で気付いた二つの家の類似性
未来で一体何が起こっているのか気になる構成だね
由希回の次は夾回ですか
前回が由希の過去と現状を比べつつも未来へと向かう変化を描いていたけど、今回の登場人物達からは過去や現状が有るから未来へ踏み出すのを躊躇してしまう、そんな様子を感じさせた
学生にとって進路の話は難しい。それは現状を踏まえて想像しなければならない未来の話だから
十二支が憑いている由希達や、環境そのものが厳しい透にとってはどう想像しても不安に押しつぶされるようなもの
特に猫憑きの夾にすれば明るい未来は望めず暗い部屋が待ち受ける。果たして自分に選べる道は有るのかなんて、考えてしまうことも有るのだろうね
でも、そんな夾でも一歩ずつ未来に向かって進んでいて。それが親代わりである師匠にはちゃんと見えているのはいい話
不安に押し潰されそうでも一歩一歩進んでいけば何かしらの成長は手に入る
壁のシミを怖がって泣いた夾が今ではそんな過去を恥ずかしがったように。
家族を無くし家も無くした透がそれでも今は笑顔でいられるように。
含蓄ある紫呉と師匠の言葉が不安を抱える若者にとって道標となる様子は良いね
全部やりきれるか、克服できるか考えるよりもまずは足元から着手していく。やれることからやっていく。そうすればいつの間にか終わってしまう、変えられるものだって有る
先行きへの不安、思わず流した涙、眠れない夜
そういったものを全て些細なものだと言わんばかりに勢いよく啜る夜の素麺。進路の問題を前に賑やかな一歩を踏み出した透達の姿には思わず温かな気持ちになってしまうのでした
なんだかこのアニメを見ていると「ヤバいですね!」って台詞が癖になりそうだ……(笑)
キャル登場及び彼女の深堀りが行われる回
彼女は仲間に混ざれない猫を見て、自分と重ね「一人の方が気楽よね」なんて言う。
でも必死になって「あの方」とやらに認められたがっている彼女は自分の居場所を欲しているようにも見える
また、ユウキとの対比も気になった
ユウキは素振り中に倒れたが、自分の力で立ち上がり再び木の棒に向かった
キャルは立ち上がった際によろけたが、ユウキの手を振り払った。相手の優しさを拒否したいからってわざわざそこまでする必要はない
まるで触れるのを怖がっているかのような印象
キャルの前でユウキ達は協力してドラゴンに立ち向かう
コッコロは強化魔法、ユウキは囮、そしてペコリーヌが剣を奪う。それどころかドラゴン暴走後はあんちゃん達すら協力的になる
一人で影に隠れて魔物を操り事を為そうとするキャルと皆で力を合わせて事を為すユウキ達。その姿は対照的
ペコリーヌ達は仲間のように並んでお握りを食べたが、キャルだけ食べず。更には美食ギルドの誘いも……
自分の写し身に見えた猫は仲間に混ざっていた。ペコリーヌから貰ったお握りは美味しかった
キャルの表情を移さず、尻尾の動きと言葉で彼女の心情変化を表現する手法には惚れ惚れするね
破滅フラグを回避するために悪役令嬢というポジションに抗うカタリナの奮闘がどうにも笑えてしまうね
よくよく考えたら畑作って木を登ってる時点で既に悪役令嬢じゃない気もするけど
お茶会に呼ばれたカタリナの姿はその場に馴染めない。お菓子食べたり庭園に興奮している姿の方が似合っている。お茶会は根が貴族でない彼女には似合わない場所
同様にお茶会の席から逃れていたのがメアリ。彼女も後妻の子としてあの家を自分に合う場所と出来ない
そんな二人が畑作業という令嬢らしからぬ場所で意気投合する
破滅フラグを回避しようとやりくりするカタリナの行動は結果的にメアリが笑顔になれる場所を与える行動となる
それは有る種、本来の主人公の行動であったりヒーローの行動をなぞったものでも有る
カタリナの影響はメアリだけでなくアランにも
ジオルドに劣等感を抱く彼は輝ける居場所を持っていない。更に婚約者までぽっと出のカタリナに奪われてしまう
アランにムキになって応じてしまったカタリナの行動は結果的にアランの笑顔を引き出していく
悪役令嬢でありながら、ヒーローを夢中にさせメアリですら夢中にさせてしまうカタリナ
恋のライバルという意味の悪役ではなく、物語を壊す悪役になりつつ有るのは面白い。
それでも彼女に好感を持てるのはカタリナが天然で間が抜けて、どこか憎めないタイプだからなのだろうね
好青年アンジェロはアルテに優しく丁寧。辛い境遇にあるアルテの味方であるように見えるが、それはアルテが「女性」だから優しくしているんだよね
彼も性別という価値観から来る偏見を持っている人物の一人
アンジェロの対応はそれ程間違っていない。苦労している相手を気遣える心を持っているのは褒められるべき点
でも、相手を気遣いすぎてしまうと途端に相手は手助けされるのが当然の存在になってしまう
アンジェロの接し方は優しいけれど、相手の在り方を型にはめてしまうもの
それに対しアルテは周囲や世の常識が当てはめようとする型を破ろうとしている。木材を売って貰うだけで嫌味を言われ、転べば「女の分際で」と陰口を叩かれる世でアルテは戦い続ける
全ては画家になるために
スカートを捲りドロワーズを露わにし荷車を引く姿
粘土袋を持ち上げようとがに股になって踏ん張る姿
どちらも女性として求められる姿ではない。でも、女性がやっちゃいけない姿というわけでもない
それは男性も女性もない懸命な姿。性別の壁を打ち破る事が出来る
だからアルテは素晴らしい小屋を一人で作り上げられるし、男二人で持ち上げる粘土袋も一人で運んで見せる
小屋を見てレオは「やれば出来るじゃないか」と褒めた。握力がなくなっても彫刻に向かうアルテを見て親方は「やるじゃねぇか!」と称える
どちらも性別を理由とせず、ただアルテの努力を認めている
そうして壁を打ち破るアルテの姿はアンジェロにも影響する
「女性」だから優しくしなければ手伝わなければという認識が変わり、相手が自分の力で努力することを邪魔しないようになる。そうすれば守られるだけの型から抜け出せるかもしれない
そういうスタンスに変わる
アルテが自分の夢の為に変えた型が他の人にも影響していく好循環
どんなに苦しい逆境も「ざっけんな!」と踏ん張る彼女のこれからの奮闘が気になるのでした
白銀とかぐやのすれ違いラブコメは二期になっても変わらない面白さ
第一期ではいい感じになりかけたシーンとか有ったはずなのに、この一話ではそんな気配は微塵も感じさせないのが、なんとも……
早坂があれだけ舞台を整えているのに全く進展しない白銀とかぐや
それを嘲笑うかのように何処まで進展してるか不明な柏木カップル
進んでいるはずなのに関係はちっとも近づかない。双六上の遣り取りがまるで現実を反映しているかのような構図は面白いね
いや、そしたら白銀は藤原とくっつくことになってしまうのだけど
個人的には白銀と藤原のお祝い金としてリアルマネーを取り出すかぐやの姿に笑ってしまいましたよ
姫の臨海学校について行き陰ながらフォロー。もしもに備えて避難訓練、お祭りではグッズを大量購入
父の労力は娘の知らぬ所で行われる
一方で娘の心も父に知られず隠されている
可久士は目に入れても痛くない姫を虐めの対象にしないためカブトムシを買ったり、インド人シェフを雇ったりと無茶苦茶な
でも、流石に母親が居ない点についてはフォローのしようがない
「ママに教わらなかったの?」の言葉を可久士が聞くことはないし、その心を知る事もない
考えても仕方ないことは現実逃避するしか無い。つまり目の前の現実から隠すということ
その行為は祭りのシーンで可久士が姫の視界からグッズを隠す行為に似ているし、ある意味姫が隠し事を知ろうとしなかった点にも通ずるもの
一方で目の前から隠されて居る事で意味を持つものもある
押し入れに隠された年齢の描かれた箱。まだ開けては駄目だと一目で判るそれは秘密が開かれていく楽しみになる
同時に可久士には押入れに隠されたそれらから既に隠された人の想いを知るきっかけとなる
本編後に描かれる未来の話。娘には隠されていた可久士の描く仕事が明かされると共に大きくなった姫は幼かった頃の自分の心も述懐する
本編では隠されていたそれらが明るみに出て、箱の中の箱が開かれるエピソードには心を打たれるね
原作だとこのエピソードのサブタイは「黒い霧を抜けて」だったりします
その名に相応しく陰のある野球部を活気のある空間に生まれ変わらせるエピソードだったように思う
グラウンドは有っても人数が足りない野球部では本格的な野球はまだ無理
でも、詠深達はただのキャッチボールであっても楽しそう
思ったような野球ができず負け続きだった中学時代を過ごした詠深にとっては今の形の野球であっても「楽しい」もの
新たに入った菫と稜も競って口喧嘩してばかりだけど、本当に仲が悪いわけではないし楽しそうに野球をしている
不祥事があったという野球部は詠深達の入学によって楽しい空間に生まれ変わる
でも、それでは陰を湛えた野球部であっても存続させてきた先輩たちに報えない
だからこそ、怜と理沙を詠深達の「楽しい」野球に巻き込む必要があったわけだし、その巻き込み方は無理やりではいけない
怜に詠深達の「楽しい」野球を誠実に教えなければいけない
心置きなく野球部を辞める腹づもりで挑んだ勝負を怜は楽しんでしまう。急激に曲がる詠深のボールを真剣に打ちに行き、無事に飛んだボールも「自分なら捕れていた」と誠実に負けを認めた
詠深が形作る野球にのめり込んでいなければ出てこない発想
廃部寸前だった野球部に続々と人が集まり、遂に後2人で9人
本作は投球モーションを綺麗に描いているし、野球シーンの動画には期待が持てそうな気がする
早く彼女らの試合が見たいね
ゲーム主人公がアニメ化された際、個性が薄いとか、物語への関わり度合いが低いとかは見た事あるけど、知能が感じられないって初めて見るパターンかも
……記憶を失ってるから仕方ない面はあるけど、お金をもぐもぐするとか一周回って可愛らしいのかもしれない
でも、それ以上に可愛らしいのがヒロインたち
主人公を母親のように面倒を見るコッコロからは多大な母性が感じられるし、トラブル発生時のバッテンお口も非常にキュート
ペコリーヌは腹ペコキャラなんだけど、その分とても美味しそうに食事をしているね。また、人の悪意を疑わない純真さも好評価
そしてヒロイン達の可愛らしさを描くだけに留まらず、戦闘シーンがダイナミックに動いている点には驚かされた
第一話でこれならキャラが増えて物語が動くようになったら、更に素晴らしいシーンに出会えるんじゃなかろうか
それでも、幼児退行したかのような主人公が理知的になるシーンは想像もできないのだけどね(笑)
数カ月ぶりのフルーツバスケットですよ!
優しさに満ちた空間で繰り広げられる遣り取りは心の清涼剤になりますな
皆川素子の視点で語られる由希
彼女って学校における由希を一番見ていた人物なんだよね。由希に願望を押し付けつつも由希の変化を一番見ている
だから由希をあっさり変えてしまった透が許せないし、変わってしまった由希を上手く受け入れられない
素子との最初の出会いでは「綺麗」と言われて皮肉めいた微笑を浮かべた由希
それが今では柔らかく微笑むようになり、素子を気遣う優しさも併せ持つ
第一印象は日常に紛れ込んだ非日常のような在り方だったから王子と例えられた。納豆が好きだなんて明かしてしまう今の由希は普通の好青年
そんな彼に王子のようなイメージを押しつけることはもう出来ない。かといって受け入れるのは難しい
でも、変わってしまった今の由希こそ本当の由希であるなら、そんな彼を受け入れないのはプライドが許さないといった所かな?
素子からすれば由希を柔らかく変えてしまった透はライバルと言うよりも敵に該当するのだろうな
素子はどうしても視聴者からは嫌われやすいポジションに居るのだけど、由希に必死に振り向いてもらおうとするスタンスはどうにも嫌いになれないんだよね
それにしても由希に最も懸想する素子を通して由希の変化やその背景を描写するのは面白い試みだった
素子が以前の由希と今の由希を比べていたのに対し新生徒会メンバーは新たな由希を発掘しそう
由希を「女顔」とおちょくった真鍋、由希を「触らないで!」と拒否した真知
どちらもきっと由希にとっては初めてのリアクション。二人の登場は由希を更に変化させる出会いになったような…
第2クールの始まりのエピソードが由希メイン回である構成には驚かされたが、第1クールの頃から変わっていない雰囲気を感じ取ることも出来た
今後のエピソードに期待が持てる第一話だったね
どんな時代だろうと、自分の夢を掴むために一生懸命になる女性の姿というのは輝いて見えるものです
ただ、アルテが生きる時代は「女性が絵描きなんて」と思われるような時代
あまりこの時代のことを知っているわけではないけど、それでも作中描写からは女性が手に仕事を持つなんて可怪しいという感覚は充分に伝わってくる
それらはある意味時代が形作る常識。だからアルテが超えなければならない壁は非常に分厚いもの
その壁は髪を切ったくらいじゃ破れないし、きっと乳房を切り落としても難しい
なら必要なのは女が絵描きをしたいなんて言ってもどうせ本気ではないだろう、という認識を改めてもらうこと
思えば、レオだって回想からすると順風満帆に絵描きになれたわけではないのは判る
女性が絵描きになるのは難しい時代だけど、男なら簡単というわけではない。レオだって「物乞いなんて!」と突き飛ばされた事があった
レオの経験はアルテと重なる
アルテは一夜にして酷い仕打ちを乗り越えるわけだけど、これを持ってレオはそのまま認めた訳ではない。あくまでも本音を話し合う前提
最初の会話シーンでは椅子に座る親方とその前に立つ弟子志望という構図だったのが、アルテが本気であると知ったレオはアルテと同じように床に座り彼女の話に真正面で耳を傾ける
この話の中でレオは絵描きとしてアルテを認めると同時にアルテを一人の人間として認める
今回はまず絵描きになるどころか、話を聞いて貰うだけでも大変な目にあったアルテ
それでも滅気ずに絵が好きという気持ちを心の真ん中に置き、そして認められない悔しさをバネに一生懸命頑張り弟子入りが認められた。
それらの展開は王道的でありつつ、とても素晴らしいもの
アルテの父は絵を描いていればアルテの魅力に気づく殿方はきっと現れると言った
アルテは自分自身の力で生きられるように絵描きを目指したいと言った
レオの工房で活動する中でアルテが手にするのはどちらの未来になるのだろうね
一部界隈では大人気の悪役令嬢モノ。本作はそれに則った作品なわけだけど、こうして見ると悪役令嬢モノとして必要とされる要素を第一話で判りやすく示しているね
物語的には悪役ポジションだからどうしたって最後には不幸になってしまうのは決まりきっている
だからそれを回避するためには並々ならぬ努力が必要だし、時には本来のヒロインに恋するヒーロー達を奪わなければならない
ただ、ここで打算的に動いたらそれこそ悪役なわけで
カタリナは憎めない天然タイプだけど、キースに手を差し伸べる姿は格好良く主人公然としているね
本人としては破滅フラグを回避しているつもりが主人公が立てるべきフラグを成立させてしまっている面白さ
こうなってくると他のヒーローともフラグを立ててしまうんじゃないかと思うけれど、そうなってしまったら今度は本来の主人公との兼ね合いが問題となってくる
本作がどのような方向へ進んでいくの興味が湧いてくるような第一話だね
何はともあれ、悪役令嬢なのに畑を耕したり、木登りする姿があまりに元気溌剌としていて微笑ましい気分になってしまうのでした
原作既読
ベテラン漫画家の久米田康治先生の自伝的要素を含みつつ、でも自伝じゃないしギャグ漫画でもない作品の正体は可久士と姫の遣り取りがとても尊い作品なのです
下ネタ漫画を描いている事を隠すために二重生活ならぬ二重仕事をしている可久士
何があっても姫には描く仕事をしていると知られてはいけないと必死に漫画に関わる物を隠そうとする可久士の姿は面白おかしい
と言うより、ベテラン漫画家である久米田先生が描く漫画家あるあるネタが本当にツボにハマる(笑)
漫画家として色々な作品を作ってきて、色々なやらかしのある久米田先生だからこそ描けるあるあるネタの数々は漫画を好む人には容赦なく刺さりそう
そうしてしょうもない漫画家ネタで話を転がしつつも要所要所で姫の純真な発言で話を締め、それに対して可久士が父親としての言葉を返す
コメディ描写とは全く異なる空気感で描かれる後藤家のゆったりとした親子の時間
これがとても尊いものに見えるからこそ、姫が可久士の隠し事を知る未来の話へ本編がどう繋がるのか気になる作りになっているね
原作既読
本作は女子野球を描くというより、男子野球を女子に置き換えてみた、みたいな世界観だったりします
というか原作で男を見た覚えがない……
中学時代は捕手が魔球を取れない為に思ったような投球ができず、それが負けに繋がり楽しい野球ができなかった詠深
野球は一人で出来るスポーツじゃないからどうしたって仲間や相棒が必要になる
それが望めないから詠深は高校を野球で選ばなかった
だというのに最良の相方に出逢ってしまう不思議
詠深はカラーボールで投げた魔球を硬球でも投げられるようにと努力した
珠姫は強豪チームの練習について行けるようにと必死に努力した
離れていた間にしたそれぞれの努力が再び二人を結びつけ、詠深の魔球を珠姫がキャッチするに至る流れは良いね
珠姫とのキャッチボールの中で「楽しい」の感覚を思い出した詠深
ラスト一球には中学3年間を振り返る万感の想いも込めてしまう。そして、その想いは珠姫にきちんと伝わる
なら詠深が野球を止める理由なんてもうない。
再会から始まる二人の物語がどこまで届くのか気になってしまうね
そういや、視聴した多くの方から作画への言及が多数上がってるみたいだけど、本作の魅力の大部分はふとももの造形に籠められていると考えている人間なのでそこさえしっかり描いてくれるなら特に問題ないと思っていたりする
全てが十全に整った最終回ではそれぞれの行動よりもどうしてその行動を起こすのか、という点がクローズアップされているね
特に王選編に入って以来擦れ違っていたスバルとエミリアが「どうして?」を重ねつつ徐々に近づいていく描写はとても良い
それにしてもペテルギウスはしつこい敵だった。
でも、何度でも姿を変えて襲ってくる彼の姿はスバルに降り掛かった死に戻りの運命を体現しているよう
彼は魔女の寵愛を得る為に行動してきた。もしかしたらスバルもエミリアからの愛を欲するあまりこうなる未来も有ったのだろうか、なんて想像してしまった
でも、スバルとエミリアはペテルギウスとは決定的に違う。擦れ違っても会えば会話ができる
ヴィルヘルムの言葉や村人の対応、更に子供達からスバルの真意を垣間見たエミリアは改めてスバルの行動を振り返る
「どうして?」と考えてしまうのはやはりスバルのことを理解したい、関係を終わりにしたくないとの想いがあるからなのだろうね
再会したスバルとエミリアの会話は珠玉
二人は互いに自分が「どうして」相手の為に行動してきたのか、「どうして」あんな事を言ってしまったのか、そして相手と「どうなりたいのか」を話し合う
間違った言葉を正しい言葉に。間違えかけた関係を望んだ関係に
やり直しの果てにこの光景まで辿り着いたのかと思うと感動もひとしお
清々しい顔で「好きだよ」と言えたスバル、彼に「ありがとう」と伝えられたエミリア
全てが綺麗に終わったと思ったら……
最後の最後にとんでもない爆弾を放り込んできたなぁ……
ペテルギウスや指先を打倒しながらも死んでしまったスバル
あと一歩という所まで行ったからこそ、今回のエピソードからは「今度こそ!」という想いをひしひしと感じるね
死に戻りを理解してすぐに意識憑依について話したスバル。また指先が居る場所にも先回りして行動を封じている
事前準備の無い情報開示には危うさを感じるが、彼が「今度こそ」ペテルギウスを確実に倒したいとの想いがあるからか
意外に見えたのはエミリアの前に出たこと
エミリアとの間に色々有ったスバルからすればエミリアの前に出るのも緊張する筈。その緊張を無視しても村人に嫌われていると考えているエミリアを説得し、且つ子供達にも根回ししてるなんて随分周到に思える
でも、それもやっぱり「今度こそ」失敗したくないから
それらの労力は正しく報われる
村人は事前に逃し、商人に紛れていた指先も騙す
ペテルギウスにも前回より慎重に接近し、対策としてユリウスとの協調も充分。
全てが前回よりも素晴らしい出来栄え。それらの描写は終盤の物語を彩るに相応しいものだね