ジークの言う「エルディアに自由をもたらす」「必ず報われる」という言葉は、大局を見ると正しいのかもしれない。
とはいえ、サシャという初期からの仲間の結末に対しては、あまりにも不釣り合いで、薄情で冷徹なものを感じる。ジークの「必ず報われる」という台詞の直後にコニーが告げに来る展開からも、その落差が大き過ぎて、受け入れづらい判断に思えてくる。
もし、今回の作戦がモブキャラ調査兵7人の死亡だけだったなら、そんな事は思わなかったかもしれないけど、ガビとファルコの
ガビ:何でこんな事をされたのか
ファルコ:踏みにじられた報復だから
ガビ:あんたはそれを見たの
ファルコ:見てない
という会話が表すとおり、自分の知ってるもの、愛着のあるものには感情が働くけど、そうでないものには無関心になったり、感情が希薄になったり、冷静に判断できたりするものなんだと実感する。
とどめを刺すことに躊躇する姿が何度か描かれてるジャンが、躊躇なくガビを撃ったことにもそれが表れている気がする。
振り返ってみると、エルビン団長も多くを失っても結果を出す道を選択していた過去があるけど、そのときには指導者としての決断力に目が行き、その判断を「英断」と思っていたけど、本当に英断と思ってよかったのか、一体何が正しい選択なのかわからなくなってくる。
もう、どっちの陣営が正しい・間違ってるというレベルの話じゃなくなってきていて、今後どのような道が選択されていくのか興味深い。
たぶん東堂はバカなんだと思う。バカだから大人の思惑を飛び越えたところにいて、虎杖との殴り合いには清々しさを感じる。
「なんでパンダ普通に喋ってんの」「なんで誰も突っ込まないの」って正直思ってたけど、そうか、パンダはパンダじゃなかったのか。
なでしこのバイト先を気にかけてる桜さん。実は妹のためにいろいろ探し回ってたとかなら、ちょっと微笑ましいな。
「バイト代でおごって」と真顔で冗談言ったり、そっけないけど、なでしこのことちゃんと考えてるのは伝わってきたし、桜さんの好感度が自分の中で一気に上がった。
車にプレゼントを置きに行たり、朝までランタンつけてたり、セリフはないけど物語性のあるEDの演出も良かった。
仲の良い姉妹にほっこりした回だった。
あと、Aパートの最後、駅に駆け込みながらテンポのいい曲に合わせてキャンプ飯のことを考えながら走るシーンから、ホームに駆け上がった瞬間、急にBGMがなくなり一人ぼっちになるシーン。
最初は違和感感じたけど、なでしこがソロキャンに思いを馳せるセリフを受けて納得。BGMがないのは、なでしこの不安な心情も反映してるのかな?しまりんがソロキャンに思いを馳せるシーンだったらにぎやかなBGMが流れてそう。
夏海のノーコンで怒られるはめになったり、洗濯カゴかぶったまま夏海探した回った挙げ句アイスを食べれなかったり、ひか姉の根の優しさと間の悪さが分かる回だった。
サブタイトルは「友達」。シルフィエット回だったんだろうけど、パウロ回でもあったような。パウロがシルフィエットとの仲直り方法をアドバイスするシーンなんかは、友達みたいな関係性もあるように見えた。
親や教師の存在を希薄にしたり、ぶっ飛んだキャラクター設定にすることで非現実的な事柄をなんとなくスルーしちゃうアニメは多いけど、パウロのように叱ったり、苦悩したり、諭したりする姿は現実味があって話に説得感・生活感が出てくる。やっぱり説得感や生活感がある方が見てて楽しい。
一進一退の展開に食い入るように視聴してた。特にアギトをくるみ割り人形化したシーンは「そのままいくのか、邪魔が入るのか」と緊迫感がすごくあった。
獣の巨人がやられるの、あっさり過ぎに感じたけど、雪辱のリヴァイ相手なら仕方ないか。
立体機動の進化に加えて飛行船開発とかパラディ島の技術力もすごいな。それとも各国に諜報員放って科学技術の諜報活動とかもやってんだろうか?
戦鎚の巨人を食って記憶の継承による次の展開とか、ライナー巨人化でエレンとの対決もどうなるか楽しみ。