響け!ユーフォニアムのみぞれと希美に焦点を当てたスピンオフ作品。
水彩画風の幻想的な雰囲気が2人の関係を描くのにぴったりだった。特に優子先輩は本編よりマイルドな見た目だ。
みぞれを指導した新山先生優秀だな。
ドラクエ4のエルフの村みたいな哀愁漂う曲にうっとりした。
ハッピーアイスクリームまさかの回収
マジでリズと青い鳥は愛し合いつつも違う道を歩んでいく訳だが、それが演奏曲と物語とでマッチしていてとても上手い構成だと思った
アニメの絵柄とは違うこの優しい感じも好き
みぞれちゃんってなんか押しに弱くてお金貸してくれそう
いつの日か希美と笑って語り合うために一生懸命生きなければいけない。
映像を真剣に観て、音もちゃんと聴いて、という見方をしないとついて行けなくなるようなしっかりした作品だった。1時間30分かけることによってしか描けないものがちゃんとあって良かった。後半で時間の経過が速くなるところの描写が印象的でした。
エンディングがHomecomingsの曲でしたが日本語詞ではなく英語詞の曲を選んで日本語訳の字幕を出していたのも不思議な感じで良かったです。
多くを語らないで雰囲気で感じるような作品で、いい意味でクセがある作品だった
2人ともやっぱり一長一短だけど人間なんだからそれは当たり前で、噛み合わせが良くもあって悪くもあった2人だったとも思う
結局希美は音大に行くのを止めてたけどみぞれはどうするのかな、作画は最後には気にならなくなってたけどジブリでも見てるかと思った
メモ
Date:2023/1/3
2回目の視聴。おもわずdisjointで一時停止しました。鎧塚みぞれは傘木希美を好きすぎる感情が伝わってきて胸をつかれました。何一つ残らずその音が好きだから自分の音を全部全部邪魔しないように抑えていました。
二人の話だけど二人だけの話じゃないのが素敵でした。周りもよく見ていて、そういう関わりも決して無力ではなく、二人に影響を与えていきます。みぞれの後輩はみぞれが自分の意思で何かをする練習に、希美が音大を受けてみないかと誘われなかったと弱音をこぼしたのも、希美がみぞれと話す練習になったように思えました。練習という言い方だと少し変かもしれませんが、何かそういうソロのかけあいではなくて合奏になっているのが素敵だったと思います。
リズの気持ちがわからない?じゃあ、と問いかける先生の問いが印象に残りました。曲の主題への問いかけに収まらないものに感じました。人を愛すること、そのあなたを愛すること、そういった(この言い方もあまりうまくないですが)人生の観方につながる問いだった気がします。考えていて、その先生が素敵な曲に決まったと言ったのは、その点で素敵だと思ったからなのかもしれないと思いました。
結び前、2羽の鳥の飛ぶ様子がかわらず好きで(ここを考えていてたくさんの鳥が飛んだ場面は、青い鳥がひとりじゃないことを示していそうだと思い)、ひとりじゃなかったのが素敵だと思います。この結末がとても好きです。
最後、別々に足音を刻んでいるのが幸せな音でした。
あと(特に脈絡なく)フグの描写が訳もわからずとても好きです。
すごくいいね
すべてが計算されつくされている。
特に、セリフのないシーンに惹き込まれるあの感覚は観ないと分からない。
絶妙に物語が進行していく中でリズと青い鳥の立ち位置が逆転していく様、そしてオーボエ演奏の時は鳥肌立ったなあ
「みぞれのオーボエが好き」
二人の想いが通じ合った瞬間に頬を伝った熱い一滴より透明なものを私は知らない。
ただあなたが隣にいてくれることがどれだけ私にとって大切なのかということと、私の全てがあなた色なくらいにあなたが何もかもをくれたような感覚
単純だけどすごく貴くてわからないものが、なんだろう、わかる
これは心に沁みる!「リズと青い鳥」を通じて少し成長した二人の心情、関係性が良いし。髪やスカートのなめらかな動き、表情の機微の丁寧さが光る。
特にみぞれの「希美と離れたくない!」という気持ちが、進路や演奏にこぼれ出てるのが腕組みポイント。
誓いのフィナーレからみています。絵本「リズと青い鳥」の話を聞いていて、「幸福な王子」が思い出されました。リズがどうして青い鳥を送り出したのか、最後まで明言はされなかったと思いますが、凍えしんで終わないようにということなのかなと思いながら見ていました。
二人とも青い鳥になっていつか飛べたら、いいですね。
2年ぶり3回目の劇場での鑑賞。
登場人物の心情や感情は概ね解することができているのだが、何回見てもリズと青い鳥は何だったのかというようなすとんと落ちるような答えが出せそうにない。ただ見終わった後にはエモーショナルというより得も言われぬといった感じのエモさが残るし、ある意味この雰囲気を楽しむことがこの作品の正しい見方のようにも思えた。そして、どこまでも繊細で触れたら途端に壊れてしまいそうな質感に硝子の如き美しさを感じる。
・少女たちの成長と別れの予感を、劇中劇と平行して描く→あえて語る言葉は少なく、演出で視聴者に察することを求める作品
・終盤で描かれる圧倒的な演奏シーン→あのキャラだけではなく、まわりの人まで泣いてしまうのも納得
・どちらがそれぞれリズと青い鳥だったのか?→それが明かされる後半の展開が鳥肌もの
・最高に百合で青春な告白→歩幅は違うけど、一緒に歩いていく二人→『ハッピーエンドのほうが好きだし』の言葉を信じたい
・少し難解なところもある作品なので、誤読もあるかも→だからこそ考察や他人の感想を読みたくなる作品
ひとつひとつのコマが絵画のように美しく、人間の機微がいろいろな場所に見られ、本当に美しかった。dアニメで見たのだけれど、何度も止めて深呼吸しながら出ないと見れなかった。結局4時間もかかってしまった。
変化の瞬間を丁寧に描いていて、のぞみが誰とでも気さくに接するさわやかなキャラだったところから、後半ではそんなにいい面ばかりではない人間であるところが露呈したり、のぞみなしでは何もできないはずだったみぞれが実際は非常に優秀であることが分かったり、後半でいろいろ明かされることが多くて驚きが続いた。
リズのもとにやってきた青い鳥は、リズがひとりぼっちだったからと言うので、最初は明らかにひとりぼっちであるみぞれのもとにのぞみがやってくるという構図だと思ったが、実際は逆であった。でも後から思い返せば、青い鳥が靴の先をこつんとさせる動作が冒頭シーンのみぞれと重なったりしていて、はっきり描かれずとも示唆されている。
個人的には、この年代特有の世界の狭さ、それゆえにその世界に浸かることで自分が認知する世界が繊細で広がりを持つことの、どうしようもない窮屈さと美しさが素敵な雰囲気につながっている気がした。なんだか本当に一コマごとに額縁に収めたくなるようなきらめきを持っていて、それでいて窮屈でうまくやれないもどかしさがあって、これは切ないという言葉では表すことができず、靴擦れのような痛みと苦しみのようなものを感じて、苦みを感じた。痛みを伴って、物語は前に進むのだろう。
響けユーフォニアムのスピンオフ作品。心情描写が良すぎた。本編より数倍好き。
遅ればせながら見ましたが劇場で見なかったことを大後悔しました。
巣立ちのソロ、ホント良かった!
良かったです。
めっちゃ良くて2周してしまった。旅立ちのオーボエが情感たっぷりでもう何も見えなくなった。一緒にいたいのに羽ばたいていく青い鳥の気持ちが苦しい。童話とは違ってたまに会えるような関係になることを願ってる。
ユーフォニアム未視聴で見た私は愚か者です。それはともかくとして絵本の世界と同時に且つ複雑に物語が進行していくのが今作のミソ。思春期の少女たちの思いが複雑怪奇に絡み合いリズと青い鳥の様に巣立ちする。
作品の構成があまりに素晴らしく、視聴中に度々感嘆してしまった。
希美とみぞれが何を思い、考え、悩んでいるのかをそっと見ているような感覚に陥る。
絵本の世界が進むに連れて、現実の世界も進んでいく。最初から中盤にかけてはずっとリズがみぞれで青い鳥が希美のように描写されるが、終盤に差し掛かるにつれて何度も何度もそれが入れ替わり、交わる。そして最後は二人一緒になって飛び出していく。これこそまさに青春だなと。
二人の少女の関係性にどこまでもフォーカスを当てた作品。
友情とも愛情とも嫉妬、憎悪とも形容できない微妙な心境を童話とリンクさせて描き切った作品。
しかし最後には童話のような唯一解を導くのではなく、折り合いをつけるという形で終わっているのも趣深い。
二人は一歩前進しただけですべてが解決したわけではないのでこれからもぶつかり合い成長し、この先二人の道が分かれることもあるのかもしれない。そんな二人の心に一生残るであろう青春の一コマ。
吹奏楽部の話だが、コンクールの練習中のある期間を切り取った範囲の作品。なのでコンクールに出て金賞!みたいなオチではなく、ひたすら仲の良い2人の関係性の変化が描かれる。逃げのようでアレだが、この作品の良さを上手く伝えるだけの文章力がないのがもどかしい。とりあえず響け!ユーフォニアムの2期の後の時間軸なのでその後に見て欲しい。
2回目記録 *注) ネタバレとか個人的な考察など
どうしてももういちど見たくて行ってたのでタイムラグあるけど記録。
1回目の心の揺さぶられ方がヤバかったので2回目だと落ち着いて見れてる自分が少し残念だったけど、それは1回目の視聴体験が凄くて全てストーリーも流れもほぼ完璧に覚えてたからってのがあるし、やっぱり1回目で見たときの気持ちの持っていかれ方は本当に特別だったと思う。語彙がやばい。あと席とか劇場の環境があまりよくなかった…。
で、1回目見たあとなんとなく個人的に思い浮かんでたことがいくつかあって、それは
”みぞれ側の性格で、だけどみぞれのような才能も何も無い子は一体どうしたらいいのだろう”
”希美みたいな子は世間で何度も出くわしたことがある気がするけど、女ってやっぱりよく分からん”
”京アニの人たちは才能の塊の集団だし北宇治吹部みたいに鎬を削って魂焦がしてる人たちだろうし、何も出来ない側の人の気持ちを分かるものなんだろうか”
などなどいう具合のもので、観てる最中は感動しまくってた割にみぞれ側という自覚のありながら大した才能もなく冴えない人間としてのコンプレックス丸出しのひどい感情ばかりが後から後からと頭をめぐっていた(笑...笑えないけど)。
それで、せっかく2回目を見るにあたって山田監督のインタビューを読んだところ『希美をよく見てほしい』と書いてあった気がしたので希美に注意しながら見ることにしたんだけど、希美に対して相変わらずこういう女ってよくわからんという感情は残ったままで、しかも上に書いたような集中力削がれた状態ではあったんだけど、それを差し引いても新しい発見があったと思う。
それはクライマックスの生物室のシーンのときに感じたことで、
”特別と思われること自体が特別なことなんだ”
ということで、あまりうまく表現できないけど希美の瞳の内側の気持ちを探ったりしながら見てるなかであのシーンで写った希美の瞳はきっとそういうことを感じたんじゃないかなと感じ取れたし、その後の2人の関係性からもそう思えたし、『希美を見てほしい』という山田監督の言葉の意味はこのへんに詰まってるんじゃないかなと個人的に思った。人間賛歌だったり物語の造り手側から受け取る側へのメッセージとしてこういうことを伝えたかったんじゃないかと感じて勝手に心が温まった。よかった。
才能のない側の希美(それでも十分うらやましく思う対人スキルを持っていると思うけど)が、才能のあるみぞれと心を通わせる。才能とかそういうものは抜きに特別と思い合える相手と特別な関係になれたと希美が気づく。それだけで、(私)あなたは特別なんだよ。っていう山田監督からのメッセージなんじゃないかなと勝手に感じた。これは1対1の人間同士の関係じゃなくても、たとえば家族とか仲間のグループとか、さらには京アニの作品や山田監督の作品を特別と思えたりするというそういう時点で特別なんだということであって、生きてるって素晴らしくて特別だってことなんじゃないかって思える特別な作品だった。宗教くさくなってきたw
最後に少し野暮な考察をすると、山田監督は近くにライバルや強敵がいないことを憂いているんじゃないかなと端々で感じることがあり、もしかして作品を通して平野綾さんやヤマカン氏に戻ってきてほしいというメッセージを送っているのではないかと感じた。新海監督が売上的にはジブリに並ぶ偉業を成し遂げた中で、ハルヒで一時代を作ったあの勢いを取り戻したいみたいな所で(文字数制限なのでおわり*すべて個人の妄想です
調和。
ハーモニー。
イデアを映像に落とし込もうとしたらできた作品がこれ。
自分が山田監督の演出や作品が好きなのでだいぶフィルターがかかってますがかなり良かったです。
アニメの二期前半で希美先輩とみぞれ先輩の話が描かれていたからこそ感じられるもどかしさやその他諸々の感情。
すべてが混じり合って丁寧に最後の結論までたどり着くのが良かった。
お互いのことを思ってるからこそ、好きだからこそ言えない、言い出せないことってあるよなって。
正直見はじめた当初は童話部分いるかな?とか思ってたんだけどしっかりと内容とリンクしていた。
TVシリーズをみていたのであればぜひとも見てほしい作品だと思います。
逆にTVシリーズの特に二期前半を見ていないのであれば楽しさが半減してしまうとも思います。
原作未読、テレビアニメシリーズ視聴済み。
二人の少女の心を描き出す心理描写の豊かさ、繊細さがとても印象的な作品だった。
特に印象的だったことの一つが、足音による心理描写。先へ進んでいく足音。合わせるように後を追っていく足音。自分のペースで歩く足音。登場人物たちがまるでこちらに語りかけてくるように足音が響き渡る。リズムカルなBGMもそれを引き立ているようだった。そして心の変化に合わせて足音も変わってゆく。
また、少女たちの瞳、表情を繊細に描き出す美麗なタッチの作画と、リズの世界を描きだす水彩画のような淡く優しくおぼろげで童話の世界のような背景作画、この二つの違いも印象的だった。特にリズの世界の水彩画のようなタッチの作画は、最近のアニメ作品ではあまりお目にかかる事がない作風で、かつての赤毛のアンの井岡雅彦さんの背景美術を思い起こさせる素敵なものだった。
終盤のみぞれの気づきは、自分にとっても目が醒めるような思いだった。希美は心情的にみぞれのように相手への好意を全身で表す事は出来ないけれど、「みぞれのオーボエが好き」という言葉はみぞれの決断をこれからずっと支えるものであり続けるだろうと思うと、よく言ってくれたありがとうという気持ちになった。
また、梨々香の存在もみぞれを新しい世界へ導くきっかけとして、また彼女のキャラクタもあって好きだった。
二人の関係は歪なものであるけれど、だからこそ人間臭くてリアリティがあったと思う。
ひかえめにいって最高だった
鎧... じゃなくて剣の子良かった
もちろん希美とみぞれの関係性の描写も凄まじくよかった
引いて見ればただの部活や進路選択の一コマなんだけど、ほんとに濃密な90分だった
あの頃に戻ってみたくなった
たぶんまた見に行く
TV版ありきだと思われがちだけど、ほんとのほんとに多くの人にも見てほしい
たぶん今年自分の中でベスト・オブ・ベスト
響けの世界だけど童話のようなお話。
みぞれは依存し過ぎて自分が無さすぎるし、希美はわがままで自分が見えてないのは何となく分かってたけどそこにフォーカスするのね。
リズのお話に合わせて変わりゆく対照的な2人の心理描写が秀逸で感心してしまった。
アニメで描かれなかった物語が見れて、新しい1年も入ってて北宇治が本当にあるように錯覚してしまう感覚を感じられた点も良かった。
真綿で絞め殺されるような息苦しさ。山田尚子恐るべし…
本編を観ずにネタバレ無しでこれだけ観た。
主人公が自殺でもするんじゃないかとドキドキしながら観て、泣いた。
オーボエ上手すぎてワロタ。