思ったよりヘビーな設定だったけど温かいお話だった。
思ったよりファンタジーな話だった。幽霊たちに励まされながら自立していく主人公にグッとくる系作品だった。児童労働と資本主義の闇みたいな話かと思っていた(絶対違う)。わりと淡々と進むのがまたクる。ピンフリも結構やり手でこの街はどんだけ小学生だのみやねんと思ったww
原作一巻のみ既読。
昨年末見て以来、二周目になる視聴です。
視聴二周目になると、色々発見があります。
『あのキャラはこの場面から既に出てたんだ!』とか『あのキャラが登場したのには、あんな意味が!』と、二周目だからこその気づきという、楽しみがあります。
一周目の時にも感じましたが、終盤の例の場面を見て、『今の子ども向け映画はここまで踏み込んだことを描くのか』と改めて感動しました。
おっこの立場と例の家族の立場、両方が平等な眼差しの元に描かれるので、心に響きます。
あの家族はきっと、あの事件から心をすり減らし、ろくな贅沢もしてこなかったのでしょうね。
でも(たぶん奥さんから)たまには羽を伸ばそうと提案され、ふと手に取った雑誌に載っていたおっこの記事。
あの子と同じ年頃の少女が若おかみとしてがんばっている。
あの記事を見て、彼もきっと思うところがあったから、息子にも雑誌を読ませたのでしょう。
そういったことを妄想していくと、余計にあの場面がしんどくなっていきます。
作画も美しく、この映画に出てきた料理だけで、コラボカフェができそうです。
どの料理も実においしそうで、見とれてしまいました。
特に終盤出てきたステーキと、中盤のグローリーさんが飲んでいたお酒が印象に残りました。
語り始めれば、きっといろんな切り口から楽しめるであろう、傑作映画です。
まだ観ていない方は、ぜひ!
当時日和って書かなかった感想を追加
文句なしに優れた作品だが、こんなに重たい解答を小学生に背負わせて、
大人はそれを手放しに喜んでいていいのだろうかと考えてしまう自分がいる。
どん底に叩き落した少女がもがく様を、喜んで見物してしまうのは
自分の純粋さを取り戻すためだけの行為のようで業が深いですね。
もっとこれは私のための話なんだと思えたら、
つまり、「おっこはあの時の私を救ってくれた」みたいな感動が得られていれば
少しは罪悪感が薄まったのかもしれませんが、これは私がフワフワ生きてるからなんだろな。
例のお客を秋好旅館移ってもらうことになっていたようだが、
この判断は、女将としてなのか、祖母としてなのか、はたまた母としてなのだろうか。
もし遺族としての行動なのであれば、おばあちゃんは女将としてもおっこに救われたのかもね。
あとは、おっこに見えてる両親が、幽霊なのか、おっこの幻想と捉えるかで、
受け取るメッセージが違いそう。
名作と聞いていたこともあり、
Eテレでの放送を視聴。
自然描写が美しい。
涙がお茶に入って揺れる、
鏡を覗くところを魚眼レンズ状に描く、
など見せ方がいちいち上手い。
お話は小学生が背負う現実として重過ぎる…
加害者を宿に引き寄せたのも鈴鬼?
なら結構ヒドいと思ってしまった。
加害者親子にもプロ・若おかみとして接するおっこ。
良い子過ぎるよ…
締め方も良かった。
TV版も観たくなった。
視聴終了
評価A(面白い作品)
いろんな人からの評判で前々から気になっていた作品。
一番初めに出てくる感想としては、おっこめちゃくちゃ良い子やんけ!!!話の全編通しておっこの天真爛漫ながらも女将として客に寄り添って成長していく様子が描かれており、すごく心暖まる内容だった。かと思いきや、終盤でかなりシリアスな展開を持ってきたけど、それもおっこの決別をしっかり描く良い展開だった。
二時間の映画ということで、話が少し唐突だったり、キャラの掘り下げがイマイチと感じるところもあったから、いつかアニメでしっかりと見たいな。ウリボーとの結末も気になる。
子供向けだと侮ってはいけない。すごく良い作品だった
絵とタイトルで食わず嫌いしてたけど、見てよかった。
始めの方はオッコの素振りを見ても両親が亡くなった悲しみには触れないかのような展開で、幽霊との交流を通して成長する姿を見せるのかと思ってた。
だけど、オッコが蓋をしてた悲しみが溢れだすのを真正面から描いてて見てて涙が出ました。それでも周りの力を借りながらもそれと向き合って前を向く姿に感動しました。
難しい話ではないし見てて楽しいので、老若男女、特に子供に見てほしい。
TV版は途中で離脱してしまったけど、劇場版はとても良かった。
少しジブリ感を感じるなと思い調べたら、監督が元スタジオジブリの方だった。
必要な話にフォーカスして、いい感じにまとまっていた。
ちょっとおっこがいい子すぎる気もするけど、グローリー水領がかっこよすぎてどうでもよくなった。
とても美しい作品です。
映像面では、一つ一つの所作のきめ細かさ、庭や林の木々の書き分け、動物・虫のがまるで生きているよう。映像面だけですでに大満足です。鯉のぼりのシーンで感じられる風が一番お気に入りです。
キャラクターも美しい心の方々ばかりで、わけもなく人を不快にするようなならず者は出てきません。
キャラデザは最初キービジュアル見て、15年くらい前の萌えアニメかな?と敬遠してたのですが、そこで売っている作品でもないですし、動きがいいので気にするところではないと考えを改めました。
あと、おっこのお母さんに松本零士感ある
ストーリーもよくできていて、傷ついたおっこが若女将としてみんなを癒していくうちに、自分も救われるという軸が頭からお尻までキレイに通っています。
おっこが一人になると、実は両親の死を受け入れられていない描写が挿入されるので、切なさがこみ上げます。夢のなかの「なんだ死んでないじゃん(うろ覚え)」に胸が締め付けられました。このまま静かにおっこが壊れていく狂気が描かれるのかなーと思っていましたが、まったくそんなことはありませんでした。
最後にはお客の前で若女将でいられなくなってしまった、おっこ最大のピンチで、死者は生者を救うことはできません。この辺で涙腺が決壊しました。
その後は”立派な行動”だった思います。
あと感想と関係ないですが、花咲くいろはと千と千尋の神隠しを再視聴したくなりました。
日曜昼の回にもかかわらず観客の8割が成人男性という異常な状況で鑑賞。TVシリーズ未見、原作未読。
泣けると前評判を聞いていたものの、こんなヘビーな物語とは知らず思わず落涙。
包丁やテーブルに映り込む影、水やレンズの表現など作画面でも満足度が高い。
ジュブナイルの傑作。
号泣ではなく気づけばほろりと涙がこぼれている、端正な佇まいでそっとあたたかい、心に沁みる映画だった。
所作まで含めた和服の描写のリアリティと美しさが、自分が見たアニメの中でも最高峰という点も特筆しておきたい。特に、1シーンだけではあるが、たすきがけ&裾からげ&スパッツのおっこには、なんというかこう、新しい可能性を感じた。
それから、眼鏡の描写も最高峰レベル。ようやく「風立ちぬ」に並ぶ作品が出てきてくれた。レンズ部分の輪郭のズレ、顔に落ちるフレームの影、といったディテールが全編に渡って徹底されている。
和服だけでなく、画面に小さく映る小動物まで、ちゃんと「らしい」動きで隙がない。映画に相応しいレイアウトと芝居で、作画面での満足度も高い。原画に本田雄氏の名前があってびっくり。
原作の読者層は、おそらくおっこと同じ歳くらいの小学生が中心だと思うが、過剰に大げさだったりくどかったり説明的だったりすることなく、わかりにくくならないギリギリまで刈り込まれた脚本も驚き。この映画を見る子供達を信じていなければこれはできない。幽霊のような非現実的な存在も登場するが、起こる出来事はあくまでも現実的な範囲で、ドラマの軸は終始おっこに置かれており、揺るぎない。
物語は、おっこが自分の身に降りかかった大きな悲しみを受け容れるまで、とまとめらるだろうか。そんなおっこを見つめるカメラの、彼女が倒れそうになったらすぐに手を延ばせるくらいの、突き放すでもなくべったりでもない距離感が、とても好ましい。そう感じるのは、おっこの両親よりも歳上な自分の年齢ゆえであろうか。おっこと同じ歳くらいの子供達がどう感じるか、聞いてみたいかも。
予想以上に完成度高かった。
TVシリーズに比べるとエピソードは少ないし物語の起伏は抑えられていたけど、その分豪華に丁寧に描かれていて、冒頭からラストまでずっと泣きました。もっと劇場版らしくクライマックスで派手な泣き展開になるかと思っていたのだけど、そういうこともなくある意味肩透かし。でもそれが逆に自然と涙が出てくる感動を与えていた気がする。
TVシリーズ見てなくても面白いという意見もあるが、私自身はTVシリーズを踏まえての鑑賞だったので、事前情報ないことでどう見えるのかはわからない。
改めて考えると幽霊2人はTVに比べて活躍してないな。一番活躍したのは鈴鬼か。鈴鬼は見た目に反して、たぶん数百年生きているんじゃないかな。1000年続く老舗の品らしいし。
幽霊2人はトラウマ抱えたおっこの精神安定剤としての役割か。おっこが悲しみを乗り越えたことで役割を終えたということか。
ところで、祖母が70歳って結構若いんだよね。原作は15年前なので戦前生まれになるけど、現代だと戦後生まれに。ステレオタイプの祖父母というのが難しい時代になってきたね。
おっこちゃん強い子ねぇ…。
原作とテレビシリーズは未読未視聴。
子供向け作品だけど、ストーリーの重さはドヘビー級。主人公がひたむきに旅館業務に勤しむ姿に心打たれる反面、悲しい過去が尾を引く反動か痛ましく見えて辛い。大人が見て泣く映画。
要所に芸能人がアテレコしてるが作品柄そんなに気にならない。
挿入歌が掛かってからのスパダリ水領様とのデートが”女子の夢詰め込みました”感の唯一手放しで明るいシーンで個人的には結構好き。
幽霊の願いでおかみやってみた!
両親を交通事故で亡くした少女が小さな旅館でおかみを頑張る話
幽霊が見える、見えなくなるの境目が心が前に進んでいるかどうか観点が大きそうで、作品中に主人公が周りの力を借りながら一歩一歩成長していくたびに幽霊が見れなくなっていった
幽霊=過去のトラウマ、しがらみと考えると合点がいくもので過去を気にせず、前に進もうよと言ったメッセージを感じられる。
雰囲気は昔のジブリに似ており、大人から子供まで楽しめる作品だと思う
いい話でした。お子さまに是非。
TV版を見たのはだいぶ前だけど、女将をはじめキャラクターの性格が劇場版の方が穏やかで、作品全体から優しい感じがした。
亡くなった家族と夢の中で出会って、生きているのか死んでいるのか分からない感覚が描かれているのが良かった。
美陽の細かい仕草が可愛らしく、おっこの着物の下のスパッツや黒髪ストレートそばかす美人の尻なども素晴らしかった。
おっこ家族が巻き込まれた事故のトラック運転手が泊まった時に、女将が宿帳を見てギョッとしてたけど、あんな事故で運転手の名前が報道されたの?と思った。
両親を亡くした小学生の女の子が「おっこ」ではなくて「若女将」として生きることを選ぶのはちょっと痛々しかった。もう少しゆっくり成長しても良いんじゃない?
良作
テレビアニメと同シーンがあったりしたけど躍動感やオリジナルの設定があったりで別で楽しめた 成仏のシーンで一気に感動させられるのかなって期待してたらふわっと終わって「あれ?」ってなった(子供向けだからかな)
総集編的なぎこちなさを感じたけどラストの踊りのシーンの開放感が素晴らしかった。作画も安定していてとにかく動く。
作画がいいだけ。オリジナル要素(特に木瀬一家)が最悪すぎ。
欲を言うなら、TV版の尺と原作エピソードへの尊重をもってこのクオリティのものが出来てたら良かったのにと思った。
原作は児童書と侮るなかれ、(途中魔界に行ったりするけど)普通に面白いので、是非手に取ってエピソードの違いを確認してみてほしい。
2018-10-27 スタッフトークショー付きで鑑賞