不気味で不思議で何かを秘めているようなものすごく引き込まれる世界観
現実世界の玲音をWeiredという世界へ招く自殺して死んだはずの少女
そして、玲音の乗る列車もまたWeiredに誘われたかのような少女を轢き殺す
夏凛もまた夢破れし者だった
夏凛はくくるのことをすごい強いと言うけれど、くくるは自分にあるのは、何か大きなことを成す強さじゃなくて、踏みとどまり続ける諦めなさと答える
くくるも特別な力を持っているわけじゃなくて、誰にでもある諦めたくないって気持ちに動かされていたということに、夏凛も励まされたような思いになったのだと思う
新しい水族館とのあれこれがターニングポイントとなる前半の山なのかな
嘘だろ.....
沙都子の自我の揺れが起きてハッピーエンドルートへ分岐するのかと思ったら.......さらにひっくり返し返すというかそんなこと許さないと言わんばかりに残虐、醜悪な殺戮
すごい....だけど、ハッピーエンドに向けてもう同じ手は使えないのだしどうなるんだ...
どうやっても叶わない夢の前でただその壁に突っ込んでぶつかることしかできない紗羽は、自分との孤独の戦いを続けていた。
本当にキレイなハーモニーを奏でるには一人じゃできない。
人の心を動かす何かを持っていない私でも、みんなの力を借りれば人の心をほんのちょっとだけ動かせる。
和奏と来夏の言葉のように、四人の紗羽に寄り添う想い、一人じゃないよ気にしてるよって気持ちが紗羽に変わらないものを受け入れる勇気と再び歩き出すための力を与えてくれた。
お父さんの下手くそな紗羽への想いの表し方はすっごい熱意と不器用さでコミカルだけどアツかった。
紗羽は失恋したと勘違いしてた来夏の好きになる人を選べたらいいのになぁって素っ頓狂な言葉は、できることとやりたいことの不一致で悩む紗羽のことを的確に表していたなぁ。
試写会ぶりの再上映で
舞がジョゼに宣戦布告が如く恒夫にことが好き宣言をしたものの恒夫にフラれるどころか、さらにジョゼに発破をかける結果となってジョゼが恒夫とくっつくことになったのは、あまりにも負けヒロインすぎる失恋で色んな泣いてしまうシーンがある中でも一番涙が溢れてきてしまった。
事故の場面からいくつかキーとなるポイントがラストのクライマックスへと続くけれど、全部泣けてしまうし、登場人物たちの想いもすごい詰まったもので展開がすごい引き込まれる。
あと、冒頭のおばあちゃんが目を離したすきに誰かが車いすを押してジョゼが坂を転がり落ちたっていうの、実はジョゼがおばあちゃんの目を盗んで自分でふら~っと移動してみたら....だったのかなとか。
ミテミヌフリっていうのは疑惑と疑念で塗り固めた主観の見方のことだったように思える。
平行世界って要は別の見え方みたいなもので、アイは沢木先生のせいっていう疑念の虚像を作り出していたけれど、小糸ちゃんからすれば悪いのは自分を愛してくれない沢木先生と沢木先生の目を奪うアイだったし、客観的な視点に立てば悪いのは小糸ちゃん自身だし...。
11話のフリルの「友だちが欲しい、彼氏は裏切るから」っていうのも、特別編の友だちになって一緒に不思議な体験をしたアイたちが最後に特別な時だったけど今はもう4人は自然消滅しちゃったってとこと合わせれば、14歳の大人と子どもの狭間の中で思春期みたいな同質の妄想を信じる少女たちが、もう見て見ぬ振りはしないと大人になるみたいなことなのかなぁ、と。
その結果の一つに12話でのアイがママの幸せを願えるようになったり、小糸ちゃんへは感謝だったりがあるのかな。そういう意味で、この特別編は回答編のようにも思える。
大人と子どもの対称や二項対立を描く作品だと思っていたら、普遍的なものとは少し違った「不信感」みたいなどこか時勢的なとこも感じさせる側面からの子どもが大人になる物語だった。
序盤の引き込み方は凄かったし、あれは本物だったと思うけど、名作として着地できなかった人を選ぶタイプの良作なとこはある。
フロイトについて造詣を深めるときっともっと解像度高く理解できたのだと思う。
死の誘惑との戦いについて結局作中では多くは語られなかったけれど、そのあたりは作中外で補完できそう。
親友の転校が告げられるところから始まる夏休み
だけど紗季は、気持ちの整理がつかないのか素直になれなくて転校のことを自分の口から告げられなかった上に夏海との約束のテニスからも気持ちが離れてしまって、夏海と喧嘩になってしまう
いじらしさともどかしさに詰まった始まりの1話
泣きそうになってしまう
ファミレスにはしゃぐ女子高生って田舎っぽくて良い
ていうか、大家さんのウェイトレス衣装がかわいい
呼び鈴鳴らしたいゆのっちも子供っぽくて良いし、夏目相手に強がって宮子にとばっちり食らわせてる沙英さんおもしろい
後半、夏目〜〜〜〜
5年ぶりに
終始Fateらしいシリアスさがあってまずまずってとこ
エリカがかわいかった
ろりろりえっちえっちさいこー
風呂上りクロのブラチラパンチラえっちすぎる......
美遊は着物が似合いすぎてかわいいというより綺麗
PCとかインターネットに不慣れどころか物珍しいものとして扱われてるの笑う
あと、PC落とすってとこで物理落下と勘違いするまでは読めたけど、絞め業で落とすって勘違いは変化球すぎて好き
女子のノリがよすぎるし、コメディが効きまくってた
そして、和奏の前話からの後日談的な描写は微笑ましかった
そんでもってそれぞれの進路の話題、明確に決めている者もいれば、まだ定まらない者、そしてその道に壁が立ちはだかっている者もいる
砂羽の騎手の夢はすごいかっこいいけれど、それだけ困難な道であることも確かで親の反対もある
だから今は周りを見渡すことができていなくて、そのことだけに突っ込んでるような状態になってしまってる
誰か砂羽に余裕を与えることができる人はいないのかなぁ、いやぁ難しい難しい
こんなに泣いて、嗚咽までした回って他にあっただろうか、
お母さんはなんで病気のこと言ってくれなかったのか、言ってくれていたら約束の歌物語一緒に作ることができたのに…、そのことがもやもやと和奏の心の中に残っていた。
そのことに来夏は自分のおじいちゃんのことと重ねて、約束が叶わなくて良かったと思うと言った。約束を果たせなかった気持ちがおじいちゃんのことを思い出させてくれるから、そしてそれも大事な思い出だから、と。
紗羽は和奏に乗馬をさせて、違った景色の見方を教えてくれた。
母親になった高橋先生は親と子という関係を実感させてくれた。
そして、お父さんはお母さんの和奏への想いを語ってくれた。
お母さんは病気のことを打ち明けることで約束の歌を別れの歌にしたくなかった、一緒に歌を作ると相手の心の中に自分を残せる気がするから、母親として優しさや強さみたいなものを歌で伝えたかった。そして、私がいなくなってもその歌が代わりにずっと和奏といてくれる、その歌も聴けば私のことを思い出してくれる。だからそんな力を持った音楽を好きな子になって欲しい、それがお母さんの願いだった。
それを聞いた和奏は思い出も、ピアノも、音楽も捨ててしまったことを、すごく愛されていたことを無下にしてしまったことを悔やむ。
だけど、お父さんは全部捨てずに取っておいてくれた、そしてお母さんの作りかけの歌も。
だから、最後に和奏が流した涙はもう悲しかったり後悔だったりの涙じゃなくて、ありがとうの涙だった。
このエピソードを経て改めて聴く心の旋律の歌詞は、和奏に力を与えるような詞のように聴こえた。
和奏の話
今は亡き母の一緒に歌いたいという願いを叶えてあげられなかった思い出。その歌は和奏に伝えたい想いを込めた歌で、だからこそ一緒に歌いたかった歌だった。
そういう後悔に和奏は耐えられなかったのか、ピアノを始めとする母親との思い出の品を片付けてしまう。だけど、机があった所の日に焼けていない畳の青い部分がどうしても切なく寂しいものに思えてしまう。
「言えなかった、行ってきますも、ごめんなさいも、ありがとうも」
こんな切なさと寂しさとやるせなさ、涙しながら見るしかなかった。反抗期と親の死、切ないつらい。